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MySQL Workbenchとは?
MySQLは、1995年に登場したリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。MySQLは、GPL(GNU General Public License)に基づくオープンソースの人気ナンバー1のRDBMSで、商用RDBMSであるOracle Databaseに続く人気を誇ります。
MySQL Workbenchとは、MySQLデータベースの設計・開発・管理を行う統合ツールです。GUIベースのツールのために、ビジュアル表示が可能です。加えてMicrosoft SQL Server、Microsoft Access、Sybase ASE、PostgreSQLからのデータベース移行にも活用できます。 参考:MySQL Workbench
MySQL Workbenchのインストールの進め方
MySQL Workbenchのインストールは無償提供版となるCommunity Downloadのサイトからダウンロード実行します。2021年10月時点の最新版はMySQL Workbench 8.0.26です。 参考:MySQL Community Downloads MySQL Workbench
操作方法はダウンロードサイトの「Select Operating System:」でインストールするOSを選択し、最後に「Download」をクリックします。ダウンロードサイトでは「Download」クリック後Oracle Web accountのサインアップを求められますが、「No thanks, just start my download.」をクリックすることでサインアップせずにダウンロードすることも可能です。
MySQL Workbench Windows版のインストール方法
MySQL Workbench Windows版のインストールは、Community Downloadのサイトで「Select Operating System:」で「Microsoft Windows」を選択します。ダウンロードサイトのサイト表示が代わり、Windowsのダウンロード画面が表示されます。
ここで推奨されているのは「MySQL Installer for Windows」というMySQL関連製品がすべて入っているインストーラです。こちらをインストールする場合は「Recommended Download:」下の「MySQL Installer for Windows」画像をクリックするか、「Go to Download Page」をクリックします。
「MySQL Installer for Windows」のリンク先は以下のサイトです。 参考:MySQL Community Downloads MySQL Installer
すでにMySQLをインストール済みの場合は、MySQL Workbench Windows版のみを「Other Downloads:」の「Download」からダウンロードします。ダウンロードが完了したら、保存したmysql-workbench-community-8.0.26-winx64.msiをインストール実行します。
MySQL Workbench Linux版のインストール方法
MySQL Workbench Linux版のインストールは、Community Downloadのサイトで「Select Operating System:」でディストリビューションを選択します。ダウンロードサイトのサイト表示が代わり、Linuxのダウンロード画面が表示されます。
ディストリビューションでして可能なOSは以下の通りです。 ・Ubuntu Linux DEBパッケージがダウンロードできます。 sudo apt install mysql-workbench-community8.0.26-1ubuntu21.04amd64.deb あるいは sudo apt update sudo apt install mysql-workbench
・Red Hat Enterprise Linux / Oracle Linux RPMパッケージがダウンロードできます。 rpm -ivh mysql-workbench-community-8.0.26-1.el8.x86_64.rpm あるいは sudo yum install mysql-workbench-community-8.0.26-1.el8.x86_64.rpm 依存関係はyum install で追加インストールします。
・Fedora RPMパッケージがダウンロードできます。 sudo dnf install mysql-workbench-community-8.0.26-1.fc34.x86_64.rpm
MySQL Workbench MacOS版のインストール方法
MySQL Workbench MacOS版のインストールは、Community Downloadのサイトで「Select Operating System:」で「macOS」を選択します。ダウンロードサイトのサイト表示が代わり、 MacOSのダウンロード画面が表示されます。
「Download」をクリックするとDMGファイルがダウンロードできます。ダウンロードしたDMGファイル(ここではmysql-workbench-community-8.0.26-macos-x86_64.dmg)をダブルクリックして、インストーラを起動します。表示されているMySQLWorkbench.appアイコンを、Applicationsディレクトリにドラッグアンドドロップしてアプリケーションコピーを行います。
MySQL Workbenchがインストールできない場合は?
Windowsでは、MySQL Workbenchがインストールできないことがあります。Windowsで発生する問題は以下のような点があります。
・Microsoft .NET Frameworkのインストールがされていない MySQL Installer では、Microsoft .NET Framework 4.5.2 以上が必要なため、事前に.NETをインストールしておきます。.NETが入っていない場合はインストール時にエラーダイアログが表示されます。 参考:Microsoft .NET Framework 4.5
・Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2019がインストールされていない Windows版MySQL Workbench実行時に「Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2019」が必要です。以下のリンク先の下「Visual Studio 2019 の Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」「ダウンロード」からVC_redist.x64.exeをダウンロードし、インストールします。 参考:Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2019 (for Japanese)
MySQL Workbenchの起動方法
MySQL Workbenchの起動方法は、WindowsではメニューからMySQL Workbenchをクリックし、MacOSではアプリケーションからMySQLWorkbench.appを開きます。LinuxではMySQL Workbenchのアイコンをクリックするかmysql-workbenchと入力します。
最初にMySQL Workbench起動画面の「MySQL Connections」の「+」ボタンをクリックします。ここでMySQLサーバ接続に必要な情報を入力します。具体的には、MySQLとの接続方法やMySQLユーザ名・パスワード・データベース名等を設定します。
無事起動できたらER図を作成し、ER図からデータベースのテーブル作成を行います。「File」「New Model」「Add Diagram」から進めていきます。その後「Database」「Synchronize Model」「Execute」でスキーマが作成されます。
同様に作成したデータベースからER図を作成することもできます。この場合は「Database」「Reverse Engineer...」と進め、「Stored Connection」でDBを選択し「Continue」と続けていきます。
MySQL Workbench起動しない場合は?
MySQL Workbenchが起動しない場合は次のようなことが考えられます。
・Windowsの場合 「MySQL Workbenchがインストールできない場合は?」で触れましたが、「Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2019」がインストールされていないと起動時にエラーが表示されます。そのため、あらかじめインストールしておきます。
・MacOSの場合 MacOSではBig Sur 11.1以降が必要です。バージョンが古い場合はバージョンアップをしておきましょう。 参考:macOS Big Sur
MacOS版の起動時にPythonのエラーが表示される場合は、Pythonを再インストールしライブラリフレームワークのリンクを再設定します。
Homebrewの場合、以下の流れで設定します。 brew install python@3.X sudo ln -s /usr/local/Cellar/python@3.X/3X.Y_Z/Frameworks/Python.framework /Library/Frameworks/Python.framework MySQL Workbench 8.0.23の不具合と報告されているため、MySQL Workbenchのバージョンアップをおすすめします。
・Linuxの場合 起動時に以下のようにMySQLサーバとの接続できない旨エラーが表示されることがあります。 “Can't connect to MySQL server on 'localhost'” この場合はアドレス解決に失敗していますので、/etc/mysql/my.cnfでbind-addressを設定します。以下の記述の先頭の#(コメント)を外して設定します。 #bind-address = 127.0.0.1
・OS共通 MySQLサーバ接続時に、アクセス権限がないため接続できないとのエラーが表示されることがあります。その場合は、MySQL Workbench起動画面の「MySQL Connections」の 「+」ボタンをクリックします。必要なMySQLの接続方法やユーザ名・パスワード・データベース名等を確認します。
MySQL Workbenchで効率的にデータベース設計を行いましょう
MySQL Workbenchはビジュアル表示で簡単にデータベース設計・開発・管理が可能です。パフォーマンスのダッシュボードツールも提供を開始しました。MySQL Workbenchがインストール完了したら、実際のデータベース設計に役立てることをおすすめします。
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