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VSCodeでJava開発環境をゼロから構築する方法を図解
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VSCodeでJava開発環境をゼロから構築する方法を図解

アンドエンジニア編集部
2025.01.17
この記事でわかること
VSCodeは軽量・高速で拡張性が高く、Java開発に適したIDEとして活用しやすい
Java開発に必須のJDKのインストールや、環境変数設定などを初心者向けに図を交えて解説
Java拡張機能である「Java Extension Pack」の導入によって開発効率が向上

VSCodeがJava開発で人気な理由

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VSCode(Visual Studio Code)とは、マイクロソフトが開発した、無料で使用できるオープンソースの汎用IDE(Integrated Development Environment:統合開発環境)です。VSCodeは軽量で高速、さらに拡張性に優れたエディタとして多くのプログラマーに支持されています。

Java Extension Packをはじめ、開発をサポートする多彩な拡張機能が利用可能で、Java開発にも適しています。またクロスプラットフォーム対応で、Windows、Mac、Linux環境で利用できる点も人気の理由です。

この記事では、VSCodeを用いてJavaの開発環境を簡単に構築する方法を、初心者の方にも分かるよう、図を交えながら解説します。

【参考】:Javaソフトウェア | Oracle 【参考】:Visual Studio Code|コード エディター|Microsoft Azure

VSCodeとは?定番のコードエディタを他のエディタと比較して解説

VSCodeでJava開発環境を構築するための具体的な手順

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エディターに加えて、IDEとしても人気のVSCodeを用いてJavaの開発環境を構築するには、何が必要なのでしょうか?ここでは必要な環境整備、環境構築、実行方法について図解していきます。

必要なもの

ここでは、Windows11パソコンにJavaの開発環境を構築するという前提で、手順を中心に紹介します。本記事ではWindows11を例に解説していますが、macOSやLinuxでも同様の手順で構築可能です。

1.パソコン ここでは、Windows11 Pro バージョン24H2のパソコンを利用します。

2.インターネット JDKのインストール、VSCodeのインストールにはネットワーク環境が必須です。

3.Java Development Kit (JDK) JDKとは、Javaによる開発で必要なソフトウェアを1つにまとめたパッケージのことです。Oracle JDKは公式ライセンスに基づいて提供されていますが、用途によっては商用利用に制限があります。無料で利用可能な「OpenJDK」も広く使用されています。

JDKがインストールされているか確認したい場合は、コマンドプロンプトから次のコマンドを入力します。

javac -version

次のようにJDKのバージョンが表示されたらインストールは完了しているので、VSCodeのインストールに進みましょう。

javac 21..0.2

4.VSCode (Visual Studio Code) Javaの統合開発環境として利用するVSCode(Visual Studio Code)は、無料で利用できる高機能なコードエディタです。

VSCodeがインストールされているか否かを調べるには、Windows11の場合、スタートメニューを開いて上段の検索窓に「Visual Studio Code」と入力して検索し、VSCodeのアイコンが表示されれば、インストールされています。

JDKをインストールする

Javaプログラミングには、Java開発環境であるJDKが必要です。インストールがされていない場合は、以下の手順でJDKをダウンロードし、インストールと環境変数の設定を行います。

1.JDKの入手 以下のOracle公式ダウンロードページにアクセスし、ここでは JDK 23> Windows>x64 Installerを選択し、赤枠のURLをクリックします。

【参考】:Java Downloads | Oracle 日本

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 【図】:JDK Development Kit 23.0.1 downloads 画面 

2.JDKのインストール ダウンロードが終わったらインストーラーファイルをダブルクリックし、インストールを開始します。

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 【図】:ダウンロード>JDKのインストーラー>インストール 画面 

次の画面が表示されたら、インストール先を記録してから「次」を押します。インストール先のパスは後ほど環境設定で必要になります。

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 【図】:ダウンロード>JDKのインストーラー>インストール 画面 

3.システム環境変数の編集 JDKのインストールが済んだら、環境変数を設定します。スタートメニューで検索窓に「path」と入力すると、最も一致する検索結果として「システム環境変数の編集」が表示されますので、こちらをクリックします。

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 【図】:スタートメニュー>「path」で検索>システム環境変数の編集 画面 

4.システム環境変数の設定 Windows11でJDKをインストールした後にシステム環境変数の設定を行うのは、コマンドプロンプトやPowerShellなどから、どこからでもJavaのコマンド(javac、javaなど)を実行できるようにするためです。

「システム環境変数の編集」をクリックすると、「システムのプロパティ」画面が表示されるので、画面の右下にある[環境変数]ボタンをクリックします。表示された「環境変数」画面の下部、「システム環境変数」のPathを選択し、「編集」をクリックします。

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【図】:「システム環境変数の編集」>「環境変数」>「システム環境変数」 画面 

「新規」をクリックし、JDKのインストール時に記録しておいたインストール先のパスに¥binを追加し[OK]を押します。

(例)C:\Program Files\Java\jdk-23\bin

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 【図】:「環境変数の編集」>「新規」>「インストール先パスと\bin」を入力 画面 

これでJDKのインストールとシステム環境変数の設定は終了です。

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VSCodeのインストール

ここでは、VSCodeのインストール手順を紹介します。

1.VSCode公式サイトにアクセスし、OSに対応するインストーラーをダウンロードします。

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 【図】:Visual Studio Code(VSCode)ダウンロードサイト 画面 

【参考】:Visual Studio Code - Code Editing. Redefined

2.ダウンロードしたインストーラーを実行し、指示に従ってインストールを完了させます。

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 【図】:Visual Studio Code(VSCode)のインストーラー 画面 

VSCodeのインストール時に特に難しい選択や設定はありません。指示に従って、そのまま[次へ]をクリックしていけば、5ステップほどでセットアップウィザードの終了画面が表示されますので、[完了]ボタンをクリックしてインストールを終了させます。

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 【図】:Visual Studio Code(VSCode) のセットアップ完了 画面 
VSCodeをインストールする方法とは?設定方法まで丁寧に解説

VSCodeにJava拡張機能をインストール

VSCodeのインストールはこれで終了ですが、VSCode自体に特化した機能は備えていません。そこで、Java開発を行うために必要な複数の拡張機能をまとめた、VSCodeの「Java Extension Pack」をインストールします。

Java Extension Packをインストールすると、以下の主要な拡張機能が利用可能になります。

・Language Support for Java(Javaコード補完・構文解析) ・Debugger for Java(デバッグ機能) ・Maven for Java(Maven統合)

■ Java Extension Packのインストール方法 以下、VSCodeに「VSCodeのJava Extension Pack」をインストールする方法を紹介します。

VSCodeを起動し、左側の拡張機能アイコンをクリックします。

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 【図】:VSCode の初画面>拡張機能アイコン 画面 

検索ボックスに「Java Extension Pack」と入力し、検索結果から「Java Extension Pack」を選択して「Install」ボタンをクリックします。

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 【図】:VSCode 拡張機能「Java Extension Pack」の検索とインストール 画面 

「Java Extension Pack」のインストールが終わると、Javaの開発ツールが8つ追加されたことがわかります。

また、オリジナルのVSCodeは英語表記ですが、日本語表記に変更したい場合は、同じ要領で「Japanse Language Pack for Visual Studio Code」をインストールし、VSCodeを再起動すると、メニュー等の文字が日本語化されます。

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 【図】:VSCode 拡張機能「Java Extension Pack」が追加された画面 

プロジェクトの作成と実行

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JDKとVSCodeをインストールし、開発環境が整いましたので、これから実際にコーディング作業を試してみましょう。ここでは、「Hello World!」を表示するJavaプログラムを作成してみます。

VSCodeの使い方を図解!画面説明からよくある質問・操作方法まで解説

新しいフォルダを作成する

コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力します。

・「mkdir HelloWorld」(現在のディレクトリに「HelloWorld」フォルダを作成) ・「cd HelloWorld」(作成したフォルダに移動)

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 【図】:ターミナルで、HelloWorldファイルを作成 画面 

VSCodeでフォルダを開く

VSCodeのメニューバー、「ファイル」から「ファイルを開く」を選択し、作成したフォルダ「HelloWorld」を開きます。

新しいJavaファイルを作成する

「HelloWorld」フォルダ内にJavaファイル、HelloWorld.javaを作成します。VSCodeで①新しいファイルを作成を選択し、②新しいファイル欄に「HelloWorld.java」と入力し、③[新しいファイル(HelloWorld.java)の作成 ビルトイン]をクリックします。

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 【図】:VSCodeでHelloWorldフォルダにJavaファイルを作成する 画面 

コードを書く

VSCodeの「ファイルを開く」でHelloWorld.javaファイルを開き、次のJavaのコードを記述します。

public class HelloWorld {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println("Hello, World!");
    }
}

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 【図】:VSCodeでHelloWorldフォルダに作成したJavaファイルにコードを記述する 画面 

実行する

VSCodeで作成したHelloWorld.javaファイルをコンパイルし、実行します。VSCode画面右上の▷をクリックするとコンパイルと実行が行われ、結果が下段に表示されます。このコードは "Hello, World!" を表示させるプログラムですので、正しく実行されています。

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 【図】:VSCodeでHelloWorld.javaファイルを実行した結果 画面 

VSCodeでJava開発環境を構築し、Javaエンジニアを目指そう

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ここまで、統合開発環境として人気のVSCodeを用いて、Javaの開発環境を簡単に作る方法について紹介しました。Javaは非常に汎用性の高い言語ですが、難しいイメージがあり、開発環境を整えるのが難しいと思われがちです。

しかし、VSCodeを活用することで、開発環境を簡単に作れます。Javaが得意になると、活躍分野が一気に広がります。VSCodeで構築した開発環境を利用して、直接手を動かしてコードを書いてみましょう。直接コードを書くことで、コーディング力も高まるでしょう。

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