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Windows11をクリーンインストールするには?手順や注意点も解説
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Windows11をクリーンインストールするには?手順や注意点も解説

アンドエンジニア編集部
2025.04.11
この記事でわかること
Windows11をクリーンインストールするには、USBやISOファイルなどのメディアが必要
ISOファイルを使用してクリーンインストールする場合には、DVDやUSBメモリを準備する
実施前には、PCのスペックや空き容量などの確認事項をチェックする

クリーンインストールでは正しく手順を踏むのが大切

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OSに不具合などが生じた場合、対処法の1つとしてクリーンインストールを検討することがあるでしょう。

Windows10や11などのすでにインストールされているOSを削除した上で、新しくOSをインストールし直すのがクリーンインストールです。そのため、記憶領域にあるデータなどは1度全て消えてしまいます。

不具合対処のためにクリーンインストールをする場合には、データの復元が必要になるため、クリーンインストールを実行する前には、必ず事前にバックアップを取りましょう。

クリーンインストールは正しく手順を理解した上で作業をすれば、スムーズに新しいWindows11をインストールできます。本記事では、クリーンインストールの方法について解説します。これからクリーンインストールの実行を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

【参考】:Windows 11 Clean Installation

Windows11のバックアップ方法とは?データの自動保存方法を解説!

実行前にデータを必ず退避させる

クリーンインストールでは、PCを初期化して新たにOSをインストールするため、この過程で全てのデータが消去されます。画像や文書、アプリ、設定ファイルなどの消えて欲しくないデータは、クリーンインストール前にデータをバックアップしてデータを退避させましょう。

バックアップは、外付けストレージ(HDD/SSD)の完全バックアップか、OneDriveやDropboxなどのクラウドストレージに必要なデータのみを部分的にバックアップする方法があります。適切なバックアップを行うことで、クリーンインストール後にデータを復元できます。ここでは、2つのバックアップ方法について解説します。

◼︎外付けストレージで完全バックアップする方法 Windows11のバックアップは、コントロールパネルから行います。まずは、[Windows]キー→[スタートメニュー]→1番上にある検索窓に「cp」と入力し、表示された「コントロールバネル アプリ」をクリックしましょう。

コントロールパネルが表示されたら、「バックアップと復元(Windows 7)」→「バックアップの設定(S)」の順にクリックします。

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【図】:「バックアップと復元(Windows 7)」→「バックアップの設定(S)」

続いて、バックアップ先ドライブを選択して[次へ(N)]をクリックし、バックアップ選択画面に進みます。バックアップの対象選びで不安がある場合は「自動選択」を選びましょう。

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【図】:バックアップ選択画面

スケジュールの変更などを済ませたら、「バックアップの設定」で[設定を保存してバックアップを実行(S)]をクリックし、バックアップを開始しましょう。終了したら、「バックアップは正常に完了しました。」という画面に切り替わります。

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【図】:設定を保存してバックアップを開始する

◼︎クラウドストレージで部分バックアップする方法 クラウドストレージに部分バックアップする方法として、ここではOneDriveを例に紹介します。まずは、「設定」→「アカウント」→「Windows バックアップ」の順に開き、「OneDrive フォルダーを同期しています」の[同期の設定]をクリックします。

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【図】:「OneDrive フォルダーを同期しています」の[同期の設定]をクリック

「このPCのフォルダーをバックアップする」が表示されたら、バックアップしたい項目にチェックを入れて「バックアップの開始」をクリックします。

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【図】:「変更の保存」をクリック

これで、バックアップがスタートし、次回から自動的にバックアップされるようになります。

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【図】:バックアップがスタートする

自動バックアップを停止したい場合は、該当のトグルをオフにしておきましょう。

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【図】:自動バックアップを停止する

クリーンインストールの流れ

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まずはWindows11のクリーンインストールの方法について、簡単に流れを説明します。

①メディアを作成 はじめにメディア作成ツールを使ってメディアを作成します。メディアにはUSBドライブ、ISOファイルの2種類がありますのでどちらかを選択して作成します。

②ISOファイルをDVDに書き込む ISOファイルはダウンロードした後、DVDに書き込む必要があるため、クリーンインストールを実行するには、USBドライブかDVDのどちらかの準備が必要です。

③インストール USBドライブかDVDを使ってメディアを作成したら、「設定」からインストールを開始します。

以上が大まかな手順ですが、作業を始める前にPCのスペックなど、いくつかの条件を確認する必要があります。クリーンインストールを始める前に、自身のPCが条件を満たしているか確認しましょう。

クリーンインストールを始める前にすべき確認事項

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では次に、確認事項について解説します。この確認事項をしっかりと把握していないと、クリーンインストールをした際に問題が発生する可能性もあります。必ず確認事項を読んだうえで、作業を開始してください。

また、前述したように、クリーンインストールをする前にPCのバックアップを事前に取ったうえで作業を進めましょう。

ネットワークの有無や容量などの確認

まずは、インターネット接続があるか確認した後に、インストール先のPCに十分なデータのストレージがあることを確認しましょう。

また、メディアとして使用するUSBやドライブに関しては、少なくとも8GBのディスクが推奨されているため、USBなどを用意する際には容量を必ず確認してください。基本的には空のUSBなどを使うことをおすすめします。

その他にも、インストール先のPCにWindows11のライセンスがあるかどうかも、確認しましょう。

【参考】:Windows 11 をダウンロードする

現在の言語に合っているか

Windows11をインストールする際には、同じ言語を選択する必要があります。基本的には言語は一致していると思いますが、念のため言語を確認しておきましょう。

「設定」の「時刻と言語」(①)から現在設定している言語を確認できます。(②)下の図を参考に確認してみましょう。

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【図】:設定から言語を確認する

【参考】:Windows 11 をダウンロードする

Windows11をインストールするPCでの確認事項

最後に、Windows11のインストール先のPCで確認することについて解説します。まずは、インストール先のPCに64ビットのCPUが搭載されているか確認してください。

対象のPCが64ビットかどうかを確認するには、「設定」から「システム」を選択し、そこから「詳細情報」を選択しましょう。詳細情報の画面に遷移すると、CPUが確認できます。

次にインストール先のPCが、システム要件を満たしているか確認します。システム要件を満たしていないPCにクリーンインストールを実施すると、問題が発生する可能性があります。

そのため、クリーンインストールを実行する前に、必ず Windows11がインストール可能かどうか仕様を確認する必要があります。仕様の詳しい内容については、Microsoft公式サイトの「Windows11のデバイス仕様」から確認できます。

【参考】:Windows 11 の仕様、機能、コンピューターの要件を確認する 【参考】:Windows 11 をダウンロードする

Windows11アップグレード方法や必要スペックを徹底解説

クリーンインストールの手順

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確認事項で特に問題がなければ、早速クリーンインストールを始めていきましょう。公式サイトの「今すぐダウンロード」ボタンから、メディア作成ツールを取得します。Microsoft公式サイトへは、参考サイトからアクセスが可能です。

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【図】:インストールメディアをダウンロードする

「mediacreationtool.exe」がダウンロードされますので、こちらを起動してください。すると、下図のようにWindows11セットアップの画面が表示されます。

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【図】:Windowsセットアップの画面

ライセンス条項を確認後、右下の「同意」ボタンを押すと、言語とエディションが表示されますので確認しましょう。この画面では特に操作などは必要ありませんので、問題がなければ次に進みます。

言語とエディションが表示されている画面の右下にある「次へ」ボタンを押すと、メディアを選択する画面が表示されます。どちらを選択しても問題ありませんが、本記事ではISOファイルを作成して解説を進めます。選択が完了したら、「次へ」ボタンを押しましょう。

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【図】:使用するメディアの選択画面

「次へ」ボタンを押すと、ISOファイルの保存先が選択できますので、任意の場所に保存してください。保存には少し時間がかかりますので、完了するまで待機します。保存が完了すると、「ISOファイルをDVDにコピーしてください」という画面が表示されます。

「DVD書き込み用ドライブを開く」をクリックすると、「Windowsディスクイメージ書き込みツール」という画面が開きます。書き込み用のDVDドライブをセットしたうえで、こちらのツールを使用して書き込みを実行してください。

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【図】:Windowsディスクイメージ書き込みツール画面

DVDへの書き込みが完了したら、更新プログラムを確認します。更新プログラムを確認するには「設定」から「Windows Update」の「更新プログラムのチェック」を選択しましょう。

ここまで問題なく進めば、最後にWindows11をインストールするPCにUSBドライブかDVDを入れて、PCを再起動します。再起動したら「Windowsのインストール画面」で言語やキーボードの設定をして「Windowsをインストール」を選択すれば、作業は完了です。

【参考】:Windows 11 をダウンロードする

再起動が上手くいかない場合はブートメニューを使う

Windows11をインストールする際にうまく再起動できない場合は、ブートメニューを使用しましょう。ブートメニューを開くには、PCの電源を入れた後に「F2」キーなどの特定のキーを押す必要があります。

ブートメニューの開き方はPCの端末によって異なりますので、PCのマニュアルや、Webサイトを確認してください。その他にも、うまくいかない場合にはMicrosoft公式サイトも確認してみましょう。

【参考】:Windows 11 をダウンロードする

クリーンインストールには1時間~数日かかる

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クリーンインストールが完了するまでにかかる時間は、PCの環境やネットワークの環境によって異なります。PCによって短ければ1時間程度、長ければ1日以上かかることもあります。

また、バックアップを取る時間なども加味すると、クリーンインストールを実行する以外にも作業の時間がかかるでしょう。ちなみに、クリーンインストールを実行する間はPCが使用できなくなるため、クリーンインストールを行う場合には、必ず時間に余裕のあるタイミングで実行してください。

クリーンインストールのトラブルシューティング

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クリーンインストールによってPCが軽くなり、不具合などが解消されやすくなりますが、一方で、「Webブラウザのタブが消えた」「インストールしていたアプリがなくなった」など、予期せぬトラブルに直面することもあります。

ここでは、そうしたクリーンインストール後のトラブルシューティングについて解説します。

Webブラウザのタブが消えた

頻繁に閲覧するWebサイトは「お気に入り」などに登録して、いつでもそのページにたどり着けますが、クリーンインストール前に開いていたタブなどは、クリーンインストール後にブラウザの設定やセッションがリセットされるため消えてしまいます。

これを避ける方法として、この記事ではChromeでの対処法を解説します。

ブラウザのタブが消えないようにするには、Chromeの「グループ保存」を活用しましょう。GoogleアカウントでChromeを同期することで、ローカルセッションではなく、クラウドにデータが保存される仕組みです。

このため、クリーンインストール後でも、再度Googleアカウントでサインインすれば、タブ(開いていたタブの履歴)や閲覧履歴、ブックマーク、設定(拡張機能やパスワードなども含む)などが復元されます。

まずはGoogleアカウントにサインインし、同期機能を有効にしましょう。Chromeの設定画面で「同期を有効にする」をクリックします。

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【図】:Chromeの設定画面で「同期を有効にする」をクリック

次の画面で「オンにする」をクリックすると同期が有効になります。

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【図】:「オンにする」をクリック

続いて、Chromeでグループ化したいタブをCtrlキーを押しながらクリックします。複数選択したら、右クリックで「タブを新しいグループに追加」→「グループにタブを追加」の順にクリックすることでグループ化が可能です。

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【図】:タブを新しいグループに追加
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【図】:グループにタブを追加

アプリが消えた

Windows11のクリーンインストール前に完全バックアップを行うことで、アプリの設定やデータを復元できますが、アプリ本体は再インストールが必要です。アプリが多いほど手間がかかり、後になって再インストールし忘れたアプリに気付くこともあります。

特にアプリの数が多いと、どれが復元されていないかを確認するのが難しくなることがあります。

このような場合は、Windows11標準の「winget(Windows Package Manager)」コマンドを活用しましょう。

wingetを活用することで、アプリケーションのインストールやアップデート、アンインストールなどをコマンドラインから簡単に操作できるようになります。

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【図】:wingetコマンド

また、コマンドラインでの操作に慣れていない場合は、wingetや他のコマンドツールは少し難しい側面があるかもしれません。この場合は、「UniGetUI」というソフトを代用することで直感的な操作が可能になります。

UniGetUIは、現在インストールされているアプリの一覧を表示したり、複数のアプリを選んで1度にインストールしたりすることができます。

【参考】:UniGetUI - Martí Climent

正しい手順を理解してクリーンインストールをしよう

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クリーンインストールは、他のアプリケーションなどの影響を受けることなく、入れ直すことができます。クリーンインストール後に以前のデータを復旧したい場合には、事前のバックアップが必須ですので、必ず確認しておきましょう。

また今回ご紹介した手順のように、クリーンインストール自体の作業手順はそれほど多くありません。OSに不具合が発生してしまい、クリーンインストールの実施を検討されている方は、本記事を参考にして、クリーンインストールをしてみましょう。

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