CompTIA Cloud+とは?試験概要や難易度、メリットを解説
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CompTIA Cloud+とは?試験概要や難易度、メリットを解説
アンドエンジニア編集部
2024.02.17
この記事でわかること
CompTIA Cloud+は、クラウドサービスの利用に関する知識とスキルを認定する、世界基準の資格試験である
CompTIA Cloud+の対策勉強には公式トレーニング教材や模擬試験の活用がおすすめ
CompTIA Cloud+の学習で、適切なクラウド設計やクラウド環境の維持など、業務に役立つスキルが身につく

CompTIA Cloud+とは

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近年、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure(Azure)、Google Cloud Platform(GCP)などをはじめとしたクラウドサービスが普及し、クラウドエンジニアの需要も高まっています。

CompTIA Cloud+は、クラウドの利用に関する知識とスキルを認定する試験で、クラウドコンピューティングの設計やセキュリティ、運用やサポートなど、幅広い範囲をカバーしています。世界的にも信頼の高いクラウドスキル認定資格として知られています。

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CompTIA Cloud+を取得してクラウドサービスを活用しよう

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CompTIA Cloud+は、クラウドサービスを活用したいと考えている人にとっておすすめの試験です。この資格を取得することで、様々なクラウドプロバイダーを活用する知識が身につき、業務でのクラウド活用に大いに役立てられるでしょう。

この記事では、CompTIA Cloud+の受験を検討している方のために、CompTIA Cloud+の基本情報や、難易度、試験に関する情報、取得のメリットについて解説していきます。

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CompTIA Cloud+の基本情報

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ここでは、CompTIA Cloud+の概要や試験要項、受験料、資格の有効期限、資格を活用できる職種の年収など、試験の基本的な情報について説明します。

CompTIA Cloud+の概要

CompTIA Cloud+は、IT業界団体のCompTIAが主催する、IT技術の知識・技能を認定する試験であるCompTIA認定試験の1つで、クラウド環境でのスキルを評価し、セキュアなクラウド環境の実装・運用・管理、仮想化などの技術に焦点を当てています。

CompTIA認定試験は日本だけでなく世界中で広く認知されており、CompTIA Cloud+を取得することで、世界基準のクラウドスキルを身につけることができます。

【参考】:認定資格の種類と概要 | 資格の種類/概要|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

CompTIA Cloud+の試験要項

CompTIA Cloud+の試験は、ピアソンVUEのテストセンターまたはオンラインで受験できます。コンピュータを利用して実施する、CBT(Computer Based Testing)方式で行われます。

問題数は最大で90問、回答方法は選択肢から単一または複数の選択肢を選ぶ形式です。画面上に表示されるシミュレーション環境で、設定やトラブルシューティングを行う、パフォーマンスベーステスト(シミュレーション)が試験に含まれるのが特徴です。

【参考】:CompTIA Cloud+ | INFRASTRUCTURE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|試験情報/出題範囲

CompTIA Cloud+の受験料

CompTIA Cloud+の受験料は、以下の通りです。

■一般価格          :46,284円(税込) ■メンバー価格        :37,128円(税込) ■CAPP Academic Partner価格 :15,381円(税込)

CompTIA米国本部に申請して会員になったり、CAPP Academic Partnerのメンバー校で学んでいたりするなどの条件を満たせば、割引価格で試験を受けることができます。

また、プリペイドの電子チケットであるバウチャーチケットを購入して、利用することもできます。

【参考】:認定資格試験価格 | CompTIA認定資格|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】:CompTIAメンバー | CompTIAとは|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】:CAPP Academic Partner | CompTIAとは|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局) 【参考】:認定資格バウチャー - CompTIA Store Japan

CompTIA Cloud+の有効期限

CompTIA Cloud+の資格は、資格取得から3年間の有効期限があります。 更新には、以下の方法で「50」CEU(継続教育ユニット)の申請・承認と、CE(継続教育)プログラム費用が必要です。

・一部対象となるCompTIA認定資格の取得 ・CompTIA以外の承認されたIT認定資格の取得 ・その他、CEUに対象となるアクティビティの実施

または、CompTIA Cloud+改訂試験に合格することで、CEUの申請とCEプログラム費用が免除され、資格が継続されます。

【参考】:CompTIA Cloud+ | INFRASTRUCTURE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|CompTIA Cloud+ 更新/リニューアル

CompTIA Cloud+を活用できる職種の年収

CompTIA Cloud+を活用できるクラウドエンジニアに近いと考えられるサーバーエンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は462万円(※2023年6月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、クラウドエンジニアは一般平均年収と同程度から高めであることが分かります。

クラウドエンジニアは、各種クラウドサービスを活用できるクラウド知識と、サーバ構築や運用に関するスキルが求められます。高度なクラウドスキルを持ち、常に変化するクラウド市場に対応できる情報収集力があるエンジニアが高収入となる傾向があります。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】2019年12月~2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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CompTIA Cloud+の試験について知っておきたいこと

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ここでは、CompTIA Cloud+を受験する場合に気になる、試験対象と試験範囲、難易度について説明します。また、合格を目指すための勉強方法についても解説します。

CompTIA Cloud+の試験対象と範囲

CompTIA Cloud+は、2~3年間のITシステム・ITネットワーキング経験、CompTIA Network+やServer+の知識、クラウドサービスモデルやITサービス管理に関する知識、パブリックまたはプライベートのIaaSの業務経験を持つ方などを対象としています。

CompTIA Cloud+試験の範囲は以下の通りです。

■クラウドのアーキテクチャと設計: 13% ■セキュリティ          :20% ■デプロイ            :23% ■運用とサポート         :22% ■トラブルシューティング     :22%

【参考】:CompTIA Cloud+ | INFRASTRUCTURE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|試験情報/出題範囲

CompTIA Cloud+の難易度

CompTIA Cloud+の合格率は公開されていないため、難易度を具体的な数値で示すことが困難ですが、クラウドの設計や運用に関して問われる試験であるため、すでにAWSなどのクラウドサービスの使用経験がある場合は、それほど難易度は高くないと考えられます。

しかし、試験範囲はクラウドの基礎的な知識から、オンプレミスからクラウドへの移行方法、セキュリティを考慮した運用方法など幅広いため、十分な対策勉強を行なって受験することが重要です。

公式の類似問題やトレーニング教材で対策勉強を行う

CompTIA Cloud+では過去問は公開されていませんが、公式で類似問題が提供されています。まずは類似問題で問題のレベルを確認し、どのように勉強を進めるかの計画を立てましょう。

【参考】:CompTIA Cloud+ 類似問題|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

また、CompTIA Cloud+の公式トレーニング教材が提供されており、自己学習に最適です。CompTIA Cloud+の試験範囲を完全網羅し、図解を豊富に含んだ理解しやすい内容であるため、こちらを活用して勉強を進めましょう。

繰り返し学習して自信がついてきたら、CompTIAトレーニングパートナーの模擬試験を受験して実力を確かめ、本番の試験に臨みましょう。

【参考】:CompTIA Cloud+ | INFRASTRUCTURE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)|トレーニング 【参考】:CompTIA Cloud+ (CV0-003)|CompTIA|資格の学校TAC[タック]

CompTIA Cloud+の取得で得られるメリット

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CompTIA Cloud+の取得には様々なメリットがあります。その中でも、CompTIA Cloud+で習得できるスキルと、転職やキャリアアップについて解説します。

CompTIA Cloud+で習得できるスキル

CompTIA Cloud+の取得を通して、クラウドのアーキテクチャと設計、セキュリティ、デプロイ、運用とサポート、トラブルシューティングの能力などを身につけることができます。

これにより、クラウド活用において最適な設計を行い、クラウド環境を最適に維持するなど、クラウドエンジニアとしての実際の業務においても幅広く役立てることができるでしょう。

転職やキャリアアップに有利になる場合がある

現在、クラウドサービスの活用は多くの企業で進んでおり、クラウドスキルを持つエンジニアの需要は高まりつつあります。

CompTIA Cloud+を所持していることで、企業や組織がクラウドテクノロジーを活用する際に必要な専門知識と実践的スキルを持つことが証明でき、転職やキャリアアップに有利になる可能性があります。

また、自らのキャリアの中でもクラウドに関連するプロジェクトに参加する機会が増え、昇進や昇給の機会が生まれる可能性もあります。より高度な業務に携わりたい方や、リーダーとして責任を持つ仕事をしたい方には、特にCompTIA Cloud+の取得がおすすめです。

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CompTIA Cloud+の取得でハイレベルなクラウドエンジニアを目指そう

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ここまで、CompTIA Cloud+の基本的な情報や、試験に関する情報、取得のメリットについて解説してきました。資格の取得を通して、よりハイレベルなクラウドエンジニアを目指し、自身のキャリアをさらに発展させるのに役立ててください。

これからの時代、クラウドサービスの活用を進めていく企業がますます増えると考えられます。CompTIA Cloud+の取得を機に、より活躍できる企業に転職を考えるのも良いでしょう。

しかし、1人で転職活動を行うのには苦労がつきものです。求人情報を探して自分が希望するキャリアアップが期待できる企業を探したり、応募資料の作成や面談の準備を行ったりしなければなりません。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。 

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