アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.は、「キャッシュレス決済利用に関するセキュリティ意識調査」を実施しました。
同調査によると「7割以上がセキュリティへの不安を抱えながら、6割以上がお得感で選択」と回答しており、キャッシュレス決済が急速に普及している現在でも、セキュリティへの不安が払拭されていない実態が浮き彫りとなりました。
調査は、2021年8月2日(月)〜 8月4日(水)に実施され、有効回答は9,415人でした。
セキュリティへの不安があるものの、お得感でサービスを選ぶ傾向に
キャッシュレス決済サービス会社のセキュリティに「不安がある(とても不安+やや不安)」と回答した人は、全体の7割以上(72.0%)に及びました。また、「セキュリティ上最も安全な決済方法を知りたいか」と尋ねたところ、8割以上(82.9%)が「知りたい(とても知りたい+やや知りたい)」と回答しています。
特に、30代・40代の女性、また不正利用トラブル経験者は、いずれも全体と比較して不安感が強い結果となっており、セキュリティ上安全な決済方法を知りたいと思う意向も強いことが調査結果から分かりました。
不正利用防止対策の認知と行動にギャップがあり、 特にパスワード対策には大きな溝
また、不正利用を防ぐ対策として、「知っていること」と実際に「行っている」ことについても質問しました。
最も認知が高かった項目は、「IDやパスワード・暗証番号は誕生日など推測されやすいものは使わない」(81.9%)で、実際に65.5%の人が対策も講じていることがわかりました。
次いで認知が高かった項目は、「複数のサービスで同じIDやパスワード・暗証番号を使わない」(66.4%)、「定期的にパスワードは変更する」(62.3%)でしたが、この2項目に関しては、実際に対策を行っている人が少なく、全項目の中で最も認知と行動のギャップが大きくなる結果となりました。
決済サービス会社のセキュリティ対応の違いを約6割が理解していない
キャッシュレス決済サービスは、各社、あるいはサービスによって、セキュリティの対応が異なり、また、「不正利用が起きた際の対応や補償、本人認証や不正利用検知システムなど、事前の防止体制やそのために導入している技術も異なる」ため、「事業者のセキュリティへの取り組み姿勢は、こういった点に表れています」(アメリカン・エキスプレス)。
一方、調査対象者に各社のセキュリティへの取り組みについて理解しているかを聞いたところ、すべての項目について6割以上の人が「分からない(あまり分からない+まったく分からない)」と回答しており、アメリカン・エキスプレスでは、
「セキュリティ対応に関する各社の違いはあまり認識されていないことが分かりました」としています。
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