サービスエンジニアになりたいけれど、きついって本当?
サービスエンジニアに興味を持ってインターネットで調べてみると、「サービスエンジニアはきつい」という意見を目にすることがあります。
サービスエンジニアは顧客先での機器の設置や故障対応などを行う職種ですが、きついというのは本当なのでしょうか。また、具体的にどのような理由できついと言われているのでしょう。
サービスエンジニアのメリットとデメリットを知って自分で判断しよう
サービスエンジニアはきついという意見もありますが、サービスエンジニアならではのやりがいやメリットがあるという人もいます。
仕事のやりがいは、仕事を続ける意欲にも大きな影響を与えます。現在の職場でやりがいを感じない人のうち、1年未満に退職する意向がある人は約3割、3年未満に退職する意向がある人は約6割にのぼるという調査結果もあります。※
※【参考】:マイナビ転職、「新入社員の意識調査(2022年)」を発表 株式会社マイナビ
実際には、きついと感じるか、やりがいがあると感じるかは、個人の特徴や所属する会社によるところが大きいのが実情です。自分にとってサービスエンジニアがきついかどうかは、サービスエンジニアについての情報を事前に集めて、自分で見極めることが必要です。
この記事では、サービスエンジニアとして働きたいと考えている人のために、サービスエンジニアの仕事内容や、きついと言われる理由、一方でサービスエンジニアとして働くメリットや向いている人の特徴などを解説します。
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そもそもサービスエンジニアとは
サービスエンジニアはどのような業務を行うのでしょうか。サービスエンジニアの仕事内容や業務対象となる業種を説明し、あわせてその将来性や年収についても説明します。
サービスエンジニアの仕事内容
サービスエンジニアは、機械製品の設置・保守・メンテナンスなどを行う仕事です。客先におもむき、顧客が導入する機器の設置や修理を行います。作業の対象となる機器はサーバ・医療機器・コピー機・パソコンなど様々で、会社によって異なります。
サービスエンジニアが関わる業種
様々な業種の企業で、その業務に応じた多様な機械製品が使われているため、サービスエンジニアが対応する顧客の業種も多岐にわたり、担当する機器に応じた専門知識が必要とされます。
サービスエンジニアが所属する会社の代表的な例としては、医療機器メーカー、プリンタ業界、PCメーカーなどが挙げられます。
サービスエンジニアの将来性
現代の社会では、どのような企業も電子機器や機械設備の利用が欠かせません。そのため、これらの機器を業務使用できる環境を守るサービスエンジニアの仕事は、今後も需要がなくなることはないと考えられます。
IT技術の進歩により、機器の組み立てや工事などはロボットも一部で活躍するようになっています。
しかし、機器の配置や配線、豊富な専門知識や経験が必要とされる作業など、現状の技術ではまだロボットには難しいものもあり、サービスエンジニアが活躍する仕事がなくなることはないとされています。
サービスエンジニアの年収
サービスエンジニアに近い職種であるシステム運用エンジニアの年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑」での平均年収は448万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT保守(顧客向け情報システムの保守・サポート)を参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の民間給与実態統計調査における民間企業平均年収は433万円なので、サービスエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。
サービスエンジニアは、担当する業種や必要な専門スキルによっても年収は異なります。例えば、医療機器メーカーなどの高い専門性が必要とされるサービスエンジニアは、年収が高い傾向にあります。
【参考】:マイナビエージェント職業別年収ランキング/職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
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サービスエンジニアがきついと言われる理由とは?
サービスエンジニアがきついと言われるのは一体何故なのでしょうか。その理由について詳しく説明していきます。
残業や緊急対応依頼などで労働時間が不規則になりやすい
サービスエンジニアの仕事は、客先に機器を設置するだけで終わりではありません。設置した機器を顧客が希望する用途で使うための設定を行い、障害発生時には緊急で修理対応を行うことも日常的な業務です。
機器の設置や設定、顧客への使い方の説明などが長時間に及び、業務終了が遅くなることもあります。し、他にも、機器の故障で顧客の業務に支障が出れば、夜間や休日にかかわらずサービスエンジニアに対応依頼が来ることもあります。そのため、労働時間が不規則になりやすい傾向があります。
不規則な労働時間が長いたり、急な対応依頼への心理的疲労が蓄積されると、体調も崩しやすくなってしまいます。
しかし、これは勤める会社にもよります。残業や労働時間を極力守るような勤務体制を整えている、いわゆるホワイト企業も多くありますので、サービスエンジニアに転職したい場合は、応募する会社についてよく確認すると良いでしょう。
顧客とのコミュニケーションが難しい場面がある
サービスエンジニアは、機器を利用するユーザと直接関わる仕事です。顧客が使っている製品に何か問題があれば、客先に出向き行って対応を行います。
故障や設定がうまくいかないトラブルなどで客先に出向くと、顧客は業務がストップしていて慌てていたり、イライラしていたりすることもあります。
サービスエンジニアはそういった顧客に、迷惑をかけていることを丁寧に詫びながら、早急に機器の修理や正しい設定を行い、機器を使用できるようにしなければなりません。修理が終わっても、発生した原因の究明や再発防止策も求められる場合もあります。
このように、顧客とのコミュニケーションが難しいケースがあることが、サービスエンジニアがきついと言われる理由の1つでもあります。
たとえ技術力が高くても、このような顧客とのコミュニケーションのすれ違いが多いと、サービスエンジニアという仕事自体を続けるかどうか悩んでしまうケースもあるでしょう。合は、思い切ってサービスエンジニアとしての転職を考えてみることもおすすめです。
自社製品知識を熟知している必要がある
サービスエンジニアは自社で取り扱う製品について熟視している必要があり、勉強が大変なためにきついという意見があります。
サービスエンジニアは、機器の通常の使い方だけではなく、故障のパターンや機器固有の障害傾向、ユーザが陥りやすい使用方法の誤りなど、その機器についての様々な知識が必要です。
また、新製品が発売されたら、その機器の特徴や使用方法などを顧客に説明できるよう把握しなければなりませんし、その新製品における未知のトラブルにも対処していく必要があります。
自社知識の勉強が不足しているサービスエンジニアは、当然お客様の信頼を得ることができませんし、自らのキャリアアップも望めません。
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サービスエンジニアとして働くメリットとは?
サービスエンジニアとして働く場合、きついことばかりではなく、それを上回るメリットもたくさんあります。ここでは、サービスエンジニアとして働くメリットについて説明します。
顧客から感謝してもらえる
サービスエンジニアが顧客と直接対応する中では大変なこともありますが、機器の不具合を直したり、より良い使い方の提案をしたりすることで、顧客から感謝の言葉をいただくこともあります。
このように顧客から直接感謝してもらえることがあるのは、大きなやりがいに繋がります。機器が期待通りに動作し、ユーザの喜ぶ顔を見られれば、サービスエンジニアの仕事をやっていて良かったと感じられることでしょう。
比較的自由に自分のスケジュールで動ける
サービスエンジニアは、社外に出て客先に出向くことから、ひとりで行動することが多くなりがちです。会社や現場にもよりますが、休憩時間を自分の判断で取ったり、現場へ直行して、作業が終われば直帰したりできるケースもあります。
時には担当顧客からの緊急呼び出しもありますが、自分の持つ機器の知識や経験から、応急対応策などを電話で伝えることができれば、客先への訪問は後日で良いということもあります。こういったことも含めて自分の裁量で仕事ができるのは、自由に働きたい人にとってはメリットであると言えます。
多くの新しい経験ができる
サービスエンジニアは自社の機器を設置したり、修理したりするために様々な会社を訪れます。顧客が誰もが知る大手企業の場合もあります。
そのため、顧客を含めて外部の人と関わりを持ったり、その会社の中の様子を知ることができたりするなど、自分の見聞を広げる新しい経験ができます。自社の機器がどのように使われているかを知ることができるのも興味深いものです。
未経験者向けの求人もあり、エンジニア職種の中でも転職しやすい 比較的転職がしやすい
IT化が進む近年では、エンジニア職は常に人手不足の傾向にあります。その中でも安定して需要があるサービスエンジニアは転職・就職がしやすい職種の1つでもあり、未経験からの求人も見当たります。
現在の会社よりももっと良い条件で働きたい、現場環境を一新したいなどの場合は、思い切ってサービスエンジニアとしての転職を考えてみることもおすすめです。
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サービスエンジニアに向いてる人の特徴とは?
サービスエンジニアとして活躍できる人、充実感を感じながら長く仕事を続けられる人にはどのような特徴があるのでしょうか。サービスエンジニアに向いている人の特徴について解説します。
機械関係を触ることが好き
客先で機器の設置やメンテナンス、修理を行うときは、もちろん機器を触って仕事を行いますから、機械関係を触ることがとにかく好きな人はサービスエンジニアに向いています。
普段から身の回りの機械の色々な設定を試したり、不具合があったら自分で修理を試みたりすることが趣味と言えるような人であれば、サービスエンジニアの仕事はおすすめです。
顧客と接することを楽しめる
サービスエンジニアは、担当する機器を通して顧客と様々な会話を交わします。機器の設置や修理の時の説明だけでなく、より良い使い方の提案や、その業界についての情報交換、時には雑談も交えて対応することもあるでしょう。
このように、人付き合いが好きで、顧客に接することを楽しめる人は、サービスエンジニアに向いていると言えます。
困っている人の助けになることにやりがいを感じる
サービスエンジニアが客先に向かう時は、思う通り機器を動かせなかったり、故障が発生したりしているなど、多くの場合は顧客が困っているケースです。
サービスエンジニアの仕事は、このような顧客の困り事を自分のスキルや機器知識で解決するものです。そのため、困った人を助けたい、問題が解決して安心した顔を見たいなど、人助けに喜びを感じられる人は、サービスエンジニアに向いていると言えます。
他のITエンジニアとは違う魅力のあるサービスエンジニアを目指すなら
ここまで、サービスエンジニアの仕事内容や、きついと言われる理由、メリット、向いている人の特徴などを説明してきました。自分にとって、サービスエンジニアという仕事が魅力を感じられるものかどうかの判断材料になったかと思います。
ですが、サービスエンジニアに魅力を感じて転職したいと思っても、1人で転職活動を行うのは思ったより大変なことが多いものです。今の仕事の空いた時間で転職先の企業を探しながら、自らのスキルや能力をアピールする面談の準備も行う必要があります。
そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビIT エージェントです。
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