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データベースエンジニアとは?仕事内容や将来性、キャリアパスなどを解説
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データベースエンジニアとは?仕事内容や将来性、キャリアパスなどを解説

アンドエンジニア編集部
2021.10.28
この記事でわかること
データベースエンジニアの需要や年収
データベースエンジニアに必要なスキル
データベースエンジニアの将来は有望

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データベースエンジニアは何をする人?

datebase engineer

データベースエンジニアは、一般にはあまりなじみのない職種ですが、何をするエンジニアなのかを最初に確認しておきましょう。データベースエンジニアは、データベースの開発や設計、データベースの運用や管理を行うエンジニアを指します。IT開発やWeb関係の会社などで活躍する方が多く、企業や組織の情報管理を支える専門家としても高い需要があります。

データベースエンジニアの役割

ビッグデータという言葉を最近よく耳にします。ビッグデータもそのバックボーンにはデータベースがあります。ITの活用を図るうえで、データの活用は欠かせません。データベースから必要なデータを瞬時に取り出せ、容易に検索できるようなシステムの構築やシステム運用がデータベースエンジニアの役割です。

データベースエンジニアの仕事

データベースエンジニアの仕事は大別すると以下の3つに分かれ、それぞれを分担するのが一般的ですが、小規模組織では2つを兼務する場合もあります。

1.     データベースの設計や開発 Oracleなどのデータベース製品を利用して、最適なデータベースの開発や設計を行います。

2.     データベースの管理 データベースが稼働するサーバーなどのデバイスの最適化や効率化を図ります。

3.     データベースの運用 稼働するデータベースのアクセス管理、セキュリティ管理、バックアップなどを行います。

 データベースエンジニアの仕事のやりがい

ITの活用が企業活動の成否を左右すると言われる今日、事業開発・商品開発・情報分析などの場面でデータベースに蓄積された情報がよく利用されるようになりました。ビッグデータとしてよく耳にすることもあります。

このデータの活用を円滑かつスピーディーに行えるようにすることが、データベースエンジニアのミッションです。自ら設計・開発・管理・運用しているデータベースが業務効率化や新製品開発などに貢献できるのは、エンジニア冥利に尽きると言えます。

データベースエンジニアの仕事は専門性が高く、他のエンジニアで代替することが難しいため、重宝されることが多いのです。こうしたことからも、データベースエンジニアの仕事は大変やりがいがあると言えるでしょう。

データベースエンジニアの年収

求人ボックス(給料ナビ※1)によると、データベースエンジニアの平均年収は558万円ですが、個々の求人情報を見ると下は360万円から上は1,000万円クラスまでバラツキがあります。また保有スキル(Oracle Masterやマイクロソフト認定資格のMCPなど)によっても年収は変動しますので、比較は難しいのですが、日本の平均的な勤労者の年収約440万円と比較すると高年収と言えます。

※1:求人ボックス

データベースエンジニアの需要

データベースエンジニアの需要は高まっています。なぜなら、IT人材そのものが不足しているからです。経産省公表の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、2030年に約59万人のIT人材が不足するとしています。経産省が主導する「DXの推進」によってもデータベース需要は高まると考えられ、IT人材の不足がさらに深刻な問題になるでしょう。

データベースエンジニアになるには?

datebase engineer 2

データベースエンジニアは専門性の高い職種です。未経験からいきなりデータベースエンジニアとして採用されることは稀です。専門学校などに通い、データベース構築に関する必要な知識、設計・開発に不可欠なプログラミング技術を身に付けてからIT系の企業に就職するのが一般的です。企業でデータベースの保守や運用を経験し、データベースの管理や構築を経てスペシャリストを目指すのが王道でしょう。

データベースエンジニアに必要な資質やスキル

データベースの構築にはOracle Database 、Microsoft SQL Server、MySQL、PostgreSQLといったデータベース製品に関する知識が必要です。その他、ユーザーやクライアントの要望を正しく理解して、最適なデータベースを構築するための高いコミュニケーション能力が求められます。これはシステムエンジニアとも共通します。

データベースエンジニアに必要な資格

データベースエンジニアとして活躍するには、有能なデータベースエンジニアであることの客観的な証明になる資格を取得しておくことをおすすめします。次の3つの資格はぜひ取得しておきましょう。

【国家資格】 1. 基本情報技術者試験(合格率25.7%) 2.データベーススペシャリスト試験 (合格率15.8%)

【ベンダー資格】 3.ORACLE MASTER

ORACLE MASTERはベンダー資格ですが、大変権威のある資格です。また4段階のレベルがあり、ステップアップを図れます。特にORACLE製品を扱う場合は、この資格は大変有利に働きます。 

オラクルマスター資格の難易度偏差値(合格率は未公表)(※2)

oracle master

※2:資格の取り方

データベースエンジニアの仕事がAIに置き換わる?

AI

AIの発達は目を見張るものがあり、多くの仕事がAIに置き換わっていくと言われています。はたして、データベースエンジニアの仕事は安泰なのでしょうか?それともAIに置き換わってしまうのか、気になるところだと思います。結論から言うと、一部は置き換わり、大半は残ると考えられます。

AIが今後どこまで進化していくのかは未知数ですが、既にAI時代が到来していると認識し、AIをライバルと考えて自己研鑽に励む必要があると思われます。

AIに置き換わるデータベースエンジニアの仕事

データベースエンジニアそのものが無くなる可能性は低いのですが、特にデータの整理やメンテナンス作業といったルーチンワーク的な業務をAIが代行する可能性は否定できません。しかし、逆に考えれば、単純業務はAIが代行し、データベースエンジニアは今まで以上に高度な判断や思考を伴う業務に専念できるということではないでしょうか。

AIには難しいデータベースエンジニアの仕事

「要件定義」や「設計」などの、ユーザーやクライアントとのコミュニケーションが前提となる業務、発想力やアレンジ能力が求められる業務を直ちにAIに代行させるのは難しいでしょう。こうした人AIが苦手な業務はデータベースエンジニアの主要業務として残っていくと考えられます。

データベースエンジニアの将来性

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これまで述べてきたように、データベースエンジニアの需要は高く、今後もその傾向は続くでしょう。一方でAIがライバルとなる可能性を否定できないのも確かです。そのためには、スキルを磨き、経験を積み、キャリアアップを図るという意識を常に持ち続けることが求められます。

データベースのスペシャリストとして

先ずはデータベースのスペシャリストを目指しましょう。現在運用を中心に行っている人は、データベースの管理手法を身に付けましょう。データベースの管理を主に行っている人は、データベースの設計や開発に関するスキルの取得が重要となります。そのためにも広い視野を持ち、対人影響力やコミュニケーション能力を高める努力をしてください。

キャリアアップの可能性

さらに統計学を身に付けて、データ分析プロフェッショナルのデータアナリストや、ビッグデータの分析スキルを活用するデータサイエンティストなど、より専門的な上位職へのキャリアアップを目指すことも可能です。

1.     ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを活用して企業のさまざまな経営課題を解決するITの専門家です。企業の経営戦略に基づいてIT戦略を練り、システム開発や導入の提案、システムの最適化によって企業経営の健全化、効率化を支援する職種です。政府(経産省)が進めるDX(デジタル・トランスフォーメーション)ではITコンサルタントの活躍が期待されています。

2.     データサイエンティスト

データサイエンティストは、企業や組織内に蓄積された、さまざまなデータを分析して既存サービスの改善提案や新規サービス立案を行う職種です。データベースを設計・構築することが主な仕事であるデータベースエンジニアとは違い、データサイエンティストは収集したデータを分析したり、活用したりすることが仕事となります。データベースエンジニアの経験が生きるデータサイエンティストは、目指しやすい職種の一つです。またデータサイエンティストの役割はITコンサルタントと被る部分もあり、ITコンサルタントを目指す方はデータサイエンティストをキャリアプランの一つにすると良いでしょう。

3.     プロジェクトマネージャー

データベースエンジニアの仕事の上流工程に位置するプロジェクトマネージャーのポストも、選択肢として考えられます。プロジェクトマネージャーは、IT企画のスケジューリング、リソース確保、予算設定、納期管理などの重要な仕事を担います。システムの開発や導入にはさまざまなファクターが関係し、全体を俯瞰する能力が求められます。データベースエンジニアのデータベース設計やシステムアーキテクチャーに関する知識や経験が生きるので、自らの適性を見極めながらプロジェクトマネージャーを目指すのもおすすめです。

4.     セキュリティエンジニア

データベースエンジニアの仕事にとって、セキュリティは切っても切れない重要な要素です。サイバー攻撃が企業や組織にとって重大なリスクとなっている今日、セキュリティエンジニアやセキュリティコンサルタントの需要が高まっています。データベースはサイバー攻撃の対象となりやすいため、データーベースエンジニアによるセキュリティ対策は非常に重要です。このスキルや経験が生かせるセキュリティエンジニアを、今後目指すキャリアの候補として検討してみてください。

以上、データベースエンジニアの将来性について述べてきました。AIの時代が到来していますが、データベースエンジニアが重要な職種であることには変わりはありません。将来性という点でもデータベースエンジニアはおすすめの職種です。この記事がデータベースエンジニアに興味を持たれた方、データベースエンジニアからのキャリアアップを目指す方の参考になれば幸いです。

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