画像処理エンジニア検定は意味ない?試験概要と受験のメリットを解説!
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画像処理エンジニア検定は意味ない?試験概要と受験のメリットを解説!
アンドエンジニア編集部
2023.04.03
この記事でわかること
画像処理エンジニア検定には、画像処理の入門者向けのベーシックと、より専門的な知識を問われるエキスパートがある
画像処理エンジニア検定に意味がないかどうかは、知名度や難易度についての認識によるもので、人により捉え方は異なる
画像処理エンジニア検定の取得で、将来的にAI技術者やデータサイエンティストなどへのキャリアアップも考えられる

画像処理エンジニア検定は意味ないって本当?

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画像処理エンジニアは、印刷・医療・ロボット技術などを始めとした多くの分野で活躍する、デジタル画像技術に関わる職種です。この画像処理エンジニアとしての知識やスキルを持つことを認定する検定試験として、「画像処理エンジニア検定」があります。

しかし、画像処理エンジニア検定の受験を検討するために情報を集めると、「画像処理エンジニア検定は取得しても意味ない」という意見も聞かれます。一体なぜ、意味がないと言われるのでしょうか。

この記事では、画像処理エンジニア検定の受験を検討する方のために、まずは検定の概要を説明し、意味がないと言われる理由について解説します。その上で、受験のメリットや勉強方法などについても説明していきます。

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検定取得の目的を考えて受験しよう

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まず、画像処理エンジニア検定の受験を考える場合、その取得目的をしっかりと考えることが大切です。

検定取得のための勉強を通してスキルアップしたいのか、転職や就職に活かすために取得したいのか、取得理由を明確にしましょう。そうすれば、画像処理エンジニア検定に関する色々な声についても、自分に必要なものと不要なものを見極めて取捨選択することができます。

明確な受験目的はないが検定には興味があるという段階の方は、この記事を通して、自分にとってどう役立てられるかを考える材料として、参考にしてください。

画像処理エンジニア検定の試験概要

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画像処理エンジニア検定は、画像情報教育振興協会(略称CG-ARTS協会)が主催する検定試験です。ここでは、検定試験の概要や、ベーシックとエキスパートの違い、画像処理エンジニア検定を活かせる仕事の年収など、検定の基本的な情報について解説します。

【参考】:CG-ARTS|検定

画像処理エンジニア検定とはどのような試験?

画像処理エンジニア検定は、画像処理に関連する様々な産業や学術分野において、開発目標・システム環境・予算・作業工程・コストなど一定の条件のもとで、関連するソフトウェア・ハードウェア・システムの開発の能力があることを評価する検定です。

検定を取得することで、映像通信・コンピュータ周辺機器・ロボットビジョン・製品検査・医療応用・印刷などの分野で活用できます。近年では、顔認証や自動車の自動運転などの先端技術でも画像処理技術の重要性が高まりつつあります。

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ベーシックとエキスパート

画像処理エンジニア検定には、ベーシックとエキスパートのレベルがあります。

■画像処理エンジニア検定ベーシック ベーシックは、画像処理に関する基礎知識の理解を図ります。ごく基本的な内容が多いですが、専門用語も多く、画像処理の知識がない未経験の方にとっては、難しい部分もあるでしょう。 ベーシックの出題範囲は以下の通りです。

・ディジタルカメラモデル・ビジュアル情報の処理の原理を対応づけて理解する知識 ・画像の濃淡変換処理やフィルタリングに関する基礎知識 ・画像から情報を抽出するための主要な方法に関する基礎知識 ・画像からの特定のパターン・特徴の検出、対象物の学習や新たな画像を識別するパターン認識に関する基礎知識 ・撮影された画像から3次元シーンを復元する処理についての基礎知識 ・コンピュータシステムやビジュアル情報処理、CG専用システム、周辺機器の基礎知識 ・知覚や知的財産権、情報セキュリティなどの基礎知識

【参考】:CG-ARTS|検定

■画像処理エンジニア検定エキスパート エキスパートは、ベーシックに比べてより専門的な知識が必要とされ、開発についての範囲も出題されます。より高い専門知識の理解と応用が求められ、難易度が高い試験です。 エキスパートの出題範囲は以下の通りです。

・デジタル画像の撮影と画像の性質・色空間に関する知識 ・画素ごとの濃淡変換と領域に基づく濃淡変換の知識 ・周波数領域におけるフィルタリングと画像の復元・生成することなどについての知識 ・画像の線形変換や幾何学的変換などに関する知識 ・2値画像処理や領域分割処理についての知識 ・パターン・図形・特徴の検出とマッチング、パターン認識、深層学習による画像認識と生成の知識 ・動画像処理、画像からの3次元シーン復元、光学的解析に関する知識 ・画像の圧縮や符号化などに関する知識 ・知的財産権についての基礎知識

【参考】:CG-ARTS|検定

試験概要

画像処理エンジニア検定の受験日や検定料、受験地などは、以下の通りです。

■検定日程 ベーシック・エキスパート共に、以下の日程で実施されます。 前期:2023年7月9日(日) 後期:2023年11月26日(日)

■検定料 ベーシック 5,600円(税込) エキスパート 6,700円(税込)

■試験形式 ・ベーシック 試験形式:マークシート 問題数 10問 試験時間 60分

・エキスパート 試験形式:マークシート 問題数 10問 試験時間 80分

■受験地 全国20都道府県の受験会場で受験できます。その受験地に基づき、協会が指定した会場で受験します。

【参考】:CG-ARTS|検定

画像処理エンジニア検定を活用できる仕事の年収

画像処理エンジニアに近いと考えられるシステムエンジニア(制御・組み込み)の年収は、「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は455万円(※2023年2月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、画像処理エンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

画像処理エンジニアは、デジタルカメラやハードウェア・周辺機器に関する知識も求められます。画像パターンの検出や、深層学習による画像認識など、より高度な専門スキルを習得することで、より高収入となる傾向があります。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】2019年12月~2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

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画像処理エンジニア検定はなぜ意味がないと言われるのか

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ここまで画像処理エンジニア検定の基本的な情報を見てきましたが、受験しても意味がない、と言われるのはなぜなのでしょうか。考えられる2つの理由について解説していきます。

一般的な知名度が低いため

画像処理エンジニア検定は民間資格であり、国家資格ほどの一般的な知名度がないことが理由として挙げられているようです。

しかし、画像処理エンジニア検定は、CGクリエイター検定・Webデザイナー検定なども主催する公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が運営しており、画像処理分野ではよく知られる検定です。

*受験の目的がスキルアップや社内評価のためであっても、画像処理分野の職種においての転職や就職であっても、そのために必要な知識やスキルを十分証明できる検定であることは間違いありません。一般的な知名度をそれほど気にする必要はないでしょう。

難易度が低めに設定されているため

画像処理エンジニア検定は、難易度がそれほど高くないため、受験してもあまり意味がないという声があります。

確かにベーシックの合格率は66.4%と比較的高めではありますが、全く基礎知識がない状態から受験する場合、画像処理関連の専門用語の習得には十分な学習時間を割く必要があります。一方、エキスパートエキスパートにおいてはさらに専門性が高く、その合格率はは32.3%で、決して易しいものではありません。

そもそも受験資格は特になく、画像処理の初学者から画像処理業務に携わっているエンジニアまで誰でも受けることができるため、単純に難易度の高低から受験の意味の有無を判断することはできないでしょう。

それよりも、取得目的や自分のスキルレベルを考え、自分にとって画像処理エンジニア検定を受験する意味があるかどうかを検討することが大切です。

【参考】:CG-ARTS|検定

画像処理エンジニア検定取得のメリットとは

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画像処理エンジニア検定を取得するメリットは、画像処理技術を習得できること、スキルがあることを証明できることです。また、取得すればキャリアアップにも役立てられるでしょう。

画像処理技術の段階的な習得ができる

画像処理エンジニア検定の取得における勉強を通して、ベーシックでは画像処理の基礎知識を学ぶことができます。さらに、エキスパートではより高い専門的スキルを身につけることができます。

画像処理エンジニアの需要は高まっており、検定の取得を通して自分に必要なスキルを身につけることで、長く活躍できる画像処理エンジニアになることが期待できるでしょう。

画像処理エンジニアとしてのスキルがあることを証明できる

画像処理エンジニア検定に合格することで、画像処理エンジニアとしての知識やスキルを対外的に証明することができます。

特にエキスパートは高い専門性があることを認定するものであるため、社内評価の向上や、画像処理エンジニアへの転職に役立てられるでしょう。

画像処理技術を持つエンジニアを採用したい企業も、教育の短縮や即戦力となる人材登用の観点から、画像処理エンジニア検定を所持する応募者には一定の評価を与えるものと考えられます。

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AI技術者やデータサイエンティストなどへのキャリアアップに役立つ

近年では、画像処理技術はAIに画像データを認識させるための処理にも必要とされます。そのため、画像処理技術を学ぶことで、AI技術者や、データを利活用して企業の経営方針などを提案するデータサイエンティストなどへのスキルアップも考えられます。

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画像処理エンジニア検定を取得して活かせる仕事へ転職を目指そう

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ここまで、画像処理エンジニア検定の概要や、受験しても意味がないと言われる理由、受験のメリットについて解説しました。自分の現在の画像処理技術者としてのスキルを再認識し、さらに今後のキャリアを考えて、受験するかどうかの検討材料になったのではないかと思います。

しかし、勉強して画像処理エンジニア検定を取得しても、実際にキャリアアップのための転職活動を1人で行うのは大変なものです。自分のスキルを活かせる職場が見つかるか、面談で上手に自らの能力をアピールできるかなど、不安で転職に踏み出せない方も多いでしょう。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。 

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