Windows11のスクリーンセーバー

スクリーンセーバー(Screensaver)は、コンピュータの操作を一定時間行っていない場合に、ディスプレイを保護する目的でアニメーションなどを表示させる機能のことですが、その利用目的は環境の変化によって変遷しています。
この記事では、Windows11でスクリーンセーバーと併せて壁紙の設定方法について図解で紹介していきます。パソコンを安全に楽しく利用する上で、スクリーンセーバーは有効なツールですので、ぜひ設定方法を理解しておきましょう。
【参考】:スクリーン セーバーの設定を変更する|Microsoft サポート
スクリーンセーバーの使用目的
液晶モニターが普及する前のコンピュータでは、ディスプレイといえばブラウン管(CRT)が使われていました。CRTは一定時間、同じ画面を表示し続けると画面の焼き付きが発生するため、それを防ぐための機能として使用されていました。
CRTの改良、液晶モニターの普及によりディスプレイの焼き付きは発生しにくくなり、スクリーンセーバーはエンターテイメント的要素が加わり、今ではアクセサリー的な要素と、離席中に作業中の画面を他者から見られないようにするための、セキュリティ上の要素で利用されることが多くなっています。
情報漏洩を防ぐために、スクリーンセーバーの設定やパスワードロックについて、政府※や企業などではルール化するところが増えています。
【参考】:政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準(第 3 版)P38|内閣官房情報セキュリティセンター
Windows11でのスクリーンセーバーの設定方法

Windows11のデフォルト設定では、スクリーンセーバーは利用しない設定[なし]とされています。スクリーンセーバーを設定すると、作業中画面からの情報漏洩を防ぐ以外にも、写真などのスライドショーを楽しんだり、時計などを表示したり、様々な活用ができます。
ここでは、Windows11でスクリーンセーバーを設定する方法について紹介します。
1.[設定]画面を開く
[スタートボタン]を右クリックし、表示されたメニューから[設定]を選択します。[設定]をスタートメニューにピン留めしている方は、[スタートボタン]を左クリック、[設定ボタン]をクリックでも構いません。

2.[設定]→[個人用設定]→[ロック画面]を選択する
[設定メニュー]の左メニューから[個人用設定]を選択し、右メニューから[ロック画面]を選択します。

3.[スクリーンセーバー]を選択する
[個人用設定]の[ロック画面]から、[スクリーンセーバー] を選択します。

4.[スクリーンセーバー]の種類を選択する
スクリーンセーバーの設定ウィンドウが表示されます。スクリーンセーバーはデフォルトでは「なし」になっていますが、プルダウンを表示して、スクリーンセーバーの種類を選択します。
写真を選択すると、自分が撮った写真やフリー画像などを表示できます。ここでは、写真以外を選んで実際に試してみましょう。

5.スクリーンセーバーを設定する
下記の画像を参考に、スクリーンセーバーの詳しい設定方法を解説をします。

①プレビューの小さい画面に「スクリーンセーバー 」が表示されますので、選択の参考に利用します。
②[設定]ボタンでは、スクリーンセーバーの表示内容についてより細かな設定ができるようになります。
③[プレビュー]ボタンをクリックし、フル画面でスクリーンセーバーの動作などが確認できます。
④ スクリーンセーバー動作を始めるまでの[待ち時間]を設定します。企業などでは、「〇〇分以内」と決められている場合もありますので、職場で利用するパソコンはルールに従った時間を設定します。
⑤[再開時にログオン画面に戻る]にチェックを入れておくと、スクリーンセーバーの解除にログオンが必要になります。企業などでセキュリティ目的でスクリーンセーバーを設定する場合は、必ずここにチェックを入れます。
以上の設定が済んだら、[OK]をクリックすることで設定が有効になります。
6.スクリーンセーバーの詳細を設定する
スクリーンセーバーの詳細設定は、「3Dテキスト」と「写真」を選択した場合にのみ有効です。他のものを選択した際に、[設定]ホタンを押すと「このスクリーンセーバーには設定できるオプションはありません。」というメッセージが表示されます。

Windows11のスクリーンセーバーに関する設定方法の紹介は以上です。次項から、オリジナリティの高い写真をスクリーンセーバーとして設定する方法について解説します。
写真をスクリーンセーバーに利用する方法

ここまでは、標準パターンのスクリーンセーバー設定方法について紹介しました。ここからは、自分で撮った写真、フリー画像などから気に入った画像をスクリーンセーバーにする方法について紹介します。
写真以外のスクリーンセーバーの設定と共通する部分の説明は割愛しますので、分からない方は『Windows11でのスクリーンセーバーの設定方法』に戻り、『 1.[設定]画面を開く』から『3.[スクリーンセーバー]を選択』までを済ませておいてください。
1.「スクリーンセーバー」で「写真」を選択する
スクリーンセーバーとしてプルダウンから写真を選択します。これにより、任意の写真をスクリーンセーバーとして利用することが可能になります。次に[設定]ボタンをクリックします。

2.フォトスクリーンセーバーを設定する
画像のように「フォトスクリーンセーバー」のウィンドウが表示されたら、以下の手順で設定します。

①フォトスクリーンセーバーに利用する写真や画像の保存されているフォルダなどを指定します。デフォルトはWindows標準の[ピクチャ]フォルダーが指定されています。
②表示する画像を決めたら、スライドショーの表示速度を選びます。「遅く」「中」「速く」から選択できます。
③「画像をランダム再生する」にチェックを入れると、指定したフォルダの画像がランダムに再生されます。
設定が済んだら[保存]ボタンをクリックします。
スクリーンセーバーのダウンロードについて

スクリーンセーバーは、ダウンロードサイトや商用サイトなどから無料でダウンロードして利用することができます。世界の景色・動植物・建物・癒し系・アクアリウムなど、様々なスクリーンセーバーがありますので、検索して探してみるとよいでしょう。
ただし、それぞれ著作権法によって保護されているものや、利用制限が設けられているものがありますので、ダウンロードする際には同意事項、注意事項を必ず確認しましょう。
スクリーンセーバーの拡張子は「.scr」です。中身は「.exe」と同じと考えてください。
ダウンロードしたスクリーンセーバーは、提供元の指示に従って設定を行います。特に指示がない場合は、スクリーンセーバーのファイル「〇〇〇〇.scr」を「System32」フォルダに保存してください。

「System32」フォルダはWindowsフォルダの直下にあります。エクスプローラーでSystem32フォルダーを確認すると、Windows標準のスクリーンセーバーファイルがあることを確認できます。
壁紙の設定方法

スクリーンセーバーの設定に続き、ここでは壁紙の設定方法について解説をしていきます。壁紙は自分の好みの画像を壁紙に利用できますので、時々変えて気分転換を図ってみるとよいでしょう。
1.設定画面を開く
「スタート」ボタン→「設定」の順にクリックします。
スタートメニューに「設定」がない場合は、「スタート」ボタン→右上の「すべてのアプリ」→「設定」の順にクリックします。

2.個人用設定を開く
[設定メニュー]の左メニューから、[個人用設定]を選択します。

3.テーマを選択する
「個人用設定」画面の①「テーマを選択して適用する」にある画像の中から任意の壁紙にしたい画像を選択してクリックします。自ら撮った写真や他の壁紙を利用したい場合は、その下にある②[背景]を選択します。

4.背景のカスタマイズと写真選択を行う
「背景のカスタマイズ」(①)では、背景のカスタマイズや任意の写真を壁紙に選択することができます。「画像」ボタンのプルダウンから、壁紙を単色にする、スライドショーにする、或いはWindowsスポットライト(Microsoft社が選定した写真が自動的に表示されます)を選択することができます。
「写真の選択」(②)では、自ら撮った写真やインターネットのフリー画像サイトからダウンロードした写真などを指定して壁紙にできます。

スクリーンセーバーの解除方法

スクリーンセーバーが不要になった場合の解除方法を解説します。
まず、「スクリーンセーバーの設定」で説明したとおり、「設定」→「個人用設定」→「ロック画面」→「スクリーンセーバー」で設定画面を開きます。
ここで、スクリーンセーバーを「なし」にして「OK」をクリックすると、スクリーンセーバーは解除されます。

「スクリーンセーバーが解除できない」という場合は、「OK」を押さずに画面を閉じてしまい、「なし」以外の設定が保持されている可能性があるため、もう一度設定を開いて確認してみましょう。
スクリーンセーバーが起動しないときの対処法

では、スクリーンセーバーが起動しないときはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、待ち時間やスリープ時間の確認、追加アプリの削除など、スクリーンセーバーが起動しない場合の対処法をいくつか紹介します。
起動までの待ち時間を確認する
スクリーンセーバーが起動するまでの待ち時間を確認します。「スクリーンセーバーが起動しない」「設定できない」という問題の多くは、この時間設定が長すぎることにあります。
待ち時間は、「設定」→「個人用設定」→「ロック画面」→「スクリーンセーバー」で確認できます。任意の時間を設定し、その時間が経過後、正常にスクリーンセーバーが起動するかどうかを確かめましょう。

「ディスプレイオフ」「スリープ状態」までの時間を確認する
パソコンによっては、「ディスプレイがオフになる時間」や、「スリープ状態に切り替わる時間」を設定している場合があります。これらをスクリーンセーバーより長く設定した場合は、スクリーンセーバーが動作しませんので、それぞれの設定時間を確かめてください。
「ディスプレイがオフになる時間」「スリープ状態に切り替わる時間」を確認するには、まずスタートボタンを右クリックして、電源オプションを選択します。

設定画面が開いたら、「画面とスリープ」を選択します。

すると、「画面の電源を切るまでの時間」と「スリープ状態になるまでの時間」が確認できます。スクリーンセーバーを起動させるには、これらの時間をスクリーンセーバーの待ち時間よりも長く、もしくは「なし」に設定する必要があります。

追加アプリの削除や常駐ソフトの無効化を試す
アプリを追加後にスクリーンセーバーが起動しなくなった場合は、そのアプリが原因の可能性があるため、一旦削除して起動するかどうかを確かめます。
また、パソコン起動時に動き続けている常駐ソフトが、スクリーンセーバーの起動に何らかの影響を与えていることも考えられるので、自動的に起動するソフトを無効化して様子を見るのも一つの方法です。
ただし、常駐ソフトの中にはパソコンの動作自体に影響を与えるソフトもあるため、無効化は慎重に行ってください。
周辺機器を全て取り外す
キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンターといった周辺機器が原因の可能性もあります。そのため、これらを全て取り外した上でパソコンを再起動し、スクリーンセーバーが起動するかを確かめます。
システムの復元を利用する
システムをスクリーンセーバー起動の不具合が生じる前の状態に戻すことで、問題が解決する場合もあります。ただし、システムの復元は復元ポイントが作成されていることが条件です。復元ポイントの作成については、以下の公式サイトを参考にしてください。
【参考】:システムの復元ポイントを作成する|Microsoft サポート
スクリーンセーバー利用時の注意点

スクリーンセーバーは様々な使い方がありますが、利用する上で注意すべきことがあります。ここでは、スクリーンセーバー利用に当たって注意すべきことを解説します。
セキュリティに注意する
スクリーンセーバーの利用目的の1つに、セキュリティ対策があります。スクリーンセーバーは離席時などに作業中の画面の覗き見を避けることができます。しかし、マウスやキーボードに少しでも触れるとスクリーンセーバーは解除されてしまいます。
これでは不正アクセスを防ぐことはできません。そのため、スクリーンセーバーを設定する際は、 [再開時にログオン画面に戻る]に必ずチェックを入れておくことが重要です。プライベート環境でしかパソコンを利用しない方以外は、セキュリティ設定は必須としましょう。
著作権に注意する
スクリーンセーバーは著作物です。たとえ無料のスクリーンセーバーでも作者が著作権を放棄していない限りは営利目的での利用や、ホームページなどでの再配布はできません。スクリーンセーバーのダウンロードサイトには利用規則が掲載されていますので、必ず規則に従って利用するようにしましょう。
【参考】:著作権法|情報セキュリティ関連の法律・ガイドライン|総務省
スクリーンセーバーや壁紙を正しく利用しよう

この記事では、Windows11における「スクリーンセーバ」や壁紙の設定方法を中心に解説しました。スクリーンセーバーや壁紙は、上手に活用することで様々なメリットを得られます。
それらを利用することで無機質なパソコンを快適なツールに変える事も可能ですが、一方で、その取り扱いに関して気を付けるべきことがあります。ルールを守り、正しく使って仕事の効率アップに生かして頂くことをおすすめします。
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