HTML5の廃止の影響は?知識を無駄にしない仕様変遷を紹介!
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HTML5の廃止の影響は?知識を無駄にしない仕様変遷を紹介!
言語
アンドエンジニア編集部
2022.06.09
この記事でわかること
W3Cが規格勧告したHTML5は、2021年1月28日に廃止されました
以降はWHATWGが規格策定するHTML Living Standardに仕様が一本化します
WHATWGではHTML Living Standardの仕様はHTML5であると説明しており、今後も仕様改訂がされます

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HTML5が廃止とは?

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HTML5は2021年1月28日に廃止されました。この記事を見てドキッとした人もいるのではないでしょうか。廃止の影響があるのか?あるいは今後も使えるのか?と、大変気になります。HTML5の廃止により、今後の影響がどうなるのか心配な人に向けて解説します。

HTMLとは?今さら人に聞けないその概略や役割を解説!

HTML5の仕様策定は?

HTML5とは、ハイパーテキスト記述言語(HyperText Markup Language)の5回目の改訂版を指します。HTMLの仕様はWeb Hypertext Application Technology Working Group(WHATWG)が策定し、World Wide Web Consortium(W3C)で勧告されています。

HTML 5.1以降はHTML Living Standardに基づいており、現在最新の仕様はHTML 5.2を勧告後、HTML Living Standardに統合され仕様統一されています。

【参考】WHATWG HTML Living Standard

HTML5とは?特徴や変更点・関連用語・対応ブラウザを解説!

HTMLの仕様改訂の歴史は?

HTMLは5回の仕様改訂を重ね、5回目の仕様改定でHTML5となりました。以下はオリジナル版からの仕様バージョンの変遷です。

オリジナルHTML  1989年にCERNで考案され、1990年にコードが開発されました。

HTML 1.0  1993年IETFによりオリジナルHTMLに従い、仕様化されました。

HTML 2.0  1995年IETFにより、RFC1866後にRFC2854として仕様化されました。  以降のバージョンはW3Cが管理することになりました。

HTML 3.2  1997年W3C勧告により仕様化されました。

HTML 4.0、4.01  それぞれ1997年・2018年W3C勧告により仕様化されました。

HTML 5.0、5.1、5.2  それぞれ2014年・2016年・2017年W3C勧告により仕様化されました。

上記の通り、オリジナルHTMLからHTML 4.01までは定期的に仕様が改定されています。しかし、HTML 4.0からHTML5までは7年経過しています。W3CはHTMLの仕様変更を望まなかったため、その間2004年にWHATWGが開発と仕様化を進めました。

【参考】W3C Hypertext Markup Language (HTML) 【参考】ITEF Hypertext Markup Language - 2.0 【参考】W3C HTML 3.2 Reference Specification 【参考】W3C HTML 4.0 Specification 【参考】W3C HTML 4.01 Specification 【参考】W3C HTML5

WHATWGとは?

WHATWGとは、Web Hypertext Application Technology Working Groupの略です。WHATWGはアップル社・Mozilla Foundation・オペラソフトウェア社が設立したコミュニティで、開発ベンダ視点でHTMLを改善する活動を行っています。

2007年からはアップル社・グーグル社・マイクロソフト社・Mozilla社が共同運営しており、ウェブブラウザに実装する技術の標準化作業を担当しています。

【参考】Welcome to the WHATWG community

HTML Living Standardとは?

HTML Living Standardとは、WHATWGによって策定されたHTMLの規格です。W3CのHTML5は2021年1月28日に廃止されたので、HTML Living Standardが唯一の標準規格となります。

【参考】HTML Living Standard

W3CとWHATWGの合意事項は?

これまでの仕様一元化の流れをおさらいします。

W3CがHTML5でWHATWGと異なる仕様を盛り込んだことや、開発者寄りではない仕様化を進めたために、両団体の仕様がそれぞれ存在することになりました。これを解消するため、ウェブブラウザ開発ベンダが中心となり立ち上げられたWHATWGのHTML Living StandardがHTMLの標準規格として存続することになりました。

両団体は2019年5月、仕様を統合し単一化することに合意し発表しました。合わせて利用者・開発者の視点に立ったオープンウェブプラットフォームに向けた活動を行うことを表明しました。

【参考】W3C AND THE WHATWG SIGNED AN AGREEMENT TO COLLABORATE ON A SINGLE VERSION OF HTML AND DOM

【参考】W3C AND WHATWG TO WORK TOGETHER TO ADVANCE THE OPEN WEB PLATFORM

HTML5の言語仕様は?

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HTML5のベースとなっているHTMLは、ハイパーテキスト記述言語です。ハイパーテキストとは、複数の文書を相互参照するためのリンク(ハイパーリンク)機能を有する仕組みを指します。ハイパーテキストはWeb(World Wide Web)を始めとするウェブ系システムで標準利用されています。

現在、2021年1月にWHATWGのHTML Living StandardがW3Cによって勧告されており、ダブルスタンダードが廃止されたことで統一化がなされました。HTML Living Standardの仕様ドキュメントを見ると「HTML Living Standardは一言で言うとHTML5である」と説明しています。

つまり、HTML Living StandardはHTML5の代替規格ではなく、「広義のHTML5である」と言えます。

HTML5とHTML4のそもそもの違い

HTMLは従来コンテンツの構造と見栄えを合わせて指定できましたが、現在は文書構造をHTMLが担当し、見栄えをCSSが担当することで役割を分離しました。

HTML4ではこれまで同様文書構造を表すために利用されていたものの、ウェブサイトの高機能化によりリッチウェブアプリケーションとして用いられることが増えました。そこでHTML5はHTML4と後方互換性を維持しながら、文字エンコーディング・DOCTYPE・言語要素・マルチメディアコンテンツ用言語要素の多くの機能改善が図られています。詳細はW3Cのドキュメントで定義されています。

【参考】W3C HTML5 Differences from HTML4

【参考】W3C HTML5 における HTML4 からの変更点

HTML5とHTML Living Standardの違い

これまでにHTML Living StandardはHTML5である、と言いましたが、実はHTML5.2と比べるといくつか違いがあります。HTML Living Standardは日々改訂されているため、最新の仕様は公式サイトで確認してください。

公式サイト以外でも、Mozillaのデベロッパーサイトではタグで用いる要素や属性がどの仕様に基づいているのかを公開しています。MozillaはWHATWGの設立メンバーのため、正確な情報が得られます。

【参考】MDN Web Docs HTML: HyperText Markup Language

HTML5以前を含めHTML Living Standardで廃止または非推奨となっている要素は、Mozillaデベロッパーサイトで公開されています。

【参考】HTML 要素リファレンス 廃止または非推奨の要素

以下に、Mozillaデベロッパーサイトに掲載されているタグで用いる要素の中で、2022年3月現在、廃止または非推奨となっている要素を分類しました。廃止タグに加えて代替の要素・回避策も記載しましたので、参考にしてください。

HTML Living Standardで仕様化された要素  <hgroup>→アウトラインアルゴリズムは実装されておらず、影響なし

HTML 5.2の仕様に基づく要素  <applet>→<object>で代替  <rtc>→<rt>で代替

HTML 5.1の仕様に基づく要素  <keygen>→ほとんどブラウザで実装されていないため影響なし  <menuitem>→<input>で代替

HTML 5.0の仕様に基づく要素  <noframes>→<iframe>を推奨  <rb>→<rt>で代替  <tt>→ <code> <kbd> <samp><var>あるいは<pre>を使用

HTML 4.01の仕様に基づく要素  <acronym>→<abbr>で代替  <big>→CSSプロパティのfont-sizeで代替  <frame><frameset>→<iframe>を推奨  <noembed>→<object>を使用

HTML 3.2の仕様に基づく要素  <basefont>→<font><font-family><font-size><color>で代替  <center>→CSSプロパティのtext-align・margin-left・margin-rightで代替  <dir>→<ul>で代替  <font>→CSSのFontを使用  <strike>→<del><s>で代替

HTML 2.0の仕様に基づく要素  <xmp>→<pre>や<code>の使用

HTML 1.0の仕様に基づく要素  <plaintext>→<pre>や<code>の使用

DOMの仕様  <marquee>→後方互換性維持のため現状動作します

IEのみで使用  <bgsound>→<audio>で代替

Netscape Navigatorのみで使用  <nobr>→CSSプロパティのwhite-spaceで実装

仕様外の要素  <blink>→CSSコード記述で代替  <content>→DOMの<slot>で代替  <image>→<img>で代替  <shadow>→ほとんどのブラウザで実装されていないため影響なし  <spacer>→CSSで代替

新標準のHTML Living Standardが学べるおすすめの本

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ここでは、新標準であるHTML Living Standardについて学べるおすすめの本を紹介します。新規で追加されたタグや廃止されたタグの代替方法はもちろん、Webページ制作の基本についても学べます。これからWebページの作成やデザインを学びたい方にもおすすめです。

できるポケット Web制作必携 HTML&CSS全事典 改訂版 HTML Living Standard & CSS3/4対応

HTML Living Standardの仕様に基づいたタグに加えて、CSS3・CSS4のプロパティがすべて掲載されています。500ページ以上というボリュームですが、目次以外にも要素名・プロパティ名のインデックスがあるため、調べたい情報を探しやすいです。

また、サンプルコードも多数掲載されているため、実際にWebページを作成してデザインや動作を確認できます。なお、読者限定特典でサンプルコードを無料でダウンロード可能です。

【参考】できるポケット Web制作必携 HTML&CSS全事典 改訂版 HTML Living Standard & CSS3/4対応 - インプレスブックス

これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本

豊富なイラストや図解でわかりやすくHTML・CSSの基本が学べる、Webデザインの初心者の方におすすめの本です。HTML Living Standardの新標準に基づいた内容となっており、Webデザインの基礎知識がない方でもWebサイトを0から作成できるようになります。実際にWebサイトを作成する手順が記載されており、楽しく学べるので挫折しにくいでしょう。

【参考】これだけで基本がしっかり身につく HTML/CSS&Webデザイン1冊目の本(Capybara Design 竹内 直人 竹内 瑠美)|翔泳社の本

HTML/CSSを費用をかけずに学べるおすすめの入門書5選!

HTML5廃止は仕様統一の始まり、しっかりと最新仕様を理解しましょう

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HTML5の廃止はこれまでの仕様策定の混乱を抑えるために、W3CとWHATWGが合意の上でHTML Living Standardに仕様を一本化しました。しかし、WHATWGが「HTML Living StandardはHTML5である」と説明していることや、HTML5が広く認知されていることなどから今後もHTML5と呼ばれることが多いでしょう。

なお、HTML Living Standardは頻繁に仕様が改訂されるため、開発者としてはしっかりと仕様を理解することをおすすめします。

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