ChatGPTの会話をNotionに保存する
ChatGPTは、ユーザの質問内容に対して、自動的に人間らしい自然な文章を生成して回答するAIチャットサービスです。膨大なデータにより学習されたAIは、高度で専門的な内容を回答することもでき、大いに注目を集めています。
非常に強力な文章生成で、様々な業務効率化やアイデア出しの手助けをしてくれるChatGPTですが、ChatGPT自体のサービス上では会話の内容を細かく整理することができません。
そこで、この記事では、Google Chromeの拡張機能である「ChatGPT to Notion」を使って、ChatGPTの会話内容を文書管理のオールインワンツールであるNotionに保存する方法を解説します。
簡単な操作でNotionに保存でき、後で見直す時にわかりやすいように整理することができますので、ぜひ試してみてください。
【参考】:Introducing ChatGPT 【参考】:Notion (ノーション) – Wiki、ドキュメント、プロジェクト。すべてをひとつに。
ChatGPT to Notionとは
「ChatGPT to Notion」はGoogle Chromeで使用できる拡張機能です。そのため、使用するブラウザはGoogle Chromeである必要があります。
ChatGPT to Notionを使えば、保存したいChatGPTとの会話をNotionに取り込んでタグをつけたり、メモ欄にメモを残したりして、自在に管理することができるようになります。
それでは、実際にChatGPT to Notionのインストールから使用までを見ていきましょう。
ChatGPT to Notionをインストールする
まずは、ChatGPT to NotionをGoogle Chromeで使えるようにインストールします。
ChromeウェブストアからChatGPT to Notionをインストール
ChatGPT to Notionは、Chromeウェブストアからインストールすることができます。 最初に、以下のChrome ウェブストアにアクセスしてください。
【参考】:Chrome ウェブストア
「ストアを検索」の検索ボックスで、「ChatGPT to Notion」を検索して、ChatGPT to Notionのページを開き、「Chromeに追加」をクリックします。
下の図のように「追加しますか」の確認ウインドウが出ますので、「拡張機能を追加」をクリックします。
ChatGPT to NotionがChromeに追加されました。これでインストールは完了です。
Chromeのツールバーに表示させる
次に、ChatGPT to NotionのアイコンをChromeのツールバーに表示させましょう。
Chromeのアドレスバーの右側にある、パズルのピースのような形をした拡張機能アイコンをクリックします。
「ChatGPT to Notion」が表示されるので、右側にあるピンのマークをクリックします。すると、拡張機能アイコンの横に、ChatGPT to Notionのアイコンが表示されます。
ChatGPT to Notionの使用準備をする
次に、NotionにChatGPTの会話を保存するためのデータベースを作成し、ChatGPT to Notionと連携させます。
Notionにデータベースを作成する
ChatGPT to Notionを使用するには、NotionにChatGPTの会話を保存するためのデータベースを作成しておく必要があります。データベースには、「名前」と「URL」のプロパティが必要です。
Notionでデータベースを作成すると最初からある「タグ」プロパティは、会話の整理に活用できます。必要に応じて自分でプロパティを増やすこともできます。
それでは、Notionにデータベースを作成してみましょう。Notion上で新しいページを追加して、「テーブル」をクリックし、データソースを選択する「+新規データベース」をクリックします。
データベースが作成されるので、タイトルをつけます。ここでは、「ChatGPTチャット内容保存」としておきます。
次に、データベースにURLプロパティを追加します。既存の「タグ」プロパティの右側にある「+」をクリックして、表示されるボックスに「URL」と入力します。種類で「URL」が出てくるので、クリックします。
「プロパティの編集」では、ボックスの中の「URL」をそのままにして、「×」ボタンで閉じてください。すると、URLプロパティが追加されます。
ChatGPT to NotionとNotionデータベースを連携する
続いて、Chromeの右上にできているChatGPT to Notionのアイコンをクリックします。
「ChatGPT to NotionがNotionへのアクセスをリクエスト」の画面が表示されますので、「ページを選択する」をクリックします。すると、Notionにあるページが一覧で表示されるので、作成したデータベースを選択して、「アクセスを許可する」をクリックします。
これで、ChatGPT to NotionがNotionに連携されました。
連携ができた直後には、ChatGPT to Notionの制作者のNotionページが表示されます。ChatGPT to Notionに関する様々な情報が掲載されていますが、使用開始の手順の中では必要ないので、そのまま閉じて構いません。
ChatGPT to Notionを使って会話を保存する
いよいよ、ChatGPT to NotionでChatGPTとの会話をNotionに保存してみましょう。
会話全体をNotionに保存する
ChatGPTの画面では、左側にこれまで行った会話がテーマごとに一覧表示されています。 ここでは、Notionに保存したい会話を選んで、会話全体をまるごと保存してみます。
ChatGPTで保存したい会話を選んで、会話の内容が表示されている状態で、Chrome右上のChatGPT to Notionのアイコンをクリックします。
小さなウインドウが表示され、先ほど作成したデータベース名が表示されるのでクリックします。 表示される「Save full chat」をクリックして「Discussion saved!」と表示されれば、保存完了です。
保存する際に「Generate headings & table of contents」のチェックボックスにチェックを入れておくと、会話を保存した時に目次とヘッダーが自動的に生成されます。整理するのに便利なので、不要でなければつけておくと良いでしょう。
保存した会話を確認する
Notionのデータベースに追加された会話を確認してみましょう。Notionデータベースを見てみると、「名前」に会話のタイトル、「URL」には該当のChatGPTの会話へのURLリンクが保存されています。
保存された会話の内容を確認します。 会話のタイトルのあたりにマウスカーソルを当てると表示される「開く」をクリックすると、会話が保存されたNotionページが表示されます。
あとは、通常のNotionデータベースと同じように、テキストやプロパティを追加したりするなどして、編集を行うことができます。
1つの回答をNotionに保存する
今度は、会話の中の1つの回答を保存してみましょう。 ChatGPTで会話を表示させ、保存したい回答に表示されているピンのマークをクリックします。すると保存ウインドウが表示されますので、「Save」をクリックすると、選択した1つの回答が保存されます。
Notionのデータベースに、選んだ1つの回答が保存されています。
同じ会話のタイトルで複数回保存した場合
Notionデータベースには、「名前」プロパティ、すなわちChatGPTの会話タイトルがキーとなり保存されます。
そのため、ChatGPTで同じタイトルの会話を何度も保存した場合、Notionのデータベースでは、同じ会話タイトルのレコードのNotionページに、保存した会話が追記されていくことに気をつけてください。
ChatGPT to Notionで困った時には
ここでは、ChatGPT to Notionを使っていて困った時の対処方法をご紹介します。
連携するデータベースを追加したい時
Notionで別のデータベースを作って会話を保存したい場合、Notionの設定でChatGPT to Notionとのコネクトを編集する必要があります。
Notionで新しいデータベースを作成し、画面の右上の3点リーダメニューをクリックし、「コネクトの追加」、「コネクトを管理」とクリックします。
ここでは例として、「その2_ChatGPTチャット内容保存」データベースを新たに追加していきます。
「自分のコネクト」にChatGPT to Notionが表示されるので、右側の3点リーダメニューをクリックし、「選択したページにアクセスする」をクリックします。 Notionページ一覧が表示されるので、追加したデータベースを選択して「アクセスを更新」をクリックします。
次に、ChatGPT to Notionで、新しいデータベースを保存先に追加しましょう。
ChatGPTで保存したい会話を表示させ、右上のChatGPT to Notionアイコンをクリックします。 保存ウインドウの中の「Settings」をクリックすると、新しく追加したNotionデータベース名が表示されるので、クリックします。
すると、「Save to:」の保存先に新しいデータベースが表示され、選べるようになります。
URLプロパティがないというエラーが出る場合
Notionデータベースには、URLプロパティが必要です。 会話を保存しようとした際に以下のエラーが表示される場合、URLプロパティがありません。データベースにURLプロパティを追加してください。
ChatGPT to Notionを再インストールする時
ChatGPT to NotionとNotionデータベースとの連携が失敗してうまく使えないなどのトラブルが発生し、解決できない場合、ChatGPT to Notionを削除して再インストールすると改善することがあります。
ChatGPT to Notionを削除するには、Chrome右上の拡張機能アイコンをクリックし、ChatGPT to Notionの縦3点リーダメニューをクリックし、「Chromeから削除」をクリックします。
ChatGPT to Notionを削除したら、Notion側もChatGPT to Notionのコネクトを解除しましょう。
Notionで「コネクトを管理」を表示させ、「自分のコネクト」にあるChatGPT to Notionの右側の3点リーダメニューをクリックし、「アカウントの接続を解除」をクリックします。
これで、ChatGPT to Notionを再インストールすることで、再度Notionデータベースの選択から行うことができます。
ChatGPT to NotionでChatGPTとの会話を効率よく整理しよう
ChatGPT to Notionを使ってNotionで会話の管理や整理を行うことで、ChatGPTをさらに活用できることは間違いないでしょう。
ChatGPTとの会話をNotionデータベースで適切に分類・整理し、分析することで、新しいアイデアが生まれてくるかもしれません。この記事を参考に、ぜひ、ChatGPT to Notionを使ってみてください。
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