Web3.0とは?その技術や変...
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Web3.0とは?その技術や変化について解説!
アンドエンジニア編集部
2021.04.07
この記事でわかること
Web3.0はWeb発案者の構想であるDecentralized Web(分散化されたWebの形態)を指します
Web3.0ではピア・ツー・ピア(P2P)のネットワーク接続を基本的な方式に位置づけます
情報の相互発信とパーソナライズが進んでカスタマイズサービスの精度が高まります

Web3.0とは?

1989年にWorld Wide Webで利用されるHTMLが考案されて以来、Webを利用しない日はないと言ってよいほど我々の生活に浸透しています。Webの利用方法は当初は情報を静的コンテンツとして表示するだけのものでしたが、現在は双方向コミュニケーションに活用されています。

さらに、Web3.0という言い方も出始めています。Web3.0は正確な定義が確定したものではありませんが、Web開発当初の思想であるDecentralization(分散化、集中の排除)を語源としてるという理解が一般的です。中央集権化されない分権化された社会、インターネットの民主化を目指すもので、Decentralized Web(分散化されたWebの形態)を指します。

Web3.0の特徴は?

Web3.0の特徴をお話ししていきます。Web3.0は従来のクライアント・サーバー接続を発展して、ピア・ツー・ピア(P2P)のネットワーク接続を基本的な分散接続の方式としています。クライアント・サーバー方式では情報がサーバに蓄積されるため、サーバー攻撃や個人情報管理等のリスクが増大します。

一方、P2Pでは仲介するサーバーがないため、政府や企業による想定外の情報蓄積や閲覧リスクが軽減します。加えてIoT市場拡大により色々なデバイスがインターネットに接続されるため、情報量が爆発的に増えることが想定されます。そのため、人工知能や機械学習を活用しデータ検索の効率化・ブラウジング効率を高めたカスタマイズサービスが増加するでしょう。それによって、広告・マーケティングの質の改善や、カスタマーサポートの品質改善・効率向上がもたらされるでしょう。

機械学習の精度を高めるためにビッグデータが活用されます。加えて、双方向の情報開示が進んでいき、民間ジャーナリストの活躍の場が増えて、集権化された公的機関の内部告発や不正に対する情報公開が進んでいくと想定できます。

Web3.0の今後は?

Web3.0では分散Webの形態がさらに進んでいきます。そのため個人情報保護やプライバシー保護を強化するためのブロックチェーン技術や、ハッキング対策のためのセキュリティ技術や実装がさらに進むことが期待されています。技術の進歩によりブロックチェーンによる取引の暗号化が進み、ハッキングリスク低減や身分証明書のWeb登録等に活用されるでしょう。

続いて人工知能の活用領域の拡大が期待できます。具体的には、人工知能を活用した個々の希望に合わせたリコメンデーションの精度向上やパーソナライズへの適用が挙げられます。そのためビッグデータや機械学習精度がさらに向上していくでしょう。

また、ユーザインターフェースの進化は目覚ましく、PCのキーボードからマウスへ、さらにスマートフォンでは指を用いたスワイプやピンチと利便性が高まっています。今後は、顔認証がさらに進み表情や、ちょっとしたジェスチャーを認識し動作させるようになるでしょう。このようにP2Pの特徴を生かしたカスタマイズサービスがさらに発展することが期待されています。

Webやインターネットの進化の歴史は?

インターネットの起源は、アメリカ国防総省の高等研究計画局(ARPA、後のDARPA)によるネットワーク技術ARPANETと言われています。1990年以前は軍事目的や公的機関で利用されており、一般の利用起源としてはWebの考案によってもたらされたと言っても良いでしょう。現在はネットを利用する=Webを利用するというほどWebとインターネットの進化が密接に関係しています。ここでは、これまでのWebの進化を振り返って行きたいと思います。

Web1.0とは?

Web1.0とは、2000年以前のWeb利用形態を指します。Webは、1989年に欧州原子核研究機構 (CERN) のTimothy "Tim" John Berners-Leeによって考案された、World Wide Webにより実現化しました。1990年代にブラウザが開発され、一般利用が進んでいきました。

その目的はコンテンツ情報にハイパーテキストで記述したリンクを作成し、参照を容易にするものです。つまり一方向の情報発信を主目的としており、出版印刷物の参照と同じ意味合いを持っていました。コンテンツは静的Webコンテンツでユーザは変更できないため、ホームページ参照用のものでした。また、政府が初期のWebに出資し商業利用は禁止されていたため、単に情報を探すだけのものでした。

Web2.0とは?

Web2.0とは、2000年以降のおよそ10年間のWeb利用形態を指します。Web2.0ではコンテンツ利用が双方向となり、SNSのように相互に発信可能なサービスが考案・提供されました。商業利用が解禁したことにより、広告事業への活用やコンテンツ発信の事業化が進んだことがビジネス拡大の理由です。

利用分類は多岐に渡り、以下のような活用方法が増加しました。
調べる・教わる  Wiki、Yahoo!知恵袋等
知らせる     RSS、通知サービス等
蓄積・共有する  Blog、Youtube等
発信する・繋がる Twitter、Facebook等

これによりWeb1.0の「ドキュメントを参照すること」から、Web2.0では「データを作成・更新・利用・共有すること」に利用形態が拡大したと言えるでしょう。

Web3.0のテクノロジーは?

Web3.0では、Web2.0からさらに「大量に存在するデータを横断的に利用すること」を実現することが想定されています。その構想はセマンティック・ウェブと言い、Webの考案者"Tim" John Berners-Leeによって提唱されたものです。それを実現するために、HTMLをXMLによって記述したRDF等の記述書式を用い、最新テクノロジーを活用し実装していきます。各テクノロジーについては以降で紹介していきます。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンは、サトシ・ナカモトと名乗る人物が2008年に暗号通貨ビットコインの公開取引台帳の実装のために発明したとされています。この発明により、ピア・ツー・ピア(P2P)接続における当事者間の取引をオープンな分散型台帳で安全に恒久的に管理できる方法が確立しました。

この技術の登場により、一般の仮想通貨(暗号通貨)の公開取引台帳として広く利用が始まっています。同様に、分散型台帳の安全性が高いためビジネス用途でも活用が広がっています。日本においても各金融機関での実証実験が進んでおり、今後の活用が期待できます。
参考:Bitcoin: A Peer-toPeer Electronic Cash System

AIとは?

AIとは人工知能を指すAirtificial Intelligenceの略で、人間が行うような知的な行為を、コンピューターに機械的に実行させる技術や研究分野のことを指します。人間の介在なしに機械的に実行することができれば人間の負担が減り、従来経験則に任せていた領域も科学的に最適な結果を導くことが可能になります。

また、人工知能の学習方法により、機械学習と深層学習があります。機械学習(Machine Learning)は、学習方法を定義し機械的に学習させることを目的として、過去の蓄積データから将来を予測をするための技法を指します。深層学習(Deep Learning)とは、人間の脳神経であるニューロンをヒントにモデル化されたニューラルネットワークを用いた技術です。

ビッグデータにデータの蓄積が進んできます。そのため、データを分析し学習させる機械学習は事象の分析や個人に適するコンテンツのパーソナライズやリコメンデーションへの適応が進んでいくでしょう。

IoTとは?

IoTはInternet of Thingsの略を指し、全てのモノインターネットに接続され、情報が相互に共有される仕組みを指します。IoTにおいては、情報共有される環境が整備され従来は不可能であった機器にも搭載されることにより、我々の生活がより豊かになることが期待されています。スマートデバイスやスマート家電、産業システムへの適用拡大が続いています。そのためIoTによって生み出された膨大なデータは、情報を蓄積するビッグデータや分析するAIと連携し有効活用されるでしょう。

クラウドコンピューティングとは?

クラウドコンピューティングとは、インターネットを通して接続されたコンピューティングシステムをサービスとして提供することを指します。従来は所有型システムとして必要とされる用途に応じたサーバーやストレージを設計し調達していました。

クラウドコンピューティングでは、クラウドサービス事業者が提供するITインフラストラクチャーをサービス契約し、利用型システムとして利用料課金によりシステムを利用します。そのためシステム資源不足部分を早期に割り当てたり、新規の業務サービスをスピーディに立ち上げたりすることが可能です。それにより新しいサービス開発がさらにWeb3.0に活かされていくでしょう。

Web3.0の世界で用いられる技術を理解し、変化に対応できるエンジニアになりましょう

Web3.0では双方向コミュニケーションがさらに進んでいき、Web形態の分散化や集中の排除が進んでいきます。Web3.0で用いられる技術は、ブロックチェーンやAIやIoTあるいはビッグデータやクラウドコンピューティング等多岐にわたります。その技術は個々の技術領域においても市場拡大が見込まれるものばかりです。そのため、各テクノロジー領域の見識を高めて拡大する市場求められる技術を身につけましょう。

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