Go言語とは?

Go言語とはGoogleによって開発されたプログラミング言語であり、他のプログラミング言語と比べて活用しやすい言語とされています。実際にGo言語を使ってコーディングを行う企業も増えており、既に展開中のWebサービスなどで活用されています。歴史は浅く、今後さらに注目度が高まると予想される言語です。
シンプルかつ高速処理ができる言語
Go言語は、昨今のスマートフォン向けのソフトウェア開発に欠かせないKotlinやSwiftと同じように、活用されるケースが増えています。
一言でいうと、シンプルで高速処理ができるプログラミング言語です。数多くのプログラミング言語がある中で、さまざまなWebサービスの開発に使われています。高速処理が行えるだけでなく、内容もシンプルでコーディングに困らない点がユーザーに受けています。
また、サーバー構築などでも活用されており、YouTubeやフリマアプリなどの他、グルメサイトとして有名な「ぐるなび」でもGo言語が採用されています。
Go言語はシンプルで、誰が読んでも把握できるプログラムを作成できるのがポイントです。数人で並行してコーディングを行えるだけでなく、使用用途を問わず規模が大きなシステム開発でも対応できます。
他のプログラミング言語と比較しても処理速度が速いため、コーディングの作業効率が落ちにくい点も大きなメリットです。


歴史はまだ浅い
Go言語は、Googleでプログラミングについての環境改善を行うことを目的として、検索エンジンサービスなどの事業と並行して水面下で開発されました。
昨今さまざまな技術の進歩によって、Webアプリやスマートフォンなどに搭載するサービスが高度化しています。その一方で内部コードが複雑になり、システム開発を行う際に修正作業などに時間がかかってしまうケースも発生していました。
それらの問題を解決するためにGoogleはGo言語を開発し、2012年に正式にリリースしました。コーディングしやすいだけでなく、処理速度が速い点で多くのエンジニアが活用しています。
Go言語はアプリなどのマイナーアップデートにも適しており、フレームワークなどにも活用されています。実績も徐々に増えているため、今後将来性が見込まれるプログラミング言語です。
さまざまな開発で活用できる
Go言語をプログラミング言語として搭載することで、数多くのWebサービスなどに活かせます。マルチプラットフォームに対応しているので、OSの垣根を超えて活用できます。設計や開発だけでなく、Webサーバーを構築することも可能です。
また、Go言語を利用してスマートフォン向けにアプリ開発を行うことも可能で、ツールも多数リリースされています。インターネットを通じて利用できるサービスを作り出すこともできるので、これからクラウドアプリを開発したいエンジニアに向いています。
さらに、ドローン開発でもGo言語は利用されており、汎用性が高いということが分かります。ドローンの基本操作などをコントロールする際に活用することができます。ただし、組み込みには向いていません。
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Go言語でできること

Go言語は汎用性の高い言語で、Webサービスを始めさまざまな製品・サービスの開発に使われています。ここでは、Go言語が主にどのような分野で使われているのかをご紹介します。
WebサービスやWebサーバーの構築
Go言語は、YouTubeやグルメサイトなど既にさまざまなWebサービスで使われています。マルチプラットフォームに対応していてOS環境を選ばずに動作することが、WebサービスやWebアプリケーションを作るうえで大きなメリットとなります。
処理速度が速いことも、多くのアクセスが想定されるWebサイトなどでGo言語が使われる理由の1つです。近年利用が増えているクラウド型サービスを開発することもできます。
また、Webサーバーの構築も可能であり、パッケージも用意されているので、別途Webサーバーソフトを準備する必要がありません。一連の開発を一貫してGo言語で行うことができ、効率的に開発を進めることができます。
スマホ向けアプリの開発
Go言語にはスマホ向けアプリの開発に使えるツールも用意されており、作れるものとしては「Go mobile」や「Go Cloud」などがあります。ネットバンキングやキャッシュレス決済といった金融サービスシステムを搭載することもできます。
Go言語はWindows、MacOS、Linux、Android、iOSといった多様なOSに対応できるため、AndroidとiOS両方に対応できるだけでなく、Webアプリケーションとスマートフォン用のアプリケーションを分けてプログラミングする必要もありません。
【参考】:gomobile 【参考】:Go Cloud Development Kit
IoT開発
Go言語には「Gobot」というフレームワークがあり、ドローンやロボットなどの高度な組み込みシステムの開発に使われます。これにより、ドローンの制御システムなどを開発することができます。
Gobotを使えば、ネットワーク上の複数のデバイス間で相互通信ができるため、遠隔操作の機能やセンサーを用いた連動機能などを開発できます。
【参考】:Gobot

Go言語のニーズやメリット・デメリット

徐々にGo言語を導入する企業が増えており、ビジネスでのニーズが高まっています。そんなGo言語でもメリットとデメリットはあり、特にデメリットに関しては改善策を講じながらコーディングを行う必要があります。
ビジネスでの需要が増えてきている
Go言語はビジネスなどでニーズが増えており、シンプルなコーディングで安全に運用できる点に定評があります。アプリ開発やWebサービスを考案していく際にGo言語は活用しやすく、効率的な作業を行えます。
構文はシンプルでミスも判断しやすいため、エラーが発生しにくい点もビジネスなどで活かしやすいポイントです。コンパイルでもエラーを簡単に検知できますが、Go言語は複雑な機能が削除されているので、利用するシステムを精査して導入しましょう。
Go言語にはメリットが多い
Go言語のメリットは初心者でもわかりやすいシンプルさですが、C言語やJavaを既に学んでいる人はより理解しやすいでしょう。シンプルなコーディングによって処理速度を速めることができるので、コンパイルの速さを実感する人が多いようです。
また、処理は複数同時に行えるので、活用しやすさがあります。コード実装も少なくて済むので、表現する際も難しく考える必要がなくミスなども防ぎやすいです。
Go言語はライブラリも豊富で、開発に関して効率アップにつなげられます。便利なプログラムがひとまとめになっているライブラリが数多くリリースされており、追加も簡単です。
さらに、開発中は既存機能を効率的に活用することで、コーディングをより少なくまとめることができます。並行処理しながらチャネルなどの機能を使うと、ビッグデータでもCPUへ負担をかけずに処理できます。PHPの場合はCPUに負担をかけることもあるため、WebサービスではGo言語を代用するといいでしょう。
Go言語にはデメリットもある
コーディングが簡単なGo言語ですが、いくつかデメリットもあります。Go言語は比較的新しいプログラミング言語なので、リサーチできる情報量が少なめです。2009年に開発され歴史も浅いため、勉強に必要な情報が十分ではありません。独学も可能ですが、日本語での情報収集が難しい場合もあるでしょう。
また、例外処理もないため、想定されていないエラーによって例外処理が必要となるような状態になってしまった場合には、エラーへの対応として別のアプローチを考える必要があります。
加えて、オブジェクト指向言語では当たり前のように搭載されている「継承機能」(既存のコードを別のクラスで引き継ぐ機能)もないため、こちらも違うアプローチが必要になってきます。シンプルな仕様である分、他の言語と同じ間隔でプログラムを組み立てられない難しさもあるでしょう。
なお、以前のバージョンでは同じプログラムコードによって多くのデータ型を処理する「Generics」が搭載されていませんでしたが、こちらについては2022年3月にリリースされたGo1.18から導入されています。

Go言語を扱うITエンジニアの職種

前述したように、Go言語で作れるものはスマホアプリやWebサービスなどさまざまあります。Go言語を扱ってこのようなサービスを開発するエンジニアには、どういった職種があるのでしょうか。また、気になる年収事情も紹介します。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアとは、WebアプリやWebサービスなどの内部側の処理であるバックエンドを設計・実装・運用するエンジニアです。Webアプリ開発ではフロントエンドとバックエンドに大きく分かれ、バックエンドエンジニアはバックエンドを担当します。
バックエンドエンジニアには、バックエンド開発に必要なPHP・Java・Python・Ruby・Go言語などの習得が必要です。使用する言語は案件によって異なります。
システムエンジニア
システムエンジニアとは、システム開発における上流工程の要件定義・設計を担当するエンジニアです。基本的にプログラミングを担当するのは、下流工程を担当するプログラマーの仕事ですが、システムエンジニアが兼任することもあります。
また、業務を進める上でプログラミングの知識は欠かせません。C言語・Java・PHPなどの他、Go言語の知識もあるとアプリ開発に役立ちます。
Go言語エンジニアの年収
Go言語はさまざまな分野の開発に使われています。そのため、分野や企業、スキルの高さによって年収も大きく変わってくると予想されますが、1つの目安として「製品開発 / 研究開発」のエンジニアの年収を見てみましょう。
製品開発 / 研究開発のエンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は477万円(2024年12月時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「SE・プログラマ(顧客向けシステムの開発・実装)」を参考にすると、平均年収593万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、製品開発 / 研究開発のエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。
携わる分野によって必要なスキルも変わりますが、コミュニケーションスキルやプレゼンスキル、世の中のニーズを見極める分析力や発想力など、プログラミング以外のスキルも磨いていくことで評価が上がり、さらなる年収アップも目指せるでしょう。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月から2020年12月末の間でマイナビエージェントに登録いただいた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
Go言語に将来性はある?

Go言語は日本のみならず、世界的にも人気の高いプログラミング言語の1つです。オランダのTIOBE Softwareが毎月掲載するランキングでは、Go言語はPythonやJavaと並んで常に上位をキープしています。
【参考】:TIOBE Index - TIOBE
今後におけるGo言語の需要や将来性はどうなのでしょうか。
効率的な言語は需要が高い
Go言語の構文はシンプルで読みやすい特徴があります。簡素で少ないコード量で開発できるため、大規模開発においても効率性の高さを維持できます。効率良くサービスを開発するには、Go言語の存在は必須です。
日本でもメルカリやクックパッドなどの大規模サービスで採用されています。Goの公式サイトでは、Go言語を活用している企業を一覧で紹介しているので、ぜひ1度チェックしてみましょう。
【参考】:The Go Programming Language
並列処理や高速処理への強み
5G通信が普及してきたことで、あらゆるWebサービスの処理速度の向上や、迅速なレスポンスが求められるようになりました。並列処理や高速処理に長けているGo言語は、サーバーの処理速度が重要視される現代に欠かせないプログラミング言語の1つです。
近年では、従来のPHPなどで構築された既存サービスをGo言語に置き換える企業が増えています。Go言語を扱えるエンジニアの需要も一層高くなると考えられるため、習得しておいて損はないでしょう。
環境を選ばない言語はマルチに使える
Go言語はWindowsやMac、Linuxなどのさまざまなプラットフォームで使用できます。環境を選ばずに動作が可能な点は、アプリ開発を行う上で大きなメリットになります。自社のプラットフォームを開発したりWebサーバーを構築したりなど、使い勝手の良さは将来性の高さにも比例するものがあるでしょう。

Go言語を使う際の注意点

2012年にリリースされたGo言語は、多くのエンジニアが学習し、その知識をWebサービスなどの開発に活かしています。
しかし、人気が高まる中、他のプログラミング言語に移行してしまうケースもあります。Go言語を利用する際は、他のプログラミング言語とどう違うのかも把握しましょう。
デフォルトの機能が少ない
コーディングが簡単なGo言語は、他のプログラミング言語より機能が少なめです。例えば、JavaやRubyなどに搭載されている「エラー処理を表す例外処理」が搭載されていません。
また、コーディングの際に拡張させる継承機能や乱雑な状態になるのを防ぐジェネリクスなどの処理も、Go言語では行えません。Go言語は安全かつシンプルなコーディングを行えるよう追求した結果として、それらの重要な機能が削ぎ落とされています。
アップデートによって今後追加される可能性もありますが、現状としては一部のプログラマーからすると、デフォルト機能が少ないGo言語は扱いにくいと感じるかも知れません。
しかし、Go言語はC言語やJavaなどに似ており、同じような構文でコーディングできるため、習得のしやすさはメリットとして大きいでしょう。
さらに、エンジニアに習得させたい言語として、企業も率先してGo言語を取り入れています。汎用性も高いので、新しい言語を取り入れたい場合は理想的な言語です。
インストール時にはOSにも注意
Go言語はオフィシャルサイトからダウンロードしてインストールを行いますが、利用するOSに合わせて圧縮ファイルなどを選んでダウンロードします。その際、環境変数なども自動設定されるため、任意で変更する作業も発生します。インストール自体は、手順に従うだけなので簡単です。
他にも、Homebrewなどのパッケージ管理システムを活用しながらGo言語のインストールを行う方法もありますが、それにはシステム自体を導入する必要があります。
【参考】:Downloads - The Go Programming Language
勉強に使えるツールが少ない
インストール後は自由にGo言語でコーディングできますが、エディタを活用すると効率良く作業を進められます。
ただ、公式チュートリアルでGo言語について学べますが、数は多くありません。また、市販されているGo言語の参考書なども少ないのが現状です。Go言語の活用事例が増えてきている中、現状の限られたツールを活用し、さまざまなスキルを身につけていきましょう。
これから成長が期待できる分野・言語の技術を身に付けることは、転職でも有利に働きます。Go言語のスキルを仕事で活かしたい方は、それぞれのスキルレベルや経験などに合った企業選びをサポートしてくれる、転職エージェントの利用をおすすめします。
エンジニア転職のご相談はぜひ
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Go言語の学習方法

Go言語は文法が比較的簡単であり、コードもシンプルなため、習得難易度は低めです。すでにC言語やJavaに知見があれば、さらに習得難易度は下がるでしょう。
Go言語のチュートリアルを活用する
まずはGo言語の基礎的な構文を学ぶために、公式サイトのチュートリアルを活用する方法がおすすめです。挨拶のモジュールを作成したり、メインモジュールを実行したり、ビルド&インストールなどが可能になります。
【参考】:Tutorial: Get started with Go - The Go Programming Language 【参考】:A Tour of Go
上記の「A Tour of Go」が終わった後は、以下のジェネリクスなども学習できるチュートリアルを活用しましょう。
【参考】:Tutorials - The Go Programming Language
参考書や学習講座を活用する
Go言語の学習には、文法や知識についてまとめられている参考書の活用がおすすめです。例えば以下のような、Go言語の知識や関数、パッケージの使い方、並行処理などを分かりやすく解説している書籍などは、Go言語の知識レベルを上げ、開発での活かし方が身につくでしょう。
◼「Go言語プログラミングエッセンス」 ▪著者:mattn ▪ページ数:328ページ ▪出版社:技術評論社 ▪発売日:2023/3/9 【参考】:Go言語プログラミングエッセンス
また、自分の知識量に合わせてオンライン講座を選ぶのもおすすめです。例えば、オンライン講座を運営する「Udemy」では、初心者向けからエキスパートまで、さまざまな学習ニーズに対応しており、「Go言語」と検索するだけで1,000件以上の講座が表示されます。さらにそこから条件を絞っていけば、自分に合う講座を見つけられるでしょう。
【参考】:Udemy
簡単で安全性の高いGo言語を活用しよう

プログラミング初心者でも、比較的容易に安全に組めるのがGo言語です。インストールなども簡単であり、習得して仕事に活かしたい人が増えています。Webサービス・アプリ開発・サーバー構築を行う際は、メリット・デメリットを正しく理解して活用しましょう。
Go言語は将来性のあるプログラミング言語であり、今後も企業の導入が増えると予想されます。
しかし、Go言語は未だに発展途上の状態にあるため、自分が望むような開発に携われるかどうかは不透明な部分もあるかもしれません。今の環境で十分に力を発揮できるのか、また、転職を考える際にはどのような企業選びをしたら良いのか、迷うこともあるでしょう。
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