CISSP取得者の年収は1,700万超え?具体的なデータから徹底解説
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CISSP取得者の年収は1,700万超え?具体的なデータから徹底解説
アンドエンジニア編集部
2023.11.19
この記事でわかること
CISSPは実務経験も必要な高度なセキュリティ関連の国際資格
CISSP取得者は、米国においては統計データから平均で年収1,800万円を超える
国内においてはハイクラス案件においてCISSPを歓迎資格としていることが多く、年収も1,000万円以上狙える

CISSP取得者の年収は?

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数あるIT資格の中でも、セキュリティのプロフェッショナルとして国際的に認められる資格がCISSPです。セキュリティ関連のIT技術職に就いている方の中には、その難易度の高さや知名度から知っている方も多いはずです。

そして、取得者は高額な年収が期待できるという噂もあり、それが本当か疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。本記事では、CISSPの資格取得の条件をおさらいしつつ、取得者はどの程度の年収が期待できるのか、実際のデータから解説をしていきます。

CISSPとはどのような資格?概要や活用できる職種を解説!

米国では平均1,700万円超、日本でも市場価値は高い

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先に結論を言うと、CISSP取得者の年収は米国の統計データでは平均で1,700万円超と出ており、期待の持てる資格と言えます。

日本では、その取得者が約3,700人程度しかおらず、具体的な年収データを確認することは困難です。しかし、転職サイトにおいてCISSP取得を求めている求人は高い年収を提示していることが多く、高年収を得られるチャンスは大きいと言えます。

一方、CISSP取得には実務経験が必須であるという条件を考えると、データ上の高年収取得者は単にCISSPを取得しているから、というわけではなく、相応の実力があるから、という可能性があることも注意しておきましょう。

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CISSPを取得するためには

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まず、CISSPを取得するための条件について簡単に説明をしていきます。難易度が高い理由や関連する職種の年収についても考察をしていきます。

資格取得の主要条件

CISSPも他の資格と同様に試験を突破することが条件の1つです。試験はテストセンターに出向いて受験する形ですが、250問を6時間かけて解くというかなりハードなものであり、受験料も749ドルとかなり高額です。

70%以上を取得することで合格することができます。一方、CISSP取得には実務経験も伴う必要があり、試験の出題範囲でもある8つのドメインに対して5年以上の実務経験があることも条件の1つとして定められてています。

【参考】:CISSP資格取得の条件

求められる技術領域

CISSPはセキュリティに関する資格ではありますが、どのような技術領域が求められるのでしょうか。公式ガイドによれば、以下の8つが求められるドメインとのことです。

  • セキュリティとリスクマネジメント
  • 資産のセキュリティ
  • セキュリティアーキテクチャとエンジニアリング
  • 通信とネットワークのセキュリティ
  • アイデンティティとアクセスの管理(IAM)
  • セキュリティの評価とテスト
  • セキュリティの運用
  • ソフトウェア開発セキュリティ

 

多くが聞き慣れた用語ではありますが、「CISSPが求めるのは各々の知識ではなく、これらを組み合わせて課題に対応することである」と公式ガイドブックに述べられています。したがって、それぞれのドメインを深く理解して、応用できることが求められているといえるでしょう。

【参考】:CISSPガイドブック

なぜ高難易度なのか

CISSPは一般的に難易度の高い資格であると言われていますが、なぜなのでしょうか。求められる技術領域が高度であることは当然ながら、他にも理由があります。

1つは、勉強できる方法が限られていることです。CISSPは海外の資格であり、高度な部類に入るため、日本人の受験者は少なく、有用な問題集がほとんどありません。さらには、出題の性質から過去問と同じ問題がほとんど出題されず、丸暗記では対処できない点も難易度を高めています。

したがって、主催者であるISC2が公開しているトレーニングを受けるなどが有効な勉強方法になるでしょう。そして、試験自体が250問を6時間かけて解かなければならず、集中力を長時間切らさずに解き切るという点で難易度を助長していると言えます。

【参考】:CISSPのためのトレーニング

CISSPの難易度は高い?試験概要や勉強方法をわかりやすく解説!

CISSPと関係の深い職種の参考年収

CISSP取得とは関係なしに関連のある職種の年収はどの程度なのでしょうか。対象の職種をセキュリティエンジニアとして、その年収を見ていきます。

セキュリティエンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は356万円(※2023年10月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のIT技術スペシャリスト(特定技術(DB・NW・セキュリティ等))を参考にすると、平均年収758万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、セキュリティエンジニアは企業や業種によって年収にばらつきがあります。

セキュリティに関するエンジニアは様々な業種で必要とされており、年収の幅も担当レベルから管理者レベルまで広く分布しています。そんな中でCISSPというスペシャリスト資格を取得すれば、同エンジニアの中でも高年収を狙うことは十分可能でしょう。

【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7)  【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

CISSP取得者の年収は?

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いよいよ本題として、CISSP取得者がどの程度の年収であるかを考察していきます。主催者であるICS2ではそのようなデータが公開されているわけではありませんので、統計データや転職サイトの情報をもとにした推測となります。

米国における統計データ

CISSPの本場である米国において、資格取得者の年収データを公開しているサイトがあり、そこで資格ごとの平均年収を見ることができます。CISSPの年収データを見ていくと、米国の様々な職種を総合して1260,00ドルであることが報告されています。

2023年10月執筆時点の為替で約1,890万円なので、かなり高額であることがわかります。また、セキュリティエンジニアの中でも年収の上限は約2,300万円であり、さらに高年収も米国では期待できるでしょう。

【参考】:米国におけるCISSP保持者の年収

国内の転職サイトからの推測

一方、ほとんどの方は日本国内においての就職を考えているでしょう。国内におけるCISSP取得者はどの程度の年収を期待できるのでしょうか。マイナビエージェントの公開求人検索で職種を「SE・システムエンジニア」、年収を1,000万以上、キーワードにCISSPを入力し、検索結果を見ていきます。

2023年10月の執筆時点では、公開求人は99件、非公開求人は62件ヒットし、その中を見ていくと、上限が1,000万円の求人よりも1,200万円など、1,000万円を超える報酬を提示する企業が多く目立ちます。

求人の詳細を確認すると、多くの企業でCISSPが資格の歓迎要因となっており、重要な資格として扱われていることも分かります。

このようにCISSPを取得するようなセキュリティのエキスパートは国内でも高い報酬が期待できると言えるでしょう。

【参考】:マイナビエージェントにおけるCISSPを含めた求人検索結果

CISSP取得のメリット

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CISSP取得者は国内外問わず、高年収を期待できることがわかりました。一方で、高年収を取得する以外にどのようなメリットがあるのでしょうか。

セキュリティに関して高度な知識を身に付けられる

CISSP取得に関して最大のメリットは、その勉強の過程で高度な知識を身に付けられることでしょう。CISSPの8つのドメインは全てセキュリティを語る上では重要であり、マネジメントレベルまでカバーできているので、試験を突破できるレベルになれば、実力はかなりのものと言えます。

同試験の問題の特徴として、問題集や過去問と同じ問題がほとんど出題されないということがあります。そうしたことは、丸暗記の知識ではなく、応用力を含めた知識が身に付くという点でもメリットがあると言えるでしょう。

国際的に通用する資格である

CISSPはISC2が認定する国際資格です。そうした国際資格を取得することは、国内でしか通用しない資格を取得することよりもメリットがあります。

例えば、国内で外資系企業で働きたいと思った時、国際的に知名度の高いCISSPならば、採用面接で評価の対象となりやすく、社内の海外出身のエンジニアからもセキュリティのエキスパートとして認知されやすいでしょう。

国内企業であっても、海外企業とやりとりする業務において、CISSPを所持していることでやりとりがスムーズになることも考えられます。

希少価値が高く転職に有利

CISSPは高度な資格であり、取得するには試験だけでなく実務経験も必要です。さらに海外の資格であることも相まって、日本での取得者は2022年7月で3,700人程度しかいません。

国家資格かつ高度資格の情報処理安全確保支援士試験が毎年2,000人の合格者を出していることを考えるとかなり少ない人数であることがわかります。本場の米国では約95,000人もの人数が取得しており、国内においては希少価値が高い資格です。

こうした希少価値の高さは、転職において有利に働く可能性が高いでしょう。前述したように海外企業とのやりとりで有効に働く可能性があるため、CISSP取得者を必要としている企業は少なくないはずです。

【参考】:アジアにおける2022年のCISSP保持者 【参考】:情報処理安全確保支援士試験の合格者

CISSPを活用した有利な転職をするためには

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本記事では、CISSP取得のための条件を説明しつつ、取得者はどの程度の年収が期待できるかを考察しました。実務経験が必要ということであり、ハードルは高いのですが、国内外で活躍するセキュリティのエキスパートを目指したい方は取得意欲が高まったことでしょう。

もしCISSPを取得でき、その資格を活かして転職活動をしたいと思った場合、どうすればよいでしょうか。国内ではメジャーな資格ではなく、CISSPを活かしたエキスパート職を転職サイトで見つけるのは難しいはずです。

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