サービスエンジニアは底辺なのか?その理由とおすすめできる理由を解説!
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サービスエンジニアは底辺なのか?その理由とおすすめできる理由を解説!
アンドエンジニア編集部
2022.04.08
この記事でわかること
社会に必要不可欠な製品を保守し続けるサービスエンジニアは決して底辺ではない
現場主体であることや休日を含めた拘束時間が長いことが底辺と呼ばれてしまう要因である
業種を見極めればやりがいが大きい分、むしろおすすめできる職業である

サービスエンジニアは底辺?

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サービスエンジニアと言えば、あまり人気のある職種ではなくむしろ底辺だという声も上がっています。しかし、その実態として本当に底辺と言えるような職業なのでしょうか。本記事では、サービスエンジニアの仕事内容を説明しつつ、なぜ底辺だという声が上がるかその理由も解説していきます

サービスエンジニアは決して底辺ではない

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結論から言うとサービスエンジニアは決して底辺ではありません。オフィスや工場で稼働し続けている機械製品、日常生活に必要不可欠なエレベーターやエスカレーターなどの設備など、多種多様な製品を裏で支え続けている職種こそがサービスエンジニアなのです。社会に必ず必要とされているこのようなエンジニアが底辺であるとは言えないでしょう

また、平均年収としてはそこまで高くはないものの、保守に特化したやや特殊なエンジニア業務は、人によっては働きやすいと感じる上に、業種をしっかり見極めれば長時間労働や休日出勤を回避することもできます。顧客との緻密なコミュニケーションを必要とし、突発的な不具合にも臨機応変な対応が求められるサービスエンジニアは、他のエンジニア職に比べて稀有なスキルを持っているとも言えます

サービスエンジニアとは

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サービスエンジニアはどのような仕事を行うのでしょうか。一般的なエンジニアと異なり、設計や開発を行うのではなく、機械製品やシステムの保守・メンテナンスを行う職種となります。より具体的には下記のような仕事内容になります。

  • 機械製品やシステムを納品する際に客先へ出向き、導入に必要な機材の設置作業を行う
  • 客先にて製品稼働後の保守作業や点検を行う
  • 製品の使用中に障害が発生した際に客先へ出向き、原因究明や復旧作業を行う

このように、製品が設置された現場へ出向くことが必須であり、開発主体のエンジニアとは大きく業務内容が異なります。顧客との距離が近く、強い結びつきがあることも特徴と言えるでしょう。設置した自社製品に関する詳細な知識やコミュニケーション力が求められる職種でもあります。

サービスエンジニアの年収は?

サービスエンジニアの年収は平均でどの程度となっているのでしょうか。マイナビエージェントの情報によれば、平均で431万円となっています。国税庁による令和2年度の調査結果では日本全体の平均年収は433万円であるため、ちょうど平均通りの給与であると言えます。

エンジニア全体で見ればサービスエンジニアの年収は低い方であると言えますが、マイナビエージェントサーチによる3月時点の集計結果では700万円以上を提示可能な求人は318件あり、高年収が狙えないわけではないことがわかります

【参考】:サービスエンジニアの年収

【参考】:国税庁による令和2年度の民間給与

【参考】:マイナビエージェントの求人

フィールドエンジニアとの違い

サービスエンジニアと似た職種としてフィールドエンジニアがありますが、この二つの職種の違いは何でしょうか。実はどちらもほぼ同じ業務内容となっており、強いて言えばサービスエンジニアはフィールドエンジニアの中でも営業支援に近いという違いがあります。ほかにサービスエンジニアに近い職種についてフィールドアプリケーションエンジニア(FAE)があり、こちらは保守よりも技術営業に特化した業務を行います。

フィールドエンジニアとサービスエンジニアの違い、適性、将来性など

サービスエンジニアが底辺と言われる理由

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記事の本題として、なぜサービスエンジニアは底辺であるという声が上がるのでしょうか。その理由を以下に述べていきます。

現場作業が主体で出張や移動が多い

サービスエンジニアは現場ありきの仕事であり、機器やシステムが設置された現場へ出張することが必須となっています。そのため、他のエンジニア職種よりも移動時間の占める割合が多くなっています。

こうした移動は車を運転しての場合も業種によっては必要であり、体力が大きく削られることもあります。さらに、現場での設置作業は製品によっては力作業になることも、不具合対応は夜間も含めた長時間になることもあるため、肉体労働に近い側面も持っていると言えます

こうした現場型で体力が求められる職種であることが、エンジニアであるにもかかわらず底辺と呼ばれてしまう理由の1つとなっています。実際、エンジニアと言えばデスクワークで設計業務が主体と考えている方も多いのではないでしょうか。

業種によっては24時間、365日対応が求められる

サービスエンジニアが底辺と言われる理由の1つに即時対応が求められていることがあります。同職種は設置した製品の保守が主な仕事となりますので、当然製品が障害や不具合で動作しなくなった場合には顧客の求めるまま迅速に対応しなければなりません。さらに、業種によってはエレベータやATMなど年中無休で稼働していなければならない製品もあり、休日や夜間も関係なしに呼び出されることになります。

サービスエンジニアは24時間365日対応が求められることもあり、常に気が休まらず、休日があまり取れない職種であると思われがちです。こうした背景から、底辺であると決めつけられてしまう可能性が高いと言えます。さらに、これだけきついにも関わらず給与があまり高くないことも拍車をかけています。

拘束時間が長くなりがち

サービスエンジニアの主な仕事は、設置した製品の保守であると上記で述べました。それはつまり、不具合対応が主な業務であると言っても過言ではありません。不具合対応は終わりの見通しを立てることが難しい業務であり、夜間も含めた長時間労働になることもあります。

こうした業務形態から、拘束時間が長くなりがちであるため、底辺職と決めつけられてしまうことがあると考えられます。労働時間が長いエンジニア職は多々ありますが、不具合対応が主な業務であることがそう呼ばれてしまう原因の1つでもあります。

サービスエンジニアがおすすめできる理由

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では、サービスエンジニアは全くおすすめできない職種なのでしょうか。冒頭で述べたようにサービスエンジニアは決して底辺職ではなく、その業務の性質に注目すればむしろおすすめできる職種であるとも言えます。ただし、業種や企業を見極める必要はあります。以下にその理由を述べていきます。

比較的自由に時間を使える

サービスエンジニアの特徴として、出張を含めた移動時間が長いことが挙げられます。これは、裏を返すとそれらを名目にして自由に使える時間が長いということを表しています。出張中は決められた会議への参加や定型的な業務を行わなくてよいため、ある意味で拘束時間が少ない職種であるとも言えるでしょう。

また、不具合が予想よりもスムーズに解決すれば、仕事自体を早々に切り上げることも可能でしょう。このように、サービスエンジニアは出張が多いですが、適性が合えば働きやすい職種であるともいえるでしょう。

業種によっては拘束時間が短い

これまでサービスエンジニアは労働時間が長く、休日も少なくなりがちと述べましたが、業種を選べば比較的短い拘束時間で働くことも可能です。例えば、産業機器やプリンタは工場やオフィスの稼働時間に合わせて使用されるため、24時間保守することが求められる製品と比べると、緊急性の高い業務が少ないことから、業務負荷や拘束時間が少なくなると言えます。このように、サービスエンジニアは選んだ業種によって大変さが大きく変わることがわかります

銀行のATMや医療機器などは24時間365日保守が必要であり、障害への対応も緊急性が求められるため、相当ハードなものであると覚悟しなけれなりません。ただ一方で、そういった業種の方が高報酬であるということも見逃さないようにしましょう。業種による労働時間については、マイナビエージェントで探すこともできます。業種を絞って求人を検索することもできるので、一度ご自身が希望している業種の詳細について確認してみると良いでしょう

【参考】:マイナビIT エージェント

仕事としてのやりがいがある

サービスエンジニアをおすすめする大きな理由として、やりがいの大きさが挙げられます。前述したように、サービスエンジニアが関わる製品は世の中になくてはならないものであり、それを支える同職種は非常に社会貢献度が高くなっています。また、製品を使用する顧客と顔を合わせて働くことの多いエンジニア職種はあまりなく、そうしたことからも非常にやりがいのある仕事であると言えます。

サービスエンジニアに向いている人とは

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サービスエンジニアはその業種的な特徴からおすすめできる理由があることがわかりました。では、実際にどのような方が向いているのでしょうか。以下に向いている人の特徴を記していきます。

・コミュニケーションを取ることが好きな人

サービスエンジニアは現場で製品を使用する顧客と緻密にコミュニケーションを取る必要があります。どうすれば顧客に喜んでもらえるか、顧客の不安を解消するにはどうすればよいのか、など相手の立場に立ったコミュニケーションを取ることが好きな人は、サービスエンジニアに向いていると言えるでしょう。

・直接的に人の役に立ちたい人

製品の不具合は顧客の大きな困りごとであり、それを顧客の目の前で解消するということは直接的に役に立つ仕事と言えます。こうした直接的な貢献ができるエンジニア職は他にあまりないため向いていると言えます。

・機械いじりが好きな人

サービスエンジニアの担当する製品は、そのほとんどが機械製品であると言っても過言ではありません。不具合に対処する際にも機械の内部構造を考慮して調査を進めるなど、機械知識が求められるため、そうした機械いじりが好きな人には向いている職種と言えます。

サービスエンジニアに転職するためには

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本記事で説明したようにサービスエンジニアは決して給与が高い職種ではないものの、適性があれば非常にやりがいのある仕事であると言えます。ですので、他職種からサービスエンジニアへ転職することは業種を見極めれば悪い選択肢ではありません。

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