独立系SIerの特徴や年収は?...
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独立系SIerの特徴や年収は?転職するために必要なスキルについても解説!
アンドエンジニア編集部
2021.04.06
この記事でわかること
1.独立系SIerの特徴や、仕事内容、労働環境を知り、転職検討に生かす
2.独立系SIerに転職するメリット、デメリットを知り、転職候補としてイメージをクリアにする
3.独立系SIerに転職するために必要なスキル、転職先を選ぶポイントなどが分かる

独立系SIerとは

SIerは大別すると、メーカー系、ユーザー系、独立系に分けられます。メーカー系とは富士通やNEC、日立のようなコンピューターを製造しているメーカー傘下のSIerです。ユーザー系は金融、保険、流通、鉄道などのメーカー系以外の親会社を持つSIerのことです。

独立系SIerは前記のSIerとは親会社を持たず、創業時からSIerとして独立して事業を営む企業を指します。代表的なSIerとしては、大塚商会、日本ユニシス、トランスコスモト、オービック、富士ソフトなどがあります。

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 独立系SIerの特徴

独立系SIerはメーカー系などとは異なり、親会社の縛りや、資本関係などのシガラミがないため、自由度が高いのが特徴です。そのため、あらゆる業界、業種のシステムを担当することができます。利用するハードやパッケージも自由に選択できます。

顧客の要求に従って、あらゆるインフラやソフトを提供できるのが強みです。最近では売上確保のために、メーカー系のSIerが競合企業の製品を担ぐことは稀にありますが、基本的には親会社の意向を優先します。

 独立系SIerの仕事

メーカー系SIerは案件がメーカーから下りてくることが多いのですが、独立系SIerは仕事を自社で確保しなければなりません。営業が中心に顧客開拓を行いますが、SE同行でいきなり具体的な打ち合わせを行うこともあります

独立系SIerにはSEにも営業責任が与えられているケースがあり、SEが直接顧客と打ち合わせをして、仮見積までしてしまうこともあり、フットワークの良さも独立系SIerの特徴と言えます。

 独立系SIerの年収

独立系SIerの社員年収はどれくらいなのでしょうか?気になるところですね。年収の多い独立系SIer企業中から、株式公開企業の上位5社について調べてみた結果、次のようなランキングとなりました。

全上場企業の平均年収630万円(2019年度ダイオモンド社調べ)と比較しても高いことがわかります。

ダイヤモンドオンライン

独立系SIerのメリットとは?

SIerへの転職を目指す方は、それぞれのメリット・デメリットをしっかり確認しておきましょう。ここでは、独立系SIerへの転職のメリットについて以下解説していきます。

システム開発のウエイトが高い

メーカー系やユーザー系のSIerは運用や保守まで多角的な経営を行っている企業が少なくありませんが、独立系SIerの多くはシステム開発を主力事業としています。

プログラミングもエンジニアの基本スキルとして尊重され、エンジニアはCDP(キャリア・ディベロップメント・プログラム)によって、プログラマーやシステムエンジニアを経験しながステップアップしていく環境が整っています。

さまざまなシステム開発案件に携われ、エンジニアとしてのスキルを身に着けるには良い環境が整っています。

縄張りがない

親会社による縛り、資本関係によるシガラミがなく、経営の自由度が高いのもメリットと言えます。自社製品にこだわらず、自由な提案ができるため、社員は顧客の要求を受け入れやすく、顧客との良い関係を築けます。

メーカー系や一部のユーザー系SIerは顧客をラージ・アカウント(大手企業)とスモール・アカウント(中小企業)に分け、ラージ・アカウントは親会社が契約、スモール・アカウントは子会社が契約するといったすみ分けをしているケースがあります。

こうした古い体質が自由競争を妨げ、子会社のやる気を失わせている面もあります。

こうした縄張りに左右されない点も独立系SIerの強みでしょう。

スキルアップできる

メーカー系SIerの場合は親会社が受注した案件の一部だけを担当させられるケースがあります。一方、独立系SIerの自社案件は開発の一連のフェーズを一通り自社で担当することが多く、エンジニアはプロジェクト全体に関わる機会を得られます。

上流から下流まで一通り経験できるのはエンジニアのスキルアップに大きく影響します。

多くの業界と関われる

独立系SIerは業界や業種の縛りが無く、あらゆる業種と関わる機会があります。もちろん、メーカー系やユーザー系のSIerも顧客獲得のために、業種業態を超えた顧客開拓を行いますが、親会社との関係があって制約を受けるケースもあります。

その点、独立系は創業当時から自由に顧客開拓をしており、取引先は非常にバラエティに富んでいます。そうした事から、エンジニアもあらゆる業界を経験することで業界知識が身に付き、それが仕事の幅を広げていきます。

成果主義

メーカー系やユーザー系は親会社の古い体質や年功序列制度をそのまま踏襲しているケースが少なくありません。

一方、独立SIerは成果主義的傾向が強く、能力が高い人が昇進しやすい環境があり、社員のモチベーションにも影響してきます。またエンジニアにも売上責任を持たせている独立系SIerもあり、顧客開拓に熱心なエンジニアが多い傾向が見られます。

 

独立系SIer企業のデメリットとは?

ここまで独立系SIerのメリットをあげてきましたが、働く側から見た時に独立系ならではのデメリットもいくつかあります。そのデメリットについても触れておきましょう。

納期が厳しい

独立系SIerは資本関係の全くない企業からの案件が中心になります。親会社やグループ会社に対するような甘えが一切許されません。納期遅れや大きなトラブルを起こせば、二度と取引してもらえないことも想定されます。

工数拡大、予算オーバーも許されないため、エンジニアにそのしわ寄せがくるケースもあります。その結果、エンジニアが大きなプレッシャーやストレスを受けるケースもあります。

客先常駐が多い

独立系SIerのエンジニアは客先常駐となるケースが少なくありません。時には劣悪な仕事環境を強いられることもありますが、多くのエンジニアはそれに甘んじるしかありません。自社ビルの落ち着いたオフィスで仕事がしたいという人には不向きでしょう。

残業が多い

これは納期の厳しさ、客先常駐が多いことも関係しますが、独立系SIerは他のSIerと比べて残業が多い傾向があります。また親会社によるガバナンスがないため、労務管理がずさんになりがちです。

こうしたことから、独立系SIerの中には一時期、ブラックの噂が絶えない企業もありました。最近はコンプライアンス重視が求められ、こうした問題は解消していますので、少なくとも大手SIerではそうした心配はほぼ無用です。

離職率が高い

独立系SIerの納期優先の姿勢は時にエンジニアにしわ寄せが及びます。カットオーバーが近づくと、残業や徹夜が当たり前となり、エンジニアは心身ともに強いストレスを受けます。時には上司のパワハラを招きます。

また客先常駐によって、自社に対する愛着やモチベーションが低下する人もいます。

他には活躍機会に恵まれて他社にスカウトされる人や、独立する人も出てきます。こうしたことから、全体を通じて離職率が高い傾向があるようです。

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常に顧客開拓が求められる

メーカー系SIerやユーザー系SIerは指をくわえていても、親会社やグループから仕事が入ってきます。一方、独立系SIerは顧客開拓をしなければ、自然に仕事は減っていきます。既存客の掘り起こし、新規取引先の開拓が常に求められます。中にはエンジニアにも顧客開拓が求められることがあります。

営業感覚を身に着けるために、ジョブローテーションと称して、エンジニアが営業部門に異動するケースも少なくありません。これが独立系SIerの強みではあるのですが、エンジニア1本でスキルを磨きたいという人にはストレスと感じるかもしれません。

 

独立系SIerに転職するには

独立系SIerの特徴やメリット、デメリットについて述べてきました。独立系SIerはSIerの中でも特に仕事の自由度が高く、さまざまな業界との関わりをもって働ける環境にあることを理解いただけと思います。

メーカー系やユーザー系SIerと比較して、仕事の厳しさはありそうですが、システム力を磨きたい、さまざまな開発現場を経験したいという方にはマッチする職場です。また、実力主義に魅力を感じる方にもおすすめできます。

まずは、自身にあった企業をいくつか見つけ、転職に向けて準備をしてください。

独立系SIer転職に必要なスキルは

独立系SIerだからといって、特別な資格やスキルが求められるわけではありません。ただ、独立系SIerではエンジニアであっても、予算獲得に向けた客先へのアプローチや提案力が求められます。あらゆる業種に対する興味、客先常駐でもやっていけるだけの自立心やコミュニケーション能力などが無ければ、独立系SIerで活躍するのは難しいでしょう。要はあなた自身の志望動機や心構え、明確なキャリアプランがあるか否かが重要なのです。

独立系SIerの会社を選ぶポイント

独立系SIerと一口で言っても、さまざまな企業があり、それぞれ特徴があります。営業力の強い会社、さまざまなバッケージ製品を開発している会社、特定の業界に強い会社、コンサルティングに強い会社など、あらゆるタイプの会社があります。給料が良い会社、福利厚生が充実している会社、コンプライアンスを重視している会社もあります。

どこを重視するのかによって選択肢は大きく変わってきます。まずは企業研究をしっかり行ってください。最も参考になるのは、中で働いている人の口コミです。従業員口コミのサイトもあれば、SNSからも情報は拾えます。それらの情報を自分で集め、どの会社なら自分の能力を発揮できるのか、あるいはスキルアップを図れるのかをしっかり考えることです。

単に資本金が大きい、給料が高い、福利厚生が充実しているといった観点で会社選びをするとミスマッチの可能性があります。自分に合う会社かどうか、この視点でしっかり研究してください。

独立系SIerへの転職方法

転職してみたい独立系SIerの候補が見つかったら、次は転職準備です。公募で応募するのも1つの方法ですが、こちらはあまりおすすめできません。今、多くの企業は転職エージェントを利用して採用を行う傾向が強まっています。

就職する側としても、転職エージェントを利用することで、より良い転職活動が行えます。転職エージェントへの登録は基本的に無料です。登録すると、転職エージェントがあなたの意向を聞いた上で、転職先候補企業をピックアップし、業界情報や企業情報を提供してくれます。

さらには履歴書の書き方、模擬面談、面接の日程調整、年収交渉まで行ってくれます。転職の意向が固まった方は、自身で転職エージェントを調べアプローチしてみるとことをおすすめします。

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