Windows11の時計をカスタマイズする
Windows11の時計は、タスクバーのシステムトレイの「時刻と日付」表示を活用します。タスクバーの表示を見たり、カーソルを合わせて詳細を表示させたりして利用します。ここでは、Windows11の時計をカスタマイズする方法について学んでいきます。
時計表示を使うには
タスクバーの「時刻と日付」表示は、Windows11で時計とカレンダーを表示させる機能です。「時刻と日付」は、タスクバーのシステムトレイに表示されます。下の図は、タスクバー右側のシステムトレイを拡大表示したものです。
赤枠で囲んだ部分が、「時刻と日付」が表示される領域です。「時刻と日付」はデフォルト設定で表示される状態であり、追加設定することなく使用できます。
時計表示の使い方
Windows11の時計表示は、単に表示だけを行うものではなく追加機能があります。表示領域にカーソルを合わせると、日付情報がポップアップ表示されます(①②)。また表示領域をクリックすると、カレンダーが表示されます(①③)。
これらの機能は、さらに右クリックメニューを表示することで表示の設定やカスタマイズを行えます。
時計表示を設定する
時計表示をカスタマイズするには、「日時を調整する」を使います。カスタマイズの設定画面を表示するには、次の図のように、「時刻と日付」の表示部分を右クリックし、メニューを表示します。この右クリックメニューで、「日時を調整する」をクリックします(①②)。
「日時を調整する」をクリックすると、「設定」アプリの「日付と時刻」が表示されます。
この画面は、「設定」アプリから「時刻と言語」「日付と時刻」を選択して直接表示することもできます。
時計表示の時刻を合わせる
時計の表示時刻がずれているような場合は、時刻を合わせることができます。時刻の設定は、自動あるいは手動で調整できますが、自動的に設定するのが便利です。デフォルトでは、自動的に設定するように設定されています。
設定するには、「設定」アプリの「日付と時刻」を使用します。
上の図のように、「時刻を自動的に設定する」の項目を確認し、「オン」になっていることを確認すると良いでしょう(①)。
時計表示を非表示にする
タスクバーの時計表示がいらない場合は、非表示に設定できます。非表示に設定するには、「システム トレイに時刻と日付を表示する」を、「オン」から「オフ」に変更します。
ここで次の図のように、「システム トレイに時刻と日付を表示する」を、「オン」から「オフ」に変更してみます(①②)。その結果、タスクバーの表示は「時刻と日付」が非表示に変更されたことがわかります(③④)。
「時刻と日付」を再度表示するには、再度「設定」アプリの「時刻と言語」「日付と時刻」の「システム トレイに時刻と日付を表示する」を「オン」に戻します。
時計表示をカスタマイズする
タスクバーの時計表示をカスタマイズするには、「地域」ツールの設定画面を開きます。「地域」ツールを開くには、最初に「設定アプリ」の「時刻と言語」「日付と時刻」の「言語と地域」をクリックします(①)。
続いて次の図のように、表示されている「設定アプリ」の「時刻と言語」「言語と地域」から「管理用の言語の設定」をクリックします(①)。
「地域」ツールは、コントロールパネルの「時計と地域」「地域」から起動することもできます。具体的な「時刻と日付」の表示のカスタマイズは、「地域」ツールを使用して行います。
日付表示に曜日を追加する
時計の日付表示は、デフォルト設定では曜日が表示されません。日付表示に曜日を追加するには、「地域」ツールを用います。次の図のように、「地域」ツールのタブで「形式」をクリックすると、「形式」のタブが表示されます(①②)。
続いて、「追加の設定」をクリックすると「形式のカスタマイズ」画面が表示されます(①②)。ここでは、「データ形式」の入力欄を使って変更を行います。
具体的には、「データ形式」の表記をカスタマイズして任意の表示に変更します。
日にちは ”d” 、 ”dd” で表しており、曜日は ”ddd” 、 ”dddd” で表します。初期設定では、 ”yyyy/MM/dd” に設定されており、年月日が表示されます。
ここで次の図のように、「短い形式」を ”yyyy/MM/dd” から ”yyyy/MM/dd/dddd” に変更すると(①②)、タスクバーの表示に曜日が追加されます(③④)。この例では ”火曜日” が表示されました。
続いて、「短い形式」を ”yyyy/MM/dd/ddd” に変更すると(①)、タスクバーの表示に曜日が ”火” と1文字表示されます(③)。この書式はシングルクォーテーションで追記が可能です。
ここでは、「短い形式」を ”yyyy/MM/dd'('ddd’)’” に変更すると(②)、タスクバーの表示に曜日が ”(火)” とカッコつきで表示されたことが分かります(④)。
このように、任意の書式で「時刻と日付」をカスタマイズできます。
日付表示を西暦から和暦に変更する
日付表示を西暦から和暦に変更するには、曜日の表示追加と同様に「形式のカスタマイズ」画面を使用します。この場合は、「データ形式」ではなく、「カレンダー」項目をカスタマイズします。
次の図のように、「カレンダー」の「カレンダーの種類」を「西暦」から「和暦」に変更してみます(①②)。
この設定で、タスクバーの表示は和暦に変更されます(③)。この他にも、「週の最初の曜日」を設定したり、カレンダー表示する年範囲を設定したりすることもできます。
時刻表示に秒表示を追加する
初期設定では「時刻と日付」には秒表示がないですが、設定で追加できます。秒表示の設定は、「設定」アプリから「個人用設定」「タスクバー」と順に開いて行います。
次の図のように、「設定」アプリの「個人用設定」「タスクバー」に表示される「システム トレイの時計に秒を表示する」を使います。
「システム トレイの時計に秒を表示する」をチェックすると、タスクバーの時刻表示に秒が追加されます(①②③④)。
この機能は、以前はレジストリの設定が必要でしたが、現在は「設定」アプリから操作できます。なお、チェックボックスの「システム トレイの時計に秒を表示する」には「(電力消費が増加します)」と追記されています。
表記からわかるように、常時更新される秒表示は消費電力が多いので設定する際には、このことを理解した上で設定しましょう。
時計表示に複数の時計を表示する
「時刻と日付」には、複数の時計を表示する機能があります。「時刻と日付」に複数の時計を表示するには、「日付と時刻」ツールを用います。「日付と時刻」ツールは、「設定」アプリの「時刻と言語」「日付と時刻」の「その他の時計」をクリックして表示します。
「日付と時刻」ツールは、コントロールパネルの「時計と地域」「地域」から起動することもできます。
「日付と時刻」ツールが開いたら、次の図のようにタイムゾーンや表示名を設定します(①②)。標準設定された時計にさらに2つ追加できます。この例では、日本とハワイを追加しました。変更内容の保存は、「OK」あるいは「適用」をクリックします。
実際の表示は、時計表示にカーソルを合わせるかクリックすることで確認が可能です(①②③)。
時計のアプリを使うには
Windows11の時計表示だけでは物足りない場合は、時計のアプリを使うことができます。「クロック」は標準でWindows11に搭載されているアプリで、追加インストールすることなく使用できます。さらに必要なアプリをインストールして使用することもできます。
「クロック」アプリの使い方
「クロック」アプリは、Windowsスタートメニューの「すべてのアプリ」「クロック」をクリックして実行します。「クロック」をクリックすると、次の図のようにアプリが起動します。
「クロック」アプリは、通知を抑制するフォーカス時間、アラーム、タイマー、世界時計「ワールドクロック」などが統合されたアプリです。今回は、世界時計「ワールドクロック」を使用します。
「ワールドクロック」を表示するには、左ペイン中央の地球儀のアイコンをクリックします(①)。ここで右下の「+」をクリックすると、表示地域を追加できます(②)。
次の図は、「ワールドクロック」にハワイの「ホノルル」を追加した例です(①)。任意の地域を追加し、時差を表示することも可能です。
Microsoft Storeから時計アプリを追加する
時計をもっと大きくしたい場合や、アナログ時計を使いたい場合などは、Microsoft Storeからアプリを追加することができます。Microsoft Storeはタスクバーのアイコンをクリックするか、Windowsスタートメニューから起動します。
Microsoft Storeが開いたら、「クロック」や「時計」「アナログ時計」などのキーワード検索でアプリを表示し、必要なアプリを選択してインストールします(①②)。
Windows11の時計はニーズに合わせてカスタマイズ可能
Windows11の時計は、時刻や日付表示に対応しており、設定やカスタマイズが可能です。物足らない場合は、アプリを使用することができます。アプリは、標準アプリの他Microsoft Storeから自由に選べます。このようにニーズに合わせて時計表示のカスタマイズを行い、最適な環境構築を進めましょう。
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