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macOSで動画キャプチャは簡単にできる?具体的な方法を解説
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macOSで動画キャプチャは簡単にできる?具体的な方法を解説

アンドエンジニア編集部
2025.01.17
この記事でわかること
macOSで動画キャプチャをするにはスクリーンショットのツールバーを使う
macOSが古い場合はQuickTime Playerを使う
サードパーティの動画キャプチャツールを使う方法もある

macOSで動画キャプチャを作成するには

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リモートで画面の操作を説明したい場合や、Web会議の様子や内容を参加しなかった人に共有したい場合など、仕事やプライベートで画面を録画したいシーンは多いのではないでしょうか。

そのような時は、macOS標準の機能やサードパーティのツールを使って動画キャプチャをすることができます。今回は、macOSで動画キャプチャを行う方法について紹介します。

macOSで動画を撮影する方法

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macOSで動画キャプチャを行うにはさまざまな方法があり、macOSにプリインストールされている機能を使うか、サードパーティのツールを利用するのが一般的です。ここでは主な方法を3つ紹介します。

1.スクリーンショットのツールバー 画面を録画する最も一般的な方法は、macOSの標準機能を利用することです。macOS Mojave以降では、スクリーンショットのツールバーから簡単に動画キャプチャを行うことができます。

2.QuickTime Player Mojave以前のmacOSのバージョンでは、スクリーンショットのツールバーが備わっていません。標準搭載ツールである、「QuickTime Player」というマルチメディアプレーヤーを利用して動画キャプチャを行うことができます。

3.サードパーティのツール 一般的な用途にはmacOSの標準機能で充分に対応可能ですが、macOS標準の機能だけでは物足りない場合は、サードパーティ製のツールの使用を検討しましょう。サードパーティのツールはさまざまなものがあるため、事前の比較検討が重要です。

現在のmacOSバージョンを確認する

動画キャプチャを行う前に、現在のmacOSのバージョンについて確認しておきましょう。バージョンによっては画面の見え方や操作の方法が違う場合があります。今回は、Ventura 13.7.2のmacOSで解説します。

macOSのバージョンを調べるには、Appleメニューから「このMacについて」を選択してクリックすると、「macOS」の右にバージョン情報が表示されます。(①②)

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 【図】:現在のmacOSのバージョンを確認する方法 

スクリーンショットのツールバーを使用する

macOS Mojave以降のバージョンを使用している場合は、スクリーンショットのツールバーを利用して動画キャプチャを開始できます。

1.スクリーンショットのツールバーを表示する 画面録画を開始するには、スクリーンショットのツールバーを開く必要があります。スクリーンショットのツールバーを表示するには、キーボードの「shift」「command」「5」の3つのキーを同時に押します。すると以下のような画面に変わり、スクリーンショットのツールバーが表示されます。

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 【図】:ショートカットキーでスクリーンショットのツールバーを呼び出す 

2.録音に使用するオーディオを選択する スクリーンショットのツールバーが表示されたら、まずはオーディオの設定を確認しましょう。内蔵マイクで収音したい場合は、ツールバーの「オプション」をクリックし、「内蔵マイク」を選択します。

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 【図】:オプション→「内蔵マイク」を選択

3.画面全体の録画を開始する 画面のスクリーンショットを取得するボタン群の中央に「画面全体を収録」、「選択部分を収録」の2つの動画収録開始ボタンが表示されます。

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 【図】:スクリーンショットのツールバー「画面全体を収録」
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 【図】:スクリーンショットのツールバー「選択部分を収録」

画面全体を録画したい場合は、「画面全体を収録」のアイコンをクリックして「収録」を押すと、ポインタがカメラアイコンに変化します。その状態で画面をクリックすると録画が開始されます。録画を終了するには、画面上部のメニューバー右上にある画面収録中のマークをクリックすると収録が停止します。

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 【図】:画面全体の録画中マーク

画面全体の録画は範囲の指定を行わず操作の手間が少ないため、録画範囲を絞る必要がない際におすすめです。

4.画面選択部分の録画を開始する 画面の一部を選択して録画したい場合は「選択部分を収録」をクリックすると収録範囲を指定でき、「収録」を押すと録画を開始できます。

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 【図】:選択部分を収録する
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 【図】:選択部分を収録中

収録を停止する際は先ほどと同様に、画面上部のメニューバー右上にある画面収録中のマークをクリックします。

macOSが古い場合

スクリーンショットのツールバーは、macOS Mojave以降で表示されます。 Mojaveよりも古いバージョンで動画キャプチャをするには、「QuickTime Player」を使用します。

QuickTime Playerは、macOSに標準搭載されているマルチメディアプレーヤーで、動画の再生、画面録画などさまざまな機能を備えています。

1. QuickTime Playerを起動 Macのアプリケーション一覧の中から、QuickTime Playerを選択してクリックします。

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 【図】:QuickTime Playerのアイコンをクリック 

2.新規画面収録 QuickTime Playerが起動したら、メニューバーの「ファイル」をクリックし、表示されたメニューから「新規画面収録」を選択してクリックします。または、キーボードの「Control」「Command」「N」の3つのキーを同時に押します。

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 【図】:QuickTime Player「新規画面収録」

【参考】:Mac で画面を収録する方法 - Apple サポート (日本)

3.動画撮影開始 画面収録のウィンドウが表示されたら、録画するウィンドウを選択して「録画ボタン」をクリックすると録画が開始されます。ウィンドウを選択していない場合は画面全体が録画されます。

4.録画の停止・終了 録画を停止・終了したい場合は、画面上の赤いボタンをクリックします。

サードパーティの録画ツールを使用する

画面操作のレクチャーなどの用途ではmacOSの標準機能で充分対応可能ですが、高度な動画編集を行いたい場合などはサードパーティ製のツールを使用も検討しましょう。ツールは無料で利用できるものもありますが、一部機能を利用する場合は有料版への移行が必要になることがあります。

ここでは、macOSで利用できる動画キャプチャが可能な代表的なサードパーティ製のツールを紹介します。

1.Filmora Filmoraは、直感的な操作で動画編集が可能なツールです。動画のカット、字幕生成のような基本的な機能からAI動画生成といった最先端の機能まで備えています。ほとんどの機能は無料で利用できますが、Filmoraで編集した動画を透かしなしで保存するには有料版が必要になります。

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【参考】:Filmora 14

2.loom loomは、インストール不要で利用できるクラウド型の画面録画サービスです。特徴は、画面だけでなくWebカメラから話し手をワイプとして同時に録画できる点です。また、録画データをアップロードせずにURLのみで共有できる手軽さも魅力です。

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【参考】:ATLASSIAN loom

動画キャプチャのトラブルシューティング

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macOSで動画キャプチャを行う際、場合によっては手順通りに操作してもうまく録画できないことがあります。ここでは、よくあるトラブルと対処法を紹介します。

音声が入らない

動画キャプチャで最も多いトラブルの1つが、画面は録画できているのに音声が録音されていないというものです。ここでは、主な原因3つと対処法を紹介します。

1.マイク設定がオフになっている macOSで音声を録音するには、アプリがマイクにアクセスする許可を与える必要があります。たとえば、QuickTime Playerがマイクにアクセスする許可がない場合は、QuickTime Playerで画面を録画しても音声は録音されません。

マイクのアクセス制御を確認・変更するにはアップルメニューから「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」の順にクリックします。

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 【図】:Appleアイコンからシステム環境設定を選択 
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 【図】:「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」 

録音に使用するアプリのマイクへのアクセスをオンに設定します。

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 【図】:マイクのアクセス変更 

【参考】:Macのマイクへのアクセスを制御する

2.マイクが正しく選択されていない macOSで音声を録音するには、マイクが正しく選択されている必要があります。たとえば、USBマイクが接続されているのにMacの内蔵マイクを指定しているかもしれません。

マイクの設定を確認・変更するにはアップルメニューから「システム設定」を選択し、サイドバーで「サウンド」をクリックします。「入力」をクリックし、使用するマイクをサウンド入力デバイスのリストから選択します。

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 【図】:サウンド入力デバイスを選択

3.入力音量が小さい macOSで音声を録音するには、マイクの入力音量が正しく設定されている必要があります。たとえば、マイクの入力音量がゼロに設定されている場合は、録画したデータを再生しても音が聞こえません。

マイクの設定を確認・変更するにはアップルメニューから「システム設定」を選択し、サイドバーで「サウンド」をクリックします。「入力」をクリックし、音量のスライダーをドラッグして丁度良い音量に調節しましょう。

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 【図】:入力音量の調整 

【参考】:Macのサウンド入力設定を変更する

その他のトラブル

発生頻度は高くありませんが、音声が録音できない以外のトラブルとして、録画の操作をしても動画キャプチャが開始できない、画面が真っ黒になるなどのトラブルが発生することがあります。このような時は原因を特定するのが難しいことがありますが、以下のような対処を試してみるといいでしょう。

1.不要なアプリケーションを終了させる macOSで動画キャプチャができない場合、CPUやメモリなどのマシンのリソースが不足している可能性があります。不要なアプリケーションを終了させることでマシンのリソースを開放することで、動画キャプチャが可能になるか試してみましょう。

2.Macを再起動 メモリの逼迫やプロセスのスタックなどシステムの一時的なトラブルが原因の場合は、PCを再起動することで解消できる場合があります。

3.OSをアップデートする QuickTime PlayerなどmacOSの標準機能を利用している場合は、バージョンが古いことが原因の場合があります。最新の状態にアップデートすることで、新しい機能や修正が適用され、動画キャプチャが可能になる可能性があります。

4.プライバシー設定で画面収録を許可する 動画キャプチャを行うアプリケーションに「画面収録」の許可が与えられていない可能性があります。画面左上のAppleアイコンから「システム環境設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「画面収録」の順にクリックします。

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 【図】:プライバシーとセキュリティをクリック 

「画面収録」で動画キャプチャを行うアプリケーションにチェックを入れ、変更のためのパスワードを入力します。

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 【図】:アプリケーションに画面収録の許可を与える 

5.ストレージの空き容量を確認する 動画キャプチャを行う場合、一般的に録画したデータはPCに保存されます。保存先のストレージに十分な空き容量がない場合、動画キャプチャは行えません。

動画キャプチャが失敗する場合は、保存先のストレージの空き領域を確認し、不足している場合は空き領域を確保してから再度実行しましょう。

動画キャプチャの方法を学んで情報共有に活用しよう

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macOSで動画キャプチャを行う方法は複数あり、スクリーンショットのツールバーやQuicktime PlayerなどMacの内蔵機能を利用するのが一般的です。Macの内蔵機能は操作方法もシンプルで、リモートでの画面操作のレクチャーや会議の内容共有などといった一般的な用途に十分な機能を備えています。

収録した動画を編集したいなどの特別な要件がある場合は、サードパーティ製のツールやクラウドサービスの利用を検討するのもいいでしょう。

動画キャプチャは業務やプライベートを問わずさまざまなシーンで活用できるため、トラブルの対処法も含めてしっかり理解して使いこなしましょう。

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