ゲームデバッガーとは?仕事内容や年収、必要なスキルを解説
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ゲームデバッガーとは?仕事内容や年収、必要なスキルを解説
アンドエンジニア編集部
2023.10.26
この記事でわかること
ゲームデバッガーはゲーム開発に必要不可欠な仕事である
ゲームデバッガーに必要なスキルは、デバッグ経験やコミュニケーション能力
ゲームが好きなだけではなく、単純作業への忍耐力や集中力も重要

ゲームデバッガーとは

ゲームデバッガーとは、文字通りゲームのデバッグを行うことで、ゲームテスターとも呼ばれるエンジニア職種のうちの1つです。また、ゲームをすることで収入が得られる数少ない職種でもあります。

さらに最近では、スマートフォンなどでも手軽にゲームができるようになり、安定してクオリティの高いゲームを提供するために、ゲームデバッガーの重要性が高まっています。では、ゲームデバッガーについて具体的にどういう仕事なのか、以下に解説します。

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一言でいうとバグを見つける仕事

ゲームデバッガーは、主に制作中のゲームを実際にプレイして、プログラム上でバグがないかをチェックする仕事です。バグを見つけたらクリエイターに報告して、ゲームのバグを改善します。プログラムを設計する以上、制作過程でバグが発生してしまう危険性はどうしても避けられません。

もしゲームがリリースされた後で、遊んでいる最中にバグなどで進行できない事態が発生してしまうと大問題になるため、快適なゲームを提供する上でもゲームデバッガーは大事な仕事であると言えます。

ゲームデバッガーになるには?

ゲームデバッガーの募集は、主にゲームメーカーか、デバッグ専門の会社が直接行っていることがほとんどですが、転職求人サイトなどで探すこともできます。ゲーム会社に入社する・個人的に案件を受注する・上記の会社が募集しているアルバイトに応募するなど、ゲームデバッガーとして働く方法や求人は多数あります。

さらにゲームタイトルなども特定しなければ、ゲームデバッグの仕事に就くことは、それほど難しいことではありません。加えて現在では、インターネットなどでも手軽に見つけることができるため、希望に合った企業に入社しやすくなっています。

ゲームデバッガーの年収はどれくらい?

ゲームデバッガーの年収例として、ここではマイナビエージェントと経済産業省の資料から参考年収を紹介します。

「マイナビエージェント 職種図鑑」での「品質管理/QA/QC」の平均年収は526万円(※2023年8月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種の「エンジニア/プログラマ」を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、品質管理/QA/QCは平均年収よりもやや高いことが分かります。

ゲームデバッガーとして今後さらに年収アップさせたい場合は、「品質管理検定(QC検定)」や「信頼性技術者資格認定制度(JCRE)」などの資格取得がおすすめです。さらに、プロダクトマネージャーやシステムエンジニアなどへのキャリアアップを目指す道もあります。

【参考】:マイナビエージェント 職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

ゲームデバッガーの仕事内容

前述のように、ゲームデバッガーの仕事はバグを見つけるというシンプルなものです。本来デバッグという作業は、バグを探してそれを修正するところまでを意味しますが、ゲームデバッガーが行うのは主にバグの発見のみに絞られます。

そして、バグを見つける方法も複数あり、ゲームクリエイターからの要望に沿った仕事をする必要があります。その仕事内容について以下に解説します。

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計画通りの内容を繰り返す

基本的にゲームデバッグは1人で行わず、ゲーム開発の規模によって複数人集められます。またゲーム会社で働いている正社員だと、ゲームデバッグの計画書作成と、各部署との調整作業が仕事内容に含まれる場合もあります。デバッグの結果は、ゲームデバッガーチームやゲームクリエイターが確認して、ゲームの完成度を高めるために役立てます。

もちろんこれらのデバッグ内容や計画書は、外部への情報流出が厳禁ですので、最新ゲームに触れてSNSなどで情報を拡散したくなったとしても、決して行ってはいけません。

自由にゲームをプレイしてバグがないか探す

ゲーム会社の方針によっては、ゲームデバッガーが自由にゲームをプレイして、バグの発生率や頻度を探す場合もあります。

ですが、デバッグ作業は工程が複雑になる場合もあり、専用のデバッグツールを用いた自動テストプレイを導入しているゲーム会社もあります。その場合ゲームデバッガーは、ゲームをプレイしてバグを発見するのではなく、この専用のデバッグツールを利用したデータ検証をする仕事を行います。

見つかったバグを報告する

ゲームデバッガーは、上記の流れの様にゲーム内にあるバグの再現性や発生頻度を確認してプログラマーに報告します。その報告を受けてゲームクリエイターは、報告されたバグの内容をもとに修正や調整をした上で、再度ゲームデバッガーチームに渡し、同じ様にデバッグ作業を繰り返します。

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ゲームデバッガーに求められるスキル

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ここまでゲームデバッガーの仕事内容について解説してきましたが、ゲームデバッガーはバグを探す以外にも、多様なスキルや能力が求められます。具体的にどのようなスキルや能力が求められるのか?詳細を以下に解説していきます。

  1. デバッグ経験

どの仕事にも共通して言えることですが、ゲームデバッガーも過去にデバッグ経験のある方が優先的に求められることが多いです。加えて、クリエイターなどのエンジニア経験もあると重宝されるため、ゲームデバッガーに近い経験が豊富であればさらに良いと言えます。

  1. コミュニケーション能力

ゲームデバッガーの仕事は、ゲーム内のバグを探す他に、見つかったバグを報告することが主な仕事となるため、バグの詳細や発生状況を正確に伝える必要があります。そのため、バグの内容をクリエイターに、わかりやすく伝えるコミュニケーションスキルが求められます。

またゲームデバッガーは、クリエイターなどの開発者からゲーム内容に関する意見を求められることもありますので、要望や改善点を上手に伝えられる人材ほど、ゲームデバッガーとして重宝されます。

  1. 忍耐力

ゲームデバッガーは基本的に単純作業を繰り返す仕事が多く、長時間の作業が苦にならない方が向いています。また、好きなジャンルのゲームを選んでデバッグが行えるとは限らないので、どんなゲームでも着実にデバッグ作業を行うことができる忍耐力が重要です。

ゲームデバッガーはきつい職種?

ゲームデバッガーは「きつい」と言われることがある職種の1つですが、そう言われてしまう理由にはどういったものがあるのでしょうか。ここでは、ゲームデバッガーが「きつい」と言われる理由について解説します。

単調作業の繰り返し

ゲームデバッガーの仕事は1日中ゲームに向き合ってバグを探し、バグが見つかれば報告書を作成することがほとんどなので、一見地味な作業のように感じてしまいます。単調的にも見える作業の繰り返しにだんだんとつらさを感じてしまう人もいるのかもしれません。

しかし、ITエンジニアにとってデバッグの経験は今後のキャリア形成にも大いに役立ちます。ゲームデバッガーになることでバグが起きやすい箇所や対処法を知ることができるため、仕事を通じてデバッガーのスキルを高めておきましょう。

目や体に負担がかかる

ゲームデバッガーはPCなどのデスク作業がほとんどなので、目を酷使しやすい環境下にいます。眼精疲労や腰痛など、体の節々に不調が出やすいため、適度な休憩を挟んでストレッチをしたり、目を休めたりする対処が大切です。

ゲームデバッガーに関わらず、ITエンジニアはデスク作業が多いので、体に不調が出ないように労わりましょう。また、職場があまりにも過酷な環境にある場合は、思い切って転職を検討するのもおすすめです。

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ゲームデバッガーに向いている人の特徴

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ここまでゲームデバッガーの仕事内容や求められるスキル、能力について解説してきました。引き続きここからは、ゲームデバッガーに向いている人の特徴について解説します。

ゲーム操作が得意

ゲームデバッガーは繰り返しゲームをプレイしてバグを見つける仕事ですので、ゲームが好きなことは大前提として、それに加えてゲーム操作が得意な方だと、作業効率が上がります。また、発売前のゲームをいち早くプレイすることができるので、ゲーム好きの方であれば、より仕事のモチベーションが上がることでしょう。

加えて将来的にゲーム関係の会社に就職したいと考えている方にとっても、ゲームデバッガーの仕事を足掛かりに経験や人脈が養われるため、おすすめの仕事と言えます。

単純作業が得意

ゲームデバッガーの仕事は、長時間ゲームをプレイすることを強いられる上に、単純作業が多いため、継続的に同じ作業を正確に繰り返すことができる方が向いています。よって飽きやすく、集中力の続かない方には、向いていない職業です。更に根気強く、同じことを繰り返しても疲れない方であれば、なお良いでしょう。

やり込み能力が高い

ゲームデバッガーは、ゲーム内で同じ内容を繰り返したり、自由にゲームをプレイしてバグを見つけたりするのが仕事であるため、ゲームのやり込み能力が高い方が向いている仕事です。さらに多種多様なゲームのやり込み経験があると、色んな角度からゲームをプレイして、バグを発見することができます。

そうすると結果的にゲームのクオリティが上がり、開発者からの印象も上がる可能性があるので、ゲーム関係の会社に就職を考えている方にとって、なお良いと言えるでしょう。

今後も需要が高まる将来性が高いゲームデバッガー

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現在はオンラインゲームや、スマートフォンアプリゲームが主流となっており、どのゲーム会社もリリース予定がタイトになっているところが多い様です。更に、eスポーツやVRゲームなどの登場により、ゲームデバッガーの地位や需要が、これからも高まることは間違いないでしょう。また今後、最新技術によってゲームが複雑化していくことにより、専門的なゲームデバッガーが求められる様になるので、今後も様々な可能性を秘めている職種であると言えます。

ゲームデバッガーに興味がある、挑戦してみたい場合は、未経験採用などを積極的に行っている企業がおすすめです。研修制度が充実していれば、働きながらエンジニアとして成長することができます。しかし、ゲームデバッガーのような特殊な職種を募集している優良企業とどう出会えば良いのか悩んでしまいます。

そこで利用を推奨するのがマイナビIT エージェントです。

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