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Linux版Docker Desktopが登場!機能と利用方法を解説
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Linux版Docker Desktopが登場!機能と利用方法を解説

アンドエンジニア編集部
2022.06.23
この記事でわかること
2022年5月6日、Docker Desktop 4.8.0が登場しLinuxがサポートされました
2022年6月時点の最新版はバージョン4.9.0で、関連ソフトウェアがアップグレードされています
Linuxを用いたサーバーとデスクトップ環境の統合運用に弾みがつきます

Linux版Docker Desktopの登場

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2022年5月6日、Docker Desktop 4.8.0登場でLinuxに正式対応しました。Docker Desktopは、既にmacOS版とWindows版が先行リリースされています。Linux版は、開発中であることが予告されていたこともあり、長らく登場が待たれていました。 【参考】:Install Docker Desktop on Linux

Docker Desktopのリリース情報

2022年6月現在、バージョン4.9.0が最新版です。4.8.0の登場以降、4.8.1および4.8.2がマイナーリリースされています。

4.9.0では、ホームページにElasticsearch・MariaDB・Memcached・MySQL・RabbitMQ・Ubuntuのガイドを追加した他、ダッシュボードのフッターにDocker Desktopアップデート情報とDocker Engine統計情報が追加されています。

関連するソフトウェアですが、Compose v2.6.0・Docker Engine v20.10.16・containerd v1.6.4・runc v1.1.1・Go 1.18.2にそれぞれアップグレードされています。 【参考】:Docker Desktop release notes

Docker Desktopの関連情報

Docker DesktopのFAQは、以下のサイトにまとまっています。詳細が必要な場合は、サイトをご確認ください。2022年6月時点では、プラットフォーム共通情報とWindows版・macOS版の情報が中心です。Linuxの情報は、登場間もないことから現在はあまり掲載されていません。 【参考】:Docker Desktop Frequently asked questions

Docker Desktopとは

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そもそもDocker Desktopとは、Docker操作をGUIベースのダッシュボードを用いて一元管理できるソリューションを指します。コンテナ化したアプリケーションやマイクロサービスを構築し、イメージへのアクセスを簡単に行うことができます。 【参考】:Docker Desktop

Docker Desktopには、Docker EngineとDocker CLIクライアント、Docker Compose・Docker Content Trust・Kubernetes・Credential Helperが含まれます。

Dockerとは?使いどころやメリット・デメリットについて解説!
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Docker Desktopの機能

Docker Desktopは、プラットフォーム上で必要とするアプリケーションを、任意の言語とフレームワークでコンテナ化し共有することができます。Docker開発環境のインストールとセットアップを簡単に行うとともに、最新バージョンのKubernetesを活用することができます。自動更新により、環境は最新かつ安全な状態に維持されます。 【参考】:Docker Desktop overview

Windowsでは、Windows Hyper-VやWSL2(Windows Subsystem for Linux2)を活用し、LinuxとWindows Server環境を切り替えてアプリケーションを構築・運用することも可能です。

Windows環境のDockerとWSLの活用方法・手順を解説

Docker DesktopとDocker Engineの違い

Docker Engineは、コンテナ技術を実現するサーバープロセスと接続API、コマンドラインインターフェースから構成されます。Docker Desktopは、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)によりDockerコンテナを管理し、簡単にインストールすることができます。

Docker Engine単体でもシステム運用することは可能ですが、より簡便に一括管理できるようLinuxにおいても、GUIソフトウェアであるDocker Desktopのリリースが待たれていました。このようにDocker Desktopは、Docker Engineを補完する管理ソフトウェアということができます。

Docker Desktopの料金体系

2021年8月31日、Docker Desktop 4登場をきっかけに従来の無償モデルが見直されています。以下のサブスクリプションモデルが適応されています。

Docker Personal 従来のDocker フリーサブスクリプションの置換となります。オープンソースコミュニティ・個別開発者・教育・小規模企業向けのモデルで無料提供されます。

Docker Business 商用向けの有償サブスクリプションモデルです。従業員250名以上、または1千万USドル以上の年間売り上げがある企業に適応されます。規模と契約内容に応じて、Pro・Team・Businessの3種類が設定されています。 【参考】:Docker Subscription Service Agreement 【参考】:Docker is Updating and Extending Our Product Subscriptions

Linux版Docker Desktopの利用方法

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Docker Desktopの利用にあたって、モジュールダウンロードとインストールを行います。モジュールインストール後、Settingsメニューで実行時のオプションや機能の選択、ソフトウェアアップデート管理やエクステンションの利用を設定します。 【参考】:Docker Desktop for Linux user manual

Linux版Docker Desktopのシステム要件

Linux版Docker Desktopは、64ビットカーネルと仮想化テクノロジーを利用します。そのためLinuxシステム要件としては、KVMがサポートされている必要があります。 【参考】:Install Docker Desktop on Linux

オープンソースのプロセッサエミュレータであるQEMUについては、5.2以降がサポートされます。実行領域として、4GB以上のメモリが必要です。DEBファイルとRPMパッケージが登録されているため、ダウンロードして利用します。実験的バージョンとして、Archベースのディストリビューションにも対応します。

Docker Desktopを使わない運用方法

Docker Desktopの新料金体系に伴い、何ができるのか疑問に思う方もいると思います。Docker DesktopはGUIベースですが、CLIで足りる場合はそこまでDocker Desktopにこだわることもありません。現にDocker Pricing FAQでは、Docker Desktopを使用せずDocker CLIのみインストールする方法も記載されています。Windows・macOS・Linuxの説明がそれぞれ記載されています。 【参考】:Docker Pricing FAQ

Linuxでは、従来のDocker CLIとDocker Engineの組み合わせが該当するため、従来の使い方で支障がない場合はDocker Desktopを使用せずに運用することもできます。

Linux版でサポートされるディストリビューション

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ディストリビューションは、Debian・Fedora・Ubuntuがサポートされます。Archベースのディストリビューションは実験的なパッケージとなります。各ディストリビューションは、前述のLinuxシステム要件を満たす必要があります。それぞれの個別要件は以下の通りです。

Debianでのインストール

Debianは、64ビット版Debian 11がサポートされます。パッケージリポジトリをセットアップし、DEBファイルをダウンロード、インストールします。 DEBファイルの命名規則は、 ”docker-desktop-<version>-<arch>.deb” です。 最新バージョンの場合、 ”docker-desktop-4.9.0-amd64.deb” のように命名されています。 【参考】:Install Docker Desktop on Debian

最新版は、以下のようにインストールします。 $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install ./docker-desktop-4.9.0-amd64.deb

Fedoraでのインストール

Fedoraは、64ビット版のFedora 35および36がサポートされます。Gnomeを利用する場合は、Gnome extensionsであるAppIndicatorと、KStatusNotifierItemをインストールしておきます。Gnome以外ではgnome-terminalが必要です。

FedoraはRPMパッケージをダウンロード・インストールします。 RPMパッケージの命名規則は、 ”docker-desktop-<version>-<arch>.rpm” です。 最新バージョンの場合、 “docker-desktop-4.9.0-x86_64.rpm” のように命名されています。 【参考】:Install Docker Desktop on Fedora

最新版のインストールは、以下のように行います。 $ sudo dnf install ./docker-desktop-4.9.0-x86_64.rpm

Ubuntuでのインストール

Ubuntuは、64ビット版のJammy Jellyfish 22.04 (LTS)および Impish Indri 21.10がサポートされます。x86_64とamd64ともに対応します。インストール方法は、Debianと同様です。 【参考】:Install Docker Desktop on Ubuntu

Archベースでのインストール

Archベースは、実験的な提供ですのでインストールのテストや評価がなされていません。gnome-terminalを使って利用することができますが、自己責任が求められます。 【参考】:Install Docker Desktop on Arch-based distributions

デスクトップ環境でコンテナ管理をする際に有効な選択肢です

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Docker Desktopは、GUIの簡単操作が可能でコンテナ管理に利用されています。Windows版やmacOS版が先行提供されておりますが、Docker Engine自体はLinuxサーバを中心に利用されています。

今回デスクトップ環境でもLinux利用の選択肢が増えたことは、操作手順が統一されコンテナ開発・運用に一層弾みがつくと考えられます。

Dockerのメリットを徹底解説!仮想マシンとは何が違う?
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