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Windows11でマルチディスプレイ?やさしい設定方法を解説
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Windows11でマルチディスプレイ?やさしい設定方法を解説

アンドエンジニア編集部
2024.05.09
この記事でわかること
Windows11のマルチディスプレイ機能は改良され、運用もしやすくなっている
マルチディスプレイは仕事の効率アップ以外に、動画視聴やゲームでの楽しさも増す
Wndowsショートカットキーの活用により、マルチディスプレイ環境はさらに便利になる

Windows11でのマルチディスプレイを設定する

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デスクトップが広く使えるマルチディスプレイ環境は、仕事の効率を高めるための有効な手段の1つです。Windows10ではマルチディスプレイにまつわるトラブルが少なくなかったこともあり、諦めた方もいたのではないでしょうか。

例えば、本体のディスプレイと解像度が異なるディスプレイを利用すると、ディスプレイ間のカーソル移動がうまくいかなかったり、ディスプレイがうまく認識しなかったり、悩まされた方も多いでしょう。

こうしたWindows10特有の弱点は、Windows11では大きく改善されています。既に外部ディスプレイを持っている方、これから外部ディスプレイを入手予定の方は、ぜひWindows11のマルチディスプレイ環境を試してみることをおすすめします。

当記事では、Windows11のマルチディスプレイの設定方法、メリットなどについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【参考】:Windows11 で複数のモニターを使用する方法  |  Microsoft サポート

マルチディスプレイとは

マルチディスプレイについて、改めて確認しておきましょう。マルチディスプレイとは、1台のパソコンに2台以上のディスプレイを接続して、デスクトップの領域をディスプレイの数だけ広げて使用できるようにするものです。

例えば、2台のディスプレイを接続すると、デスクトップの領域は2倍になり、複数のウィンドウを同時に表示したり、広い画面で作業したりすることができるため、作業の効率が上がり、より快適になるといった効果が期待できます。

■ マルチディスプレイの2つの接続方法 マルチディスプレイには、主に「拡張モード」と「ミラーモード」の2種類の接続方法があります。

「拡張モード」は複数のディスプレイを並べて1つの大きなデスクトップとして使用し、「ミラーモード」はすべてのディスプレイに同じ画面を表示します。接続方法は、パソコンとディスプレイの性能や用途によって選択します。

■ マルチディスプレイで注意すべきこと マルチディスプレイを使用する場合は、以下の点に注意する必要があります。

▪グラフィックカードの性能 マルチディスプレイを使用するには、十分なグラフィックカードのパワーが必要です。グラフィックカードの能力が低いと、動画やゲームの表示が不安定になります。

▪ディスプレイの互換性 ディスプレイによっては、すべての機能がWindows11でサポートされない場合がありますので、ディスプレイ購入時にWindows11に対応しているか否かを確認しましょう。

▪ケーブル マルチディスプレイを使用するには、DisplayPortケーブルやHDMIケーブル、USBケーブルによる接続方法があります。パソコン本体と外部ディスプレイの接続方法をあらかじめ確認しておく必要があります。

近年では、ノートパソコンでもマルチディスプレイが可能なモデルが増えています。ノートパソコンの拡張性を高め、作業効率を向上させたい場合は、マルチディスプレイを検討してみるのもいいでしょう。

マルチディスプレイを使用するメリットとデメリット

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マルチディスプレイ機能を利用する前に、そのメリットとデメリットを確認しておきましょう。マルチディスプレイはさまざまなメリットが期待される反面、デメリットも少なからずあります。これらを理解した上で適切に導入することをおすすめします。

マルチディスプレイのメリット

マルチディスプレイの一般的なメリットを4項目挙げます。1つずつ確認をしていきますので、自分が主に何を目的にマルチディスプレイを利用するのか、明確にしておきましょう。

■ 作業効率の向上 複数のウィンドウを同時に表示できますので、作業効率が向上します。例えば、コードを書きながら資料を参照したり、複数のブラウザを開いたりすることが容易にできます。

■ 広い画面での作業 1つの画面で複数の画面を開いて作業を行うと、操作性が悪くなりますが、広い画面で作業ができることで、資料の作成や画像編集などの作業が快適になります。

■ マルチタスク環境の整備 マルチタスク環境が整い、複数の作業を同時に進めやすくなります。例えば、片方の画面ではメールの処理を行い、同時にもう一方の画面ではExcelで作業を行うといったことが容易に行えます。

■ 快適なゲームや動画視聴環境 マルチディスプレイでは用途に合わせて大画面のディスプレイを接続でき、動画の視聴やゲームのプレイを大画面で楽しめるようになります。仕事以外に趣味でも楽しめるのは魅力です。

マルチディスプレイのデメリット

マルチディスプレイにはさまざまなメリットが期待できる反面、次のようなデメリットもあります。デメリットをよく理解した上で、最適なマルチディスプレイ環境を実現させましょう。

■ 別途費用が必要 マルチディスプレイを使用するには、追加のディスプレイやディスプレイケーブルが新たに必要です。ディスプレイの価格は以前と比べて下がっていますが、決して安くはないためよく検討してから購入しましょう。

■ 設置スペースが必要 マルチディスプレイを設置するには、デスク上に十分なスペースが必要です。ディスプレイの形状次第では、デスクに乗らないこともあります。その場合、ディスプレイ専用台やラックなどが必要になりますので、設置スペースを十分考慮してからディスプレイを選定しましょう。

■ パフォーマンス低下 ディスプレイの性能によっては、PCのパフォーマンスが低下することがあり、期待していた効果が得られないこともあります。特にWindows11のシステム要件をかろうじて満たしたような古いタイプのパソコンでは注意が必要です。

Windows 11でマルチディスプレイを設定する方法

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Windows11でマルチディスプレイを設定するには、以下の手順に従って操作していきます。

ディスプレイを接続する

パソコンと外部ディスプレイの電源は切っておきます。外部ディスプレイを設置したら、パソコンのHDMIポート、もしくはDisplayポートとディスプレイを適切にケーブルで接続します。必要に応じて、アダプターまたは変換ケーブルを使用します。

電源を入れる

パソコン本体と外部ディスプレイをケーブルで接続できたら、外部ディスプレイの電源を入れます。(モバイルタイプの外部ディスプレイでは、パソコンから接続ケーブルで給電されるタイプのものもあります)

Windowsがディスプレイを検出するのを待つ

次にパソコンの電源を入れ、パソコンを起動します。Windows11が立ち上がると、外部ディスプレイが自動的に検出され、「新しいディスプレイが検出されました」と表示されます。

ディスプレイが検出されない場合は、[設定]→[システム]→[ディスプレイ]に移動し、[ディスプレイの検出]をクリックします。

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【図】:設定>システム>ディスプレイ>検出 

それでも、検出されない場合は以下の点を確認してみましょう。

▪ディスプレイが正しく接続されているか ▪ディスプレイの電源が入っているか ▪ディスプレイのケーブルが破損していないか ▪コンピューターのビデオカードドライバーは最新か

上記の確認をしても問題が解決しない場合は、コンピュータのメーカーまたはディスプレイのメーカーのサポートに問い合わせましょう。

ディスプレイの設定を調整する

Windows11のデスクトップ画面をマウスで右クリックし、ポップアップ表示されたメニューの中から「ディスプレイ設定」の項目をクリックします。

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【図】:デスクトップ>右クリック>ディスプレイ設定 

続いてディスプレイ選択のメニューから「表示画面を拡張する」を選択します。

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【図】:ディスプレイ設定>表示画面を拡張する 

「ディスプレイの設定を維持しますか?」の変更確認画面が表示されたら、[変更の維持]をクリックします。これで、複数のディスプレイにそれぞれ異なるウィンドウが表示されるようになります。

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【図】:ディスプレイの設定変更確認画面>変更の維持 

ここまでの操作で、マルチディスプレイが利用できるようになりました。

ここからは、マルチディスプレイを快適に利用する方法について紹介します。

マルチディスプレイの表示位置変更

マルチディスプレイの設定画面では、物理的な配置とディスプレイ設定画面の配置を合わせることが可能です。例えば、外付けディスプレイをラックなどを利用して、デスクの上に設置した場合、設定画面上でも同様に外付けディスプレイをマウス操作でドラッグしながら上に配置させることができます。

また、外部ディスプレイが本体の左に設置された場合には、同様に外付けディスプレイをドラッグして左に移すこともできます。

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【図】:外部ディスプレイの表示位置変更 

マルチディスプレイにタスクバーを表示する

マルチディスプレイにタスクバーが表示されていない場合には、次の方法でタスクバーを表示できます。

タスクバーを右クリックし、表示されたメニューから[タスクバーの設定]をクリックします。表示されたタスクバー設定画面の「タスクバーの動作」画面までスクロールし、「タスクバーをすべてのディスプレイに表示する」にチェックを入れます。

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【図】:タスクバーの動作>タスクバーをすべてのディスプレイに表示する 
Windows11のタスクバーは移動できない?便利なカスタマイズ方法を紹介
Windows 11のタスクバーを小さくしたい!変更方法を画像付きで解説!

マルチディスプレイをショートカットキーで切り替える

マルチディスプレイを利用すると利用できる画面の範囲が2倍になり、作業がしやすくなりますが、慣れてくるとマウス操作でウィンドウを左右に移動するのが億劫になります。そんな時に利用したいのが、ショートカットキーです。

例えば、本体のディスプレイに表示しているウィンドウを外部ディスプレイに移動したい時、次のWindowsショートカットキーで移動ができます。

[Windows キー]+[Shiftキー]+[→キー]で、本体のディスプレイに表示されたウィンドウをアクティブな右側のディスプレイに一瞬で移動することができます。こうしたショートカットは以下のMicrosoftの公式サイトに載っていますので、ぜひ利用してください。

【参考】:Windows キーを使ったショートカットで作業効率をアップ|Microsoft

Windows11のおすすめ便利機能10選!ショートカットキーも紹介

マルチディスプレイを活用して仕事の効率を高めよう

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ここまでWindows11でマルチディスプレイを利用する方法について紹介しました。Windows10では、毎回起動時にディスプレイ設定が勝手に変わるといったトラブルも起きていましたが、Windows11ではOSの標準の機能が改善され、マルチディスプレイの運用がしやすくなっています。

紹介したショートカットキーの併用で、さらに作業効率はアップします。まだマルチディスプレイを利用していない方、不具合の多発でマルチディスプレイの運用を諦めた方、この記事を参考に、ぜひマルチディスプレイを活用して仕事の効率化を実現してみましょう。

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