【Windows 11】ディスククリーンアップの手順を図解!うまくいかない場合の解決方法も
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【Windows 11】ディスククリーンアップの手順を図解!うまくいかない場合の解決方法も
アンドエンジニア編集部
2024.02.14
この記事でわかること
クリーンアップは、コントロールパネルのディスククリーンアップや「設定」アプリで実施します
簡単に実施するには、エクスプローラーの「クリーンアップ」から実行します
詳細な項目指定は、エクスプローラーのドライブプロパティや「設定」アプリがら実行します

Windows 11のクリーンアップ機能を使いこなす

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Windows 11ではクリーンアップ機能が搭載されており、追加ソフトウェアなしにメンテナンスすることができます。Windows 11は、Windows 10の画面レイアウトや操作方法を改良しています。そのために、これまでの操作方法とは多少の違いがありますので、合わせて確認していきます。

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そもそもクリーンアップとは

クリーンアップは、掃除や片付けを意味する言葉です。Windows 11でも同様の意味で用いています。クリーンアップすることで、ディスクドライブに格納されている不要になったファイルを削除し、空き容量を確保します。

コンピュータのシステム資源で保持されるものの代表としては、ディスク上のファイルなどがあります。そのためWindowsのクリーンアップとは、一般的にディスクのクリーンアップを指します。システムの一時ファイルやキャッシュなどが、クリーンアップの対象となります。

一時ファイルの種類

一時ファイルの種類は、多岐に渡ります。通常ユーザが使用するものとしては、ごみ箱やインターネットの一時ファイル、サムネイル(縮小)表示などがあります。

システムが使用するものとしては、Window Updateのプログラムの保存ファイル・システムエラーのメモリダンプ・Windows Defender(ウィルス対策)のファイル・Windowsやドライバーのインストールファイル・パッケージなどがあります。

システムファイルのクリーンアップは、一般ユーザではできないのでシステム管理者でサインインし、作業を進めていきます。

ディスククリーンアップを使ってみる

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ディスククリーンアップは、いくつかの操作方法で起動できるように設計されています。ここでは、よく使うエクスプローラーを用いて起動してみます。次の図をご覧ください。

起動するには、タスクバーの「エクスプローラー」アイコンあるいは「スタート」の右クリックメニューから「エクスプローラー」をクリックし、表示されたエクスプローラーの画面から「PC」をクリックして「Windows(C:)」を選択します(①②)。

そこでメニュー右側の「・・・」をクリックし、メニューから「クリーンアップ」を選択します(③④)。表示されたアプリが「ディスククリーンアップ」です(⑤)。

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 【図】:「ディスククリーンアップ」の起動

「ディスククリーンアップ」の実体は、「コントロールパネル」「すべてのコントロールパネル項目」の「ディスククリーンアップ」です。操作に慣れている方は、「検索」で「ディスククリーンアップ」を指定したり、「コントロールパネル」から直接実行したりすることもできます。

実際のディスククリーンアップの使用方法は、以降で解説していきます。

ディスククリーンアップを実行する

ディスククリーンアップは、最初の表示の状態では、ユーザーデータに関する項目が表示されています。あらかじめいくつかの項目がチェックされていますので、適宜修正しながら削除項目を決定し、「OK」をクリックします(①)。

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 【図】:ディスククリーンアップでクリーンアップを実行

その後確認のメッセージが表示されますので、「ファイルの削除」をクリックすると、ディスククリーンアップが実行されます(②③)。ここで「OK」を押さずに「システムファイルのクリーンアップ」のボタンを押すことで、システム関連の追加項目が表示されます(④)。

次の図のように、追加項目と空き容量が計算されてメニューが更新されます。

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 【図】:ディスククリーンアップでシステムファイルのクリーンアップ

メニューの項目を確認・変更後、「OK」を押すことで、システムファイルのクリーンアップも可能となります(⑤)。「OK」を押した後の手順には違いがありません(⑥⑦)。

「設定」アプリからクリーンアップを起動する方法

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「設定」アプリから、色々なクリーンアップの指定ができます。「設定」アプリは次の図のように、「Windows」アイコンの「スタート」を右クリックし、「設定」をクリックします(①②)。ここで表示された画面で「記憶域」をクリックします(③)。

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 【図】:「設定」アプリの起動

次の図のように、表示された「記憶域」の画面から「一時ファイル」や「インストールされているアプリ」などの項目でクリーンアップを進めていきます(①②)。

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 【図】:「記憶域」からのクリーンアップの流れ

具体的な操作方法は、以降で解説していきます。

「設定」アプリから「一時ファイル」をクリーンアップする

「設定」アプリの「記憶域」の画面から、「一時ファイル」をクリーンアップする方法を解説していきます。次の図をご覧ください。

「一時ファイル」画面では、削除の候補となる項目があらかじめ選択されています。ディスククリーンアップをやってはいけない項目がないかどうか、確認をするのが良いでしょう。

確認して問題ないようであれば、「ファイルの削除」をクリックします(①)。続いて確認メッセージが表示されますので、「続行」をクリックします(②)。しばらく消去作業が継続し、右のようにクリーンアップが完了したことが表示されます(③④)。作業完了により、表示される項目が更新されたのが分かります。

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 【図】:「一時ファイル」のクリーンアップ

ここで、削除されるファイルが多い場合は多少の時間がかかります。もし簡単に作業を進めたいのであれば、次の図の様な実行手順もあります。「記憶域」の画面で、「クリーンアップ対象候補」をクリックします(①)。

表示された「クリーンアップ対象候補」の画面では、一時ファイルの候補となる、「一時 Windows インストールファイル」「ごみ箱」「ダウンロード」の3点が表示されます。

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 【図】:「クリーンアップ対象候補」の活用

この候補には、あらかじめチェックが入っていませんので、チェックボックスをクリックしていくと下に合算値を表示した実行ボタンが現れます。この例では、「一時 Windows インストールファイル」をチェックしたので「1.25GBをクリーンアップします」という表示が実行ボタンに現れました(②③)。

問題ないようであれば、「1.25GBをクリーンアップします」をクリックすることで、クリーンアップが開始します。なお、ここでの”1.25GB”は実際に計算したクリーンアップの合算値を表していますので、個々のPC環境や使用状況によって表示される値が異なります。

「設定」アプリからアプリをアンインストールする

「設定」アプリの「記憶域」の画面から、アプリをアンインストールする方法ですが、次の図をご覧ください。

表示されている「インストールされているアプリ」の削除したアプリの項目の右側の「・・・」をクリックします(①②)。ポップアップメニューから「アンインストール」を選択することで、アプリが削除され使用領域の開放により、空き容量が回復します(③)。

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 【図】:アプリのアンインストール

この画面は、「設定」「アプリ」「インストールされているアプリ」でも表示させることができます。そのため、「設定」アプリから直接実行してもかまいません。

高度なクリーンアップの設定や操作も可能

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これまでに、比較的簡単にクリーンアップする方法を解説しました。実際には、クリーンアップ対象となるファイルが多すぎると、クリーンアップの処理がなかなか終わらないこともあります。

上手くいかない場合などでは慌てずにクリーンアップの終了を待つことになりますが、場合によっては、さらに個別に詳細情報を確認することも必要です。ここでは、他の操作手順を学んでいきます。

自動的なクリーンアップの起動

Windows 11では、ストレージセンサーという自動クリーンアップの機能が搭載されています。次の図のように、「設定」「記憶域」を表示し、メニューから「ストレージセンサー」を選択します(①②)。ストレージセンサーでは、一時ファイルのクリーンアップ、ユーザーコンテンツの自動クリーンアップがあります。

「ユーザーコンテンツの自動クリーンアップ」を「オン」にすることで、ごみ箱やダウンロードフォルダーのファイルを定期的に削除することができます(③)。この他にもOneDriveのローカルコンテンツを削除することもできます。

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 【図】:自動的なクリーンアップの起動

エクスプローラーのドライブプロパティを確認する

エクスプローラーのドライブプロパティですが、Windows 11では、若干の違いがあります。次の図をご覧ください。ドライブプロパティの表示方法は、これまで同様にエクスプローラーの「PC」から「Windows(C:)」を選択し、右クリックメニューから「プロパティ」をクリックします(①②③)。

これまでのWindows 10では、ドライブの空き容量表示の右側に「ディスククリーンアップ」が表示されていました。Windows 11では、表示が「詳細」に変更されており、見当たりません(④)。

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 【図】:ドライブプロパティの「詳細」からのクリーンアップ

実はこの「詳細」をクリックすると、「設定」「記憶域」「他のドライブでの使用済みストレージ」「Windows(C:)」が表示されます。一時ファイルの場所別集計など、これまで紹介した手順よりもさらに、詳細な分類が表示されますのできめ細やかな作業が可能です。コマンド操作に慣れている方は、1度試してみるのが良いでしょう。

クリーンアップ後も空き容量が少なく表示がおかしい場合

クリーンアップ後も容量がいっぱいなどと、容量表示がされる場合があります。空き容量が少ない場合は、必ずしもシステムがおかしい訳ではありません。Windowsでは隠しフォルダにデータが蓄積されていることもありますので、アプリが使っているものも多数あります。

ドライブプロパティの「詳細」からのクリーンアップを、個別に実施してみたり追加ソフトウェアをインストールしたりすることで解決できる場合があります。

クリーンアップ後も不調が続く場合

クリーンアップでは、ユーザやシステムの一時ファイルを削除し、ディスクドライブを保全します。そのため、システム設定ファイルの中身が正しくない場合には、余分なファイルを保存しても動作が安定しないこともあります。バックアップやリストアなどを試し、場合によってはクリーンインストールなどを行うこともあります。

クリーンインストールの実施時にはディスクの内容は消去されますので、最終手段と認識して事前に必要な確認を進めるのが良いでしょう。

クリーンアップでは日々の保全作業がおすすめ

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WindowsなどのPCの世界では、年次のメジャーリリースの他に、月次セキュリティパッチなど定期配信が多くなっています。そのために、こまめなメンテナンスが求められます。つまり、人々の生活のような「年に1度の大掃除」は通用しません。

クリーンアップは後回しになりがちですが、システムを保全するうえでも日々の作業に取り入れることをおすすめします。

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