Windows11の強制終了
Windows11を利用している内に、アプリの不具合などで、突然パソコンが正しく動作しなくなり、その対応に困ることがあります。反応しなくなったアプリを強制終了させたい、パソコンを安全に強制シャットダウンさせたいという方が少なくないと思います。
この記事では強制終了にまつわる悩みや疑問の解決を目指し、アプリやWindowsの正しい強制終了の方法について解説をします。Windows11への無償アップグレードをためらっている方、Windows11にまだ慣れていない方はぜひ記事を参考にしてみてください。
【参考】:応答なし のアプリケーションを強制終了したい! - Microsoft サポート
アプリを強制終了する
中にはアプリが原因でパソコンの動きが不安定になったり、時にはクラッシュしたりするケースもあります。無反応、無応答となったアプリが自然に復旧することは珍しく、アプリを強制終了させるしか選択肢がなくなります。
ここでは、アプリの強制終了方法について紹介します。
タスクマネージャーによる強制終了
Windowsでは、タスクマネージャーを利用したアプリやタスクの強制終了が一般的な方法として知られています。Windows11ではタスクマネージャーを起動する方法が変更されており、ショートカットキーを用いたり、タスクバーにピン留めしたりして対応している方も少なくありません。
【参考】:タスクマネージャーを活用してみませんか? - Microsoft コミュニティ
■ タスクマネージャーの起動 Windows11におけるタスクマネージャーは、Windowsツールの中にあります。
「タスクマネージャー」にアクセスするには、[スタートメニュー]から[すべてのアプリ]を選択肢、アプリの一覧をWまでスクロールし、[Windowsツール]の中から[タスクマネージャー]を選択するという操作を行うと、最低でも5回クリックしなければなりません。
そこでここでは、2回のクリック操作で済む方法をご紹介します。
まずは[スタートボタン]を右クリックし、表示されたメニューの中から[タスクマネージャー]を選択します。
タスクマネージャーが起動したら、終了したいタスク(アプリ)を右クリックして、[タスクの終了]を選択します。
■ [Ctrl]+[Alt]+[Del]で起動 Windows11以外のWindowsにも共通する方法です。[Ctrl]+[Alt]キーを押し、続いて[Del]キーを押すと以下のような黒塗り画面になるため、表示されたメニューから、[タスクマネージャー]を選択するか、[↓]キーを操作して選択します。
■ [Ctrl]+[Shift]+[ESC]で起動 ショートカットキーでタスクマネージャーを起動する方法です。[Ctrl]+[Shift]キー押し、[ESC]キーを押すと[タスクマネージャー]が起動します。[ESC]キーが離れた位置にあるため、左手操作だけでは押しにくい場合は、[ESC]キーを右手で押すと良いでしょう。
直ぐにタスクマネージャーが起動します。
■ タスクマネージャーをタスクバーにピン留めする アプリの強制終了で最も簡単な方法は、タスクマネージャーをタスクバーにピン留め(ショートカット)する方法です。[Windowsツール]フォルダを開いて[タスクマネージャー]を右クリックし、表示メニューから[タスクバーにピン留めする]を選択すれば、ピン留めが完了です。
以下のように、タスクバーにタスクマネージャーがピン留めされたことが確認できます。今後はタスクバーから1クリックでタスクマネージャーを利用できます。
Windows11を強制終了する
パソコンの操作が重たい、動作が不安定といった状態で原因が分からない場合には、パソコンの強制終了という選択肢があります。Windows11ではさまざまな強制終了の方法がありますので、紹介します。
スタートメニューの右クリックでシャットダウン(再起動)
Windows画面の下部、タスクバーにある[スタートボタン]を右クリックし、表示されたメニューから[シャットダウンまたはサインアウト]から[シャットダウン]または[再起動]を選択します。マウスが使える状態であれば、この方法でシャットダウンしてみてください。
[Windowsキー]+[電源ボタン]+[シャットダウン](再起動)
キー操作だけでWindows11のシャットダウンが行える方法を紹介します。
キーボートの左下にある[Windowsキー]を押し、[↑][→]カーソルキーを操作して[電源ボタン]を選択すると、その右にメニューが表示されますので、メニューから[シャットダウン]または[再起動]を選択します。
「[ALT]キー+[F4]」
こちらもキーボード操作だけでシャットダウンができるショートカットキーを紹介します。
[ALT]キーと[F4]キーで操作しますが、Windows11はWindows10とは仕様が異なり、最初に[Windows]キーを押しながら、[D]キーを押すことで、全てのウィンドウが最小化され、デスクトップだけの表示に変わります。
デスクトップ画面に切り替わったら、[ALT]キーを押したまま[F4]キーを押します。
「Windows のシャットダウン」画面が表示されたら、[タブ]キーで[OK]までカーソルを進めて[Enter]キーを押します。これでシャットダウンします。
強制再起動を行いたい時は[↑]、[↓]キーを用いて、プルダウンメニューから[再起動]を選択し、[タブ]キーで[OK]を選択して[Enter]キーを押してください。この操作により再起動が行われます。
パソコン自体がフリーズした場合の強制終了
パソコン自体がフリーズしてしまい、ここまで紹介した方法が使えない場合には、パソコンの電源ボタンを10秒ほど押し続けて強制終了します。この方法はパソコンに大きな負荷が掛かり、故障の原因になることがあるため、説明書やパソコンメーカーの公式資料を確認しつつ、多用は避けましょう。
この方法でシャットダウンできない場合、ノートパソコンであれば1度バッテリーを外してから、再度セットを確認し、もう1度試してみてください。デスクトップバソコンは電源コードを抜くことでシャットダウンは行えますが、再度通電して、異常がないか確認をしてみてください。
パソコンがフリーズする原因と対策
アプリの強制終了、Windows11の強制シャットダウンを行うのは、主にパソコンのフリーズが原因ですが、フリーズはなぜ起きるのか、どのような対策が有効なのかついて知っておくことが大切です。
パソコンがフリーズする原因
パソコンが頻繁にフリーズする場合は、次のような原因が考えられます。フリーズの頻発を放置すると重大な障害に繋がり、最悪の場合はパソコン自体が完全に使えなくなることもありますので、早めに対策を講じましょう。
▪ウィルスに感染 ▪熱暴走している(冷却ファンなどの故障) ▪メモリー不足 ▪アプリ自体の不具合 ▪ハードディスクの障害(寿命の可能性) ▪バージョンアップ時のドライバーの不具合 ▪マウスやキーボードのバッテリー不足(パソコンのフリーズではない)
パソコンのフリーズ対策
では、パソコンのフリーズを防ぐには何をすれば良いのでしょう。ここではフリーズ対策についてまとめています。思い当たる項目、未対策の項目があればぜひ対策をしておきましょう。
■ 排熱対策をする パソコンが熱を持たないよう、しっかり放熱が行えるように配慮します。パソコンの排気口をふさがない、直射日光を避ける、定期的なファンの掃除を行うなどの対策があります。
■ 使用しないアプリは閉じる アプリケーションの起動数に注意しましょう。直ちに使用しないアプリ、使い終わったアプリは直ぐに閉じる、必要のないWebページは閉じる等の対策でメモリー消費量を減らせます。
■ メモリーの増設を行う メモリー不足によるフリーズを避けるには、パソコンの用途に合わせたメモリー容量の確保が効果的です。メモリーの増設が可能であれば、なるべく増設しましょう。Windows11では最低でも8GBは確保しておきたいところです。
■ アプリやドライバーは更新を怠らない アプリやドライバーは最新のものに更新しましょう。メーカーなどから更新通知があったものは放置せず対応してください。 Windows Updateも不具合対応が多くありますので、都度対応処置しましょう。
■ ウィルス対策を行う Windows11に標準搭載されるウィルス対策ツール「Windows Defender」が無効になっていたら、有効にしておきましょう。
【参考】:Microsoft Defender ウイルス対策を有効にする | Microsoft Learn
■ 定期的にデフラグを行う デフラグを行うと、ハードディスクの空き容量を増やし、データの読み書き時のエラーが減少します。頻繁に行うと、逆にパソコンへの負荷を増大させますので、2〜3カ月に1回程度行うと良いでしょう。
【参考】:コンピューターのパフォーマンスを高める方法 - Microsoft サポート
Windows11の強制終了は正しい手順で
この記事ではWindows11のアプリやOSの強制終了の方法、強制終了の原因となるフリーズ対策などについて解説しました。強制終了は極力行わないことに越したことはありませんが、強制終了を行う際は正しい手順で行うことをおすすめします。
また、パソコンに大きなダメージを与えかねないため、安易に電源ボタンの長押しで強制シャットダウンを繰り返すのは避けましょう。作業の効率を上げるためには、パソコンも常に良い状態にしておくことが大切です。この記事を参考に、快適なパソコンライフを送ってください。
編集部オススメコンテンツ
アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから