Windows 11のドライバーを更新する方法は?概要と手順を解説
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Windows 11のドライバーを更新する方法は?概要と手順を解説
アンドエンジニア編集部
2023.04.20
この記事でわかること
ドライバーは、デバイスやシステムハードウェアを制御するソフトウェアコンポーネントです
Windows 11では、ドライバーを自動あるいは手動で更新することができます
定期的に更新することで、機能追加への対応とシステムの安定化が期待できます

Windows 11のドライバー更新

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Windows 11のドライバーは、自動あるいは手動で更新することができます。自動更新と手動更新で使用するツールはそれぞれ異なります。ここでは、更新のツールの使用方法と、ドライバーの役割や種類などについても解説していきます。

ドライバーを自動で更新する

Windows 11では、各デバイスを制御するためにドライバーを自動で更新することができます。ドライバーの自動更新は、初期設定で有効になっています。Windowsの更新プログラムとして提供されます。ドライバーを自動で更新するには、変更は不要ですが、ここでは使用するツールを見ていきます。

ドライバーの更新方法の確認・変更は「システムのプロパティ」から行います。「システムのプロパティ」の起動方法は、「設定」アプリの「システム」「バージョン方法」から行います。

「システム」「バージョン方法」は、次の図のように、スタートメニューを右クリックし、「システム」を選択します(①②③)。

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 【図】:「設定」アプリの「システム」「バージョン方法」の起動

次の図のように、関連リンクから「システムの保護」をクリックすると、「システムのプロパティ」の「システムの保護」タブが表示されます(①②)。

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 【図】:「システムのプロパティ」の起動

続いて次の図のように、「ハードウェア」のタブから「デバイスのインストール設定」をクリックします(③④)。「デバイスのインストール設定」が表示されたら、「はい(推奨)」が選択されていることを確認します(⑤)。

不具合が生じた場合は、「いいえ」を選択し「変更の保存」で設定変更することもできます。

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 【図】:「システムのプロパティ」の起動(続き)

「いいえ」を設定した場合は、「デバイスが適切に機能しない可能性があります」との記載がある通り、ドライバーが更新されませんのでリスクを理解して、慎重に設定する必要があります。

【参考】:Windows の更新 【参考】:Windows Update:よくあるご質問

ドライバーを手動で更新する

ドライバーを手動で更新するには、「デバイスマネージャー」を使用します。「デバイスマネージャー」を起動するには、次の図のようにスタートメニューを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択し、起動します(①②③)。

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 【図】:「デバイスマネージャー」を起動する

【参考】:Windowsでドライバーを手動で更新する

デバイスマネージャーからできること

デバイスマネージャーでは、「ドライバーの更新」のみならず無効化やアンインストールを行うことができます。ハードウェアに変更があった場合には、ハードウェア変更のスキャンを行うこともできます。

実際の「デバイスマネージャー」のドライバーの更新方法は、以降で解説していきます。

ドライバーの提供元

ドライバーは、PCメーカーやデバイスメーカーから供給されます。標準的なデバイスや標準提供されるドライバーはWindows 11供給元であるマイクロソフトを通じて提供されます。ドライバーが見つからないなどの場合には、提供元の確認が必要です。

詳細については、PCやデバイスに付属されるドキュメントをご確認ください。

【参考】:富士通 ドライバーやアプリなどのアップデート方法 【参考】:NEC Windows 11でデバイスドライバーを最新バージョンに更新する方法 【参考】:Dell ドライバおよびダウンロード 【参考】:HP Windows Update によるドライバの更新 (Windows 11、10) 【参考】:Lenovo Windows 11でデバイスドライバーを最新バージョンに更新する方法

ドライバーの役割や種類

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ここでは実際に「デバイスマネージャー」を使用していきます。デバイスマネージャーはWindowsのシステムツールです。OSが認識しているハードウェアデバイスを認識し、動作を確認したり所定の動作設定を施したりしてWindowsを安定稼働させるためのツールです。

ドライバーの役割

それぞれのハードウェアデバイスには、デバイスを制御するための「ドライバー」と呼ばれるソフトウェアコンポーネントが割り当てられます。各デバイスに割り当てられたドライバーは、どの組み込み部品や接続装置を効率的に動作させるために、デバイス固有の設定を行ったり確認したりします。

次の図は、デバイスマネージャーの表示ですが、多数のデバイスが登録されています。右側のように拡大してみると、Windows 11の動作に必要となる、ハードウェアの部品や装置がカテゴリー別に登録されていることがわかります。

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 【図】:「デバイスマネージャー」の登録デバイス

以降では、主に設定することが多いデバイスのドライバーについて個別に確認していきます。

ネットワークアダプター

ネットワークアダプターは、ネットワークに必要なアダプタードライバーです。アダプターとは、PC本体に接続するカードや電子部品からなり、ホストバスアダプター(HBA)と呼ばれます。

次の図をご覧ください。ネットワークアダプターは、「ネットワークアダプター」の項目を展開すると表示されます(①)。ここで表示される1つ目の項目がネットワークアダプターです。

ここでネットワークアダプターを選択し右クリックメニューで、「ドライバーの更新」を選択し、「ドライバーの更新」を表示させます(②③)。

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 【図】:「ネットワークアダプター」のドライバー更新

通常は、「ドライバーを自動的に検索」を選択します(③)。デバイスの供給元から専用のドライバーが提供されている場合は、「コンピューターを参照してドライバーを検索」を選択し、保存しておいたドライバーを用いることができます。

ネットワークを使用するには、ネットワークアダプターだけではなく追加設定が必要になります。設定は次の図のように、「設定」アプリの「ネットワークとインターネット」から行います(①)。

Wi-Fiの場合は、「Wi-Fi」から設定を行います(②③)。詳細設定は、「ネットワークの詳細設定」から行います(④⑤)。

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 【図】:ネットワークの設定と確認

ディスプレイアダプター

ディスプレイアダプターは、 ディスプレイ表示に必要なアダプタードライバーです。ノートPCの場合ディスプレイアダプターは、本体に組み込まれているホストバスアダプターです。

次の図のようにディスプレイアダプターは、「ディスプレイアダプター」の項目を展開すると表示されます(①)。ここでディスプレイアダプターを選択し右クリックメニューで、「ドライバーの更新」を選択し、「ドライバーの更新」を表示させます(②③)。

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 【図】:「ディスプレイアダプター」のドライバー更新

ディスプレイアダプターの場合、チップベンダーから専用の設定ツールが提供される場合があります。詳細については、お持ちのHBAやPC本体のドキュメントをご確認ください。

プリンター

プリンターは、接続インターフェースはUSBやWi-Fi・有線ネットワークなどの標準ドライバーを併用します。プリンターデバイス固有のドライバーについては、「プリンター」として「デバイスマネージャー」に表示されます。次の図をご覧ください。

プリンタードライバーについても、ネットワークアダプターやディスプレイアダプター同様に「プリンター」の項目を展開し、ドライバー名を選択し右クリックメニューで、「ドライバーの更新」を選択し、「ドライバーの更新」を表示させます(①②③)。

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 【図】:「プリンター」のドライバー更新

プリンターは次の図のように、「設定」アプリの「Bluetoothとデバイス」から「プリンターとスキャナー」で使用するプリンターを追加したり設定したりします。

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 【図】:プリンターの追加と設定

プリンターの場合は、供給元から管理ツールが提供される場合がほとんどです。インクの残量表示や用紙設定などきめ細かな設定が可能です。

Windows11のプリンター設定方法やトラブルシューティングも紹介!

Windows 11のドライバーを更新し安定稼働しましょう

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Windows 11に限らずOSのドライバーは、定期的に更新しておくことが望ましいです。機能追加とともに、既知の問題が解消されることが多いので安定稼働に欠かせません。一括更新ソフトやフリーソフトなどもありますが、最初に標準ツールを利用するのがおすすめです。

Windows 11のドライバー更新の仕組みを使用して、コンディション維持に努めましょう。

定期的に訪れる累積更新プログラムとは?Windows Updateの専門用語を解説
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