テストエンジニアはきつい?仕事内容や将来性について徹底解説!
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テストエンジニアはきつい?仕事内容や将来性について徹底解説!
アンドエンジニア編集部
2021.08.07
この記事でわかること
テストエンジニアはシステム開発の下流工程である「テスト工程」を主に担当することが多い
テストエンジニアが「きつい・つまらない」と言われる理由は、残業・単純作業・トラブルが多いためである
テストエンジニアが年収アップするには、今後のキャリアプランが大切である

テストエンジニアはきつい?

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一般的に、テストエンジニアは「単体テスト」から「システム移行」までのテスト工程を担当することが多い職種です。システム開発には欠かせない重要なポジションであるテストエンジニアは、専ら「きつい」と言われてしまいます。テストエンジニアは比較的求人件数の多い職種ですが、やりがいや楽しいと感じられることはないのでしょうか。 ここでは、テストエンジニアとは何か、テストエンジニアが「きつい・つまらない」と言われる理由について解説します。

そもそもテストエンジニアとは

テストエンジニアは、品質の保証やテスト工程に関わります。具体的に、テストエンジニアはテスト計画書の作成・テストの実施・結果の分析などを担当します。中でもテスト工程は、未経験や新人などの若手であるエンジニアが担当することが多いです。

最近では、セキュリティの重要性の高まりによって、テスト工程に関してもテストに関する深い知識やスキルをもつエンジニアを求める傾向があります。しかし、テストエンジニアとして単独で採用する企業はまだまだ少ないのが現状です。

テストエンジニアが「きつい・つまらない」と言われる3つの理由

テストエンジニアは「きつい」「つまらない」と言われることが多いです。ここからはその理由について3つ紹介します。

1.残業が多い テスト工程は下流工程であり、上流工程で発生した問題による進捗の遅れや、納期が近いことから短期間で間に合わせる必要があります。そのため、1日に行う業務量が多くなり、残業を強いられることも多いです。また、IT業界の人材不足も原因の1つとして言えるでしょう。

2.単純作業の繰り返し テストエンジニアは、特に単体テストなどでは1つのモジュールが正常に稼働するかどうか、マニュアル通りに単純作業を繰り返すことが多いです。そのため、途中で集中力を切らしてしまうような人がテストを実施すると、システムのエラーを見逃してしまう可能性もあります。自分の頭で考えて行動したい人には「つまらない」と言えるでしょう。

3.トラブルが多い テストエンジニアの業務の目的は開発したシステムのバグやエラーを見つけることなため、不具合対応が多くなります。不具合が発生すると納期に間に合わない可能性が生じ、残業・休日出勤になることも多いでしょう。

テストエンジニアに向いている人

上記でテストエンジニアがきついと言われるポイントを紹介しましたが、ではどんな人がテストエンジニアに向いているのでしょうか。

1.裏技やバグを探すのが好きな人 テストエンジニアはバグやエラーを見つけて報告することが仕事です。単純作業である裏技・バグ探しが好きな人はこの仕事が「楽しい」と思えるでしょう。また、自分が見つけたバグやエラーが改善されてシステム開発において大きく貢献できた場合は、やりがいをとても感じられるはずです。

2.細かいところに気付ける人 テストエンジニアはエラーを発見するために、細かいところに気付ける人が向いています。細かく丁寧にプロダクトを見ることができる人は重宝されます。

3.努力を惜しまない人 テストエンジニアは未経験者や新人が担うことが多いですが、業務をこなして昇進していくには常に勉強や努力が必要です。製品の仕様や仕組みを理解するだけでなく、IT知識・ハードウェア・セキュリティ関連などプロジェクトに付随する知識を必要とされるため、勉強のための努力を惜しまない人がテストエンジニアに向いています。

システム開発の流れ

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テストエンジニアについて説明する前に、そもそもシステム開発はどのように行っていくのでしょうか。ここでは、システム開発の流れについて紹介しましょう。

システム開発の工程の手法

システム開発は決まった手順通りに進めていきます。例えるなら、料理のレシピの過程と似ているでしょう。システム開発にはさまざまな種類の開発手法がありますが、ここでは代表的な「ウォーターフォールモデル」を紹介します。

・ウォーターフォールモデル ウォーターフォールモデルは、要件定義・設計などの上流工程から、保守・運用などの下流工程へ、順を追って行われていきます。例えば、プログラミング工程が完了していないのに、それより下流にあたるテスト工程を行うことはありません。スケジュール管理がしやすいため、SIer企業が行うような大規模なシステム開発に適している手法と言えるでしょう。一方、前工程でのミスが後工程で発覚した場合は、手戻りが発生し、コストが多くかかってしまうので注意が必要です。

システム開発の各工程の紹介

ここでは、システム開発の各工程について紹介します。一般的に、システム開発の工程は、「要件定義→外部設計→内部設計→プログラミング(構築)→単体テスト→結合テスト→システムテスト→運用テスト→システム移行」のような流れをたどります。なお、開発対象が「インフラ」か「アプリ」か、あるいはプログラミングを担当するかしないか等により、工程は多少変化します。今回は「アプリのシステム開発」を元に紹介しましょう。

・要件定義 要件定義は、顧客が求めるシステムについてヒアリングを行い、必要な機能や要件をまとめる工程です。プロジェクトが進んでいくとともに要件定義の工程に手戻りすることも多く、目的を明確にする必要があります。プロジェクトがうまくいくか否かはこの要件定義で決まると言っていいほどに重要な工程です。

・外部設計 外部設計では、要件定義書を参考に、開発するシステムの実際の仕様を設計していきます。ユーザーの使いやすさ(ユーザビリティー)に大きな影響を与えるため、利用しやすいシステムを開発するために重要な工程です。

・内部設計 内部設計では、外部設計でシステムの仕様を決めたあとの、システムの中身であるプログラミング部分の詳細な設計が行われます。外部設計はユーザー側よりの視点、内部設計は開発者側よりの視点で設計するという違いがあります。

・プログラミング(構築) プログラミングでは、内部設計の工程で作成された設計書の通りに、プログラマーがコーディングを行います。プログラマーは、設計に疑問を感じた場合、設計書を担当した人、テスト工程を担当する人、またインフラエンジニアの人とも積極的にコミュニケーションを行うことが重要とされています。

・単体テスト 単体テストでは、プログラミングの対象単位と言われるモジュールごとにテストを行います。単純作業になりがちなこともあり、効率が求められる工程でもあります。システム開発においてリスクが低く、業務の勉強に適する工程でもあるため、新人に任されやすい業務でもあるでしょう。

・結合テスト 結合テストでは、複数のモジュールを組み合わせ、正しく機能しているか検証します。結合テストでは、テスト項目の洗い出しが難しい部分があり、単体テスト以上に、スキルが求められるでしょう。

・システムテスト システムテストでは、プログラミングし、結合テストまで完了したプログラムが、要件定義通りに正常に稼働するかを検証する工程です。性能性や機能性や拡張性などのテストを行います。

・運用テスト 運用テストでは、実際に運用する顧客先の環境を準備し、開発したシステムに不具合が生じないかを検証します。これまで紹介したテスト工程と比較すると、実用性に関して検証するようなテストとなっています。

・システム移行 システム移行は、現行のシステムから開発した新しいシステムへ切り替える工程です。プロジェクトリーダーなどは、成功するかどうか、緊張する場面でもあります。

・保守・運用 保守・運用では、システムが問題なく運用しているか監視を行います。さらに、より良いシステムに改善するために、プログラムの修正も担います。急を要する障害対応や、夜勤を行うことも多く「きつい」仕事と言われることも多い工程です。

テストエンジニアは将来性がない?

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「テストエンジニアは将来性がない」と不安視されやすい職種ですが、本当にそうなのでしょうか。ここでは、需要・年収・必要なスキル・テストエンジニアの将来性について解説します。

テストエンジニアの年収

ここからは、テストエンジニアの平均年収を紹介します。

テストエンジニアの平均年収は「379万円」です。※技術系(IT/通信) 全体の平均年収は452万円、関東の全職種の平均年収は429万円です。そのため、テストエンジニアはIT技術職の中でも平均年収が低いことがわかるでしょう。しかし、テストエンジニアは未経験者や新人が担当することも多いため、ここからプログラミング技術を磨き、テスト設計を担当できるようになっていくことで年収アップが期待できるはずです。

また、テスト設計ができるようになったら、システムの要件定義や設計などの上流工程を担当するSEへの転職を考えてみてもいいかもしれません。 ※テストエンジニアとしての年収は紹介されていないため、近い職種である「デバッグ/テスター」の求人情報より平均年収を紹介しています。(引用元:平均年収ランキング

テストエンジニアの需要

テストエンジニアは、システム開発時に必ず必要な工程であるため、需要は尽きません。

テスト自動化ツールを用いることで人の手を使わず、テストを自動化することも最近のトレンドなので、今後はその知識やスキルを身に付けることが重要です。

テストエンジニアに必要な3つのスキル

以下に、テストエンジニアとして活躍するために必要なスキルを3つ紹介します。

1.課題発見スキル テストエンジニアの業務内容は地道で単純作業が多く、効率を上げるためにも集中力が必要です。さらに、不具合を見つけるための「課題発見スキル」も重視されます。課題発見スキルとはその名の通り、テストを実施している際にどこにシステムの欠陥があるか見極めるスキルです。たった1つの不具合でもシステムの大きな欠陥につながる可能性があり、不具合を見逃さないためにも集中力はもちろん、課題発見スキルを身に付けるためには日々業務をこなしながら勉強することでスキルを磨いていけるでしょう。

2.テスト自動化ツールを扱うスキル 最近のトレンドとして、膨大な量のテストを行う際に自動化ツールを使うことが増えています。テスト自動化ツールを使用することでコストと時間の削減が可能です。そのため、テスト自動化ツールを扱うスキルを身に付けることで業務を効率よく行え、周囲から重宝される人材となれるでしょう。 テスト自動化ツールはいくつかありますが、その中の1つをご紹介します。Apacheソフトウェア財団により開発された「Apache JMeter」は、サーバーの負荷や機能についてのテストを行えます。利用できる機能の数が多く、汎用性も高いため、WebアプリケーションやWebサーバの性能測定に利用されることが多いです。

3.コミュニケーション能力 テストエンジニアの業務の目的は、システムのバグやエラーを見つけることです。不具合が発生した際は、正確かつ簡潔にプログラミング担当者や設計者に報告しなければなりません。この時に必要なのが、正確に不具合の現状を人に伝える能力、すなわちコミュニケーション能力です。

テストエンジニアの将来性

確かにテストエンジニアは「きつい」「つまらない」という言葉の通り大変なことも多いですが、システム開発においてはテスト工程を担当し、リリース前の最終確認を担当する非常に重要な職種であることには間違いありません。

キャリアプランについては、テストエンジニアで身に付けた知識・経験を元に、システムの要件定義や設計などの上流工程を担当するSEへの転職を目指していくパターンも多いでしょう。そのため、テストエンジニアはキャリアアップが期待できる職種として将来性が高いと言えます。

また、テストエンジニアを求めるのは大手企業が多い傾向にあり、将来的に大手での昇進が見込めることもメリットです。

テストエンジニアからのキャリアアップが大切!

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テストエンジニアは「きつい・つまらない」と言われますが、需要は尽きない職種です。また、さまざまなシステム開発の知識を身に付けるのに絶好の機会です。他のITエンジニア職と比較すると年収が低いなどデメリットもありますが、ステップアップの一環として捉えると将来的にキャリアアップが望みやすいという特徴もあります。

テストエンジニアとして活躍していきたいのなら、最近のトレンドである、テスト自動化ツールの知識・スキルを身に付けてください。さらに、年収アップのために、システムの要件定義や設計などの上流工程を担当できるSEを目指すのもおすすめです。ITエンジニアを目指す方は、まずはテストエンジニアからキャリアを積んでいくのはどうでしょうか。

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