Windows11でファイルやフォルダを共有するには
Windows11でファイルやフォルダを共有するには、いくつかの方法が用意されています。代表的な共有手段としては、複数のWindows PCをネットワーク接続して共有する方法があります。ネットワークでファイルやフォルダを共有するには事前準備が必要で、ここでは合わせて解説します。
【参考】:Microsft サポート: Windows 上のエクスプローラーでファイルを共有する方法(Windows11) 【参考】:Microsft サポート: Windows 10 におけるネットワーク経由のファイル共有(Windows11)
Windows11でファイルやフォルダを共有してみる
ここからは、実際にファイルやフォルダを共有していきます。共有するためにはいくつかの準備が必要で、まず最初に準備のために「設定」アプリを使用します。「設定」アプリは、「スタート」メニューに表示される「設定」アイコン、あるいは「スタート」の右クリックメニューから「設定」をクリックして開きます。
【参考】:Microsft サポート: Windows 上のエクスプローラーでファイルを共有する方法(Windows11)
Windows11をネットワークで共有するための準備を行う
はじめに、Windows11を自宅などのネットワークで使用する場合のファイル共有を行います。ネットワークの接続には、セキュリティの観点から「パブリックネットワーク」と「プライベートネットワーク」で使い分けができます。
ファイル共有を行うには、「プライベートネットワーク」の接続設定で構成すると柔軟なアクセスが可能になります。
事前準備として、「設定」アプリの「ネットワークとインターネット」を開きます(①)。
ここでは、接続済みの「Wi-Fi」あるいは「イーサネット」などのネットワークが表示されています。画面中央のプロパティを見ると「プライベートネットワーク」で構成されていることが分かります(②)。詳細情報が必要な場合は、この「プロパティ」をクリックすることで接続の詳細情報を得ることもできます。
続いて、「プライベートネットワーク」がどのように設定されているか確認が必要です。
「ネットワークの詳細設定」は、「設定」アプリの「ネットワークとインターネット」から表示できます(①②)。ここでは、ネットワークの共有設定を確認するために、「共有の詳細設定」をクリックします(③)。
続いて表示される「共有の詳細設定」では、次の図で示す2点を確認します。1つは「ネットワーク探索」で、ネットワーク接続されているPCを検索するのに便利です(①)。
この機能は「オフ」でも使用できますが、ファイルやフォルダの情報を手動で入力する必要があります。エクスプローラーのネットワークからアクセスできない場合は、「ネットワーク探索」を「オン」にします。
もう1つは、「ファイルとプリンターの共有」です。これを「オン」にすることでアクセスが許可されます(②)。
【参考】:Microsft サポート: Windows 10 におけるネットワーク経由のファイル共有(Windows11)
事前に共有するPCのワークグループを設定する
ネットワーク接続でファイルやフォルダを共有する場合は、同一のワークグループやドメインに属しているとアクセス制限が緩和されます。そのため、接続するPC間では同じワークグループに設定すると良いでしょう。
設定の確認や変更は、「設定」アプリの「システム」「バージョン情報」の関連リンクの「ドメインまたはワークグループ」をクリックします(①)。その後システムのプロパティが表示されますので、ワークグループを確認し(②)、必要に応じて変更します(③)。
Windows11のファイルやフォルダをネットワークで共有する
ここからは、実際にファイルやフォルダを共有する手順について解説していきます。Windows11をネットワークで共有するには、共有するファイルやフォルダにアクセス許可を行います。あらかじめ使用する共有フォルダを作成しておき、アクセス権限を設定するのが良いでしょう。
次の図のように、共有したいファイルやフォルダを選択し、右クリックメニューで「その他のオプションを表示」を選択します(①②)。
「その他のオプションを表示」をクリックしたら(①)、ポップアップメニューの「アクセスを許可する」をクリックします(②)。その後表示されるポップアップメニューの「特定のユーザー」を選択します(③)。
「特定のユーザー」をクリックしたら(①)、ネットワークアクセスの画面がポップアップ表示されます(②)。ここでは、まだ自分のアカウントのみが表示されており、プルダウンメニューから指定するアカウントを選択し「追加」ボタンを押します(③)。すべてのユーザに共有する場合は「Everyone」を選択すると良いでしょう。
「追加」が完了すると、登録ユーザに共有するアカウント名が表示されます(④)。
デフォルトのアクセス許可レベルは「読み取り」に設定されています。書き込みを許可する場合は、プルダウンメニューで「読み取り」から「読み取り/書き込み」に変更します(①②)。
登録ユーザを削除する場合も、このメニューで「削除」を選択し設定をリセットします。
最後に、下部の「共有」ボタンをクリックすると、共有設定が完了したことが表示されます(①②)。ここで表示されるアクセスパスは、共有するユーザがアクセスするためのネットワークアクセスのパスを意味します。
実際に、共有されたファイルやフォルダへアクセスする場合は、エクスプローラーのネットワークから表示させたり(①)、直接入力欄にアクセスパスを転記したりすることで利用できます(②)。
アクセス時にパスワードを聞かれる場合の設定を確認する
アクセス時にアカウントやパスワードを聞かれる場合は、「パスワード保護共有」が有効になっている可能性があります。
「設定」アプリの「ネットワークとインターネット」「ネットワークの詳細設定」から「共有の詳細設定」を開きます。ここで、「パスワード保護共有」がオン(有効)の場合に、アクセスするとパスワードが求められます。アクセス手順で問題が生じる場合は、設定変更が可能です。
また、「Windows資格情報」によって「Windows セキュリティ」がポップアップ表示され、「ネットワーク資格情報の入力」でアクセス情報の入力が求められる場合があります。
この場合は、コントロールパネルの「資格情報マネージャー」を開き、「Windows資格情報」に表示されるファイル共有を行うWindows PCの登録を削除し再追加することで解決できます。
Windows11のファイルやフォルダ共有で生産性を高めよう
Windows11のファイルやフォルダ共有は、今回紹介したネットワークで共有する方法の他、OneDriveのリンク共有や、「近距離共有」というWindows共有機能なども提供されています。
最も一般的なのは今回紹介した共有方法ですので、複数のPCを持っている場合やグループで情報共有する場合は、実際に利用して効率的な活用が期待できるでしょう。
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