logologo
Android 13が正式リリース!新機能の概要から詳細まで解説
thumb_android13_01

Android 13が正式リリース!新機能の概要から詳細まで解説

アンドエンジニア編集部
2022.10.20
この記事でわかること
2022年8月15日、Android 13が正式リリースされ、グーグルPixel向けに提供を開始しました
GalaxyやXperiaなどのスマホ向けには、今年末から年始にかけてアップデートが予定されています
タブレットや大画面デバイスへの対応のほか、デザインや操作性の向上が図られています

Android 13が正式リリース

img_android13_01

2022年8月15日、コードネーム:Tiramisu(ティラミス)と呼ばれていたAndroid 13が正式リリースされました。本リリースでは、プライバシーとセキュリティの強化、パフォーマンスの改善、ならびに開発者生産性の向上とツールの提供がされています。

【参考】:Google Japan Blog 【参考】:Google Blog 【参考】:Android Developers Blog

Android 13のデベロッパプレビューがついにリリース!新機能と変更点を解説!

Android 13の新機能の概要

img_android13_02

Android 13の新機能ですが、タブレットや大画面デバイスへの対応のほか、Android 12で導入された「Material You」では、テーマ別アプリアイコンをサードパーティのアプリでも利用できるようになります。同様に、アプリ別に任意の言語を設定することもできます。

Android 13 公式サイトは、2022年10月中旬時点で英語の情報のみですが、今後日本語サイトに情報が掲載されると見られます。

【参考】:Android 13 公式サイト(英語) 【参考】:Android 13 公式サイト(日本語)

Android 13の対応機種

Android 13は、2022年10月6日に正式発表されたPixel 7およびPixel 7 Proに標準搭載されます。

【参考】:Google ストア スマートフォン

Android 12からのアップデートは、Google Pixelのデバイスから順次投入されます。Pixel 4からPixel 6のシリーズが対象となり、Pixel 3およびPixel 3aはアップデート対象から外れます。具体的なアップデート対象のPixelデバイスは以下の通りです。OTAやイメージのインストールに対応します。

Pixel 4シリーズ  Pixel 4、Pixel 4 XL、Pixel 4a、Pixel 4a(5G)

Pixel 5シリーズ  Pixel 5、Pixel 5a(5G)

Pixel 6シリーズ  Pixel 6、Pixel 6 Pro、Pixel 6a

【参考】:Google デベロッパー Factory Images for Nexus and Pixel Devices

スマホメーカー各社の対応

今年後半から来年にかけて、シャープやソニー(Xperia)、Samsung Galaxy・Asus・Motorola、HMD(Nokia携帯)、Oppo・Xiaomi、iQOO・OnePlus・Realme・Tecno・vivoなど、多くの製品向けにアップデートが展開されることがグーグルより明らかにされています。

実際のモジュール提供方法や対象製品については、各社から発表される予定です。アップデートが来ないと心配せずに、リリースの案内を待ちましょう。

【参考】:Google Japan Blog 【参考】:Google Blog

【参考】:ドコモからのお知らせ : Android(TM) 13 へのバージョンアップ提供製品について | NTTドコモ 【参考】:製品アップデート情報一覧│製品アップデート情報│au 【参考】:Google Pixel 6、Google Pixel 6 Proをご利用中のお客さまへ|ソフトバンク

Android 13の新機能の詳細

img_android13_03

Android 13の新機能は、多岐に渡ります。ここでは、新機能や機能強化を分類し、解説していきます。なお、機能と変更点はリスト化されていますので、詳細は以下のリンクからご確認ください。

【参考】:Android 13 機能と API の概要 【参考】:Android 13 の機能と変更点のリスト

Kotlinとは?Android開発において、Javaと比較したKotlinの特徴とは

タブレット向けの対応強化

2022年初めにリリースしたAndroid 12Lを拡張し、操作感をさらに向上させました。具体的には、マルチタスクやタスクバーの強化、大画面レイアウトへの対応、システムUIとアプリの最適化、アプリの互換性モードの改善などの機能がされています。

【参考】:Android デベロッパー Android13 タブレットと大画面のサポート 【参考】:Android デベロッパー 大画面での開発におけるレスポンシブ レイアウト

写真選択ツール

写真選択ツール(Photo picker)では、従来のドキュメントピッカーを拡張し、特定の写真やビデオをアプリと簡単に共有できるように改良しました。具体的には、メディア ライブラリで日付を新しい順に表示し、閲覧・検索を容易にするインターフェースを搭載しました。

セキュリティ設定では、メディア ライブラリ全体へのアクセス権をアプリに付与せずに、画像や動画を安全に選択できるようになります。ローカルおよびクラウドの写真を共有する際のプライバシー保護も可能です。このツールは、Google Playのシステムアップデートにより、Android 11以降で利用できます。

さらに、新しい写真選択ツールに対応していないアプリやオーディオ利用者向けには、新しいきめの細かいメディアパーミッション(許可設定)が追加され、画像やビデオ、オーディオなどの種類別にアクセス設定することが可能です。

【参考】:Android デベロッパー 写真選択ツール 【参考】:Android デベロッパー きめ細かいメディア権限

テーマ別アプリアイコン

「Material You」のダイナミックカラーがサポート範囲を拡大します。従来はグーグルのアプリアイコンのみでしたが、サードパーティ製品を含むすべてのアプリアイコンに拡張し、壁紙やその他のテーマ設定の色合いを継承したアイコンをユーザが選択できます。これにより、お好みのテーマに従い統一されたカラーデザインを選択できます。

【参考】:Android デベロッパー テーマ別アプリアイコン

アプリ別の言語設定

従来より言語設定は、設定メニューで「システム設定」として変更できました。Android 13 では、アプリ別に任意の言語を設定することができます。標準の「アプリ言語」設定パネルを利用できるほか、新しいAPIを用いて実行時にユーザの優先ロケールを取得したり、システム言語とは異なる言語を設定したりすることができます。

【参考】:Android デベロッパー アプリ別の言語設定

Windows 11でAndroidアプリが動作?プレビュー版概要

プライバシーとセキュリティ機能

Android 13では、操作性を高めるとともにより安全に利用するための機能が盛り込まれています。具体的には、以下の機能が追加されています。

【参考】:Android Developers Blog

通知の許可(Notification permission) ユーザごとに重要な通知を調整できるように、新しい通知許可の仕組みが搭載されます。アプリの通知は、ユーザの許可に従い掲載の可否が判断されます。

【参考】:Android デベロッパー 通知に関する実行時の権限

Wi-Fiのデバイス接続管理 Wi-Fi上の近くのアクセスポイントへのデバイス接続に際し、実行時に位置情報の許可を取得しなくても、アプリが Wi-Fiで近くのデバイスを検出して接続できるようにする仕組みが提供されます。

【参考】:Android developers Request permission to access nearby Wi-Fi devices

アプリのパーミッション取り消し アプリで、付与されているパーミッションが不要となった際に、APIから未使用パーミッションを削除(ダウングレード)することができます。これにより、不要な許可を保持することなくセキュリティ面の信頼性を高めることができます。

【参考】:Android デベロッパー デベロッパーがダウングレードできる権限

OpenJDK 11のアップデート

OpenJDK 11 LTS(長期サポート)のリリースに合わせて、コアライブラリが更新されます。アプリケーションとプラットフォームの開発者向けに、ライブラリのアップデートとJava 11プログラミング言語のサポートが提供されます。

今後、Android 12のデバイスに対してもGoogle Playのシステム アップデートにより、コアライブラリの更新を計画しています。

【参考】:Android デベロッパー OpenJDK 11 の更新

アプリのパフォーマンス向上

Android 13では、アプリのパフォーマンス向上が図られます。具体的には、ARTランタイムを更新し、ガベージコレクションの改善が図られたほか、ART全体の最適化によりネイティブコードとの切り替えが大幅に高速化されました。アプリの起動時間も高速化されます。

この改善メリットをAndroidユーザに提供するために、Android 13を含むAndroid 12以降のデバイス向けにGoogle Playのシステム更新により、継続的にARTモジュールを提供していく予定です。

【参考】:Google I/O What’s new in app performance

Android 13で進化した機能を体感しましょう

img_android13_04

グーグルでは、新製品の発表と対応するAndroidの強化を継続的に実施しています。2022年に登場した製品は高精細のカメラ搭載のスマホやタブレットなどの発表がありました。

Androidはデバイスの特性を最大限発揮できるよう進化を続けています。機能の進化は机上の確認のみならず、実際にデバイスを操作するとより理解が深まるでしょう。機会があれば実機を操作することをおすすめします。

Androidエンジニアとは?必要なスキルと未経験から目指すロードマップ
Android Studio Bumblebeeが正式リリース!新機能を解説!
気になる人のXをフォローしよう!
公式LINE
公式YouTube
マイナビITエージェント

編集部オススメコンテンツ

thumb_gptowten_01
ChatGPTの面白い使い方15選!ビジネスや遊び相手になる事例
アンドエンジニア編集部
2024.02.19

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

お問い合わせ・情報提供

カテゴリー

編集部おすすめコンテンツ

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

logologo
Powered by マイナビ AGENT