logologo
Webクリエイター能力認定試験は意味ない?試験合格のメリットを解説
thumb_webcreatorexamiminai_01

Webクリエイター能力認定試験は意味ない?試験合格のメリットを解説

アンドエンジニア編集部
2023.02.16
この記事でわかること
Webクリエイター能力認定試験が意味ないと言われるのは、難易度がそこまで高くないため
Webクリエイター能力認定試験の勉強を通して、Web制作の基本を学ぶことができる
Webクリエイター能力認定試験を受験する際は、最初からエキスパートを受けるのがおすすめ

Webクリエイター能力認定試験は受けても意味がないのか

img_webcreatorexamiminai_01

近年、インターネットやスマートフォンの普及により、多くの人々が日々何らかの形でWebサービスやWebアプリケーションを利用し、仕事やプライベートに役立てています。

さらなるIT化で、インターネットは今後も人々にとって生活の一部として活用されていくと考えられます。そのため、エンジニアの方の中には、Web業界に興味を持ち、これからWebクリエイターとして活躍したいと考える方もいるでしょう。

Webクリエイター能力認定試験は、Webの初心者だけれどこれからWebデザイン関連の仕事に就きたい、と思っている方におすすめの資格です。

しかし、インターネットなどで調べてみると、「Webクリエイター能力認定試験を受けても意味ない」という意見も聞かれますが、本当なのでしょうか。

この記事では、これからWebデザイナーとして活躍したい人のために、Webクリエイター能力認定試験の概要を説明し、受けても意味がないと言われる理由、受けるメリットや、受験において気になることを解説します。自分にとって受ける価値がある試験であるかどうか、判断する材料にしてください。

どのような試験なのか

Webクリエイター能力認定試験とは、株式会社サーティファイが主催するWebデザイン、およびWebページのコーディング能力を認定する試験です。

HTMLやCSSなど、Webで使用される国際標準化規格である「W3C」に準拠したWebサイトを作成するスキルがあることを証明できます。

比較的新しい資格試験ですが、累計受験者数は38,923名(2022年3月31日時点)と、Web業界でも受験者の多い資格試験として知られています。

【参考】:Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ 【参考】:試験内容(HTML5対応版)|Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

HTML・CSSとは何か?使い方やできること、独学方法を解説!
エンジニア転職を成功させるため
ぜひ『マイナビIT エージェント』をご活用ください!

Webクリエイター能力認定試験の試験概要

img_webcreatorexamiminai_02

ここでは、Webクリエイター能力認定試験の受験要項や、試験内容、資格を取得して活用できる職種の年収などについて解説します。

Webクリエイター能力認定試験の受験要項

Webクリエイター能力認定試験では、Web業界で主流となっているHTML5の試験が実施されています。以前まではHTML5、XHTML1.0、HTML4.01の3つがありましたが、Internet ExplorerやAdobe Flash Playerのサポート終了などの流れに合わせて、HTML5のみの試験に絞られました。

試験にはスタンダードとエキスパートの2つのランクがあります。スタンダードは初級者向け、エキスパートは上級者向けで、自分のレベルに合わせて受験可能です。

個人で受験する場合の試験方法は、全国の認定試験会場で受験する「随時試験」か、年に2回リモートWebテストで実施される「公開試験」があります。

■受験資格 学歴や年齢等に制限はなく、誰でも受験することができます。

■受験料(税込) ・エキスパート・・・7,500円 ・スタンダード・・・5,900円

■合格基準 ・エキスパート・・・知識問題と実技問題の合計得点において得点率65%以上 ・スタンダード・・・実技問題の得点において得点率65%以上

■受験会場 ・随時試験の場合、公式Webサイトから検索できる「随時試験受験会場検索」で受験会場を検索して決定します。 ・公開試験の場合、自宅または所属する団体施設にて受験します。

■試験日 ・随時試験の場合、各試験会場が設定した日です。 ・公開試験の場合、試験日は公式Webサイトで発表される日です。(年2回)

受験する前には、必ず公式Webサイトで最新の情報を確認するようにしましょう。

【参考】:試験内容(HTML5対応版)|Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

HTML5の廃止の影響は?知識を無駄にしない仕様変遷を紹介!

Webクリエイター能力認定試験の出題内容

Webクリエイター能力認定試験で出題される内容は、Web制作の基礎知識から、実際のWebコーディングに必要なHTML5とCSSや制作環境に関するものや、ビジュアルデザインや配色など、デザインに関するものなどがあります。

知識を問われる選択肢形式の知識問題と、実際にテキストエディターやWeb制作ソフトでWebコーディングを行い、ソースコードを提出する実技問題が出題されます。

【参考】:出題範囲(HTML5対応版)|Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

Webクリエイター能力認定試験を活用できる職種の年収

Webクリエイター能力認定試験を活用できるデザイナー(WEB/モバイル)の年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は441万円(※2023年1月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のコンテンツクリエイタ/デザイナーを参考にすると、平均年収411万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、デザイナー(WEB/モバイル)は一般平均年収とほぼ同等であることが分かります。

Webクリエイターは、プログラマーなど他の下流工程担当のエンジニア職と同程度の年収と言えます。より高いWebデザインのスキルを身につけたり、バックエンド側の技術であるPHP・Ruby・Pythonなどのプログラミング言語も積極的に学んだりして、より高収入な職種へキャリアアップを目指すことも可能です。

【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング ※【平均年収 調査対象者】 2015年〜2016年末までの間にマイナビエージェントにご登録頂いた20代・30代の方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

Webデザイナーはつらい仕事?メリット・向いている人の特徴を紹介!

Webクリエイター能力認定試験が意味ないと言われる理由とは

img_webcreatorexamiminai_03

Webクリエイター能力認定試験はなぜ受けても意味がないと言われるのでしょうか。その主張の理由は、試験の難易度に関するものです。

難易度が高くない

Webクリエイター能力認定試験の難易度は、全体としてそれほど高いものではありません。受験するランクにもよりますが、Webデザイナーとしてのごく基礎的な問題が出題されるためです。

試験内容はHTMLタグやCSSのプロパティに関して問われる程度で、初心者でもそれほど期間をかけずに身に着く程度のものと言えます。そのため、受験しても意味がない、と言われるようです。

合格率はどれくらい?

Webクリエイター能力認定試験の2021年度平均合格率は、90.5%と非常に高いものです。他のIT系資格試験に比べると、圧倒的に高い合格率であると言えるでしょう。

このように合格率が高いことから、誰が受けても合格できるという印象を受けてしまい、試験としての意味を疑問視する声があるものと考えられます。

しかし、試験勉強を通してWeb制作の基礎知識やコーディングのスキルが身につくことは間違いありませんし、取得した資格をどう活用するかはエンジニア次第です。

例えばWebデザイナーに限らず、Web系企業でフロントエンド・バックエンド両方のスキルを求められるエンジニアは、資格を保有することでデザインの知識を評価されることもあります。

【参考】:試験内容(HTML5対応版)|Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

コーディング規約とは?メリットやデメリット定めるべき内容を紹介
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアを詳しく解説!

Webクリエイター能力認定試験を取得するメリット

img_webcreatorexamiminai_04

確かに、Webクリエイター能力認定試験はそこまで難易度が高い試験ではありませんが、受験するメリットは十分にあります。ここでは、そのメリットについて解説していきます。

Web制作に関する基礎的な知識を持つことを証明できる

Webクリエイター能力認定試験に合格することで、Web制作の知識やスキルがあることが証明できます。転職・就職するときに履歴書に記載することもできます。

実際の転職活動の際に、自分で作成したWebサイトのポートフォリオなどと共に、Webデザイナーの基礎スキルを持つ証明として資格の取得をアピールしましょう。

Web制作の知識やスキルを体系的に学べる

これから初めてWeb制作の業界にチャレンジしたい方や、デザインスキルに自信がない方は、Webクリエイター能力認定試験の試験勉強を通して、Web制作の知識を体系的に学ぶことができます。

また、HTMLやCSSの基礎を学ぶことにより、Webサイトを自分で作って、コーディングが正しいか、デザインが崩れないかなどチェックする機会にもなるでしょう。

Webデザイナーへの転職・就職への足がかりになる

Webクリエイター能力認定試験ではWebデザインの基礎的な知識が学べるため、Webデザイナーへの転職や就職に備えて受験する人も少なくありません。

実際にWebデザイナーに転職・就職して働き始めると、Web制作の基本だけでなく、学ばなければならないことはたくさんあります。事前にWebクリエイター能力認定試験の学習で基礎知識を学んでおくことで、さらなるスキルアップのための下地を作っておくことが重要です。

しっかりと勉強してWeb制作の知識と実技スキルを身につけたら、Webデザイナーになるために転職を検討すると良いでしょう。

あなたに合った企業選びをサポート致します。
エンジニア転職のご相談はぜひ
『マイナビIT エージェント』へ!

Webクリエイター能力認定試験を受ける際に気になること

img_webcreatorexamiminai_05

実際にWebクリエイター能力認定試験を受ける場合に気になる、スタンダードとエキスパートの違い、勉強方法、必要な勉強時間、ウェブデザイン技能検定との違いについて解説します。

スタンダードとエキスパートどちらを受けるか

Webクリエイター能力認定試験は初心者向けのスタンダードと、上級者向けのエキスパートに分かれています。どちらを受験すべきか悩んだら、思い切ってエキスパートを受験することをおすすめします。

スタンダードとエキスパートは難易度で区分されてはいますが、実際のところ、初級者でもしっかりと勉強すればエキスパートに合格することはそう難しくありません。

これからWebデザイナーとして活躍していくことを目指すのであれば、スタンダードに合格してからエキスパートという段階を踏むよりも、最初からエキスパートの内容を学び、合格点を目指す方が良いでしょう。

Webクリエイター能力認定試験の勉強方法

Webクリエイター能力認定試験の勉強には、出版されている公式テキストを活用しましょう。公式テキストには、合格するのに十分な知識が掲載されており、重要ポイントも抑えられています。

▪Web クリエイター能力認定試験 HTML5 対応スタンダード 公式テキスト ▪著者:狩野 祐東 ▪ページ数:344ページ ▪出版社:FOM出版 ▪発売日:2015年2月11日 【参考】:Web クリエイター能力認定試験 スタンダード 公式テキスト | FOM出版

公式テキストの内容を熟読して内容を理解すれば十分合格レベルの知識を得ることができますが、心配な方は問題を解く練習もしましょう。過去問は公開されていませんが、公式Webサイトでサンプル問題が公開されています。

【参考】:サンプル問題(HTML5対応版)|Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

また、公式問題集が出版されていますので、こちらも活用して問題を解くのに慣れることで、十分に試験対策ができるでしょう。

▪Webクリエイター能力認定試験エキスパート問題集【HTML5対応】 ▪著者:サーティファイWeb利用・技術認定委員会 ▪ページ数:232ページ ▪出版社:サーティファイ ▪発売日:2021年7月14日 【参考】:公式テキスト・問題集|Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

Webクリエイター能力認定試験の勉強に必要な時間

公式サイトでは、Webクリエイター能力認定試験の合格までに必要な学習時間は、スタンダートが24時間、エキスパートは24時間+38時間で合わせて62時間程度とされています。

ただし、受験者が元々持っている知識やスキルによって必要な勉強時間は異なります。もしも受験前にWebについて全く知識がない場合は、もう少し余裕を持って勉強時間を見積もっておきましょう。

【参考】:試験内容(HTML5対応版)|Webクリエイター能力認定試験|資格検定のサーティファイ

ウェブデザイン技能検定との違いは?

名称が似ていますが、異なる検定試験として「ウェブデザイン技能検定」があります。ウェブデザイン技能検定は、特定非営利活動法人インターネットスキル認定普及協会が主催する、関連国際標準規格などに基づいた、ウェブデザインに関する知識やスキルを認定する国家資格試験です。

レベルに応じて3級・2級・1級の等級があります。合格すると、取得級に応じた「ウェブデザイン技能士」の肩書を得ることができ、Webデザインに関する能力を証明することができます。

Webクリエイター能力認定試験で基礎を固めて、さらにスキルを高めたい場合には受験を検討すると良いでしょう。

【参考】:ウェブデザイン技能検定 - ウェブにかかわる全ての人のための、国家検定

Webクリエイター能力認定試験に合格してWebデザイナーとしての一歩を踏み出そう

img_webcreatorexamiminai_06

ここまで、Webクリエイター能力認定試験について解説してきました。難易度がそこまで高くないことから取得しやすく、これからWebクリエイターを目指す方にはおすすめの資格です。

しかし、資格を取得してWebデザイナーへの転職を検討する場合、1人で就職活動を行うのはなかなか大変なものです。自らのスキルを上手にアピールし、マッチする企業を探す必要があります。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。 

マイナビIT エージェントは、IT・Webエンジニア向けの無料の転職⽀援サービスです。

IT・Webエンジニアの転職事情に詳しいキャリアアドバイザーが、あなたのご経験やスキルをお伺いし、転職活動のプランをご提案致します。

アドバイザーは企業側の人事担当者と直接連携を取れますので、求人票に載っていない企業情報も確認することができます。残業時間や給与面など、働き方などをしっかり確認の上で応募企業を選んでいくのが良いでしょう。

・資格やプログラミングの勉強をしているけれど、企業が求めるレベルに達しているのかわからない ・スキルアップをして市場価値を上げていける企業の選び方を知りたい ・数多くあるITエンジニアの職種の中で、自分に向いている仕事は何か知りたい

こうした悩みを抱えていらっしゃる方は、まずは無料登録でキャリアカウンセリングをおすすめ致します。

あなたに合った企業選びをサポート致します。
エンジニア転職のご相談はぜひ
『マイナビIT エージェント』へ!
気になる人のXをフォローしよう!
公式LINE
公式YouTube
マイナビITエージェント

編集部オススメコンテンツ

thumb_gptowten_01
ChatGPTの面白い使い方15選!ビジネスや遊び相手になる事例
アンドエンジニア編集部
2024.02.19

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

お問い合わせ・情報提供

カテゴリー

編集部おすすめコンテンツ

アンドエンジニアへの取材依頼、情報提供などはこちらから

logologo
Powered by マイナビ AGENT