Windows 11のシャットダウン方法!動作の違いや操作方法を解説
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Windows 11のシャットダウン方法!動作の違いや操作方法を解説
アンドエンジニア編集部
2023.01.22
この記事でわかること
システム停止には、シャットダウン・スリープ・休止状態などのモードがあります
シャットダウンの場合も、高速スタートアップの設定により起動の動作や仕組みが異なります
シャットダウンには、Windowsの電源ボタンやコマンド利用などいくつかの手順があります

Windows 11でシャットダウンするには

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WindowsなどのPCを使った後には、手順としてシステム停止が必要です。この際に行うシャットダウンにはいくつかの方法があります。Windows 11では画面レイアウトが見直されていますので、この機会に手順を確認しておきましょう。

【参考】:PC をシャットダウン、スリープ、休止状態にする

【Windows11】スクリーンセーバーが設定できない?壁紙の設定方法も解説!

システム停止の種類

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システム停止は、次回利用するためにいくつかのモードがあります。通常のシャットダウンの他にも、スリープや休止状態があります。ここでは、これらのモードの違いを簡単に解説していきます。後半に紹介しますが、PCの物理的な電源ボタンに必要なモードの割り当ても可能です。

【参考】:デバイスで電源とスリープの設定を調整するWindows

スリープと休止状態

スリープとは、すぐに復帰できるように状態を保つ省電力の状態です。スリープでは、メモリーの内容保持に必要な最低限の電力消費、つまりバッテリーの消費があります。バッテリー残量が少なくなると、自動的にメモリの内容をディスクに保存し、電源を切った状態に近い状態になります。

ここで言う電源を切った状態に近い状態を、休止状態と言います。休止状態では、再起動時に元の状態に復帰できるようにシステムやメモリの状態がディスクに保存されています。

シャットダウン

シャットダウンとは、電源を切った状態です。ただし再起動の速度を高速化するために、シャットダウン時に一部のシステム機能の動作状態を保存しておき起動の高速化を図ります。この高速化の仕組みを、高速スタートアップと呼びます。

Windows 11では、Windows 10同様に高速スタートアップがデフォルトで有効化されています。この高速スタートアップを無効にすることで、システムを完全にシャットダウンすることもできます。

再起動

再起動とは、システムをシャットダウン後に再度起動する仕組みです。シャットダウンでは、システムの情報が一部保存されますが、再起動では保存されずに再度システムが起動されます。Windows Updateの際にも、「更新して再起動」が選択できるのでご存知の方も多いでしょう。

具体的なシャットダウン方法

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ここから具体的なシャットダウンの方法を図解していきます。ここではシステム停止のモードの中で、シャットダウンに関係する機能と操作手順を解説します。シャットダウンは、いつくかの画面で表示されますので、それぞれの流れを追っていきます。

通常のシャットダウン

最初に、通常のシャットダウンを解説していきます。次の図は、スタートメニューからシャットダウンする方法です。

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 【図】:スタートメニューからシャットダウンする方法

まず「スタート」をクリックし、右側「電源」アイコンをクリックします(①②)。ポップアップしてきたシステム停止のモードから、「シャットダウン」を選択します(③)。

続いて、スタートを右クリックしてシャットダウンする方法です。次の図をご覧ください。

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 【図】:スタートを右クリックしてシャットダウンする方法

この方法では「スタート」を右クリックし、「シャットダウンまたはサインアウト」から「シャットダウン」を選択します(①②③)。

デフォルト設定では高速スタートアップが有効で、一部のシステム機能の動作状態を保存して電源が落とされます。次回に電源を入れたときは、保存された状態が読み込まれますので、Windowsの起動が高速化されます。

完全なシャットダウン

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ここでは、完全なシャットダウンを解説します。完全なシャットダウンとは、高速スタートアップを無効化した状態を表します。完全にシャットダウンする方法は、「Shift」キーを押しながら前述の「シャットダウン」をクリックするだけです。手順は「通常のシャットダウン」で紹介した、いずれかの手順で行います。

・「スタート」→「電源」アイコン→「シャットダウン」 ・「スタート」を右クリック→「シャットダウンまたはサインアウト」→「シャットダウン」

完全なシャットダウンでは動作状態が保存されませんので、次回の起動に時間がかかります。トラブルリスクを最小化できるメリットがあるため、トラブルシューティングの際には有効な方法です。

完全なシャットダウンをデフォルト設定するには

完全なシャットダウンでないと、不都合があるシステムでは毎回「Shift」キーを押しながらの操作が必要となり、多少の手間が増えます。そのため、高速スタートアップの設定を変更することで、完全なシャットダウンをデフォルト設定することができます。

これで「Shift」キーを同時に押すことなく、毎回完全なシャットダウンを行うことができます。

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完全なシャットダウンを設定するツール

シャットダウン方法のデフォルト動作を変更するには、コントロールパネルを利用します。ここでは、前提となるコントロールパネルの開き方を解説します。次の図をご覧ください。

この図では、「ファイル名を指定して実行」を用います。「スタート」 を右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します(①②)。

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 【図】:「ファイル名を指定して実行」からコントロールパネルを起動する

「ファイル名を指定して実行」がポップアップしてきたら、”control”と入力し「OK」をクリックすると、コントロールパネルが表示されます(③④)。ここで、右側の電源オプションをクリックします(⑤)。

なお、「Windows」+「R」キーを同時に押すと直接「ファイル名を指定して実行」がショートカット表示されます。いずれの方法でも構いません。

続いて検索してコントロールパネルを起動する方法です。次の図をご覧ください。

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 【図】:検索してコントロールパネルを起動する

検索ボタンを押すと、検索ツールが表示されます(①②)。ここで”control”や”cp”、”コントロール”などと入力すると、候補が表示されます(③)。ここで、「開く」あるいは「管理者として実行」をクリックします(④)。コントロールパネルが開いたら、「電源オプション」をクリックします。

完全なシャットダウンの設定方法

完全なシャットダウンの設定は、コントロールパネルの「電源オプション」で行います。次の図の通り、「電源オプション」が表示されたら「電源ボタンの動作を選択する」をクリックします(①②)。

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 【図】:「電源オプション」の表示と設定

続いて次の図をご覧ください。「電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化」に「シャットダウン設定」が表示されます。この時点では「シャットダウン設定」はグレーアウトされており変更することができません(①)。

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 【図】:「シャットダウン設定」の設定変更

この画面で「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックすると、「シャットダウン設定」が変更可能な状態に切り替わります(②③)。

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 【図】:「シャットダウン設定」の設定変更(続き)

「シャットダウン設定」が変更可能な状態では、チェックボックスのチェックや解除が可能です。上の図の通り、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックするとシャットダウンの動作が変更されます(①②③)。

その他のシャットダウン方法

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Windows 11では、色々な方法でシャットダウンが可能です。ここからは、その他のシャットダウン方法についても触れておきます。以前には電源ボタンを2回クリックしないとシャットダウンしないような不具合も報告されていましたが、多様なシャットダウン方法を学ぶことで回避することができます。

PCの電源ボタンに割り当てる

PCの物理的な電源ボタンに、システム停止のモードを割り当てることができます。さきほどの解説で用いたコントロールパネルの「電源オプション」を用います。次の図をご覧ください。

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 【図】:PCの電源ボタンに割り当てる

「電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化」画面の「電源とスリープボタンおよびカバーの設定」では、「何もしない」「スリープ状態」「休止状態」「シャットダウン」「ディスプレイ電源を切る」から設定を選択することができます(①)。選択が完了したら、「設定の保存」をクリックします(②)。

この設定は、電源ボタン・スリープボタン・カバーを閉じたときの動作について、バッテリ駆動・電源に接続の、それぞれに設定することができます。

ショートカットキーを利用する

キー操作に慣れている方は、ショートカットキーを利用することも可能です。アプリがすべて閉じている状態、あるいはデスクトップを選択している状態で、「Alt」+「F4」のキーをクリックします。

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 【図】:ショートカットキーを利用する

上の図のように「Windowsのシャットダウン」が表示されます。ここでシャットダウンでよければそのまま「OK」をクリックします(①)。システム停止のモード変更はプルダウンメニューからモードを選択し、「OK」をクリックします(②③①)。

なおアプリが実行中の場合は、「Alt」+「F4」のキーでアクティブウィンドウが閉じます。誤って操作をしないように、アプリを閉じてからショートカットキーを利用することをおすすめします。

ログイン画面からシャットダウンする

Windows 11のログイン画面からシャットダウンすることもできます。次の図をご覧ください。

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 【図】:ログイン画面からシャットダウンする

最初のロック画面をクリックすると、サインイン画面が表示されますが、その右下に電源のアイコンが表示されています(①②)。「電源」アイコンをクリックすると、システム停止のモードが表示されますので「シャットダウン」を選択します(②③)。

システムコマンドを起動する

シャットダウンには、システムコマンドが用意されています。上級者向けの情報ですが、スクリプト作成なども可能となり、補足情報として解説します。

シャットダウンコマンドは、コマンドプロンプトやPowerShellなどから起動します。基本的な用法は次の通りです。30秒後に完全なシャットダウンが行われます。

shutdown /s

高速スタートアップを有効にするには、”/hybrid”のオプションを追加します。すぐにシャットダウンするには、”/t 0”を指定します。デフォルトでは、”/t 30”が設定されており、30秒後にシャットダウンされます。値を大きめに設定すると、時間指定と同等な使い方ができます。使用例は、以下の通りです。

shutdown /s /hybrid /t 0

使用方法の詳細は、以下のように”/?”をコマンドに指定することで確認できます。

shutdown /?

電源が切れない場合の対処方法

これは正式なシャットダウンと言えませんが、電源が切れない場合は電源の強制オフが可能です。OSやハードウェアがハングアップした際の緊急手段です。PC本体の物理的な電源ボタンを長押しします。

この手順は、あくまで電源を強制的に落とすだけです。システムの状態や作業中のデータは保存されませんので、最終手段として理解しておきましょう。

Windows 11の多様なシャットダウンの使い方を理解しましょう

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システム停止のシャットダウンと言っても、様々な使い方があることが分かりました。トラブルシューティングや起動・停止のスクリプト作成などの際には、それぞれの使い方を理解した用法が求められます。トラブル時に慌てないように、是非とも実際の機器で事前に違いを確認しておきましょう。

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