Windows11と10の違いは?移行を悩む前にメリットを理解しておこう
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Windows11と10の違いは?移行を悩む前にメリットを理解しておこう
アンドエンジニア編集部
2022.03.24
この記事でわかること
Windows11はWindows10との違いやメリットなどがあまり理解されていない
Windows11はシステム要件が厳しく、それが移行を妨げる1つの原因になっている
Windows11はWindows10に戻すこともできるので、エンジニアなら一度は試してみるのが良い

Windows11の10との違い

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2021年10月5日に満を持してMicrosoft(マイクロソフト)社が投入した「Windows11」ですが、「評判悪い」「必要性がない」といった声もあり、全体的にはWindows10が登場した時ほどの盛り上がりが見られません。

実はWindows11はWindows10とはかなり違いがあるのですが、Microsoft社の思惑に反して市場ではその違いがあまり理解されていない印象です。

この記事では、Windows11とWindows10の違いは何か、Windows11の良い点・良くない点、アップグレードをおすすめする人、おすすめしない人などについて解説をしていきます。アップグレードすべきかどうか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

【参考】:Windows 11の市場シェアが約20%に、1カ月で3.2%上昇(マイナビニュース)

Windows10からの主な変更点

システム要件を満たしてもWindows11へのアップグレードを悩むのは、Windows10と比較した際に具体的なメリットが見いだせないという背景も見られます。ここでは主な違いについて以下にまとめてみました。

1.Androidアプリの実行が可能に

Windows11ではAmazonアプリストアからAndroidアプリをダウンロードしてWindows11上で利用することが可能となりました。ただし、Androidアプリを動かすためのシステム要件は厳しく、メモリは最小8GB、推奨16GB以上となっています。

2.タッチキーボードなどの入力機能の改善

主にタブレットPC向けの機能ですが、タッチキーボードの見た目や操作性が改善しており、外出先などでタブレットPCで仕事をする際には有効なツールとなります。

3.スナップレイアウトの新機能追加

Windows11から、ウィンドウの最大化ボタンからスナップレイアウトの選択ができるようになり、スナップの分割表示が簡単に行えるようになります。

4.Internet Explorerの廃止(Microsoft Edgeのみ)

Internet Explorer11デスクトップアプリケーション自体のサポート廃止(2022年6月15日)の関係もあり、Windows11では最初からInternet Explorerがなくなり、Microsoft Edgeが既定のブラウザになっています。

5.タブレットモードの廃止(タブレット利用時に自動的にタブレット画面に)

Windows 10には、タブレットPC向けの機能としてタブレットモードを備えていましたが、Windows 11ではタブレットモードが廃止されました。ただし、代替機能によって、タブレットとして利用する場合には、タブレット用の画面に自動的に切り替わるため、使いやすさは向上しています。

ここでは採り上げていませんが、Windows11の大きな変更点は、ユーザーインターフェースの変更です。特にスタートメニュー、タスクバー、エクスプローラー、[設定]アプリなどのデザインが大きく変わり、これらを頻繁に利用する人には慣れるまで不便さを感じるでしょう。

Windows11への移行を阻むものは何か?

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Windows10ユーザーの多くの方にはWindows11への無償アップグレード権が付与されていますが、その権利を行使した方はまだ一部にとどまっています。その移行が進まない理由についてネット掲示板やSNSなどの声から探ってみましょう

Windows11がどんなものかよく分からない

Windows11への移行が進まない理由として、「Windows11の存在を知らない人、知ってはいるがよく分からないという人が少なくない」ことが想定されます

比較的新しいPC(ここ数年以内)でWindows10を利用している方は、Windows 10のタスクバーの通知領域(インジケーター領域)に、Windows Updateを促すアイコンのような表示が出ていることに気付いた方も少なくないでしょう。

このアイコンをクリックしてみると[Windows Update]の画面が開き、「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」という表示を確認できます。PCを再起動してみると、「お使いのデバイスにはWindows 11をお勧めします」という表示がされることがあります。

こうした通知を見て初めて、Windows11の存在を知った方もいるかもしれません。

一方、Windows11のシステム要件を満たしていない可能性があるPCにはこのような通知がなく、仮にWindows11の存在を知っても、手動で「互換性のチェック」※を行わないと、Windows11へのアップグレードが可能なPCかどうかを判別できません。

【参考】※互換性のチェック(マイクロソフト公式)

Windows11のシステム要件が厳しい

Windows11を動かすことができるPCのハードウェア要件は、Windows10と比較して明らかに上がっています。以下の要件を満たさないPCは仮にWindows11のインストールができても動作保証はありません。

こうした厳しいシステム要件があることでWindows11への移行をためらう人が少なからずいると考えられます

                      Windows 11                                 Windows 10

プロセッサ   :    1GHz以上のプロセッサ(2コア) 1GHz以上のプロセッサ メモリ           :    4GB                           1GB(32ビット版)/2GB(64ビット版)    ストレージ   :    64GB                16GB(32ビット版)/32GB(64ビット版) グラフィックス  :    DirectX 12(WDDM 2.0)               DirectX 9(WDDM 1.0) ディスプレイ   :    9インチ以上の720p    800×600ドット (1280×720ドット) ファームウェア  :  UEFI(セキュアブート対応)             BIOS/UEFI TPM             :              TPM 2.0                            -

【参考】:システム要件(Microsoft公式)

Windows11移行済みユーザーの反応

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Windows11を既に利用しているユーザーの声をネット掲示板やSNS、ブログなどから拾い、Windows11を実際に使ってみて良かった点、良くない点をまとめてみました。

良かった点

実際にWindows11を使ったユーザーからは概ね次のような好意的な感想があります

1.全体的に動きが軽くなった

・Windowsの起動や終了が明らかに速くなった

・Webブラウザの動作が速くなった

2.全体的にシンプルで柔らかい感じになった

3.Androidアプリが使えるようになるのが楽しみ

4.音声入力の使い勝手がよい

5.タブレットPCでタブレットキーボードが使いやすい

良くなかった点

逆にWindows11を使ってみて、次のような不満や違和感を感じたユーザーもいました

1.Windows10のメニュー設定(よく使うアプリなど)が引き継がれない

2.メニュー画面から目的のアプリを選ぶのが面倒

3.ファイルプロパティの選択項目が限られており、切り取り・コピー・名前の変更などの操作がしにくい

4.タスクバーからタスクマネージャーが起動できない

5.ウィジェットが邪魔に感じる

6.Google Chromeをデフォルトブラウザにしても検索ボックスから検索をするとMicrosoftEdgeが起動する

難しくなった?Windows11のデフォルトブラウザ変更方法を解説

Windows11への移行をおすすめする人、待った方がよい人

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ここまで、Windows11への移行が進まない理由、Windows10とWindows11との違い、Windows11の良い点・良くない点などについて見てきました。ここではWindows11への移行が向いている人、向いていない人という視点から見ていきましょう

Windows11への移行について、必要かどうか分からない、迷っているという方は1つの判断材料としてください。

Windows11への移行をおすすめする人

次に当てはまる方は、Windows11に移行しても不満や問題点を感じることは少なく、むしろメリットを感じる方が多いでしょう

▪ここ2~3年以内に購入した、比較的ハイスペックのPCを使っている人(CPUがCore i5、Core i7など、メモリー8GB以上)

▪PCに関する知識がある人(不具合があっても自力で対処できる)

▪新しいものが好きで、何でもいち早く試してみたい人

▪AndroidアプリをPC上で使いたい人

▪無償でアップグレードできることに価値を感じる人(無償アップグレード期間は発売から1年以内の可能性大)

▪あまりアプリを使わず、メール、Web、Office程度しか使っていない人(特殊なアプリで不具合が発生の報告)

Windows11への移行をおすすめしない人

▪Windows11へのアップグレードの通知が来ない人(PCのスペックが低い可能性が大)

▪特殊なアプリ(ゲーム、動画編集、DTMなど)をよく使っている人

▪PCの知識があまりない人

▪PCの操作や使い勝手が変わることに抵抗がある人

以上のどれかに該当する方は、これまで通りWindows11への移行は控えた方が良いかもしれません。 しかし、Windows10のサポートは2025年10月14日に終わります。Microsoft社のサポートが終了してもWindows10を引き続き使う事は可能ですが、セキュリティリスクは確実に高まります。

基本的にはサポート期間を過ぎたOSを使い続けるべきではありません。いずれにしても、ここ3年半の内には否応無くWindows11を選択することになりますので、その点は意識をしておいてください。

エンジニアの立場としてはWindows11を試すべき

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ここまでWindows10と11の違いについて見てきましたが、いかがでしたか?エンジニアの方はWindows11へのアップグレードが可能なPCをお使いであれば、一度はWindows11を試してみるべきでしょう

使ってみて、特に問題もなく使えるようであれば、そのまま継続すれば良いわけですし、アップグレードしてみて、不具合が発生した場合にはWindows10に戻すことも可能です。

ただし、Windows 10に戻せるのはWindows 11へアップグレードしてから10日間以内の制限がありますので、気を付けてください。方法については以下の記事を参考にすると良いでしょう。

【参考】:Windows 11からWindows 10へ戻す方法(マイナビニュース)

Windows11のコマンドプロンプトはどこにある?ない時の出し方
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