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【図解入り】Windows11のHyper-V有効化と仮想マシン作成方法
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【図解入り】Windows11のHyper-V有効化と仮想マシン作成方法

アンドエンジニア編集部
2022.10.19
この記事でわかること
Windows11 Proには簡単に仮想環境を構築できる「Hyper-V」が備わっている
「Hyper-V」の活用により、コストを掛けずに様々なテスト環境、開発環境を構築できる
「Hyper-V」の有効化の方法、作成した仮想マシンにUbuntuをインストールする方法

Windows11のHyper-Vを利用する

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Windows11 Pro※には仮想環境を簡単に作れる「Hyper-V」の機能が備わっています。このHyper-Vを利用することで、仮想マシンの構築が可能です。仮想マシンは1台のコンピュータ上に擬似的に作られた別のコンピュータのことで、仮想マシン上には異なるOSをインストールできます。

この仮想マシンにインストールするOSを「ゲストOS」と呼びます。ゲストOSとしては、Windows7やWindows8などのWindows系OS以外に、UbuntuやCentOSなどのLinux系OSのインストールも可能です。サポートが終了したWindows XPなどはインストールできませんので、注意しましょう。

この記事では、Windows11 ProのHyper-Vを利用して仮想マシンを作る方法、さらには仮想マシンにLinux系OSのUbuntuをインストールする手順を紹介します。1台のコンピュータで複数のOSを動かせる仮想環境をぜひ試してみましょう。

※Windows11 Home Editionには「Hyper-V」は付属していません。Windows11をご利用の方で、Hyper-Vが見当たらないという方は「Home Edition」の可能性が高いので、下記Microsoft公式の「Windows Home から Windows Pro へのアップグレード」を参考にしてOSのEditionを確認してみてください。

Windows11 Proへのアップグレードを検討中の方もぜひ参考にしてみてください。また、WIndows10 Proのライセンスをお持ちの方、休眠中のProライセンスがある方はWindows11 Proへの無償アップグレードができますので、ライセンスの有効活用をおすすめします。

【参考】:Windows Home から Windows Pro へのアップグレード | Microsoft

【参考】:HYPER-V テクノロジの概要 | Microsoft Learn

Windows 11 HomeとProの違いとは?どちらを選べば良いのか解説!

Hyper-Vのメリットとデメリット

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Hyper-Vは、1台のパソコンに簡単に仮想マシンを作れる大変便利な機能です。Hyper-Vの利用によって様々なメリットが期待できますが、利用に当たって注意すべきこと、デメリットもあります。ここでは、Hyper-Vのメリット、デメリットを確認しながら、Hyper-Vに対する理解を深めていきましょう。

Hyper-Vのメリット

Hyper-Vの主なメリットは、以下の通りです。

1台のパソコンで複数のOSが利用でき、ソフトウェアの開発環境やテスト環境を簡単に作れる ▪ハードウェアのコスト削減や有効活用ができる ▪古いOSや異なるOSにしか対応しないアプリケーションが利用できる

Hyper-Vのデメリット

一方、Hyper-Vには以下のようなデメリット・注意点がありますので、デメリットを理解した上で利用することをおすすめします。

パソコンの能力によっては、ゲストOSが期待するパフォーマンスを発揮できない ▪しっかりバックアップを取っていないと、パソコンの故障によってゲストOSの中身まで消失してしまう ▪ゲストOSにもライセンス(プロダクトキー)が必要なものがあるので注意が必要

Hyper-Vを有効にする方法

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Windows11 Proに備わっている「Hyper-V」の機能は、デフォルトでは無効になっています。仮想環境を手に入れるためにはHyper-Vを有効にする必要があります。ここでは、有効化するための手順を紹介していきます。

1.コントロールパネルを開く

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[検索ボックス]に「con」と入れます。すると「最も一致する検索結果」に「コントロールパネル」が表示されますので、クリックします。

Windows11のスタートメニューが使いにくい?カスタマイズ方法を紹介!

2.プログラムのアンインストールを選択

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[コントロールパネル]画面が表示されたら、右上の「表示方法」を「カテゴリ」にし、カテゴリーの中から「プログラムのアンインストール」を選択します。

3プログラムと機能

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[プログラムと機能]の画面が表示されたら、「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します。

4.Windowsの機能

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[Windows の機能]画面が表示されるので、「Hyper-V 」のチェックボックスにチェックを入れて、それらを有効化し、「OK」を選択します。

5.変更を適用

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上記の「変更を適用しています」というメッセージが表示され、Hyper-Vを有効化する処理が開始されます。数分程度の時間を要しますので、そのまま少し待ちます。

6.再起動してHyper-Vを使えるようにする

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「必要な変更が完了しました」と表示されたら、画面右下の[ 今すぐ再起動]ボタンをクリックします。

7.Hyper-Vのインストールを確認する

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Windows11 パソコンを再起動した後に、 Hyper-Vが正しくインストールされたことを確認します。タスクバー上の「Windowsマーク」をクリックし、右上の「すべてのアプリ」をクリックし、アプリの一覧から[Windowsツール]を選択します。

8.WindowsツールにHyper-Vアイコンがあることを確認

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[Windowsツール]の画面が開いたら、先頭に「Hyper-Vクイック作成」と「Hyper-V マネージャー」のアイコンが追加されていることを確認します。これで、Windows11 ProでのHyper-Vの有効化の操作は終了です。

Windows 11 Hyper-V:Ubuntu 20.04 インストール/仮想マシン作成

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無事にHyper-Vがインストールできたら、次に仮想マシンを作成し、Linux系OSで人気の高いUbuntuをインストールしてみましょう。

WindowsとLinuxの違いは?具体的な比較ポイントを解説!

1.Hyper-Vクイック作成を起動する

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先ほどの[Windowsツール]画面を表示します。[スタートボタン]→[すべてのアプリ]→[Windowsツール]で表示されます。次に[Hyper-Vクイック作成]を選択します。[ユーザーアカウント制御画面]が表示されたら、「はい」を選択してください。

2.仮想マシンの作成

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[仮想マシンの作成]画面が表示されたら、画面左側の「オペレーティングシステムの選択」に表示されたOSのインストールを容易に行うことができます。任意のOSを選択できますが、ここでは「Ubuntu 22.04」を選択した後に右下の[仮想マシンの作成]ボタンをクリックします。

3.Ubuntu 20.04 のダウンロードとインストール

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自動的に仮想マシンの作成及び「Ubuntu 22.04 」のダウンロードとインストール処理が行われます。数分の時間を要しますので、このまま終了まで待ちます。

Ubntu 22.04の初期設定

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ここからは、仮想マシンにインストールされた「Ubuntu 22.04」の初期設定について紹介していきます。

1.仮想マシン「Ubuntu 22.04」への接続と起動

仮想マシンが作成され、「Ubuntu 22.04」のインストールが終了すると次の画面が表示されます。ここでは[接続]ボタンをクリックします。

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■ Ubntu 22.04の起動

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仮想マシン「 Ubuntu 22.04」の起動画面が表示されたら、起動ボタンをクリックします。これにより、「 Ubuntu 22.04」の初期設定が進行します。

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  1. 各種初期設定

ここからはUbuntu 22.04の初期設定を進めていきます。初期設定は数ステップで完了しますので、1ステップずつ見ていきましょう。

■ 言語選択

Ubuntu 22.04が起動すると、最初に言語の選択画面が表示されます。

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日本語は「Japanese」ではなく「日本語」と表記されており、選択画面の最下部にあります。「日本語」を選択後、[続ける]をクリックします。続いて、キーボードレイアウトの選択画面が表示されます。

■ キーボードレイアウト選択

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こちらでは先ほどと異なり、「日本語」ではなく「Japanese」と表記されていますので注意してください。左側で「Japanese」を選択し、右側で希望するレイアウトを選択します。分からなければ、こちらも「Japanese」を選択します。選択が済んだら[続ける]をクリックします。

■ ロケーション選択

次にロケーション選択の画面が表示されます。デフォルトでTokyo(日本時間)が選択されていますので、そのまま[続ける]をクリックします。

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■ アカウント・パスワード設定

「あなたの情報を入力してください」の画面が表示されたら、Ubuntuで利用する際のアカウント名とパスワードを入力します。

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これで初期設定入力は終了です。以下の画面が表示され、処理が終了するとUbuntu 22.04が利用ができるようになります。

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■ ログイン

この後、設定したアカウントとパスワードでログインすると「Ubuntu 22.04」の利用を開始できます。

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以下は、背景を変更したUbuntuの画面です。MacやWindowsとも似た画面で、初めての人でもさほど違和感なく利用できるでしょう。

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Hyper-Vを利用して仮想マシンに慣れよう

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ここまで、Windows11 Proに標準で付いてくる仮想環境構築ツールのHyper-Vについて、Hyper-Vを有効化する方法、Hyper-Vで作成した仮想マシンにLinux系OS、Ubuntu 22.04をインストールし、初期設定方法について紹介しました。

Windows11 Proはビジネスやシステム開発に役立つツールが豊富に搭載されており、それらを活用することでビジネスの効率を高めたり、システム開発環境を整えたりすることができます。

このWindows11 Proに搭載されているHyper-Vは、Microsoftが展開するクラウドサービスAzureの仮想マシンに採用されている技術と同じですので、クラウドや仮想マシンに強くなりたい方は、ぜひHyper-Vによる仮想環境構築を試してみてください。

【参考】:Azure の無料アカウントを今すぐ作成 | Microsoft Azure

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