
Claudeは無料で利用できる?

Claude(クロード)は、米国AI研究企業Anthropic社が開発した大規模言語モデルです。OpenAIのChatGPTと同様に、テキスト生成、質問応答、翻訳など、様々なタスクをこなすことができます。Claudeが注目される理由は、その高い自然言語処理能力にあります。
人間が話すような自然な言葉で、まるで会話しているようなスムーズなコミュニケーションが可能です。また、倫理的な配慮も重視されており、差別的な発言や有害な情報を生成しないように設計されています。
本記事では、Claudeの無料版と有料版(Claude Pro)を取り上げ、それぞれができること、できないことなどの両者の違いをわかりやすく解説します。さらに、Claudeの登録方法も紹介しますので、ぜひ自分に最適のプランを見つけてください。
【参考】:Claude 【参考】:Models - Anthropic 【参考】:ChatGPT | OpenAI



Claudeの無料版でできること

ClaudeはChatGPTと同じく、大規模言語モデルですが、無料枠では以下の機能を利用できます。それぞれの機能について詳しく見ていきましょう。

テキスト生成
Claudeの無料版では、テキスト生成機能を使って、様々な種類の文章を簡単に作成できます。例えば、ブログ記事のアイデア出しから執筆、メールの作成、レポートの草稿、企画書の作成など、ビジネスシーンでも役立つ文章作成が可能です。
また、詩や小説、脚本などのクリエイティブな文章作成にも対応できます。
質問応答
質問応答機能を使って、様々な質問に自然な文章で回答を得ることができます。一般的な知識に関する質問はもちろん、専門的・曖昧・複雑な質問などにも対応可能です。
例えば、「〇〇について教えて」などの簡単な質問から、「〇〇の歴史的背景について詳しく教えて」といった複雑な質問まで、幅広く対応できます。
また、質問の意図を理解しようとするため、曖昧な質問に対しても、質問内容を具体的にしたり、複数の解釈を提示したりするなど、状況に応じた柔軟な対応が期待できます。
要約
Claudeの無料版で利用できる「要約」機能は、長文の情報を手軽に把握したい場合に役立ちます。例えば、ニュース記事やレポート、議事録など、大量のテキストデータを要約することができます。
要約機能は単に文章を短くするだけでなく、重要なポイントを的確に抽出できるため、元の文章の意図を損なわずに、内容を効率的に理解することが可能です。
翻訳
翻訳機能は、異なる言語間で文章を翻訳するのに役立ちます。例えば、海外のニュース記事やウェブサイトの内容を日本語に翻訳したり、海外の友人とのコミュニケーションで自分の文章を翻訳したりすることが可能です。
Claudeの翻訳機能では、単語やフレーズだけでなく、文脈に応じた自然な翻訳を提供し、機械翻訳にありがちな不自然さを軽減し、よりスムーズなコミュニケーションをサポートします。
画像やコードの生成
Claudeの無料版には前述の機能に加えて、「Artifacts」という機能の利用が可能です。この「Artifacts」機能は、AIとの対話中に、テキスト以外の様々な種類のコンテンツをリアルタイムで生成できる機能です。例えば、ベクター画像の生成、プログラミング言語のコード生成などができます。
【参考】:Claude Artifacts
データ分析
Claudeの無料版の新機能として、分析ツールがあります。CSV形式のデータであれば、Claudeに読み込ませて、簡単な集計処理を行ったり、グラフ化したりすることができます。さらに、Pythonなどのコードを生成して、データの読み込み、加工、分析、可視化などを行うこともできます。
Claudeの無料版でできないこと(制限)

Claudeの無料版は様々な機能を試せる便利なサービスですが、いくつかの制限もあります。具体的な数値などは公表されていませんが、無料版の場合、Claudeのコンテキストウィンドウと1日のメッセージ制限は需要に応じて変動すると公表されています。
【参考】:使用制限を増やすにはどうすればいいですか? | Anthropic ヘルプセンター
利用できるAIモデル
無料版では、Claude 3.5 Sonnetというモデルのみが利用可能です。このモデルでも十分に高度な処理が可能ですが、より高性能なモデル(Claude 3 Opus、Claude 3 Haikuなど)は有料版のみの提供です。
利用量の制限
無料版では1日当たりの利用回数や利用量に上限があり、連続して使用しすぎると一時的に利用できなくなる場合があります。具体的な上限値は公開されていませんが、一般的な個人利用であれば十分な量でしょう。
利用できる機能の制限
有料版では「Projects」機能が利用できます。これは、複数の会話をまとめて管理できる機能で、長期的なプロジェクトや複雑なタスクに取り組む際に便利です。しかし、無料版ではこの機能は利用できません。
生成できるコンテンツの制限
無料版でも「Artifacts」機能を利用して、画像やコードなどのコンテンツを生成できますが、生成できるコンテンツの種類や量には制限があります。より多くのコンテンツ生成や、より高度な機能を利用したい場合は、有料版へのアップグレードが必要です。
Claude有料版(Claude Pro)でできること

Claude Proは、無料版のClaudeをさらにパワーアップさせた有料プランで、より高度な機能や快適な利用体験を提供し、ビジネスやクリエイティブな活動をサポートします。ここでは、無料版と比較して、Claude有料版(Claude Pro)でできることを解説します。
利用できるモデル
Claude Proでは、無料版で利用できるClaude 3.5 Sonnetに加えて、より高性能なAIモデルであるClaude 3 OpusとClaude 3 Haikuを利用できます。Claude 3 Opusは、特に複雑なタスクや長文の処理に優れており、高度な推論能力や創造性を必要とする作業に適しています。
利用量
無料版では1日当たりの利用回数や利用量に上限があり、連続して使用すると、一時的に利用できなくなる場合がありますが、有料版ではほとんど制限を気にせずにClaudeを利用できます。また、混雑時でも優先的にアクセスできるため、待ち時間が短縮されます。
利用できる機能
無料版にはない機能として、「Projects」機能があります。この「Projects」機能を利用することで、複数の会話をまとめて管理できるようになり、長期的なプロジェクトや複雑なタスクに取り組む際に、情報を整理しやすくなります。
生成できるコンテンツ
無料版に比べて、「Artifacts」機能で生成できるコンテンツの種類や量が増えます。より高度な画像生成や、複雑なコード生成などが可能になります。また、生成できるコンテンツの量も増えます。無料版では、1度に生成できるコンテンツの量に制限がありましたが、Pro版では、より多くのコンテンツを生成できます。
Claudeの登録方法

ここでは、Claudeを初めて利用する方のために、登録方法の手順を解説します。ChatGPTなどの生成AIを日常的に利用している方は、違和感なく使いこなせるでしょう。
アクセス方法
Claudeには大別して、Anthropicの公式サイトにアクセスして利用する方法と、Anthropicから提供されているAPIを利用して、自分のアプリケーションにClaudeを組み込んで利用する方法があります。ここでは、一般的な公式サイトから直接利用する方法について紹介します。
【参考】:Home|Anthropic
アカウント作成(無料プランの場合)とプラン選択
Anthropicの公式サイトにアクセスすると、次の「CLAUDE.AI」と「API」の選択画面が表示されます。左下に表示された「CLAUDE.AI」の[Talk to Claude]ボタンをクリックします。

【参考】:Claude
ChromeにGoogleアカウントでログインしている方は、次の画面が表示され、携帯電話番号の入力が求められます。携帯番号を入力し、下の「I confirm that I am at least 18 years of age」をチェックし、[Send Verification Code]ボタンをクリックすると、携帯電話に確認コードが送られます。
※Googleアカウントを利用していない方は、Eメールアドレスの登録が求められます。

前画面で入力した電話番号に、6桁の認証コードが送られてくるため、表示された認証コード画面に認証コードを入力すると、次のプラン選択画面が表示されます。Proプラン、チームプラン、フリープランから選択します。ここでは、最下段にあるフリープランを選択します。

プランを選択すると、ウェルカムメッセージが表示され、ユーザー名の設定画面に遷移します。ユーザー名はAIが呼びかける際の名前なので、ニックネームでも構いません。名前を入力したら[Send↑]ボタンをクリックします。

次に利用規約や注意事項の確認を行い、[Acknowledge & Continue]ボタンをクリックします。

Claudeの利用に関する説明や注意事項が表示されますので、確認後[Sounds Good、Let's Begin →]ボタンをクリックします。これで、Claude.AIが利用できるようになりました。

プロンプト入力画面が表示されます。使い方は、質問や指示を日本語で入力するだけです。

ここでは、プロンプトに「アメリカの面積は日本の面積の何倍?」という質問を入力したところ、次のような回答が返ってきました。質問の意図をしっかり把握し、適切な回答を返してくれました。



Claudeの料金プランの比較

ここで、Claudeの無料版であるFreeプランと有料のProプランを比較してみましょう。有料プランには他に法人向けのTeamプラン、エンタープライズプランがありますが、ここでは割愛します。それぞれの価格、利用できるモデル、メッセージの制限や特徴について一覧でまとめました。選択の際の参考にしてください。

【参考】:Claude Proの料金はいくらですか? | Anthropicヘルプセンター
どのプランがいい?
Claudeは、無料プランでも利用頻度がそれほど高くなければ不足はありませんが、具体的な利用制限が明示されておらず、利用中に突然利用枠を超えてしまう可能性があります。まずは無料プランで試し、さらに必要性を感じたら、有料プランを選択すると良いでしょう。
Claudeを知ってうまく活用しよう

この記事では、Claudeの無料プランと有料プランの違い、できること、できないこと、料金などについて図解しました。Claudeはテキストの生成や翻訳、質問回答など、様々な用途で活用できます。
無料プランは制限がありますが、Claudeの基本機能は一通り試せますので、まずは無料で試し、期待通りの評価が得られたら、有料プランに移行すると良いでしょう。この記事を参考に、Claudeをフルに活用してみましょう。
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