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スクラムマスターのおすすめ資格3選!研修内容や勉強方法も解説
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スクラムマスターのおすすめ資格3選!研修内容や勉強方法も解説

アンドエンジニア編集部
2022.04.13
この記事でわかること
スクラム開発とは、アジャイル開発の思想を元にした開発手法の1つであり、プロダクトオーナー・スクラムマスター・開発メンバーという3つの役割でチームを組みます
スクラムマスターとは、スクラム開発において開発メンバーが円滑にスクラムを進められるように障害を取り除く役割です
スクラムマスターとしての知識を体系的に身につけられる資格に、「認定スクラムマスター」「LSM」「PSM」の3つがあります

スクラムマスターとは?

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「スクラムマスター」とは、スクラム開発の理解と実践を推進し、チームメンバーがプロジェクトを円滑に進められることに責任を持つ人です。いわゆる「プロジェクトマネージャー」や「プロジェクトリーダー」とは別の職種として区別されています。本記事では、スクラム開発とは何かについて解説した後に、スクラムマスターとして働くためのスキル・知識を得られる資格を3つ紹介します。

「スクラム開発に興味があり、個人的に作法を勉強したい」「参画中のプロジェクトでスクラムマスターを担当することになったが、何を勉強すれば良いか分からない」といった方向けの記事となっています。

そもそもスクラム開発とは?

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スクラム開発は、アプリやソフトウェア開発の手法の1つです。チーム内でのコミュニケーションを重視し、迅速にプロダクト開発を進めていきます。

ラグビーの試合でボールを奪い合うために、チームメンバーが体を交差させて塊を作り相手に向かっていくことを「スクラム」と呼びます。ソフトウェアにおける「スクラム開発」という名前は、1つの目標に向かってチームが一丸となって働くところがラグビーのスクラムに似ているところから名付けられました。

スクラム開発とは?エンジニアが知っておきたい情報をまとめました!

アジャイル開発の思想が根底にある

スクラム開発ではウォーターフォール開発とは異なり、設計〜テスト〜リリースまでの期間を短く区切り、何度もサイクルを回すことでプロダクト開発を進めます。

この開発手法はアジャイル開発の「開発途中に仕様・設計の変更があるのは当然である」という思想を元にしています。

アジャイル開発は、2001年に17人の技術者によって表明された「アジャイルソフトウェア開発宣言」という文書をきっかけに広まった、開発方針の1つです。「チーム内の対話」「動くソフトウェア」「顧客との協調」「変化への対応」を重視する価値観として、今も多くの企業に取り入れられています。

【参考】:アジャイルソフトウェア開発宣言

DX時代に脚光を浴びる「アジャイル開発」の本命「スクラム」とは?

スクラム開発に必要な役割

スクラム開発を行うチームには、大きく分けて3つの役割が必要です。それぞれ、以下で紹介します。

・プロダクトオーナー プロダクトオーナーは、プロダクト価値の最大化に責任を持つ職種です。プロダクトの開発に必要なタスクを「プロダクトバックログ」として整理し、その優先度を決めます。また、ビジネス感覚が鋭いことが重要な素質の1つに挙げられます。市場が求めるプロダクトへのニーズをしっかりと把握しなければなりません。必要な場合はプロダクト仕様の変更や削除を行うなど、重要な意思決定を行う職種でもあります。

・スクラムマスター スクラムマスターは、チームがスクラムとは何かを理解した上で、スクラムのやり方に沿って開発を進められているか、常にチェックする役割です。スクラムという開発手法に最も詳しい必要があります。また、チームの目的達成の妨げになりうる障害が発生した場合には、スクラムマスターが率先してそれを取り除きます。

・開発チーム プロダクトオーナーやスクラムマスターと協力しながら、実際の開発タスクをこなしていく役割です。データベースの管理やアプリケーションの開発、テストの作成など、プロダクト開発に必要なことは一通り行える必要があります。

スクラムマスター関連の資格は3つある

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では、スクラムマスターとしての経験や知識を保証するための資格にはどういったものがあるのでしょうか。

認定スクラムマスター

認定スクラムマスター(Certified Scrum Master、以下CSM)は3つある資格のうち、最もメジャーと言われている資格です。Scrum Alliance社認定の研修を受けた後に初めて受験資格が与えられ、さらに試験に合格して資格取得者として認定されます。

・研修 研修は座学とケーススタディを組み合わせたもので、「スクラムマスターとして振る舞うにはどうすれば良いのか」が実践形式で身につくものになっています。研修のほとんどは英語もしくは通訳ありで行われます。CSM受講のための研修を行える「スクラムトレーナー」にはScrum Alliance社の認定が必要ですが、その認定を受けている日本人が少ないためです。英語に自信がない方は通訳ありの研修を選択しましょう。

また、CSMは研修受講のための金銭的負担が大きいのが特徴です。2022年3月時点での各社の研修期間と研修料金をまとめます。

「Scrum Alliance」 受講期間...2日 受講費用...161,139円(税込) 言語....英語、通訳あり

「Odd-e Japan」 受講期間...5日 受講費用...3,200ドル(税込) 言語....日本語

「Agile Business Institute」 受講期間...2日 受講費用...161,139円(税込) 言語....英語、通訳あり

以下に各社の研修受講の申込サイトを添付しますので、参考にしてみてください。

【参考】:Course Search - Scrum Alliance 【参考】:Scrum Alliance® 認定研修 【参考】:認定スクラムマスター日程

・試験 研修は複数の団体が主催しているのに対し、試験問題はScrum Alliance社が監修している1種類しかありません。問題文の言語について、英語か日本語のうち好きな方を選ぶことができます。試験時間は60分間で50問あり、37問正解が合格条件です。内容としては研修の内容に加えて、前述の「アジャイルソフトウェア宣言」と「スクラムガイド」を理解しておけば解ける問題です。

【参考】:スクラムガイド

LSM

Licesnced Scrum Master(以下LSM)は、Scrum Inc社が認定しているスクラムマスター資格です。受験のためには専用の研修受講が必要になっており、その研修はスクラムの共同考案者であるジェフ・サザーランド博士によって監修されています。

・研修 LSMの研修もCSMと同様、体験型のワークショップ形式となっており、スクラム経験の有無に関係なく受講することができます。基本的には日本語で研修が行われるので、CSMの研修と比べて受講しやすいです。受講費用は1人当たり税込22万円と高額になっています。

【参考】:Licensed Scrum Master Training - Scrum Inc. Japan

・試験 試験は4択問題となっており、全部で30問あります。試験合格には75%以上の正解が必要です。CSMと同じく、試験そのものの難易度はそれほど高くないという声が多いようです。研修の内容を正しく理解できていれば、問題なく合格できるでしょう。

PSM

Professional Scrum Master(以下PSM)はScrum.org社が認定しているスクラムマスター資格です。上記の2つの資格とは異なり、受験のために研修を受ける必要はありません。

・研修 試験受験のために研修受講が必須ではないものの、研修自体は用意されています。2022年3月時点では、日本語で行われる講義は存在せず、通訳もありません。英語での会話に抵抗がない方で、スクラムマスターとしての知識・経験を体系的に得たい方は受講を検討してみてください。

【参考】:Scrum Master Certification From the Home of Scrum

・試験 研修受講が必須でない代わりに、試験問題の難易度は他の資格より難しめに設定されています。また合格基準も高く、CSMの合格率が75%程度なのに対し、PSMは85%以上正解しないと合格できません。

下記の公式サイトに「Reading the Scrum Guide and taking the Open Assessments alone isn't typically enough preparation」とあるように、スクラムガイドを読んでおくだけでは準備不足です。Udemyの対策コースで勉強するなどして、さらに知識を深める必要があります。また、PSM受験のために必要な費用は150ドルとなっており、他の資格よりリーズナブルに受験することができます。

【参考】:Scrum Master Certification From the Home of Scrum 【参考】:Scrum for Beginners + Scrum Master Certification Preparation | Udemy

スクラムマスターとしての実力を付けるために資格を取ろう

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本記事では、スクラムマスターとしてのスキルや知識を体系的に得られる資格を3つ紹介しました。これらの資格を取得することで、スクラムマスターとして良い働き方ができるようになるだけでなく、昇進や転職の際にも有利になります。費用が高額になりやすいため、身に付くスキルが実用的なものなのかしっかり検討した上で受験するようにしましょう。

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