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Delphiとは?言語の特徴やできること・料金について詳しく解説
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Delphiとは?言語の特徴やできること・料金について詳しく解説

アンドエンジニア編集部
2024.01.12
この記事でわかること
Delphiを利用すると、マルチプラットフォーム開発もできます
Delphiは、UIをドラッグ&ドロップで作成でき、コーディングの工数を削減できます
Delphiは基本的に有料ですが、無料トライアルや割引キャンペーンも随時行われています

Delphi言語とは

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エンジニアとして働いている方やプログラミングを学習中の方であれば、Delphiという単語を聞いたことがあるかもしれません。

Delphiとは、簡単に言うと、高性能なネイティブアプリケーションを開発する目的で利用される統合開発環境(IDE)です。このIDEは、アプリケーションに必要なツールなどを詰め合わせているため、素早くアプリケーションを構築することが可能です。

また、紛らわしいかもしれませんが、この開発環境の中で利用される言語を、同じく「Delphi」と言います。

このDelphiは、1995年にボーランド社によって開発され、現在はEmbarcadero Technologiesによって製品が提供されています。

DelphiはWindowsで動く開発環境ではありますが、さまざまなデバイスのアプリケーションを作成できます。そのため、macOSとiOSでの開発といったクロスプラットフォーム開発も可能です。

本記事では、そんなDelphiの入門編として、特徴や言語仕様などの基礎知識を解説し、さらによくある質問についてまとめました。これからDelphiを利用するか迷っている方は、本記事を参考にしてください。

【参考】:Delphi公式サイト

IDEとは?詳細やメリット、おすすめのIDEを紹介します!

Delphiの言語仕様

Delphiは開発環境の製品名でもありますが、この製品の中で使われる言語も「Delphi」と呼ばれています。その他にも、Delphiの開発環境ではC++をサポートしており、基本的にいずれかの言語で開発を行います。

ここでは、Delphiの言語仕様について簡単に解説します。Delphiは、Object Pascalに基づいた言語で、オブジェクト指向の考え方をベースとした言語です。この言語は、クラス、継承、例外処理、イベント駆動型プログラミングなど、アプリケーション開発に必要な機能を提供しています。

Delphiの公式サイトをみると、基本的な文法やサンプルコードが公開されていますので、言語について詳しく知りたい方は、公式ドキュメントを参照しましょう。

【参考】:Delphi 言語の概要

C言語とC++の違いとは?それぞれの特徴・メリットについて解説

Delphiの開発環境について

Delphiの開発環境は直感的に利用しやすいこともあり、世界中のエンジニアから支持されています。例えば、Delphiの開発環境はコードエディタで書いたコードを実行し、アプリケーションの動作をすぐ確認できるなど、エンジニアにとって非常に開発しやすいUI環境が提供されています。

公式サイトの製品ページには紹介動画が掲載されており、その中で実際に利用しているシーンが掲載されています。実際のUI画面が気になる方は、ぜひチェックしましょう。

また、さまざまなライブラリやプラグインも提供されており、機能の拡張も簡単にできます。そのため、初心者でも直感的に操作を学べ、迅速にアプリケーション開発・保守できるのがDelphiの魅力です。

【参考】:Delphi公式

Delphiの特徴

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Delphiの大きな特徴は、RAD(Rapid Application Development)です。RADとは、ソフトウェアの開発手法の1つで、すでに用意されている開発ツールや雛形を利用して高速にアプリケーション開発を行うことを指します。

Delphiではビジュアルデザインツールが含まれており、UIの要素をドラッグアンドドロップで配置できるため、コーディング時間を大幅に短縮できます。

また、Delphiはオブジェクト指向プログラミングに重点を置いており、再利用可能なコード設計ができるため、効率的で柔軟なアプリケーションを構築できます。再利用可能なコード設計をされたものは拡張やメンテナンスがしやすく、エンジニアも安心して保守の作業を行えます。

さらに、もう1つの特徴として、Delphiはクロスプラットフォーム開発をサポートしており、Windows、macOS、iOS、Android、Linuxの各プラットフォーム向けのアプリケーションを同一のコードベースから開発できます。

Delphiを使用すれば、UI部分のコーディングや他端末への開発コストを削減できるため、開発者が不足している現場や、素早くアプリケーションを作りたい場合などに非常におすすめです。

【参考】:Delphiの特徴 【参考】:Delphi 言語の概要

Delphiで何ができる?

Delphiを利用すると、プログラミング初心者でも、比較的短時間でアプリケーションを構築できます。

前述の通り、Delphiはビジュアルプログラミングという直感的にUIを配置できるため、プログラミング初心者はロジック部分の開発に集中できます。特に、フロントエンドのコーディングスキルに不安がある方にとっては、コーディングの作業なしでアプリケーションが作れるのは魅力的でしょう。

また、リモートデスクトップの機能もサポートしており、離れたチームメンバーがいてもリモートで共同作業が可能です。

さらに、AWSやAzureのコンポーネントを利用することも可能です。クラウドサービスを日頃利用している方は、これらのコンポーネントも活用しつつ開発をより効率的にできるでしょう。

【参考】:Delphiについて

ビジュアルプログラミングのすすめ!概要や特徴・分類をまとめて解説!
AzureとAWSの違いは?概要からサービスまで比較解説!

よくある質問

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ここからは、Delphi言語に関するよくある質問をまとめました。これからDelphiを勉強してみたい方も、すでに勉強中の方もぜひ参考にしてください。

Delphiに似てる言語は?

Delphiと似た言語としては、主にオブジェクト指向プログラミング言語が挙げられます。DelphiはObject Pascalをベースにしているため、Pascalやその他のPascal系の言語との類似点が多いです。

また、C++やJavaもクラスや継承などのオブジェクト指向を採用しているため、似ている言語といえるでしょう。

【参考】:C++公式 【参考】:Java公式

Java入門!概要やメリット、基本事項について徹底解説!

Delphiの難易度はどのくらい?

Delphiの学習難易度は、それほど高くありません。なぜなら、Delphiはビジュアルプログラミングを利用できるため、コーディングせずともアプリケーションの基本的な構造を学べるからです。

ただし、より複雑なアプリケーションや高度な機能の開発を行うためには、オブジェクト指向プログラミングの理解や、より深いプログラミングスキルが必要です。

Delphiを使いこなして複雑なアプリケーションを作るにはそれなりの知識が必要ですが、簡単な機能のアプリケーションを作るのであれば、それほど難易度は高くないと考えられます。

Delphiの将来性は?

Delphiは非常に便利なツールですが、ウェブやモバイルアプリケーション開発の分野では他の言語に比べて目立った存在感を示していません。

クロスプラットフォーム開発のサポートやオブジェクト指向プログラミングの利点はありますが、JavaScript、Python、Javaなどの他のプログラミング言語の方が一般的だといえます。

しかし、今後Delphiの需要が増える可能性も考えられますので、Delphiを利用してアプリケーションの構築方法を学び、そこから同様にオブジェクト指向型のプログラミング言語を学習するのもおすすめです。

オブジェクト指向言語とは?概念と言語をわかりやすく解説!

Delphiは無料で利用できる?

Delphiを無料で使用できるか気になっている人も多いでしょう。結論から言うと、Delphiは基本的に有料のライセンスを購入する必要があります。

有料のライセンスは製品や販売先のショップによって金額が多少異なりますが、例えば「Delphi 12 Professional(保守1年付き)」であれば206,000円で購入できます。

また、時期によっては割引キャンペーンも実施しているようですので、購入を検討している方は公式サイトで料金を確認しましょう。

現在は無料トライアルとして30日無料で使用できるキャンペーンも実施しています。試しに使ってみたい方は、ぜひ無料トライアルのキャンペーンを利用しましょう。

【参考】:Delphi 料金について 【参考】:Delphi トライアル版のダウンロード

Delphiを活用してアプリケーション開発に挑戦してみよう

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Delphiに馴染みがなかった方もいるでしょう。Delphiは、メジャーな開発環境ではないものの、コーディング部分を省略できるなど、高速に開発するための便利な機能が豊富に用意されています。

アプリケーションを構築したいものの、メンバーが足りない場合や、早くアプリケーションを構築したい場合は、ぜひDelphiを活用してみましょう。

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