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HTML5プロフェッショナル認定試験とは?試験内容や受験方法を解説
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HTML5プロフェッショナル認定試験とは?試験内容や受験方法を解説

アンドエンジニア編集部
2025.02.07
この記事でわかること
HTML5プロフェッショナル認定試験では、HTML・CSS・JavaScriptなど幅広い知識を身につけることができる
HTML5プロフェッショナル認定試験に合格することでスキル証明ができ、転職や就職にも役に立つ
HTML5プロフェッショナル認定試験の勉強は、プログラミングスクールに通わずとも独学でできる

HTML5プロフェッショナル認定試験とは

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HTML5プロフェッショナル認定試験とは、HTML5・CSS3・JavaScriptなどを用いたWebコンテンツ制作やWebアプリケーション、動的なWebコンテンツの開発・設計の技術や知識を測る試験です。

当試験を主催するエルピーアイジャパン(LPI-Japan)は、他にもLinuCやOSS-DBなど知名度の高い資格の運営・認定を行っており、IT業界においての認識率も非常に高いのが特徴です。

なお、HTML5は既に廃止されており、「HTML Standard」あるいは「HTML Living Standard」となっていますが、HTML5プロフェッショナル認定試験の内容に影響はほとんどなく、認定は今後も有効です。

【参考】:「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト

HTML5とは?特徴や変更点・関連用語・対応ブラウザを解説!
HTML5はなぜ廃止された?いつからなのか、仕様変遷も紹介!
JavaScriptとは?特徴や何ができるのかを初心者向けに解説

HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1

HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1は、Webの基礎知識・HTML・CSS・レスポンシブWebデザイン・APIの基礎知識が出題範囲となります。

基礎的で広範な知識が求められるため、Webデザイナーを目指している初心者から現役のエンジニアまで、取得する価値のある資格です。出題範囲のうち、重要性が高く頻出なものは下記が挙げられます。

・HTML5マークアップ ブラウザにコンテンツを表示させるために、HTMLの仕様に沿った書式でHTMLコードを記述できることが問われます。文書型宣言・言語コード・文字コード・HTMLで使用可能な文字参照などの記述方法の理解が必要です。

・HTML HTMLの要素や属性を理解し、適切なHTMLタグを使用してコーディングできていることが問われます。セクション・書式方法・ルビ・挿入・削除・グルーピングなどの理解が必要です。

・CSSデザイン CSSを利用してデザインを実現する際に、どのような実現方法が適切か判断し、正しいコードを記述することが問われます。主にコンテンツのレイアウト・色・背景・罫線・テキスト・リスト・テーブル・アニメーションなどの記述方法の理解が必要です。

なお、HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1では、JavaScriptに関する知識はほぼ問われません。

【参考】:HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 出題範囲|試験概要

HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2

レベル2では、主にJavaScriptの知識・アニメーション・各種APIの深い仕様理解・通信・デバイスアクセス・パフォーマンスとオフライン・セキュリティモデルなどが出題範囲となります。知識の広さと同時に深さも求められる試験です。

レベル1とは異なり、JavaScriptの文法やES6(ECMAScript2015)以降の文法について問われ、プログラミング寄りの問題が重点的に出題されます。出題範囲のうち、重要性が高く頻出なものは下記が挙げられます。

・JavaScript文法 最も重要性が高く、最優先で対策すべき事項です。JavaScriptの構文や様々な概念の理解や効率的なコーディングが問われます。JavaScriptと他言語との違いや、演算子・配列・制御文・関数・型やオブジェクト・プロパティ・スコープなどの理解が必要です。

・ES6(ECMAScript2015)以降の新機能 追加された機能や表記法を用いてコーディングができるかが問われます。ローカル変数と定数・アロー関数・Promiseと非同期関数・可変長引数/残余引数・クラス・テンプレートリテラルなどの理解が必要です。

・JavaScriptのイベントについて JavaScriptのページ読み込みや、ユーザ操作で発生するイベントやイベント処理を行うコードを記述することができるかが問われます。フォームイベント・キーボードイベント・マウスイベント・タッチイベントなどの各種イベントの理解が必要です。

【参考】:HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 出題範囲|試験概要

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HTML5プロフェッショナル認定取得のメリット

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HTML5プロフェッショナル認定は資格名に「HTML5」と名前がついていますが、HTMLに限らずJavaScriptやレスポンシブWebデザイン、各種APIの理解、グラフィクスなどさまざまなWeb関連の知識を求められるため、幅広いWeb知識を有することを証明できます。そのことから、以下のような取得メリットがあります。

技術力、知識を向上できる

エンジニアとして勤めていると自分が携わる業務範囲での知識は蓄積されますが、その業務から離れると1から学び始めることが多くあります。

HTML5プロフェッショナル認定の取得を目指すことによって、現時点で自分は何を知っていて何を知らないのかを知ることができ、またWebに関する知識を網羅的に習得できます。そのため、業務が変わっても順応できるスピードを早められるメリットがあります。

就職、転職活動に活かせる(初心者にもおすすめ)

新卒、もしくは転職でWeb系のプログラマーを目指しているのであれば、HTML5プロフェッショナル認定を取得しておくことは非常におすすめです。新卒や未経験からの転職の場合、フリーランスで仕事を受けた経験などがない限り実績を見せることは難しいでしょう。

HTML5プロフェッショナル認定を取得しておくと、実務経験はなくともある程度の知識は保有していると判断される可能性が高いためです。経験が浅ければ浅いほど、資格取得が有利に働きます。

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年収アップにつながる

資格取得を企業に評価されれば、昇格や昇給につながる可能性にも期待できます。また、企業によっては資格手当や報奨金の制度を設けている場合もあるので、この点でも年収アップを狙えるでしょう。

HTML5プロフェッショナル認定試験が役立つ代表的な職種であるWebデザイナーの年収は、「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は441万円(※2025年1月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のコンテンツクリエイタ/デザイナーを参考にすると、平均年収411万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、Webデザイナーは一般平均年収よりも高い場合もあれば、低い場合もあることが分かります。そこで認定を取得することで、これを上回る収入につながると考えられます。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング デザイナー(WEB/モバイル) ※【平均年収 調査対象者】 2015年〜2016年末までの間にマイナビエージェントにご登録頂いた20代・30代の方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

Web系副業にも活かせる

就職や転職活動等にも言えることですが、副業開始当初は個人としての実績が浅いため、ポートフォリオに加えて、HTML5プロフェッショナル認定を取得していると採用側から見てかなりポイントが高いでしょう。

Web系コーダー・プログラマー等の副業を考えている方で、なかなか採用されず困っている場合はぜひ挑戦してください。

HTML5プロフェッショナル認定試験を活かせる職種

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ここまでも何度か触れてきましたが、改めてHTML5プロフェッショナル認定試験が活かせる職種について解説していきます。認定される知識やスキルが直接的に役立つ職種には以下のようなものがあります。

・Webデザイナー WebデザイナーはWebページのデザインを行う職種です。業務の幅を広げるためには、デザインスキルだけでなくHTMLを基盤としたコーディング技術も必要になります。

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・Webディレクター Webディレクターは、Webコンテンツの制作現場を統括する職種です。クライアントやエンジニアとのやり取りには、Web技術全般の知識が欠かせません。

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・UI/UXデザイナー UIは「User Interface」、UXは「User Experience」の略で、ユーザーにとって使い心地の良いインターフェースを通して顧客体験をデザインするのがUI/UXデザイナーの仕事です。ユーザー目線での顧客体験構築が求められるため、Webデザイナーより高度なスキルが必要となる傾向があります。

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・マークアップエンジニア Webデザイナーのデザインをマークアップ言語を用いて形にしていくのが、マークアップエンジニアです。HTML5プロフェッショナル認定試験では、マークアップに関するほとんどの内容を網羅できます。

・フロントエンドエンジニア フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリケーションのユーザー側の表示を担当します。マークアップエンジニアと似ていますが、フロントエンドエンジニアの方が業務範囲が広いのが特徴です。

マークアップエンジニア・コーダー・フロントエンジニアの転職・求人情報を見る >

HTML5プロフェッショナル認定試験の勉強方法

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HTML5プロフェッショナル認定試験を勉強する方法はプログラミングスクールなどもありますが、参考書で学習するのが一般的です。レベル1・レベル2共に難易度はベンダー資格と比較してもそれほど高くなく、自己学習で十分に合格可能です。

おすすめの参考書と併せてWeb問題集を下記に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

参考書で勉強

HTML5プロフェッショナル認定試験の参考書は、LPI-Japanの審査に合格した「HTML5認定教材」を用いるのがおすすめです。

・HTML教科書 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 スピードマスター問題集 Ver2.5対応 時間のない方はこの参考書1冊でも十分合格できるほどの問題・情報量で、本番の試験に近い問題を解いていくことができるため大変おすすめの本です。時間に余裕があれば、ぜひ繰り返し問題を解いてレベルを上げましょう。

▪著者: 株式会社富士通ラーニングメディア、抜山 雄一、七條 怜子、結城 陽平、竹川 夏実 ▪ページ数:320ページ ▪出版社:翔泳社 ▪発売日:2022/12/07 【参考】:HTML教科書 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 スピードマスター問題集 Ver2.5対応|翔泳社

・HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 Ver2.5対応版 先述した問題集に加え、問題集で分からない箇所や周辺知識も学んで実務に活かしたい方は、テキストを使用することをおすすめします。図解や表形式で分かりやすくまとまっているため、理解が深まりやすいです。

▪著者:大藤 幹、 鈴木 雅貴 ▪ページ数:312ページ ▪出版社:マイナビ出版 ▪発売日:2022/09/26 【参考】:HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 対策テキスト&問題集 Ver2.5対応版|マイナビブックス

・HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 対策テキスト&問題集 Ver2.5対応版 レベル2の認定教材はこちらの1冊のみです(2025年1月執筆時点)。レベル1と同じくテキストと問題集の構成になっているので、しっかりと知識を固めることができます。レベル2で重要となるJavaScriptもこちらでカバーできます。

▪著者:右寺 隆信、 立川 敬行、 石井 博幸 ▪ページ数:368ページ ▪出版社:マイナビ出版 ▪発売日:2022/11/18 【参考】:HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 対策テキスト&問題集 Ver.2.5対応版|マイナビブックス

Web問題集で勉強

公式の認定教材には、Web問題集もあります。HTML5プロフェッショナル認定試験では過去問集がないため、こういったサンプル問題で数をこなすのが有効です。

体系的に知識を身につけるために始めは書籍を用いて勉強するのがおすすめですが、その後は試験本番に備えて問題集で慣れておくと良いでしょう。認定教材となっているWeb問題集は以下の3つです。

・PolariStation「HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1(Ver.2.5)」 IT資格試験に特化したWeb問題集サービスを展開しているPolariStationの問題集です。有資格者の現役エンジニアが作成・監修を行なった回答・解説付きの問題集で、模擬試験も含まれています。

【参考】:対応資格と料金|PolariStation

・Ping-t「最強WEB問題集HTML5プロフェッショナル認定資格 レベル1(v2.5)」 約480問を収録したIT試験学習サイト「Ping-t」の問題集です。試験で出題されるほぼ全てのHTML要素に、実際のソースとサンプルWebページを付けて解説されているのが特徴です。

【参考】:教材|Ping-t

必要な勉強時間

公式サイトによると、レベル1の合格に必要な勉強時間は3ヶ月〜半年程度、レベル2では半年〜1年程度(レベル1の認定取得を前提)と言われています。

ただし、ある程度の関連知識やスキルがある場合には、レベル1は約40時間程度の勉強でも合格できると言われており、1日1時間の勉強でも1ヶ月強で認定を取得できる計算です。レベル2も同様で、50時間以上の勉強が必要とされていますが、人によっては3か月程度の期間でも十分な場合もあるでしょう。

また、HTML5プロフェッショナル認定試験受験者数や合格率、合格基準などは公表されていませんが、7割程度の正答率で合格できると言われていますので、勉強中の1つの目安とすると良いでしょう。

【参考】:HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1について(Ver2.5)|試験概要 【参考】:HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2について(Ver2.5)|試験概要

HTML5プロフェッショナル認定試験の受験方法

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HTML5プロフェッショナル認定試験の受験方法には2パターンあり、自分の好きな試験会場を選択して現地で受験するか、オンラインでの受験も可能です。申し込みはどちらもHTML5プロフェッショナル認定試験の公式サイトより、Webもしくは電話で申し込むことができます。

なお、申し込みの際には、EDUCO-IDというアカウントを作成する必要があります。受験料は16,500円(税込)です(2025年1月執筆時点)。

【参考】:受験申込|「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト

試験センターでの受験

申し込みの際に、全国にある試験センターの中から希望の試験センターを選ぶことができ、試験センターが決まるとその試験センターの空き日程を選択する、といった流れで申し込みが可能です。

試験センターによって会場の雰囲気や使用するPCの違いはありますが、一般的に試験会場では教室のようなスペースに複数人間隔を開けて座れるようになっており、各々自分のテストをPCで受験する流れです。

【参考】:ピアソンVUE:テストセンターリスト

オンライン試験での受験

近年では一定の基準を満たせば、自宅や好きな場所でオンライン受験することが可能になりました。一定の条件とは、静かで1人になれる場所・要件を満たすPC・Webカメラ・インターネット接続・本人確認書類をWebカメラで提示できることなどがあります。

いつもの自分が学習している環境で受験することができれば、集中できて合格により近づけるかもしれません。気になる方はオンライン受験も検討してみてください。

【参考】:オンライン試験のご案内|「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト

Webの将来性を見据えてHTML5プロフェッショナル認定試験に挑戦しよう

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Webは一層進化が進み、次世代の分散型インターネット「Web3.0」も台頭するなど、ますます興隆を見せています。

今後の将来性を見据えてWebの基礎知識の習得やWeb系の転職に備える場合にも、HTML5プロフェッショナル認定を取得することはおすすめです。知識・技術力の向上やアピールのために、ぜひ資格取得に挑戦してみませんか?

資格があれば、それを強みの1つとして転職活動も優位に進められます。ただし、IT業界では資格よりも経験やスキルが重要視される側面もあるので、企業選びと自己アピールの仕方には工夫が必要となってくるでしょう。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。

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