GitHubとGitLabの違いや特徴をわかりやすく解説!プラン、料金はいくら?
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GitHubとGitLabの違いや特徴をわかりやすく解説!プラン、料金はいくら?
アンドエンジニア編集部
2024.04.24
この記事でわかること
GitとGitHub、GitLabそれぞれの概要とサービス内容、利用プランなどについて
GitHubとGitLabは似ているが、後者はDevSecOps向けプラットフォームという点が大きく異なる
GitHubとGitLabにはいずれも無料プランがあるので、個人利用に加え、チームでの導入検討も可能

GitHubとGitLabの違い

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システム開発プロジェクトでGitHub(ギットハブ)を使うケースが増えていますが、さらにGitLab(ギットラボ)というサービスもあります。いずれもGitをベースとしたWebベースの分散型バージョン管理のプラットフォームで、リモートリポジトリを中央集権的なリポジトリとして扱います。

この記事では、最初にGitとGitHub/GitLabとの関係について解説し、その後にGitHubとGitLabの違い、使い分けについて比較表を交えて解説します。

Gitとは

Gitは、主にローカル環境で動作する分散型バージョン管理システムです。提供されるサービスは、主にコードのバージョン管理に関連するものです。Gitはファイルの変更履歴を各々のパソコン(ローカル環境)に保存し、その変更履歴をたどることでファイルの状態を戻すことができます。

【参考】:Git--fast-version-control

Gitとは?GitHubとの違いやメリットをわかりやすく解説!

類似サービス

今回はGitHubとGitLabの比較ですが、他にも次のような類似サービスがあります。導入検討の際は候補に加えてみてもよいでしょう。

1.Bitbucket Atlassianが提供するGitベースのソースコード・ホスティングサービスです。プライベートリポジトリの無制限の利用が可能で、JIRAとの連携も強力です。

【参考】:Bitbucket | Git solution for teams using Jira

2.Gitea 軽量でオープンソースのGitホスティングサービスです。GitLabやGitHubと同様の機能を提供しますが、リソース消費が少なく、自己ホストできます。

【参考】:Gitea Official Website

3.SourceForge オープンソースプロジェクト向けの古典的なリポジトリホスティングサービスです。プロジェクト管理、フォーラム、バグトラッキングなどを提供しています。

【参考】:Compare, Download & Develop Open Source & Business Software |SourceForge

GitHubとは

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GitHub(読み方:ギットハブ)は、GitのリポジトリをホストするWebサービスを提供しています。Gitに依存しており、Gitの仕組みを利用した、開発者に便利な機能を追加しています。

GitHubはプロジェクト管理、コードレビュー、バグトラッキング、ウィキ、GitHub Pagesなどの追加の機能も提供しています。2008年に設立され、2010年1月に「GitHub社」で運営されるようになりました。その後、2018年にはMicrosoftに買収され、現在はMicrosoftの傘下にあります。

【参考】:GitHub Japan | GitHub

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GitHubのプラン

GitHubにはどのようなプランがあるのかを見てみましょう。

【参考】:料金プラン | GitHub

1.Freeプラン(無料) 個人や小規模な組織向けの基本プランで、パブリックリポジトリ(公開リポジトリ)は無制限で利用可能ですが、プライベートリポジトリ(非公開リポジトリ)は有料です。

・料金:$0(1ユーザ/月) ・主な機能:コード管理、プロジェクト管理、コードレビュー、アクション、パッケージなどです。 ・利用可能なリソース:パブリックリポジトリには制限はありません。プライベートリポジトリの利用可能なリソースは、GitHub Actionsは2,000分/月まで、GitHub Packagesは500MBです。

2.Teamプラン 個人やチーム向けの高度なコラボレーション機能が特徴です。プライベートリポジトリのコラボレータ数に応じて料金が発生します。

・料金:$4(1ユーザ/月) ・主な機能: Freeプランの機能に加え、コードレビュー、プロジェクト、マイルストーン、チームディスカッションなどです。 ・利用可能なリソース:GitHub Actions: 3,000分/月まで、GitHub Packagesは2GBまでです。他は特に利用制限はありません。

3.Enterpriseプラン セキュリティ、コンプライアンス、柔軟なデプロイメントを重視する大規模な組織向けのプランです。

・料金:$21(1ユーザ/月) ・ 主な機能:カスタムプランであり、詳細についてはGitHubの営業担当に相談する必要があります。

4.追加のアドオン

・ GitHub Copilot:30日間の無料トライアルの後、月額$10から利用可能です。 ・ Codespaces:コンピュート時間とストレージの利用料金が発生します。

GitLabとは

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 GitLab(読み方:ギットラボ)は2011年に設立されたGitLab社の製品で、Gitの仕組みを活用したDevSecOpsプラットフォーム※です。 GitLabはバージョン管理のほか、課題管理、プロジェクト管理、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)などの機能を提供しています。

GitLabは自社サーバにインストールして使う「Self-Managed版」と、SaaS版の「GitLab.com」のいずれかを選ぶことができます。

※DevSecOpsとは、ソフトウェア開発のプロセスにセキュリティを組み込むアプローチです。開発と運用を連携させ、セキュリティを早い段階から考慮することで、安全で効率的なシステムを実現します。

【参考】:DevSecOpsプラットフォーム | GitLab 【参考】:DevSecOps とは? |AWS

GitLabのプラン(SaaS版)

GitLab(SaaS版)にはどのようなプランがあるのかを見てみましょう。

【参考】:Pricing | GitLab

1. Freeプラン 個人利用や小規模プロジェクトでの利用に適したプランです。

・料金: $0(1ユーザ/月) ・主な機能:総合的なコード管理、マージリクエストによるコードレビュー、プロジェクトやソースコードに対する課題管理などの機能が使えます。 ・利用可能なリソース:5GBのストレージ、毎月10GBの転送、毎月400分のコンピューティング時間が提供されますが、ネームスペースは5ユーザまでの制限があり、プロジェクト利用は小規模に限られます。

2. Premiumプラン DevOps/DevSecOpsプロジェクトや大規模プロジェクト、セキュリティ重視のプロジェクトに向いたプランです。

・料金: $29(1ユーザ/月) ・主な機能:Freeプランのすべての機能に加えて、コードの所有権と保護ブランチ、承認ルールを使用したマージリクエスト、エンタープライズアジャイル計画、高度なCI/CD、エンタープライズユーザとインシデント管理、サポートなどの機能が提供されます。 ・利用可能なリソース:50GiBのストレージ、毎月100GiBの転送、毎月10,000分のコンピューティング時間が提供されます。

3. Ultimateプラン より迅速なソフトウェア提供を実現したいエンタープライズ向けプランです。組織全体でのセキュリティ、法令遵守、計画が求められる、ビジネスの中核を担うソフトウェア開発に適しています。

・料金:$99(1ユーザ/月) ・主な機能:Premiumプランのすべての機能に加えて、推奨のレビュアー、動的アプリケーションセキュリティテスト、セキュリティダッシュボード、脆弱性管理、依存関係スキャン、コンテナスキャン、静的アプリケーションセキュリティテスト、複数階層のエピック、バリューストリーム管理機能などが提供されます。 ・利用可能なリソース:250GiBのストレージ、毎月500GiBの転送、毎月50,000分のコンピューティング時間などが提供されます。

GitHubとGitLabの違い

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ここでは、GitHubとGitLabの主な違いについて解説します。両者には基本的な機能の大きな違いはありませんが、多少の違いが見られます。利用目的、ライセンス、料金プラン、操作上の違いについて見ていきましょう。

利用目的の違い

GitHubの利用目的としてはソースコードのバージョン管理・共有、開発者同士のコミュニケーション、他の開発者のソースコード検索などがあります。一方、GitLabは主にDevSecOpsプラットフォームとして利用されます。

GitLabにはバージョン管理のほか、CI/CD、プロジェクト管理、セキュリティ機能などが提供されています。

ライセンスの違い

GitHubのライセンス形態は商用ライセンスです。一方、GitLabのライセンス形態はOSS(オープンソースライセンス)です。GitLabにはSaaS版以外にインストール版があり、自社サーバへのインストールが可能です。

※商用ライセンスとオープンソースライセンスの違い 商用ライセンスは有償で提供されるライセンスで、商用目的で利用できます。一方、オープンソースライセンスは無償、もしくは低コストで提供されるライセンスで、ソースコードが公開され、改変や再配布が可能です。サポートはコミュニティによるサポートが中心となります。

プランの違い

GitHubのプランはFreeプラン(無制限のパブリック・プライベートリポジトリ)、Teamプラン、Enterpriseプランの3種類です。GitLabもFreeプラン、Teamプラン、Enterpriseプランの3種類ですが、GitHubよりはやや高額の設定になっています。

操作の違い

GitHubとGitLabは、基本的にGitコマンドは共通していますが、リポジトリの作成やプルリクエストの操作など、一部の操作はプラットフォームごとに異なります。以下、両者の違いを表にまとめました。

   項目        GitHub               GitLab ・主な利用目的: ソースコードなどのバージョン     ソースコードなどのバージョン          ・管理/共有             ・管理/共有          ・開発者同士のコミュニケーション   ・DevSecOpsプラットフォーム          ・他開発者のソースコード検索          ・開発者同士のコミュニケーション          ・オープンソースソフトウェア開発用の            プラットフォーム ・ライセンス:  商用ライセンス             OSS(オープンソースライセンス) ・提供形態:   SaaS                 使い方は自社サーバへの                             インストールとSaaSの2種類 ・テザイン:   オーソドックス            やや斬新 ・料金:     リーズナブル              やや高い          (無料プランでも不自由はない) 

GitHubとGitLabの違いを理解して上手に活用

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ここまでGitHubとGitLabの違いについて、それぞれの特徴や機能、料金プランなどで比較を行いました。GitLabはGitHubよりも後から開発されたサービスであり、やや先進的なイメージがありますが、どちらも基本的な機能に大きな差はありません。

実際に利用する場合は、何を目的に利用するのか、コストパフォーマンスはどうか、プランは予算の範囲か、などを見極め、最適なツールやプランを選択しましょう。まずは無料プランを利用して、試してみることをおすすめします。

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