Postmanとは
PostmanはAPIのテストと開発を支援するツールで、API開発者やテストエンジニアに欠かせない存在として知られています。
HTTPリクエストの作成と編集、テストスクリプト、コレクション管理など、API開発に関するあらゆる側面をカバーします。さらに、自動化もサポートし、テスト結果を保存して共有でき、多くのAPIを利用した開発現場で活用されています。
【参考】:Postman API Platform
Postmanでできることを学んで役立てよう
Postmanは、API開発において非常に利便性の高い数々の機能を持っているため、Postmanでできることを知っておくと、アプリケーション開発でAPIを使用する際に役立てることができます。
例えばWebエンジニアであれば、バックエンドエンジニアは自身のAPIのアクセス可否を確認し、フロントエンドエンジニアはHTTPリクエストエラーの解析に利用することができます。
この記事では、これからPostmanを使ってみようと思う方のため、Postmanの概要や使用できる機能、メリットについて解説します。
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Postmanの概要
ここでは、Postmanの用途やできること、日本語サポートの有無、Postmanを活用できる職種の年収など、Postmanの基本的な情報について解説します。
PostmanはAPI開発のためのツール
Postmanは、API関連のあらゆる開発工程を支援するツールで、親しみやすいインターフェースでリクエストを作成し、エンドツーエンドテストを簡単な操作で実行できます。
多くの機能を備えたコラボレーションプラットフォームとして、API開発とテストに不可欠なツールと言えるでしょう。
ウェブブラウザ上で使えるWeb版と、ローカルPCにインストールして使えるクライアントアプリ版が提供されており、利用者は環境に応じて使い分けることができます。
Postmanでできること
PostmanではAPIのURLとパラメーターの設定だけでテストが可能であり、手動テストに比べると非常に効率的です。また、HTTP、REST、SOAP、GraphQLなどさまざまなリクエストテストを行うことができます。
さらに、使いやすいAPIクライアントや、APIがどのように実行されるかを確認できるモックサーバーの構築、APIドキュメントを生成する機能など、API開発を進めるのに便利な機能が使用できます。
日本語は未サポート
Postmanは、現在のところ英語のUIしか提供しておらず、日本語化についても情報がありません。英語が得意でない人にとっては、利用開始当初は戸惑うこともあるかもしれません。
ですが、httpリクエスト関連はもともと英語で表記されるものであり、Postmanも1つずつ使い方を理解していけば、決して難しいものではありません。翻訳ツールなども活用しながら、じっくりと使い方を習得していけば問題ないでしょう。
Postmanを活用できる職種の年収
Postmanを活用できる代表的な職種として、Web APIの利用の機会が多いWebエンジニアが挙げられます。
Webエンジニアに近いと思われる製品開発/研究開発エンジニアの年収は「マイナビエージェント職種図鑑」での平均年収は477万円(※2023年8月執筆時点)、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収592万円と分かりました。
国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、Webエンジニアは一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。
Webエンジニアは、WebサービスやWebアプリケーションを開発する職種です。高い収入を目指すためには、APIを活用して、コスト削減や開発期間を短縮することができるスキルを持ったエンジニアを目指しましょう。
【参考】:マイナビエージェント職種図鑑 ※【平均年収 調査対象者】2020年1月~2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方 【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7) 【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁
Postmanの主な機能
PostmanはAPI開発に役立つどのような機能を持っているのでしょうか。多彩な機能の中から、代表的なものについて説明していきます。
API client
Postman APIクライアントは、APIの探索、デバッグ、テストを簡単に行える基本ツールです。HTTP、REST、SOAP、GraphQL、WebSocketなど複雑なAPIリクエストを定義することが可能で、応答やリンク、本文内のテキストの言語を自動的に検出し、検査を容易にします。
また、リクエストを整理してPostmanコレクションに再利用可能にでき、効率的な作業を実現します。コレクションにリクエストを結び付けたり、JavaScriptコードを用いてワークフローを自動化したりすることが可能です。
API testing
APIテストでは、機能テストや統合テスト、回帰テストを作成でき、Node.jsベースのランタイムには、テストを迅速に構築するためのパターンとライブラリが備わっています。
APIが期待通りに動作し、サービス間の統合が確実に機能し、既存の機能が変更によって損なわれていないことを確認できます。
また、APIプロジェクトで問題が発生した場合、不完全なデータや誤ったパラメータを含むリクエストを送信してAPIのエラー処理を検証するテストを行うことができます。
Mock servers
Postmanでは、クラウド上でホストされているモックサーバーを使用して、APIが本番環境に入る前に、APIの動作を確認できます。
モックサーバーは、リクエストを受けて応答を返すことで、実際のAPIの動作をシミュレートします。コレクションにモックサーバーを追加し、サンプルリクエストを含めることで、APIの動作を再現できます。
API documentation
PostmanのAPIドキュメント機能は、APIに欠かせないドキュメント作成を支援します。
コレクションやAPIのドキュメントを生成することができ、公開APIを作成している場合は、Webブラウザーを介して誰でもアクセス可能な公開ドキュメントにすることもできます。
Postman導入の気になる点
ここでは、Postmanを導入する時に気になる、利用のメリットや無料版・有料版の違い、Postmanのスキルアップについて解説します。
Postman導入によるメリット
APIの手動テストは、複雑で労力を要することが多いですが、Postmanを使用することで、GETやPOSTテストを容易に行うことができ、自動テストの構築も行うことができるため、作業の簡素化と効率向上に役立ちます。
また、モックサーバーを利用してAPIの動作を確認したり、APIドキュメントの作成を支援したりすることにより、API開発をよりスムーズに行うことが可能です。
Postmanの無料版と有料版の違い
Postmanを利用する場合、無料プランと有料プランがあります。
無料プランでも個人で基本的な機能を使用することができます。チームで利用したり、さらに高度な機能を利用したりしたい場合は有料プランの利用が必要です。
【参考】:Download Postman 【参考】:Postman API Platform plans and pricing
Postmanのスキルアップのために
Postmanの使い方を学ぶには、まず公式ブログで最初に行いたい5つのことを確認しましょう。Postmanでできることが分かりやすくまとめてあります。また、チュートリアル記事も充実していますので、習得の度合いによって興味がある記事を確認していくと良いでしょう。
Postmanの活用方法を学習したら、そのスキルを活かすため、自社でAPI開発の現場への配属を希望してキャリアアップにつなげたり、活用できる企業に転職したりするのもおすすめです。
【参考】:First 5 Things to Try If You’re New to Postman | Postman Blog 【参考】:Tutorials Archives - Postman Blog
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Postmanを活用してAPI開発を効率化しよう
ここまで、Postmanの概要や使用できる機能、メリットなどについて解説してきました。HTTPリクエストの作成からテスト、自動化まで多彩な機能を備え、API開発者やテストエンジニアに注目されるツールであることが分かったと思います。
Postmanの機能を活用すれば、アプリケーション開発でAPIを有効に利用でき、Webエンジニア、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニアなど、様々な職種で活躍の場が広がります。Postmanのスキルを磨いて、活用できる企業に転職を検討するのも良いでしょう。
しかし、転職活動には、求人検索や面接調整などの煩雑な手続きがつきものです。また、履歴書を書いたり面接対策を行ったりと、1人で転職活動を行うのは大変なものです。
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