Windows11の夜間モードとは
Windows11には、夜間モードという機能があります。夜間モード機能を利用すると、画面の色温度を暖色に調整することが可能で、目に優しくなり、目の疲労を軽減する効果があるとされています。パソコンの利用頻度が高い人や、エンジニアの方にはぜひ使ってみてほしい機能です。
この記事ではWindows11の夜間モードについて、概要やメリットとデメリット、設定方法などについて解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
【参考】:PC の夜間モードをWindowsする |Microsoft サポート 【参考】:Windows で夜間のディスプレイを設定する - Microsoft サポート
Windows10の夜間モードとの違い
Windows10にも夜間モードはありましたが、Windows11では設定方法や機能が変わりました。Windows11ではWindows10よりも細かい調整ができるようになっています。
また、夜間モードのスケジュールを日没から朝までにすると、位置情報を元にして、その地域の日没と朝の時間を自動で設定してくれるようになっています。
Windows10では1度設定した夜間モードが解除できないという不具合の報告が上がっていましたが、Windows11ではそのような現象は特に確認されていません。
【参考】:夜間モードが解除できません - Microsoft コミュニティ
夜間モードのメリットとデメリット
Windows11の夜間モードを利用することで、どのようなメリットやデメリットがあるのかについてまとめました。
夜間モードのメリット
夜間モードのメリットとしては、目の疲労感軽減、睡眠の質向上などの効果があります。それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。
■ 目の疲労を軽減する ディスプレイから発せられるブルーライトは、目に見える光の中で最もエネルギーが強く、網膜に負担をかけてしまう可能性があります。夜間モードではブルーライトを抑えて暖色系の色に変えることで、目の緊張を和らげる働きがあります。
■ 睡眠の質を改善する ブルーライトは体内時計を調整するホルモンのメラトニンの分泌を抑制してしまうとされるため、睡眠に影響が出る可能性があります。しかし、ブルーライトがカットされることで影響が軽減され、睡眠の質が改善されることが期待できます。
夜間モードのデメリット
夜間モードのデメリットとしては、色の再現性の低下、コントラストの低下、画面の明るさ低下などが考えられます。パソコンの利用目的や利用環境によっては逆に目に良くない場合もありますので、設定には注意が必要です。
以下、夜間モードのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
■ 色の再現性が低下する 夜間モードでは、画面の色がオレンジ色に近くなります。これは本来の色とは異なるため、色の正確さが必要な作業には向きません。例えば、写真や動画の編集、グラフィックデザイン、プレゼンテーションなどの作業は、夜間モードをオフにして行う方がいいでしょう。
■ コントラストが低くなる 夜間モードでは、光量を抑えて画面が暗くなります。そのため、対象物と背景の明暗の差が小さくなり、画像がぼやけて見えにくくなります。コントラストを高めるには、撮影条件や照明を工夫したり、画像処理を行ったりする必要があります。
■ 画面の明るさが暗くなる 夜間モードでは、光量を抑えるため画面が全体的に暗くなります。これは目に優しい一方で、暗すぎると文字や画像が見づらくなり、逆に目の負担を増やすことになりかねません。画面の明るさは、自分の快適なレベルに合わせて調整することが大切です。
夜間モードの設定方法
夜間モードのメリットとデメリットを理解したところで、実際に夜間モードを利用するにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは夜間モードのオン/オフ設定、夜間モードのスケジュール設定、夜間モードのショートカット作成について手順を紹介しますので、それぞれ実際に試してみましょう。
夜間モードの設定
夜間モードは画面を暖色系に変え、目に強い刺激を与えるブルーライトをカットする機能です。ここでは、そのオン/オフの方法について紹介します。
1. 設定アプリを開く スタートメニューから設定アイコンをクリックするか、[Windows]キーと[I]キーを同時に押すと開きます。
2.ディスプレイの選択 設定画面の「システム」からディスプレイを選択してクリックします。
3. 夜間モードの選択 ディスプレイの「明るさと色」の下にある「夜間モード」のトグルスイッチのオン/オフ切り替えによって、夜間モードの切り替えを行います。
夜間モードをオンにすると、次のようにオレンジがかった色に変化します。
夜間モードのスケジュール設定
夜間モードはスケジューリング設定を行うことで、設定した時間に自動的に夜間モードにしたり、自動的に終了させたりすることができます。ここでは、そのスケジュール設定の方法を紹介します。
1.夜間モードのスケジュール画面に切り替える 先ほどと同様に、設定画面からシステムにある「ディスプレイ」を選択し、夜間モードのオン・オフのトグルスイッチの右側、[>]をクリックします。
2.夜間モードのスケジュール設定画面を表示する 夜間モード設定画面に切り替わったら、「夜間モードのスケジュール」の右にあるトグル・スイッチをオンにします。
3.夜間モードのスケジュール時間を設定 「夜間モードのスケジュール」はデフォルトで、パソコンの位置情報から、自動的に日没時間から日の出までの時間が設定されます。時間の変更をしたい場合には、「時間の設定」にチェックを入れて、夜間モードを開始する時間と終了する時間を入力します。
夜間モードの強弱は「強さ」のスライドボタンで調整します。右にスライドするとオレンジ色が強くなります。
4.夜間モードのスケジュールマニュアル設定 同じ画面で「時間の設定」にチェックを入れると、夜間モードの開始と終了時間を自由に設定できます。オンにする時間、オフにする時間を設定するには、時間が表示されている箇所をクリックすると、一覧から時間を選択できます。
夜間モード切替ショートカットキーの登録
Windows 11にはタスクバー右側に、様々な機能に直ぐにアクセスできる「クイック設定」画面が配置されています。「クイック設定」画面は普段は隠れていますが、ワンクリックで表示することができます。
夜間モードのオン/オフを素早く実施したい方は、この「クイック設定」にショートカットキーを登録することをおすすめします。ここではショートカットの登録方法について紹介します。
【参考】:[通知]と[クイック設定]をWindows - Microsoft サポート
1.クイック設定画面を表示する 夜間モードのオン/オフのショートカットをWindows11の「クイック設定画面」に登録する方法について解説します。「クイック設定画面」は、タスクバーの通知センター「スピーカーや音量ボタン付近」領域で、カーソルがアイコンに被らないようにクリックすると表示されます。
あるいは、ショートカットキーで[Win]+[A]でも表示させることができます。「クイック設定」が表示されたら、右下のペンマークをクリックします。
2.クイック設定画面を表示する ペンマークをクリックすると、「+追加」のメニューが表示されますので、「+追加」をクリックして表示されたメニューから「夜間モード」をクリックします。これで、クイック設定に「夜間モード」が追加され、ここから「ボタン」のクリックだけで夜間モードのオン/オフができるようになります。
夜間モードのショートカットが追加されると、「クイック設定」画面は次のようになります。以降、「夜間モード」のオン/オフはここから行えるようになります。
夜間モードを上手に使ってパソコンを快適に利用しよう
ここまではWindows 11の夜間モードの概要、メリットやデメリット、夜間モードを設定する方法、夜間モードのショートカットキーを作成する方法について解説しました。
夜間にパソコンを利用することが多くて目が疲れる方、ディスプレイを利用する時間が長く、目の負担を軽減したい方はぜひ、この記事を参考にして「夜間モード」機能を活用し、より快適にパソコンを利用しましょう。
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