macOSアップデートについて
macOSは、新機能やセキュリティの観点から定期的にアップデートが行われます。しかし、macOSのアップデートは自動アップデートの設定を行っていない限り、手動で行う必要があります。
macOSを利用している方のなかには、やり方がよく分からずアップデートをしていない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、macOSのアップデートの方法や、よくあるトラブルと解消法について解説します。現在macOSを利用している方は、是非参考にしてください。
macOSアップデートを行う目的
そもそも、なぜmacOSアップデートを行う必要があるのでしょうか。アップデートを行う目的はいくつかありますが、主な理由としては、システムのセキュリティ上の問題を解決することや、パフォーマンス向上、使いやすさの強化などが挙げられます。
つまり、アップデートは安全にPCを利用するためにも、非常に重要なことだと言えます。ここでは、アップデートを行う目的について、詳しく解説します。
macOSのセキュリティ強化機能
macOSアップデートでは、特にセキュリティの強化が重要視されています。例えば、脆弱性の修正、セキュリティパッチの適用、システムの堅牢性の向上のためにアップデートが行われます。
ウイルスやマルウェアも日々進化をしていますので、そのような脅威からユーザを保護するためにも、セキュリティ関連のアップデートは不可欠といえます。
プライバシーとセキュリティの設定
macOSはユーザのプライバシーを保護するために、多くの設定を提供しています。設定の例としては、アプリケーションのアクセス権限の管理、位置情報サービスの制御、ファイアウォールの設定などが挙げられます。
このような設定は、アップデートの際に新しく追加されることもあります。
macOSアップデートとアップグレードの違い
macOSにはアップデートとアップグレードがありますが、両者は全く異なるものです。アップデートは、既存のOSバージョンの改善やセキュリティの問題があった場合に、その問題を解決するセキュリティパッチを適用します。
一方でアップグレードは、全く新しいOSバージョンへの移行を意味し、大規模な機能追加やインターフェースの変更が伴います。
アップデートやアップグレードが公開された場合は、必要に応じて実行することをおすすめします。アップグレードなどをしないまま使用し続けると、セキュリティ上の問題が起きたり、新しい機能を利用できなかったりします。
ちなみにアップデートやアップグレードに関する情報は、Appleのサポートページでも公開されています。サイトを定期的にチェックし、最新バージョンがリリースされた場合は、速やかにアップグレードしましょう。
【参考】:Apple公式 サポート
macOSのアップデートの方法について
macOSのアップデートは、主にソフトウェアアップデートという方法を使って行われます。ソフトウェアアップデートには、アップデートとアップグレードの両方が含まれています。
また、自分が使用しているMac端末に対応していないアップデートやアップグレードは、「ソフトウェアアップデート」に表示されません。 逆に言えば、自分の端末を確認して通知が表示されている場合は、ソフトウェアアップデートを行った方がいいでしょう。
「ソフトウェアアップデート」を使用したアップデート手順
ここでは、ソフトウェアアップデートを使用したアップデートの手順を解説します。また、実際に作業を行う時にはバックアップを取ることをおすすめします。本記事では、バックアップの取得方法から解説しますので、こちらも参考にしてください。
【参考】:Apple公式 アップデートについて
バックアップを取る方法
Macのデータをバックアップするには、Time Machineというアプリケーションを使用することが一般的です。Time Machineでは、外部のストレージデバイスをMacに接続し、設定することで自動的にバックアップできます。
外部のストレージデバイスはUSBなど任意のものでいいですが、ストレージ容量がMacの2倍以上必要です。
Time Machineの設定方法は簡単です。まずバックアップ用の外部ドライブをMacに接続し、システム環境設定を開いて「Time Machine」を選択して使用するドライブを選ぶと、バックアップを作成できます。
ちなみに、Time Machineを開いた時に「自動でバックアップを作成」を選択すると、定期的にバックアップが取られるため非常に便利です。
バックアップを取ることで、万が一のデータ損失が起きた場合でも、重要なファイルを失うリスクを最小限に抑えることができます。さらに詳しい情報と手順が知りたい方は、Appleのサポートページをチェックしましょう。
【参考】:Apple公式 バックアップの取得方法
ソフトウェアアップデートを開く
では早速、アップデートを行いましょう。まず、新しいソフトウェアが公開されているか確認するために、ソフトウェアアップデートを開きます。
画面の左上にあるAppleのアイコンをクリックすると、「システム環境設定」が表示されますので、クリックします。
メニュー画面が表示されますので「ソフトウェアアップデート」の項目を選択しましょう。
ちなみに、この画面はLaunchpadからもメニューを開くことができます。Launchpadを利用する場合は、「システム環境設定」からソフトウェアアップデートのメニューを選択すれば、画面を開くことができます。
ソフトウェアアップデートがあるか確認する
アップデートが必要な場合は、下図のように「今すぐアップデート」または「今すぐアップグレード」というボタンが表示されます。
上記のボタンがあった場合は、ボタンをクリックしましょう。すると、使用許諾契約の画面が表示されますので、内容を確認してから「同意する」ボタンを押します。
ボタンを押すとパスワードを求められますので、パスワードを入力して「OK」ボタンをクリックしましょう。
【参考】:Apple公式 アップデートについて
macOSアップデートのよくあるトラブルと対処法
macOSアップデートは多くの利点がありますが、作業中にトラブルが発生することもあります。ここではアップデート時によくあるトラブルと対処法を紹介します。
また、公式サイトにもトラブルシュートの方法が紹介されていますので、困った時はそちらも参考にしましょう。
ソフトウェアアップデートのメニューが見つからない
ソフトウェアアップデートのメニューが表示されない、もしくは見つからない場合は画面の右上にある「Spotlight」から検索しましょう。
下図のように虫眼鏡マークをクリックし、検索窓に「ソフトウェア・アップデート」と入力します。候補が表示されたら、メニューを選択しましょう。
インストールが終わらない・問題が発生した
インストール中に問題が発生した場合は、まずはインターネット接続を確認しましょう。ソフトウェアのアップデート時は、インターネットを利用しています。そのため、インターネットの接続状況が不安定だと、インストールが中断されることもあるようです。
また、ストレージの空き容量が不足している場合もインストール中にエラーが起きます。事前に不要なファイルを削除して空き容量を確保しましょう。
上記の方法を試してもインストールが進まない場合は、Macを再起動して安全モードで再度インストールを試みるとよいでしょう。
Macの起動中にAppleロゴや進行状況バーが表示される
アップデート中はMacの起動中にAppleのロゴや進行状況バーが表示され、しばらく起動しないこともよくあります。アップデートの作業は想定以上に時間がかかることも多々ありますので、時間のある時に作業しましょう。
【参考】:Apple ヘルプページ Macの起動中にAppleロゴや進行状況バーが表示される
macOSアップデートを適切に行おう
macOSアップデートはセキュリティの観点などから見ても、必要なものです。作業に多少時間はかかりますが、定期的にアップデートを行えば、より安全にMacを利用できます。
アップデートの方法もそれほど難しくありませんので、バックアップを取った方はこの機会にアップデートを行いましょう。
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