CSSでできること一覧!HTMLやJavaScriptとの違い、メリットも解説
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CSSでできること一覧!HTMLやJavaScriptとの違い、メリットも解説
アンドエンジニア編集部
2022.11.22
この記事でわかること
CSSはHTMLで構築された文書構造に対してデザインを加え、Webサイトを装飾する役割を担う
CSSでできることは「Webサイトの装飾」「CSSアニメーションの作成」「HTMLのコーディングをシンプル化」など
CSSを使用すればメンテナンス面やSEO面でメリットがある

CSSでできること

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CSSは、主にWebページのデザインを変更するための言語です。CSSを使うことで、Webページの文章の色を変更する・フォントサイズを変更するなどの調整ができます。では、具体的にどのようなことがCSSによってできるのでしょうか。

ここでは、CSSでできることの一覧について詳しく紹介します。

Webサイトをきれいに装飾

CSSを使用すれば、Webサイトの見た目を簡単に美しく装飾することができます。HTMLだけでもWebサイトを作成することはできますが、Webサイトを閲覧した際に、装飾がきちんとされている方がユーザは惹かれる可能性が高いと言えるでしょう。

そして、色や文字に関する装飾はWebサイト全体の印象にも影響を与えます。例えばレストランのWebサイトであれば、そのレストランのイメージに合うデザインにしたり、企業サイトであれば体裁が整えられたデザインにしたりすることで、文章だけでは伝わらない印象を訪れたユーザに対して伝えることが可能です。

CSSアニメーションの作成

近年ではCSSの中でも、CSS3と呼ばれるバージョンの言語がよく使用されており、これまで難しいコーディングを強いられたアニメーションを、比較的簡単に作成できます。なお、基本的なCSSの記述方法に変更はありません。

Webサイトにアニメーションを加えれば、これまで以上に表現をより豊かにすることが可能です。例えばCSSボタンに対してマウスオーバーし、ボタンが変形するようにアニメーションを付けると、現代的なCSSボタンの装飾となり、優れたユーザーインターフェースを提供することができます。ここで言うCSSボタンは、CSSで作成したボタンのことを指します。

HTMLのコーディングをシンプル化

CSSは、HTMLとセットで用いるのが一般的です。*HTMLは文字や画像などを表示し、Webサイトの構造を作成するためのプログラミング言語ですが、デザインを整える際に使用されることもあります。そのためHTMLのソースコードが複雑になり、コーディング効率が悪く、メンテナンスが大変というデメリットがありました。

しかし近年では、かつてHTMLで行っていた装飾は、CSSで行うのが一般的です。よってHTMLはWebサイトの構造を正しく形作るという役割に特化できるようになり、これまで以上にHTMLのソースコードはシンプルに記述可能です。

CSSはデザインが定義されれば、書き換える機会は比較的少ないですが、HTMLは情報を更新するために書き換える機会は多いため、CSSを使用すればHTMLのコーディング効率の向上が期待できます。デザイン業界・IT業界では欠かせないスキルの1つなので、これらの業界に転職を検討している方は使い方をマスターしておきましょう。

【初心者必見】HTMLとCSSの違いは?基本知識と学習方法も解説!
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CSSの概要

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そもそもCSSとは「Cascading Style Sheets(カスケーディングスタイルシート)」 の略称であり、スタイルシートと呼ばれることもあります。スタイルシートとはコンテンツの見栄えを良くするために記述するもので、スタイルシートを用いることで色・フォント・レイアウトが希望通りに柔軟に指定できます。

このように、CSSを利用することでコンテンツの体裁全体を最適化し、視覚効果を高めることができます。ここでは、CSSとセットで扱う言語やCSSを扱うITエンジニアの年収について解説します。

CSSとは?概要や基本書式、具体的な記述方法について解説!

HTMLやJavaScriptとセットで使用する

HTMLとは、Webサイトの構造を作成するためのプログラム言語です。HTMLとCSSはセットで利用されることが多く、HTMLで構築された文書構造に対してCSSがデザインを加え、Webサイトをきれいに装飾する役割を担います。

HTMLのみでデザインを調整することもでき、CSSがまだなかった頃は文章の構造設定・デザイン設定をHTMLだけで行っていたため、現在も技術的には可能ですが、CSSを併用することでソースコードが読みやすくなりデザイン性も増します。

また、JavaScriptというオブジェクト指向のプログラミング言語を使用すれば、動的なWebサイトを開発することができます。JavaScriptは、HTML/CSSと役割が違うだけで補完関係にあります。主にできることは、動的コンテンツの作成・アニメーションへの対応・マルチメディアへの対応、などが挙げられます。

JavaScriptとは?特徴・メリット・何ができるのかを解説

CSSの構成要素

CSSは簡単な構成のため、以下の構成要素が理解できるとすぐに活用できることでしょう。

・文法  セレクタ { プロパティ: 値 ; } セレクタの後に宣言ブロックという波カッコ”{ }” 内で見栄えを指定します。波カッコ内にはプロパティと値をセミコロン”;”で区切り、複数指定することができます。この文法ルールに従って利用します。

・セレクタ  どの要素に対してCSSを用いるかを決定する役割があり、h1・h2・p・head・body・strongなどのタグ要素や、「id=”名前” 」「class=”名前”」のidやclassに指定した名前を指します。idとclassの違いは、idの場合は同じidの名前は1サイトの中に1度のみ使用でき、classの場合、同じclassの名前は1サイトの中で何度でも使用可能です。

・プロパティ  使用するCSSに関するスタイルの種類を指し、背景画像を指定したい場合には「background-image」、幅を変更したい場合には「width」、高さを変更したい場合には「height」を使用します。実現したいイメージのデザインに応じてプロパティを使い分けます。

・値  セレクタに適用するプロパティを「どのようにするのか」を表現した数値を指し、プロパティに背景色を変更する「background-color」が指定されている場合は「blue」「red」「green」などの色を値に設定します。Webサイトの目的に応じて設定することが重要です。

CSSとは?初心者が覚えたい基礎知識から使用例まで解説!

CSSを扱うITエンジニアの年収

CSSを頻繁に扱うITエンジニアとして、フロントエンドエンジニアを例に挙げて平均年収を算出してみました。

「マイナビエージェント 職業別年収ランキング」でのフロントエンドエンジニアの平均年収は385万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のコンテンツクリエイタ/デザイナーを参考にすると、平均年収411万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、フロントエンドエンジニアは一般平均年収よりも、やや低めであることが分かります。

フロントエンドエンジニアは、スキル・資格・実績によって年収の幅が大きい職種なので、年収アップにはこれらを充実させることが重要です。フロントエンドエンジニアが最低限取得しておきたい資格は、Webクリエイター能力認定試験です。Webサービスの開発エンジニアとしての必須知識を問われます。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】2015年から2016年の間でマイナビエージェントに登録いただいた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁 【参考】:Webクリエイター能力認定試験

CSSを使用するメリット

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CSSでできることは理解できたでしょうか。ここでは、CSSを使用するメリットについて詳しく紹介します。

メンテナンスしやすくなる

HTMLとCSSをセットで使用して、Webサイトを作成すればメンテナンス性が向上します。かつてはHTMLが全ての役割を担っていましたが、HTMLとCSSで役割を分担させることで、効率よくコーディングできるようになり、メンテナンス面でも大きなメリットがあります。

例えばWebサイトをHTMLのみで構成している場合、見出しの色を全て黒にしなければならない際には、HTMLのソースコードを1つ1つ修正することが必要です。しかしCSSを使用していれば、CSSファイルの見出しに関する部分を修正すれば良いため、簡単にメンテナンスすることができます。

したがって装飾に関して修正がある際は、CSSファイルだけ修正すれば良いため、管理がしやすいと言えるでしょう。また必要に応じてCSSのファイルを複数作り、Webサイトを選択して適用することも可能です。

文書構造を保持しながらスタイルの指定ができる

Webサイトの文書構造はHTMLの役割、スタイル指定はCSSの役割のように、それぞれ役割分担すると、文書構造を保ちながらスタイルの指定が可能です。

HTMLでWebサイトの構造と装飾を同時に行うと、ソースコードが複雑になり、文書構造が崩れやすくなるというデメリットもあります。そのためHTMLとCSSで役割を分担させれば、HTMLの役割がシンプルになり、文書構造を保持しながら、効率よくCSSで装飾を行うことが可能です。

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SEOの観点からも効果的

SEOとは「Search Engine Optimization」の略称であり、サーチエンジン最適化を指します。サーチエンジン最適化とは、検索エンジンで指定したキーワードで検索した結果、特定のWebサイトが上位に表示されるように、構成や文書などを調整することです。

例えばGoogle社が提供している検索エンジンで、検索した際に1ページ目に出現する記事は、検索エンジンに評価されるようなWebサイトになっていると言えるでしょう。

WebサイトをHTMLとCSSで構築すれば、修正や更新する際も簡単に行うことができるようになります。したがって余分なコードが少なくなり、ソースコードの軽量化につながります。検索エンジンの評価する項目の1つとして、Webサイトが素早く表示されるかが挙げられます。そのためHTMLとCSSで無駄が少なく構成されたWebサイトは表示されるスピードが上昇し、SEOの観点からも効果的と言えるでしょう。

メディアごとにスタイルを指定できる

CSSを使用して装飾を行えば、メディアごとにスタイルを指定することが可能です。例えば近年では、テレビ・プロジェクター・点字・音声なども、CSSによってスタイルが指定できる仕様となっています。

現在ではPCやスマートフォンで表示されるWebサイトで使用されることが一般的ですが、今後CSSは幅広いメディアで活用されるプログラミング言語になることが期待されています。需要の高いプログラミング言語の1つなので、CSSのスキルを求める企業への転職希望者は資格を取得するなど、転職に役立てましょう。

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CSSの勉強方法

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CSSを使用すれば、効率よくWebサイトの装飾ができるようになり、SEOなどにおいてもメリットがあることは理解できたでしょうか。ここでは、CSSの勉強方法について詳しく紹介します。

本を活用する

プログラミング未経験者や初心者の場合、まず本を活用してCSSに関する体系的な知識を身に付けることがおすすめです。本で学習する大きなメリットは、正確な情報が網羅されていることです。ただし、実務では使われないような知識も記載されていることも多いため、学習を始める前に目的を明確にすることが重要と言えます。

また、一口に本とは言っても、様々なレベルのものがあります。例えば、プログラミング未経験者が実務経験者向けの本で勉強を始めると、途中で挫折してしまうことも少なくありません。よって、自分のレベルに合わせて本を選択することが大切です。

出版日が古い本の場合は、バージョンが異なっていたり、最新の技術に関する説明がなかったりする可能性もあるため、できる限り新しい本を購入するのがおすすめです。以下に、おすすめの参考書を1つご紹介します。

■「できるポケット Web制作必携 HTML&CSS全事典 改訂3版」 HTML/CSSの最新バージョンに対応しており、要素名・プロパティ名のインデックスが付いているので、辞書としても使えます。サイズもB6判で持ち運びしやすく、通勤・通学中の隙間時間に読むのに最適です。

また、サンプルコードも記載されているので、実際に手を動かしながら勉強もできます。メインの入門書というよりは、より知識を深めるための補足資料として活用するのが良いでしょう。

▪著者:加藤善規、できるシリーズ編集部 ▪ページ数:592ページ ▪出版社:インプレスブックス ▪発売日:2022/8/22 【参考】:できるポケット Web制作必携 HTML&CSS全事典 改訂3版

HTML/CSSを費用をかけずに学べるおすすめの入門書15選!

学習サイトを活用する

近年ではインターネット上でプログラミングを勉強できる学習サイトが数多くあります。学習サイトのメリットは、費用コストが低く、手を動かしながらプログラミングを学べることです。学習サイトであればHTML・CSSなどの基礎部分は無償で学習できます。ただし、HTML・CSSの応用やJavaScriptの勉強は有償になる可能性もあるため、注意が必要です。

CSSを勉強できる学習サイトとして「ドットインストール」「Progate」「Markup」などが挙げられます。ドットインストールの場合、開発環境の構築から学習は始まります。一方Progateの場合、開発環境の構築は不要で、ブラウザ上にソースコードを記述して学習することが可能です。

学習サイトのデメリットとして、サポートがない点が挙げられるため、本と同様、多くの場合は独学で勉強しなければなりません。まずは無償の学習サイトで勉強を始めてみて、独学でプログラミングを学習するのが向いているか確認してみましょう。

プログラミングスクールに通う

これまでにも説明しましたが、本や学習サイトを活用して独学でCSSのプログラミング言語を学習することはできます。しかし、つまずきがあったときに質問できないため、途中で挫折してしまう方も少なくありません。独学で勉強するのが苦手な方は、プログラミングスクールの受講を検討してみましょう。

プログラミングスクールの大きなメリットは講師やカリキュラムが整えられていることです。一方独学と比較して多額の費用がかかるのがデメリットとして挙げられます。費用面や将来の目標など多角的にみて自分に合う勉強方法を選択することが重要です。

CSSでできることを理解して効率よくWebサイトを制作しよう!

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この記事では、CSSでできることの一覧やCSSを使用するメリット、勉強方法について解説しました。CSSは、HTMLで構築された構造に対してデザインを加え、Webサイトを装飾する役割を担うプログラミング言語です。CSSでできることとして「Webサイトの装飾」「CSSアニメーション」「HTMLのコーディングをシンプル化」などが挙げられます。

CSSは本や学習サイトを活用した独学や、プログラミングスクールでの学習がおすすめです。CSSを活かせる職種にはフロントエンドエンジニアなどがあるため、資格を取得して転職に役立てましょう。CSSのスキルを求める企業は数多くあるため、条件に合う求人選びが肝心です。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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