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Windows11のデフラグとは?ストレージ最適化の方法を解説!
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Windows11のデフラグとは?ストレージ最適化の方法を解説!

アンドエンジニア編集部
2023.03.31
この記事でわかること
デフラグとは、パソコンのストレージ上でファイルの断片化を解消することである
Windows11ではストレージのタイプを自動判別し、自動的に最適化をする機能がある
デフラグの方法はストレージの種類によって異なり、ストレージの違いを意識しておくことが必要

Windows11でデフラグする方法

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パソコンを長い間利用していると、ディスクストレージの断片化が進み、ファイルの読み書きや動作が遅くなることがあります。

OSとしてWindows11を搭載するパソコンでは、このストレージ(記憶媒体)の断片化を防ぐ機能が備わっていますが、稀にその機能がオフになっているパソコンがあります。

そのようなパソコンでは、この機能をオンにしたり、手動でストレージの断片化を解消するデフラグを実行したりする必要があります。この記事では、Windows11における自動デフラグの確認方法、手動デフラグの方法について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

【参考】:コンピューターのパフォーマンスを高める方法 - Microsoft サポート

Windows 11 HomeとProの違いとは?どちらを選べば良いのか解説!

そもそもデフラグとは

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「デフラグ」は(defragmentation)デフラグメンテーションの略で、ファイルの断片化を解消することです。パソコンはハードディスクストレージなどにデータを記録したり、そのデータを読み込んだりしています。

ストレージ上ではデータの読み書きや消去を何度も繰り返しているうちに、ストレージの空き領域が減ってくると、1つのファイルが連続した領域に収まりきらなくなり、複数の領域にまたがって作成されます。これを断片化(fragmentation)フラグメンテーションと称します。

この断片化したファイルやデータを、配置・整理して連続する状態にすることを「デフラグ」といいます。

デフラグのメリット

デフラグを行うメリットについて確認しておきましょう。デフラグには次のような3つのメリットがあります。

▪デフラグを行うことで、ストレージの断片化が解消され、書き込みの速度が速くなる ▪パソコンの起動や動作が速くなり、パソコンの動作が快適になる ▪ストレージの空き容量が増加する

デフラグのデメリット

デフラグはメリットだけではありません。デフラグを行うことで次のようなデメリットが生じることがありますので、デフラグを行う際には注意が必要です。

▪大容量のハードディスクでデフラグを実行すると長時間を要する ▪デフラグ実行中に他の作業を行うと、作業効率が落ち、デフラグにも悪影響がある ▪デフラグはストレージに負荷が掛かるため、経年劣化したストレージに大きなダメージを与える場合がある ▪ストレージがSSDの場合、書き込みの方法が異なるため、断片化が起きにくく、デフラグを行っても大きな効果は得られない ▪SSDはデータの書き込み回数や使用時間が多いと劣化が早まる特性があるため、デフラグはSSDの寿命を縮める可能性がある

SSDとHDD(ハードディスクドライブ)の書き込み方式の違い

ストレージがSSDの場合は断片化が起こりにくく、HDD(ハードディスクドライブ)は断片化が起こりやすい理由について解説します。SSDでは構造的に上書きは行えず、空き領域にページ単位で書き込みを行うため、断片化が起こりにくいのです。

データが残っている場合は、データを消して領域を確保してから書き込みを行いますが、データを消す際にフラッシュメモリーの絶縁体部分を電子が行き交い、絶縁体の劣化を招きます。そのため、データの読み書き、削除を頻繁に行うデフラグはSSDにはあまり適していません。

一方、HDDへのデータの書き込みは、円盤上でブロック単位で行われ、空いているブロックに上書きされます。このため、HDDの容量が少なくなってくると断片化が進みます。デフラグを利用する場合は、このSDDとHDDの書き込み方式の違いを理解しておくことが大切です。

デフラグ自動実行設定の確認

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Windows11ではデフォルトでデフラグの自動実行が設定されていますが、自動実行の設定が外れている場合がありますので、設定を確認してみましょう。ここからは、その確認方法を解説します。

設定の確認

1.スタートメニューを右クリックし、表示されたメニューから検索を選択します。

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2.検索ボックスが表示されたら、「デフラグ」と入力し、次の画面が表示されたら、「ドライブのデフラグと最適化」を選択します。

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3.「ドライブの最適化」の下部、「スケジュール化された最適化」がオフになっていると、自動デフラグは設定されていません。オンにするには、その右の「有効にする」ボタンをクリックします。

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自動デフラグの設定をする

「スケジュール化された最適化」を有効にすると、次の「最適化のスケジュール」画面が表示されますので、「▢ スケジュールに従って実行する(推奨)」にチェックを入れ、頻度のプルダウンから「毎日」「毎週」「毎月」のいずれかを選択し、下の「OK」ボタンを押します。

設定したスケジュールに従って自動的にデフラグが行われます。ストレージがハードディスクの場合は、週1回程度デフラグを行い、SSDの場合には月1回程度行えばよいでしょう。

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デフラグを手動で行う

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ここまで自動デフラグの設定確認、自動デフラグの設定方法について紹介しましたが、次に手動でデフラグを行うやり方について紹介します。

HDDを搭載したパソコンのOSをWindows11にバージョンアップしたケースでは、デフラグを手動で行う必要に迫られる場合があります。長年使い続けたパソコンのHDDは空き領域が少なくなっているばかりか、断片化が相当進んでいる可能性があるからです。

パソコンの起動や動作が遅くなったと実感するようなケースでは、デフラグを試してみる価値はあります。以下、手動デフラグの手順を示しますので、思い当たる方は試してみてください。ここではエクスプローラーからデフラグを起動する方法を紹介します。

1.タスクバーからエクスプローラーアイコンをクリックします。エクスプローラーが開いたら、左メニューの[PC]を選択します。

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2.[PC]をクリックしてドライブが表示されたら、デフラグを行うドライブを選択します。ここではローカルディスク(C:)を選択してみます。

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3.デフラグを行うドライブを選択したまま、上部メニューにある①[…]をクリックし、表示されたプルダウンメニューから②[最適化]をクリックします。

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4.「ドライブ最適化」の画面が表示されたら、[最適化]のボタンをクリックすると、直ちにデフラグが始まります。

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Windows11でデフラグを実行する際の注意点

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デフラグはストレージの断片化を修復し、パソコンの操作性を向上してくれるメリットがありますが、安易に行うとトラブルの原因になることもあります。ここではデフラグを行う際の注意点についてまとめました。デフラグを行う際の参考にしてみてください。

ストレージがSSDの場合の注意点

搭載するストレージがSSDの場合にデフラグを実行する際には、以下の点に注意が必要です。

■ デフラグはHDDに適した仕組みである

Windowsパソコンに付属するデフラグ機能はHDDの仕組みに対応した仕様のため、構造が異なるSSDのデフラグには最適ではありません。そのためWindows11のストレージの最適化では、HDDとSSDを自動判別し、HDDはデフラグが用いられ、SSDはTrimという最適化のツールが利用されます。

SSDに自動デフラグの設定する場合には、スケジュール設定で毎日は避けて週1回、もしくは月1回程度で良いでしょう。

■ Trim(トリム)コマンドを使う Windows7以降のOSにはSSDの最適化に適したTrimコマンドが付属していますが、無効化されている場合があります。

このTrimが有効になっていることを確認するには、ターミナルから次のコマンドを入力します。

スタートメニューの右クリック、表示されたメニューからターミナル(管理者権限)を起動し、

fsutil behavior query disabledeletenotify

と入力、実行します。

実行の結果「DisableDeleteNotify」の値が「0」であれば、Trimコマンドは有効です。

「DisableDeleteNotify」の値が「1」の場合は、Trimコマンドが無効化されているため、

fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0

をコマンド入力して実行すればTrimが有効化されます。

【参考】:Windows 10ミニTips(64) SSDの速度低下を抑制する「Trim」コマンドを調べてみる | マイナビニュース

コマンドプロンプトとは?できることや使い方をわかりやすく解説!

ストレージがHHDの場合の注意点

パソコンのストレージがHDDの場合、デフラグの実行を行う際には以下の点に注意しましょう。

■ デフラグの実行時間に注意が必要 大容量のHDDではデフラグに時間が掛かるため、パソコン上で作業を行わない時間帯を選んで行うようにします。デフラグ中に作業を行うと、デフラグの時間が余分に掛かり、またデフラグの効果も低くなります。

■ 空き容量に注意が必要 HDDの容量が少ない場合には最適化を実行できないことがあります。数年以上連続しているHDDをデフラグする場合には空き容量を確保してからデフラグを行うようにしましょう。

■ 起動中のアプリに注意が必要 アプリを起動させたままでデフラグを行うと、最適化に時間が掛かるとともに、パソコンのフリーズや故障などのトラブルの原因になることがあります。起動中のアプリをすべて終了してからデフラグを行うようにしましょう。

■ HDDの劣化に注意が必要 劣化が進んだHDDや故障しかけているHDDに対してデフラグを行うと、HDDが完全に壊れてしまうリスクがあります。重要なデータが消えてしまうこともありますので、老朽化したHDDに対するデフラグは避けた方がよいでしょう。

また、デフラグの必要性が生じたら、必ずデータのバックアップを取ってから行うようにしてください。

Windows11でもストレージの最適化を意識しよう

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Windows11では、ストレージを自動判別し、自動的に最適化をしてくれる機能が備わっています。このため、デフラグなどの最適化の必要性を感じないという人も少なくありません。

一方で、ストレージの最適化の設定が外れている場合には、パソコンの動作が遅くなってから気付くケースがあります。自分のパソコンではストレージ最適化の設定がどのようになっているのか、デフラグやTrimは定期的に行われているのかについて、時々確認してみることをおすすめします。

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