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CompTIA CASP+とは?セキュリティの難関資格について解説
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CompTIA CASP+とは?セキュリティの難関資格について解説

アンドエンジニア編集部
2024.02.24
この記事でわかること
CompTIA CASP+は、高度なセキュリティ分野を担当するセキュリティの専門家
CompTIA CASP+の難易度は高く、IT分野の経験やセキュリティ管理の実務経験が問われる
CompTIA CASP+のキャリアバスには、セキュリティアーキテクトやセキュリティアナリストなどがある

CompTIA CASP+とは?

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CompTIA CASP+のCASPは(CompTIA Advanced Security Practitioner)略称であり、セキュリティアーキテクトや上級セキュリティエンジニアなど、企業や組織で高度なセキュリティ分野を担当する実務者向けの認定資格です。

CASP+資格の取得に必要なスキルは、オンプレミスやクラウド環境でのセキュリティアーキテクチャ、テクニカルスキル、リスクマネジメントやガバナンス、法令順守といったスキルです。他に企業のサイバーセキュリティの準備状況の評価、企業全体に実装できる総合的なセキュリティスキルも評価されます。

【参考】:CASP+ | CYBERSECURITY|CompTIA JAPAN

CompTIA CASP+はセキュリティのプロとして活躍

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CompTIA CASP+資格取得者が活躍する職種には何があるのでしょうか?CASP+資格は企業などでより高度なセキュリティ分野を担当するセキュリティアーキテクト、上級セキュリティエンジニアなど、セキュリティ実務者として活躍します。

また、セキュリティのプロフェッショナルとして、セキュリティアナリスト、セキュリティコンサルタントなどの職種でも活躍しています。

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CompTIA CASP+の基本情報

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ここでは、CompTIA CASP+の概要、試験概要など、受験する上で押さえておきたい基本的な情報について解説していきます。

CompTIA CASP+の概要

CompTIA CASP+は、世界的な非営利IT業界団体であるCompTIAが主催するCompTIA認定資格試験の1つです。CompTIA認定資格試験はネットワークやセキュリティ、クラウドなどのIT業務分野において、実践力や応用力を評価する試験で、世界中で250万人以上の資格取得者がいます。

CASP+は、CompTIA Security+の上位キャリアパスとして設計されています。そのため、CASP+認定資格試験を受験する前に、CompTIA Security+相当のスキルを習得しておく必要があります。

【参考】:最新の出題範囲を網羅した日本語版教育コンテンツ「The Official CompTIA CASP+ Study Guide」|CompTIA JAPAN

CompTIA Security+とは?難易度や勉強方法も解説

CompTIA CASP+の試験概要

CompTIA CASP+の試験概要は以下の通りです。変更となる可能性もありますので、最新の試験概要は、必ず公式サイトで確認するようにしましょう。

▪試験番号:CAS-004 ▪受験資格:特になし ▪試験時間:165分 ▪問題数:最大90問(単一/複数選択、パフォーマンスベーステスト)  ※パフォーマンスベーステスト:シミュレーション環境で設定やトラブルシューティングのスキルを評価 ▪試験内容と出題割合:   1.0:セキュリティアーキテクチャ 29%   2.0:セキュリティオペレーション 30%   3.0:セキュリティエンジニアリングと暗号化技術 26%   4.0:ガバナンス、リスク、コンプライアンス 15% ▪合格ライン:合否のみ/スコアは表示されない ▪願書受付期間:随時 ▪試験日程:通年実施 ▪受験地:全国100ヵ所以上の試験センター(CBT方式)もしくはオンライン受験 ▪受験料:¥63,839(税込) ▪合格発表日:試験後即時 ▪受験申込:ピアソンVUE ▪資格の更新:有効期限は3年間(資格更新が必要)

【参考】:パフォーマンスベーステスト|CompTIA JAPAN 【参考】:CASP+ | CYBERSECURITY|CompTIA JAPAN 【参考】:認定資格試験実施概要・受験方法 | CompTIA認定資格|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA関連アカウントのシングルサインオン(SSO)の移行について|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA認定資格試験の予約と支払い方法|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA :: ピアソンVUE

CASP+資格の位置づけ

CompTIAにはセキュリティ関係の資格がいくつかあり、CASP+はその中で最上位の資格です。CompTIAのサイバーセキュリティに関する4つの資格の難易度は以下の通りです。CASP+を取得すると、他の3資格の更新もカバーします。

例えば取得済みのCySA資格の更新時期を迎えているケースでは、CASP+を取得することで、下位資格のCySA資格も自動的に更新されるということを意味します。

1.CompTIA Security+(Security+):初級レベル 2.CompTIA Cybersecurity Analyst(CySA+):中級レベル 3.CompTIA Penetration Testing+(PenTest+):中級から上級レベル 4.CompTIA Advanced Security Practitioner(CASP+):上級レベル

【参考】:CompTIA Security+ | CORE|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA CySA+ | CYBERSECURITY|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA PenTest+ | CYBERSECURITY|CompTIA JAPAN

CASP+の有効期限は3年

CASP+認定資格は、資格取得から3年間の有効期限が設定されており、有効期間内に更新を行うことで、資格を維持することができます。更新の方法は以下の通りです。いずれかを選択しましょう。

1.CASP+認定資格試験を再受験する 2.CompTIA認定資格のCEU(Continuing Education Units)を取得する

CEUは、CompTIA認定資格の有効期限内に取得した教育コースやイベント、その他の学習アクティビティに対して与えられる単位です。CASP+認定資格の場合、3年間で75CEUを取得する必要があります。

【参考】:認定資格リニューアル / 更新方法 | CompTIA認定資格|CompTIA JAPAN 【参考】:CompTIA継続教育(Continuing Education)プログラム 2023.11.09

CompTIA CASP+を活用できる職種の年収

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CompTIA CASP+の資格を活かせる職種としては、セキュリティに強いITコンサルタントが挙げられます。

ITコンサルタントは「マイナビエージェント 職種図鑑」によると平均年収は512万円(※2023年11月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近しい職種である「コンサルタント」を参考にすると、平均年収928万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、社内SEは一般平均年収よりも、やや高いことが分かります。

CompTIA CASP+はセキュリティのプロフェッショナルとして、セキュリティアーキテクトやセキュリティアナリスト、セキュリティコンサルタント、セキュリティマネージャーなどのキャリアパスが想定されます。資格取得によって年収アップが期待できるでしょう。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

ITコンサルタントにおすすめの資格7選!年収や将来性も解説

CompTIA CASP+の勉強方法

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ここでは、CompTIA CASP+の難易度や勉強方法、おすすめのテキストなどについて紹介します。受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

CompTIA CASP+の難易度

CompTIA CASP+は合格率などの情報が非公開のため、難易度を推し量るのは困難ですが、SNSなどの受験記を参照すると、CISSPに匹敵する難易度だと感じる人もおり、認知度が高まるに連れて難易度の高い試験だとの認識が広がっています。

また、CASP+認定資格は、IT全般の管理者経験10年以上、かつセキュリティ経験5年以上の人の知識やスキルレベルを目安に設計されています。

そのため必要とされる知識の広さに加えて、技術的に細かい点が問われる問題もあり、経験値や技術力ではIPAの情報処理安全確保支援士(SSCP)よりも難しいという感想もあります。

【参考】:情報処理安全確保支援士試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 【参考】:CISSP®認定試験 | ISC2

情報処理安全確保支援士とは?将来性や年収、試験の難易度などを解説

CompTIA CASP+の勉強法

CompTIA資格試験には、それぞれの資格に対応する公式教材やテキストが提供されていますので、これらを用いて独習することをおすすめします。また、CompTIA CASP+には公式の問題集がないため、必要な人は市販の問題集を購入する必要があります。以下、おすすめの教材を紹介します。

■ CompTIA CASP+の類似問題 CompTIA CASP+には過去問や本格的な問題集が見当たりません。どのような試験が出るのか分からないと不安な方は、CompTIAの公式サイトに類似問題と解答が公開されていますので、ここで先に自分の実力を試してみるとよいでしょう。

【参考】:CompTIA CASP+ 類似問題|CompTIA JAPAN

■ CompTIA CASP+の学習教材 CompTIAからCompTIA CASP+の教材が販売されています。最新のCompTIA CASP+の出題範囲を網羅しており、図解と充分な情報量が特徴です。すべてのレッスンでは実務で発生しやすい内容を取り上げており、レッスンごとに確認問題があります。

また重要な用語と略語用語集が含まれていますので、試験対策に有効です。

▪著者:Gareth Marchan ▪ページ数:420ページ ▪出版社:CompTIA ▪発売日:2021/10/5

【参考】:The Official CompTIA CASP+ Self-Paced Study Guide (試験番号: CAS-004)

■ CompTIA CASP+のWeb模擬試験(Udemy) CompTIA CASP+を勉強してみて、実力を試したい方におすすめするのがUdemyのWeb模擬試験です。本試験前の実力判定に利用してみましょう。50問の模擬試験で2回分、計100問が収録されており、本番試験に近い形式で試験対策ができます。

テスト問題で自分の実力を判定したい人はぜひチャレンジしてみましょう。

【参考】:CompTIA Advanced Security Practitioner(CASP+) 模擬試験 |Udemy

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CompTIA CASP+資格取得者のキャリアパス

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CompTIA CASP+資格取得者は、セキュリティアーキテクト、セキュリティエンジニア、セキュリティアナリスト、セキュリティコンサルタント、セキュリティマネージャーなど、様々な職種で活躍できます。ここではCASP+資格を活かせる代表的なキャリアパスを3つ紹介します。

【参考】:認定資格の種類と概要 | 資格の種類/概要|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

セキュリティアーキテクト

企業全体のセキュリティ戦略を策定し、実装するためのスキルを持つ人材です。CASP+資格を持つ人材は、企業全体のセキュリティポリシーとフレームワークを策定するだけでなく、その中でどのようなソリューションを実装すべきかを提案し、また実際に実装まで関わります。

セキュリティエンジニア

企業のセキュリティシステムを設計、構築、保守するためのスキルを持つ人材です。CASP+資格を持つ人材は、エンタープライズ全体のPKIや暗号化ソリューションなどの高度なサイバーセキュリティを構成することが可能です。

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セキュリティアナリスト

企業のセキュリティシステムを監視、分析、評価するためのスキルを持つ人材であり、高度な脅威管理、脆弱性管理、リスク軽減、インシデント対応戦術、デジタルフォレンジック分析に対応することができます。

CompTIA CASP+を取得してセキュリティのプロとして活躍しよう

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ここまで、CompTIA CASP+の概要や試験の概要、資格取得者のキャリアパスなどについて解説しました。セキュリティ事故の発生が日々報道され、IT化の進展と並行してセキュリティの重要性が増しています。

CompTIA CASP+資格を取得することで、セキュリティの専門家として期待され、活躍できる人材と目されるでしょう。とはいえ、業種や企業によってもセキュリティに対する温度感は異なります。せっかく難易度の高いCASP+を取得しても、そのスキルを発揮できなければ、宝の持ち腐れです。

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