Gemini Proの使い方を図解で解説!無料版では画像生成できない?
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Gemini Proの使い方を図解で解説!無料版では画像生成できない?
アンドエンジニア編集部
2024.06.15
この記事でわかること
GeminiはGoogle AIが提供する多機能の会話型AIチャットである
Gemini Proの無料版ではテキスト生成、翻訳、要約、コード生成、質疑応答の機能が利用可能
Geminiにはスマホ向けのGemini Nano、汎用性の高いPro、ビジネス向けUltraの3種類がある

Geminiの使い方

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「Gemini」とはGoogle AIが開発している会話型のAIチャット、大規模言語モデルの総称です。Geminiの前身はGoogle AIの会話型AIチャット「Bard」ですが、改良が加えられ「Gemini」ブランドとして生まれ変わっています。

Geminiシリーズには、主にスマホ向け無料サービスの「Gemini Nano」、一般向けで汎用性の高い「Gemini Pro」、ビジネスや研究開発分野で威力を発揮する高性能モデルの「Gemini Ultra」などがあります。

この記事では、初めてGeminiに触れてみたいという方に向けて、Geminiは何ができるのか、Geminiの始め方、基本的な操作方法について、Gemini Proの無料版を用いて紹介していきます。

【参考】:‎Gemini と話してアイデアを広げよう | Google

Google Bardとは?APIの使い方を図解で詳しく紹介!
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Gemini Proの無料版とは

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Gemini Proには、無料版と有料版の2種類があり、各々の機能や性能に違いがあります。以下に、これらの違いを詳細に解説します。

無料版Gemini Proの特徴

無料版は、テキスト生成や簡単な質問応答、会話が可能であり、日常的な利用には十分な機能が備わっています。無料版はリクエスト数や利用時間に制限があり、長時間の連続使用や大量のリクエストには対応しません。

具体的に、無料版で利用できる機能としては、テキスト生成、翻訳、要約、コード生成、質疑応答です。他社のAIではまだ日本語が完全には使えないといった製品もありますが、Geminiはすべてのレベルで日本語に対応しています。

有料版Gemini Proの特徴

有料版(Gemini 1.5 Pro)は、無料版の全機能に加え、画像生成や音声認識、データ分析、API連携など、より高度な機能を利用できます。また、有料版は、回答の生成スピードが速く、データベースも大きいため、より正確で詳細な回答が得られます。

その他、リクエスト数や利用時間の制限が大幅に緩和され、ビジネス利用や大量のデータ処理が可能です。さらに、有料版では、専用のカスタマーサポートが提供され、技術的な問題や質問に迅速に対応してもらえます。

【参考】:‎Gemini 1.5 Pro を Gemini Advanced に搭載 | Google

両者の具体的な違い

無料版はもちろん無料で利用可能ですが、有料版(Gemini Advanced)は2,900円の月額料金が発生します。また入力文字数や出力文字数に差があり、有料版は文字数制限が緩和され、処理速度も上がるため、よりレベルの高いやりとりが期待できます。

有料版は無料プランの機能に加え、画像生成やAPI連携機能を利用できる点も強みです。他、商用利用が可能であり、大規模データの処理やワークフロー(Google Workspace)連携などが利用できます。

Gemini Pro 無料版の始め方

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Geminiは執筆時点(2024年6月現在)で、Googleアカウントを利用して無料版の利用が可能です。Googleアカウントを保有している人は次の流れですぐにGeminiを始めることができます。

【参考】:Google Gemini |Google AI

Google Geminiの公式サイトにアクセス

Geminiを利用するには、まずGeminiの公式サイトにアクセスすると、Geminiのスタート画面が表示されます。既にGoogleアカウントでChromeにログインしている場合は、画面左下の[Geminiと話そう]のボタンをクリックします。

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【図】:Google Gemini 「Geminiと話そう」画面 

GoogleアカウントでChromeにログインしていない場合、もしくはMicrosoft Edgeからアクセスした場合は、以下のログイン画面が表示されます。「メールアドレスまたは電話番号」の欄にGoogleアカウントを入力し、[次へ]をクリックします。

Googleアカウントがない方は、「アカウント作成」をクリックして新規アカウントを登録することができます。

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【図】:Google Geminiログイン「メールアドレスまたは電話番号」入力画面 

初めて利用する方は、利用規約への同意を求められます。利用規約を読んで同意できたら、右下の[Geminiを使用]ボタンをクリックします。納得できない、合意できない場合には左下の[利用しない]ボタンでエスケープします。

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【図】:Google Gemini「利用規約とプライバシー」確認・合意画面 

Gemini Proの基本操作

Geminiの基本操作は、コマンドプロンプトを使ってGeminiと対話するだけのシンプルな操作です。Geminiは様々な種類の情報に対応しますが、執筆時点(2024年6月)で、画像生成機能は人権侵害などの懸念があるとして、Google社が機能を停止しており、利用ができません。

また、無料版のプロンプト入力ではレート制限があり、1分間に60クエリまでとなっています。

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テキスト生成

Geminiのテキスト生成機能では、文章、コード、台本、楽曲、メール、手紙など、あらゆる種類のテキスト生成が可能です。プロンプトには、テキストの種類、テキスト生成に必要な情報を与えて、自然言語で入力します。

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【図】:Google Geminiログイン後のチャット画面 

試しにプロンプトに実際に指示内容を入力してみましょう。ここでは「取引先のA社に送る、納期遅延の謝罪文書を作成して」という指示を行い、次のレスポンスを得ました。基本的なビジネス文書としての要件を完全に反映している雛形が作成されました。

この後、担当者は必要なパラメーターを付加するだけでビジネスメールの作成が完了します。

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【図】:Google Gemini テキスト生成「取引先への謝罪メール」作成の例 
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翻訳

Geminiの翻訳機能を試してみましょう。翻訳したい文章をプロンプトに入力(ペースト)し、翻訳先の言語を指定して実行するだけで、瞬時に翻訳結果が表示されます。ここでは試しに、英文のGoogleブログ記事をコピーし、プロンプトに貼り付けて「記事を日本語に翻訳して」と指示をしました。

回答案は3パターン作成され、「回答案の表示⬇」で切り替えて、回答案から気に入った結果を選択できます。またその右横にあるスピーカーボタンをクリックすると、音声で結果を聴くことができます。

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【図】:Google Gemini 翻訳機能「Googleブログ記事」翻訳の例 

コード生成

プログラミングコードの生成もGeminiの強みの1つです。GeminiはPython、Java、C++、Go言語など人気のプログラミング言語を理解し、プロンプトに自然言語で指示するだけで、高品質のコードを生成できます。

ここでは、プロンプトに「1から50までのランダムな数を生成し、その数が偶数なのか、奇数なのかを判定するPythonコードを生成してみて」と入力し、出力結果を、コードをWeb上で実行できる「paiza.io」で試してみたところ、エラーもなく正しく動作していることを確認できました。

【参考】:ブラウザでプログラミング・実行ができる「オンライン実行環境」| paiza.IO

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【図】:Google Gemini コード生成の例 
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拡張機能の設定

Geminiには拡張機能があり、その拡張機能と連携することでより優れた結果を示しています。

例えば、旅行プランの作成などでは拡張機能の「Googleフライト」、「Googleホテル」、「Google MAP」が連携して、緻密なプラン作成を行います。

これらは設定メニュー(画面左のサイドメニュー下)で設定を行います。拡張機能には他に「Googel Workplace」、「YouTube」などがあり、オン・オフボタンで、拡張機能を有効化したり、無効化したりできます。

「Googel Workspace」はクラウド型のオフィススイートで、グループウェア機能を含む情報共有や共同作業の促進によって、業務の生産性向上をサポートします。

【参考】:Gemini アプリのプライバシー ハブ|Gemini アプリ ヘルプ

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【図】:Google Gemini 設定メニュー 

Gemin Pro 無料版からまずは使ってみよう

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ここまで Gemini Pro(無料版)の特徴、有料版との違い、始め方や基本的な使い方を紹介してきました。Geminiは試してみると使い勝手の良さを実感できます。またGemini Proには無料版が提供されており、Googleとの相性が良く、Googleアカウントでただちに利用できるのも強みです。

Geminiはまだ発展途上にあり、画像生成機能は停止していますが、日常の使用では不自由を感じることはありません。まずは無料版で試し、業務で本格的に利用する場合にはGeminiのAdvanceに切り替えて活用するのが良いでしょう。

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