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AWS CLIのインストール手順から使い方まで解説!
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AWS CLIのインストール手順から使い方まで解説!

アンドエンジニア編集部
2024.02.09
この記事でわかること
AWS CLIは、AWS Management Consoleの機能をコマンドライン実装した統合ツールです
AWS CLIは、インタラクティブ操作やバッチ処理・自動化のためのスクリプトに用います
各AWSサービスで使用するため、膨大なコマンドが提供されており効率的な運用が可能です

AWSのCLI

AWS CLI

AWSではAWS Command Line Interface (AWS CLI)を統合ツールとして提供しています。CLIとは、一般的にコマンドラインインターフェイスとしてインタラクティブな操作とバッチ処理や自動化のためのスクリプトに用います。AWS CLIも同じ考え方で、AWSの操作の一貫性を確保するためにAWS CLIを提供しています。

CLIがコマンドラインインターフェイスとして提供されているのに対し、GUIはグラフィカルユーザインターフェースとして用いられます。AWSの場合も同様で、CLIはAWS CLIでありGUIはAWS Management Consoleとなります。AWS CLIは、AWS Management Consoleの提供機能をコマンドライン実装することを目的としています。

AWS CLIに関する情報は以下のリンクから入手可能です。 参考:AWS Command Line Interface のドキュメント

AWS CLIのバージョンは?

AWS CLIは以下の2つのバージョンがあります。 ・バージョン2.x 最新バージョンバージョン1.x 旧バージョン(下位互換性のために提供)

インストールされているバージョンを確認するには、”aws --version” で結果が表示されます。

AWS CLIの利用環境

AWS CLIは各プラットフォームのターミナルプログラムのコマンドプロンプトからコマンド実行可能です。具体的には以下の環境で実行可能です。 ・Windows  WindowsのコマンドプロンプトまたはPowerShellからコマンド実行します。 ・Linux・macOS  LinuxやmacOSではbash・zsh・tcsh等のシェルプログラムから実行します。 ・リモートプログラム  PuTTYやSSHあるいはAWS Systems ManagerからAWSサービスのコマンドを実行します。

AWS CLIのインストール

Installation

AWSのCLIはバージョンごとインストール方法が記載されています。バージョン1と2のそれぞれのインストール方法は以下のリンクに参考情報がまとめられています。 参考:AWS CLI バージョン 2 のインストール、更新、アンインストール 参考:AWS CLI バージョン 1 のインストール、更新、アンインストール

バージョン2のインストール手順については、以降で詳しく説明していきます。

AWS CLIのWindowsインストール方法

ここではAWS CLI バージョン 2のWindowsインストール方法を説明していきます。AWS CLI バージョン 2は64ビット版Windowsに対して管理者権限を使ってインストールします。最新msiファイルは "https://awscli.amazonaws.com/AWSCLIV2.msi" のリンクからダウンロードします。バージョン番号を指定してダウンロードすることも可能です。

msiファイルからインストールしたら”aws --version” でバージョン番号を表示し、インストールが正しいことを確認します。awsコマンドが実行できない場合はPATHを確認し、必要に応じて設定します。

なお、バージョン1とバージョン2のコマンド名は共にawsとなります。誤動作を防止するためにバージョン1が不要でしたらアンインストールしておきます。 参考:Windows での AWS CLI バージョン 1 のインストール、更新、アンインストール

バージョン 2のアンインストールは「コントロールパネル」「プログラムと機能」から「AWS Command Line Interface」を選択し、「アンインストール」をクリックします。 参考:Windows での AWS CLI バージョン 2 のインストール、更新、アンインストール

AWS CLIのLinuxインストール方法

ここではAWS CLI バージョン 2のLinuxインストール方法を説明していきます。AWS CLI バージョン 2は以下の前提条件に従います。 ・OSディストリビューション  CentOS・Fedora・Ubuntu・Amazon Linux 1・Amazon Linux 2のx86とARMの64ビット版 ・パッケージ解凍ツール  unzipもしくは同等のコマンドを用います。 ・その他ツール  ディストリビューションに含まれている、glibc・groff・lessを使います。

x86 Linuxのインストール手順は以下の通りです。  $ curl "https://awscli.amazonaws.com/awscli-exe-linux-x86_64.zip" -o "awscliv2.zip"  $ unzip awscliv2.zip  $ sudo ./aws/install

ARMの場合はダウンロードファイルを ”awscli-exe-linux-x86_64.zip” から ”awscli-exe-linux-aarch64.zip” に変更します。このファイル名は最新バージョンです。バージョン指定しダウンロードすることもできます。

installコマンドが終了したら”aws --version”でバージョン番号を表示し、インストールが正しいことを確認します。awsコマンドが実行できない場合はPATHを確認し、必要に応じて設定します。

なおWindows同様Linuxにおいても、バージョン1とバージョン2のコマンド名は同じくawsとなります。誤動作を防止するためにバージョン1が不要でしたらアンインストールしておきます。 参考:Linux での AWS CLI バージョン 1 のインストール、更新、アンインストール

バージョン 2のアンインストールは以下の通りインストールパスを確認しrmコマンドで削除します。なおinstallコマンドで以下のパスを変更した場合は変更したパスを削除します。 ・”--bin-dir” または “-b” オプションの確認(メインプログラムとコンプリータのリンク先の確認)  未指定の場合は/usr/local/bin  確認方法:$ which aws ・”--install-dir” または ”-i” オプションの確認(シンボリックリンク先の確認)  未指定の場合は/usr/local/aws-cli  確認方法:$ ls -l /usr/local/bin/aws

”--bin-dir” または “-b” オプションの削除(最初の2つのシンボリックリンクの削除)  未指定時の削除例:フォルダ中のawsとaws_completerを削除   $ sudo rm /usr/local/bin/aws   $ sudo rm /usr/local/bin/aws_completer ・”--install-dir” または ”-i” オプションの削除(メインインストールフォルダの削除)  未指定時の削除例:シンボリックリンクされているaws-cliを削除   $ sudo rm -rf /usr/local/aws-cli

rmコマンドでファイルやフォルダ削除は、誤ったファイル名指定により別ファイルを削除する恐れもありますので下記ドキュメントを確認しながら慎重に実施することをおすすめします。 参考:Linux での AWS CLI バージョン 2 のインストール、更新、アンインストール

AWS CLIのmacOSインストール方法

ここではAWS CLI バージョン 2のmacOSインストール方法を説明していきます。AWS CLI バージョン 2は64ビット版のmacOSでサポートされます。最新のmacOS pkgファイルは " https://awscli.amazonaws.com/AWSCLIV2.pkg "のリンクからダウンロードします。バージョン番号を指定してダウンロードすることも可能です。

参考:AWS CLI バージョン 2 ダウンロード

pkgファイルがダウンロードできたら、ダブルクリックしてインストーラを起動します。コンピュータ上の全ユーザが利用する場合はsudoでインストールします。デフォルトのインストールフォルダは/usr/local/aws-cli、シンボリックリンクは/usr/local/bin/awsに設定されます。

インストール終了後、”aws --version” でバージョン番号を表示し、インストールが正しいことを確認します。awsコマンドが実行できない場合はPATHを確認し、必要に応じて設定します。

macOSにおいても、バージョン1とバージョン2のコマンド名は共にawsとなります。誤動作を防止するためにバージョン1が不要でしたらアンインストールしておきます。 参考:macOS での AWS CLI バージョン 1 のインストール、更新、アンインストール

バージョン 2のアンインストールは以下の通りインストールパスを確認しrmコマンドで削除します。 ・メインプログラムとコンプリータのリンク先の確認  未指定の場合は/usr/local/bin  確認方法:$ which aws ・シンボリックリンク先の確認  未指定の場合は/usr/local/aws-cli  確認方法:$ ls -l /usr/local/bin/aws

最初の2つのシンボリックリンクの削除  未指定時の削除例:フォルダ中のawsとaws_completerを削除   $ sudo rm /usr/local/bin/aws   $ sudo rm /usr/local/bin/aws_completer ・メインインストールフォルダの削除  未指定時の削除例:シンボリックリンクされているaws-cliを削除   $ sudo rm -rf /usr/local/aws-cli

rmコマンドでファイルやフォルダ削除は、誤ったファイル名指定により別ファイルを削除する恐れもありますので下記ドキュメントを確認しながら慎重に実施することをおすすめします。 参考:macOS での AWS CLI バージョン 2 のインストール、更新、アンインストール

AWS CLIの使い方

インストール後の”aws --version” でバージョン確認まで完了したら、実際に利用してみましょう。AWS CLIはコマンドプロンプトでCLIのコマンドを入力することで、必要な処理と応答が行われます。例えば”aws configure”を実行すると、AWS Access Key ID・AWS Secret Access Key・Default region name・Default output formatの設定情報*が表示されます。

awsコマンドのオプションと利用可能サービス毎のコマンドは「AWS CLI Command Reference」にまとめられています。該当サービスの利用可能なコマンド・オプションが確認できます。AWS Management Consoleの提供機能がカバーされていますので、膨大なサービスコマンドがコマンドラインインターフェイスに対応しています。 参考:AWS CLI Command Reference

膨大なAWS CLIコマンドをマスターし効率的な運用を行いましょう

Optimization

AWS CLIはAWS Management Consoleのサービスオペレーションをコマンドラインで実装したものです。そのため、サービス毎に提供されている多くの機能をコマンドラインで実現します。コマンドラインで行える処理は非常に多く、AWS CLIコマンドをマスターすることで効率的な運用が実現可能となります。

まずはAWS CLIのコマンドリファレンスを理解し、利用価値の高いEC2 から利用してみることをおすすめします。

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