プログラマーはつらい?やめとけは本当?
エンジニアと言えばプログラミングが思い浮かぶ方も多いように、プログラマーは非常に知名度の高い職種です。そんなプログラマーですが、インターネット上では、「つらい」「やめとけ」という声がよく聞かれます。しかし、それは事実なのでしょうか。
本記事では、プログラマーがそのように言われる理由を解説するとともに、それでも続けることのメリットも紹介していきます。
つらい面はあるが続けるメリットも大きい
結論から言えば、プログラマーはその仕事の性質から、つらい面がいくつかあるのは事実です。ただし、そのつらさは個人の性格や向き不向きも関係しているため、必ずしも全員が当てはまるわけではありません。
また、プログラマーを続けることで、上位職へのキャリアアップや幅広いスキルを身に付けての転職も視野に入れることは大きなメリットと言えます。もちろん、続けることにつらさを感じる人が多いのも事実です。
そこで、以降ではどうすればつらさを軽減できるのか、その対処方法も紹介します。
プログラマーについて
要件に基づいてプログラムを設計することがプログラマーの主な仕事です。ITエンジニアの中では下流工程に位置しており、上流のシステムエンジニアと連携をして仕事をしていく形です。ここでは、プログラマーの概要を説明します。
プログラマーに要求されるスキル
プログラミングが主体となるプログラマーに要求されるスキルは、どのようなものなのでしょうか。大前提となるのはプログラミング技術や論理思考力ですが、他にもネットワークやハードウェアの知識も必要です。
また、チームで業務を進めることがほとんどなので、コミュニケーション力も求められます。
プログラマーの年収について
プログラマーの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は344万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、プログラマーは一般平均年収よりも、やや低めであることが分かります。
後述しますが、プログラマーはより年収の高いシステムエンジニアへとキャリアアップすることが可能です。さらにその先のキャリアアップも考えると、プログラマーを続けることはキャリアを積むためにも必要な過程だと言えます。
【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方
【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7)
【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
プログラマーがつらいと言われる理由
次に本題となるプログラマーの仕事がつらい理由について、代表的なものを解説します。
学び続ける必要がある
プログラマーの仕事の大半は、プログラミングを行う時間に費やされます。大半のプログラマーは、特定の言語だけが使えれば良いわけではなく、担当するプロジェクトなどによっても使う言語や前提知識も変わります。
いくつかの言語をマスターしていたとしても、新しい言語を使いこなして必要な業務知識を得るまでは勉強が必要であり、加えて業務自体の労力もかかります。こうした「学び続ける必要がある」ことは、勉強自体に苦手意識がある方にとってはつらいと感じるでしょう。
トラブルの対処が大変
プログラマーの仕事の中で、避けては通れないのがトラブルの代表であるバグの対処です。バグは自分の担当範囲で起こることが大半ですが、バグが発生した箇所を特定することすらも困難なことが多々あります。
その結果、原因が自担当なのか別担当なのか切り分けができず、解決まで非常に時間がかかってしまうこともあるでしょう。
プログラミングスキルを磨いたとしても、バグの原因は言語の問題だけでなく、チーム間の認識の不一致や要求仕様の誤りによるものも多いため、完全になくすことは困難です。こうしたバグ対応は長時間労働や休日出勤にも繋がることがあるため、つらいと感じる方が多いのかも知れません。
向かない人にはつらい業務内容
理系出身であっても、全ての人がプログラミングに適性があるとは限りません。加えて、プログラマーの仕事は、上流工程から出された仕様通りにプログラムを設計するため、単純作業に感じる場合もあります。
こうした作業は、プログラミングが好きであっても向き不向きが分かれます。向いていない場合は、プログラマーの仕事がつらいと感じるでしょう。もちろん、全てのプログラマーがそうではなく、会社や業種によって変わることもあるので、向いていないと思ったら転職を考えるのも手です。
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プログラマーを続けたほうが良い理由
プログラマーの仕事がつらい理由を説明してきましたが、つらくても続ける意義はあるのでしょうか。ここでは、プログラマーの仕事を続けたほうが良い理由を紹介します。
上流工程へキャリアアップできる
プログラマーにも、他の職種と同様にキャリアパスが存在します。
プログラマーとしての経験を積むことで、プログラミング技術を向上させられるだけでなく、上流工程における仕様書の設計技術や、開発全般のマネジメントスキルも身に付けることができるでしょう。そうしてプログラマーを続けた結果、システムエンジニアへとキャリアアップができるようになります。
システムエンジニアはシステム開発の要件定義からテストまで幅広く関わることになり、仕事の難易度も大きく上がります。しかしその分、年収アップも期待でき、さらに上のプロジェクトマネージャーへのキャリアアップも狙うことができます。
マネジメントする立場として、システム開発の末端を知っていることが不可欠となりますので、プログラマーとしての経験は非常に重要です。
人手不足で需要が高い
IoTやDXが浸透するにつれ、ITエンジニアの需要も年々高まっています。その一方でエンジニアの供給自体は伸び悩んでおり、経済産業省が2019年に行った調査によれば、2030年には少なく見積もっても16万人、多く見積もれば79万人ものエンジニアが不足すると言われています。
こうした状況の中では、プログラミング技術を持ち、開発経験のあるエンジニアは重宝されていくことが予想されます。つらく感じる場合でもプログラマーとしての経験を積み重ねていけば、これからのITエンジニア市場で経験者として有利に転職を進められるでしょう。
【参考】: IT 人材需給に関する調査
幅広いスキルを身に付けられる
プログラマーとしての業務は仕様書通りにプログラムを設計することですが、それは業務を通して様々なプログラミング言語に触れていけることを意味しています。業務の大半をプログラミングに費やすことができる点は、プログラマーの特徴の1つです。
この特徴を活かせば、業務を通じて様々なプログラミング言語を習得することも可能でしょう。
身に付けられるスキルはプログラミングだけではありません。システム開発の一員として、仕様書の設計やテスト運用についても知識を身に付けることができ、上流工程や他のエンジニアへのキャリアアップに活かすことができます。
また、チームで進めることが常であるので、コミュニケーション力も培うことができるでしょう。
つらさを軽減する方法
プログラマーを続ける意義について紹介しましたが、続けることをつらく感じている人が多いことも事実です。ここでは、どうすればそのつらさを軽減できるのか、その方法を紹介します。
勉強してスキルを身に付ける
プログラマーのつらさに、学習し続けないといけないことを述べました。これは、知識が不足しているとそれだけで仕事を上手く進められなくなり、周りのエンジニアとの会話が嚙み合わなくなってしまうことが理由です。逆に言えば、必要な知識を身に付けてしまえば解決できると言えます。
確かにプログラマーの仕事は勉強の連続ですが、やみくもに勉強し続けるのではなく、効率的に勉強を進めることがベストです。そうすれば、勉強量自体を減らし、つらさを軽減することができるでしょう。効率的な勉強については、職場の先輩エンジニアに相談することが最も近道です。
プログラマー同士の仲間を作る
知識があったとしても、バグの問題や職場の人間関係や仕事の向き不向きを解決することは難しいでしょう。こうしたときに頼りになるのは、仲間の存在です。
職場の中で仲間を作ることができればベストですが、今はSNSなどを通じても仲間を作ることができます。同じ悩みを抱える仲間を作り、悩みを打ち明けあうことで、仕事のつらさを軽減することができるでしょう。
なかなか仲間を作り合うことの少ないエンジニアだからこそ、こういったことが重要であり、仲間意識の強い企業を選ぶことも選択肢の1つです。
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プログラマーはやりがいのある仕事
本記事では、プログラマーがなぜつらいと言われているのかその理由を説明するとともに、続けるべき理由やつらいと感じる場合の対処法も紹介しました。
プログラマーを続けるにあたり、つらさを軽減できるかだけでなく、キャリアアップできるかどうかについて、企業選びが重要です。しかし、プログラマーとしてのキャリアを提供する企業は無数にあり、そこから自分に合った企業を探すことは非常に困難です。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
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