## 組み込みエンジニアの仕事はつまらない？

組み込みエンジニアとは、製品や装置に組み込まれるソフトウェアを開発したり、製品や装置を含めたシステム全体の開発に関わったりするエンジニアのことです。具体的には、エアコンや冷蔵庫などの家電製品を動かすためのシステムなどを開発します。

組み込みエンジニアの仕事は魅力的な面も多くある反面、つまらない・辛いと感じる人もいるのではないでしょうか。どのような仕事にも向き・不向きはあるため、そう感じる人がいても不思議ではありません。

*辛いと感じる仕事を無理して続けていると、スキルが成長しにくくなってしまい、昇給・昇格できなくなる恐れもあるため、転職で環境を変えるなどの対処を早めに行うことが大切です。*

ITエンジニア転職のメリット・デメリットと気を付けるべきこと

## 組み込みエンジニアの仕事がつまらないと感じる理由

組み込みエンジニアは仕事内容の都合上、ハードウェアとソフトウェアの両方に精通している必要があります。どちらか一方のみ興味があるだけでは、仕事に興味を持つのは難しいかもしれません。

また、仕事には十分に興味を持っているものの、現在勤めている会社の労働環境や人間関係が自分の性格と合わず、つまらないと感じてしまっている場合もあるかもしれません。

**いずれの場合でも、仕事がつまらないと感じたら、転職して環境を変えることも視野に入れることが大切です。**環境を変えるだけで、今抱えている悩みが解決する可能性はあります。

組み込みエンジニアが大手企業で働くことのメリットを解説！

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## 組み込みエンジニアに必要なスキル・年収について

組み込みエンジニアに必要なスキルや、組み込みエンジニアの年収についてまとめました。これらの情報は、「組み込みエンジニアを今後も続けるか」を決める際に重要なものと言えます。

### 組み込みエンジニアに必要なスキル

*組み込みエンジニアの仕事は、ハードウェア開発・ソフトウェア開発に大きく分けられます。*ハードウェア開発では、製品そのものに関する知識や電子基板などの知識が求められます。

ソフトウェア開発ではC言語やC++といった言語のスキルが必要です。案件によってはアセンブラ言語のスキルが必要な場合もあります。

また、IoT製品の開発を行う場合、サーバ側のプログラム開発を担当する可能性もあります。サーバ側のプログラム開発を行う場合、PHPやJavaなどの言語のスキルやデータベースのスキルが求められるでしょう。

アセンブリ言語とは？機械語やC言語との違いや使い道について解説！

システムエンジニア（制御・組み込み）の年収は「マイナビエージェント職業別年収ランキング」での平均年収は455万円、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」から近い職種のSE・プログラマ（組み込みソフトウェアの開発・実装）を参考にすると、平均年収603万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニア（制御・組み込み）は一般平均年収よりも、やや高めであることが分かります。

**組み込みエンジニアは求められるスキルも多く希少性が高いため、年収が高い傾向にあると推測されます。**

【参考】：[マイナビエージェント職業別年収ランキング](https://mynavi-agent.jp/helpful/income2020/category/it05/?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07_2)
※【平均年収 調査対象者】2019年12月～2020年5月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方

【参考】：[IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別（P7）](https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11623215/www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf)
【参考】：[民間給与実態統計調査-国税庁](https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf)

組み込みエンジニアの年収は？キャリアアップに必要なスキルや資格も解説

## 組み込みエンジニアとして働くメリット

組み込みエンジニアは確かに大変な面も多くある仕事ですが、一方で魅力的な面も多くあります。ここでは、組み込みエンジニアとして働くメリットについて解説します。

### 自分が関わった製品の評判を聞くことかできる

*組み込みエンジニアは開発に関わった家電製品の評判を聞くことができます。*苦労して開発した製品がユーザの元に届き、実際に使ってもらえていることを実感できるため、モチベーションアップに繋がります。

組み込みエンジニアは将来性が高く、今後さらに平均年収が高まる可能性もあります。最近ではIoT製品も流行しており、組み込みエンジニアの需要を後押ししています。

**IoT製品はインターネットに接続できる家電製品などのことです。**インターネットに繋がることで、離れた場所から家電を操作できるなど、より便利に扱えるようになります。

組み込みエンジニアは将来性がある？需要が高まる理由・必要スキルを解説

### 幅広いスキルを身につけられる

*組み込みエンジニアとして働くことで、幅広いスキルを身につけることができます。*ハードウェアからソフトウェアまで知識を深めるのは確かに大変ですが、その分希少性の高いエンジニアになることが可能です。

また、IoT製品の開発に関わればPHPやJavaなどのスキルを得られる可能性もあり、Webエンジニアなど他の職種への転職も視野に入れやすくなります。

IoTとは？概要から動作の仕組み・実際の用途まで丁寧に解説！

## 組み込みエンジニアの仕事がつまらない場合の対処方法

続いて、組み込みエンジニアの仕事がつまらない場合の対処方法について解説します。次の2つのいずれかを実行することで、仕事で抱えている悩みが解決するかもしれません。

今よりもさらにスキルを高め仕事をスムーズにこなせるようになれば、上記で挙げたような組み込みエンジニアの魅力を感じられる余裕が生まれるでしょう。スキルアップする場合は、組み込み開発関連の資格を保有するのもおすすめです。

たとえば、**ETECは組み込み技術者向け試験制度であり、開発・設計に関わる幅広いスキルを身につけることができます。**資格という明確な目標があれば、学習も続けやすくなるでしょう。

【参考】：[ETEC(組込み技術者試験制度) ](https://www.jasa.or.jp/etec/)

組み込みエンジニアにおすすめの資格5つ！キャリアップの方法を解説

### 同じ仕事で職場を変えてみる

組み込みエンジニアの仕事がつまらないという悩みは、職場を変えてみることで解決する可能性があります。仕事内容がほとんど変わらない職場であっても、人間関係や労働環境が良くなれば、楽しく仕事を進められるようになるからです。

同じ職種に転職する場合、今まで培ったスキルをほとんどそのまま活かすことができます。

### 他のエンジニア職などへの転職を検討する

*組み込みエンジニアとして働くことに限界を感じている場合、他のエンジニア職などへ転職するのも選択肢の1つです。*組み込みエンジニアとして身につけたプログラミングやシステム設計のスキルなどは、他のエンジニア職に転職した後も役立てることができます。

また、企業の中には研修制度が整っている場合もあり、未経験から知識をつけながら働くことも可能です。未経験からITエンジニアを目指すなら、自分のスキルにあった企業を探してくれる転職エージェントの活用をおすすめします。

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## 組み込みエンジニアが転職活動を行うなら

本記事では、組み込みエンジニアの仕事がつまらないと感じる場合の対処方法を解説しました。組み込みエンジニアは魅力的な面も多くある仕事ですが、どうしても合う・合わないはあるため、辛いなら無理して今の会社を続けず転職を検討することも大切です。

とはいえ、転職活動が初めての方は選考対策をどのように行うべきか分からないのではないでしょうか。*特に別のエンジニア職などに転職する場合、組み込みエンジニアとして培ったスキルを面接でどのようにアピールすれば良いか分からない場合がほとんどでしょう。*

そこでぜひご活用いただきたいのが[マイナビIT エージェント](https://mynavi-agent.jp/it/?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv07_2)です。 

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・資格やプログラミングの勉強をしているけれど、企業が求めるレベルに達しているのかわからない
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こうした悩みを抱えていらっしゃる方は、まずは無料登録でキャリアカウンセリングをおすすめ致します。

組み込みエンジニアとして働いているものの、仕事がつまらない・辞めたいと感じている方もいるのではないでしょうか。つまらないと感じたら、環境を変えてみることも大切です。本記事では組み込みエンジニアの仕事のメリットや、つまらない場合の対処方法について解説します。

組み込みエンジニアの仕事がつまらない場合、転職して環境を変えてみることも大切

組み込みエンジニアは製品の評判を聞ける、幅広いスキルを得られるなどのメリットも多い

組み込みエンジニアが他のエンジニア職への転職を目指すなら転職エージェントを活用すると良い

組み込みエンジニアの仕事はつまらない？辞めたい場合の対処方法

## 組み込みエンジニアになるには資格が必要？

組み込みエンジニアとは、組み込みシステムを担当する専門のエンジニアのことです。やや専門的な知識が必要な職種なので、「特別な資格がいるのでは？」と思っている方も多いでしょう。

*しかし、組み込みエンジニアになるのに資格は必要ありません。*特に資格がなくても、組み込みエンジニアとして活躍している方はいます。**ただし、組み込みエンジニアにおすすめの資格はいくつかあり、取得することでさまざまなメリットが得られます。**

未経験から組み込みエンジニアを目指す方はもちろん、現在組み込みエンジニアとして活躍している方も、さらなるステップアップのために、ぜひ資格取得を目指してみましょう。

システムエンジニアに必要な資格は？転職に有利なおすすめの資格6選！

ITエンジニアも資格がある方が有利？おすすめの関連資格を解説！

*組み込みエンジニアの役割は、機器やシステムが動作する仕組みを作ることにあります。*具体的にはスマート家電や自動車、あるいはIoT機器の搭載されているコンピュータシステムを、設計・開発・導入・構築するのが組み込みエンジニアの役割です。

### 組み込みエンジニアの仕事内容

組み込み機器の内部では、機械と独立してマイクロプロセッサーやLSI等が搭載されています。その独立した電子機器を制御するためのシステムを「組み込みシステム」と言います。

組み込みエンジニアは市場のニーズや顧客要求に基づき、組み込みシステムにとって必要な要件を仕様化します。そのうえで、組み込み環境に合わせた環境適合性を判断し、設計を行っていきます。**このように、設計に基づいて最適なシステムを開発し、導入・構築を行うのが組み込みエンジニアの主な仕事です。**

最初にお話しする組み込みシステムの実装例は、スマート家電です。現在スマート家電は、進化した家電として注目度が高まっています。

*・電子レンジや炊飯器の自動調理機能*
*・冷蔵庫の食品管理技術*
*・洗濯機の水量調整や乾燥機能*
*・エアコンの自動温度調整*

これらは機器本体の機能と独立して稼働を監視したり、本体へ動作を指示したりするマイコンが内蔵されており、組み込みシステムの代表例と言えます。

続いて、他の実装例も見ていきましょう。

*・カーナビゲーションシステム*
*・渋滞予測システム*
*・交通監視システム*
*・防犯システム*

現在は車の必需品となりつつあるカーナビも、内部搭載されているコンピュータシステムにより動作しています。同様に、監視やセキュリティ機器への活用も広がっています。

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組み込みエンジニアは「年収が高い」と言われる一方で、「辛い」「大変」という声もあります。ここでは、組み込みエンジニアの年収や激務と言われる理由、また将来性について解説します。

組み込みエンジニアは激務？実態やホワイト企業へ転職する方法も紹介

### 組み込みエンジニアの平均年収は430万円〜600万円

組み込みエンジニアを含むシステムエンジニアの年収は「マイナビエージェント 職種図鑑」での平均年収は431万円（※2023年6月執筆時点）、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」からエンジニア/プログラマを参考にすると、平均年収593万円と分かりました。

国税庁2020年発表の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は433万円なので、システムエンジニアの年収は一般平均年収と比べて、同水準かやや高めであることが分かります。

また、アセンブラ言語やC言語など、扱える言語によって年収が100万円ほど変わることも珍しくありません。*どういったスキルを持っているかによって年収は大きく増減するため、資格を取得してスキルアップを図るのは良い方法です。*

【参考】：[マイナビエージェント 職種図鑑](https://mynavi-agent.jp/it/jobindex/04.html?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv12_2)※【平均年収 調査対象者】2020年1月～2020年12月末までの間にマイナビエージェントサービスにご登録頂いた方
【参考】：[IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別（P7）](https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11623215/www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf)
【参考】：[民間給与実態統計調査-国税庁](https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf)

### 組み込みエンジニアは「激務だからやめとけ」の声も？

「組み込みエンジニアは激務だから、やめておいたほうがいい」と言われる理由として、組み込みエンジニアの仕事は幅広く、専門的なスキルが求められるからということが考えられます。

デバイスを直接操作するプログラム作成や、実機による動作チェックは難易度も高く、「仕事が激務そう」「残業が多そう」といったイメージを持たれやすい職種です。

**実態として、一般的に想像されるような長時間残業はそこまで多くはありません。**しかし、慢性的な人手不足は大きな問題です。*組み込みシステムには厳しい納期があるため、少ない人数で間に合わせる場合は激務となる場合もあります。*

### 組み込みエンジニアは需要が高まる職種

組み込みエンジニアが携わる市場について触れると、近年スマート家電やスマート機器が広く浸透しています。家電製品や機器などの通常の機能に加えて、IoT等の情報通信機能や補助機能が一層充実してきました。

*また、前述した通り慢性的な人手不足もあるため、組み込みシステムを担当するエンジニアの需要はさらに高まるでしょう。*

## 組み込みエンジニアに求められるスキル

*組み込みエンジニアに求められるスキルは、組み込みシステムに必要となる用途・特性に応じたハードウェアの活用を円滑にすることです*。さらに、その環境上で稼働するアプリケーション開発の最適化が求められます。同様に、仕様を正確にまとめる要件定義の工程においてはコミュニケーション能力が必要です。

ここでは、組み込みエンジニアに必要とされるスキルについてもう少し詳しく見ていきましょう。

### ソフトウェア・ハードウェアに関する知識

組み込みシステムにおいては、用途・特性に応じたシステム化が検討されます。そのため、組み込みシステムで採用するハードウェア知識が必要です。

同様に、省スペースにパッケージングされますので、スペース効率を高めたハードウェアの設計や部品の選定も求められます。**組み込みエンジニアはソフトウェア面のみならず、ハードウェアの知識が必要です。**

次に、ソフトウェア開発で用いる開発言語について触れていきます。ハードウェアの最適動作をするためには、アセンブリ言語が適しています。*また、システム移行性の高い高水準言語も活用されますので、C言語やC++およびJavaの知識も欠かせません。*

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組み込みエンジニアは要件定義を正確に行い、仕様化と移行の設計・開発・構築・導入を進めていきます。*要件定義の正確性を高めるためには、ヒューマンスキルであるコミュニケーション能力が必要です。*

正確なヒアリングにより、仕様に表されていない非機能要件を明示していくことが、組み込みシステムの最適化では重視されるのです。

### スキルマップの参考となる組込みスキル標準（ETSS）をチェック

「組込みスキル標準（ETSS）」とは、不足する組み込みシステムのソフトウェア開発者を育成するために、情報処理推進機構（IPA）によって定義された、組み込みソフトウェア開発のスキル体系とフレームワークです。

**ETSSによって、技術要素・開発技術・管理技術の3つのスキルカテゴリーにスキル項目が分類されています。**これにより、技術者育成カリキュラムの品質の確保と、その普及が進められました。

この事業は2016～2019年度に実施されて現在は終了していますが、キャリアフレームワークはスキルマップの参考になるので、ぜひチェックしてみてください。

【参考】：[情報処理推進機構(IPA) 組込みスキル標準(ETSS)](https://www.ipa.go.jp/sec/softwareengineering/std/etss.html)

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<center>[エンジニア転職を成功させるため ぜひ*『マイナビIT エージェント』*をご活用ください！](https://mynavi-agent.jp/it/?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv12_2)</center>

## 組み込みエンジニアにおすすめの資格5つ

組み込みエンジニアの専門性を高めるためには、資格取得がおすすめです。具体的には、次に挙げる項目を目標に資格取得を目指しましょう。

・組み込みシステム固有の技術を学ぶこと
・動作環境・特性を深く理解すること
・ライフサイクル全般を正しく理解し主導していくこと

以降で詳しく解説し、おすすめの資格を5つご紹介します。

### 1.ETEC（組み込み技術者試験）

まず、組み込みエンジニアにおすすめしたい資格は、一般社団法人組込みシステム技術協会の「組込みソフトウェア技術者試験（ETEC）」です。

**組み込みエンジニア向けの技術者試験として設計されており、レベル1はシステムの要求・設計工程、それに対応するテスト工程における知識から分析能力までの総合力が試されます。**リーダークラスの実践力が評価基準です。

また、レベル2は上級者の指導の下、組み込みシステムを担当するエンジニアを想定しています。

【参考】：[一般社団法人組込みシステム技術協会 組込みソフトウェア技術者試験(ETEC)](https://www.jasa.or.jp/etec/)

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### 2.OCRES（OMG認定組込み技術者資格試験）

**「OCRES」は国際標準化団体OMGによって認定される資格で、リアルタイムシステム並びに組み込みシステムの設計・開発能力が評価されます。**

初級・中級・上級の3段階の試験が設定されており、上級資格を取得すれば、リアルタイム組込みソフト開発全般のプロジェクト責任者として、グローバルな活躍が期待できます。

【参考】：[OMG認定組込み技術者資格試験](http://omg.or.jp/qualification_test/)

### 3.応用情報技術者試験（AP）

**情報処理推進機構（IPA）の応用情報技術者試験（AP）は組み込みシステム専用ではありませんが、ITシステム全般の開発・設計・運用・保守のライフサイクル全般の理解度が評価されます。**

【参考】：[情報処理推進機構(IPA) 応用情報技術者試験(AP)](https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/es.html)
【参考】：[応用情報技術者試験](https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html)

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### 4.エンベデッドシステムスペシャリスト試験（ES）

情報処理推進機構（IPA）の「エンベデッドシステムスペシャリスト試験（ES）」も、汎用的に組み込みシステムの要件がカバーされており、組み込みエンジニアにおすすめできる資格です。**機能・性能・品質・セキュリティの各工程の理解度が証明できるでしょう。**

【参考】：[情報処理推進機構(IPA) エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)](https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/es.html)
【参考】：[エンベデッドシステムスペシャリスト試験](https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/es.html)

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### 5.JSTQB（Japan Software Testing Qualifications Board）認定テスト技術者資格

**「JSTQB」は、自動車・携帯電話・社会インフラ・企業システムなどの多種多様な情報システムのソフトウェアの品質や、信頼性・安全性の確保を目的としたテスト技術者の認定試験です。**資格取得により、高信頼のテスト品質が確保できる技術者と認められます。

そのため、品質を重視する組込みシステムのエンジニアとしておすすめできる資格です。

【参考】：[JSTQB 認定テスト技術者資格](http://jstqb.jp/)

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## 組み込みエンジニア向けの資格を取得するメリット

紹介した5つの資格は、組み込みエンジニアにとって必須なものではありません。しかし、資格取得によって大きなメリットがあることは間違いありません。ここでは、改めてどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

実務経験が評価されるIT業界ですが、実際その人がどれだけのスキルや知識を有しているのか、なかなか他人にはわからないものです。*しかし、紹介したような専門性の高い資格を取得すれば、一定以上のスキルがあることを対外的に証明できます。*

上記の資格はどれも認知度が高いものなので、周囲からの信頼も得られるでしょう。

年収の項目でも説明した通り、組み込みエンジニアの年収はスキルによって差が出やすくなっています。*資格取得によってスキルアップすれば、手当てが付いたり昇進したりして、年収も上がりやすくなります。*

また、できることが増えるので、活躍の場が広がって報酬がアップする可能性もあります。

組み込みエンジニアは、組み込み機器を担当するエンジニアです。スマート家電やIoTによって組み込み市場が拡大している中、スキルを高めることでより市場に求められるエンジニアになれるでしょう。この記事では、組み込みエンジニアにおすすめの資格を5つご紹介します。

組み込みシステムは、スマート家電や自動車あるいはIoT機器の搭載されているコンピュータシステムです

組み込みエンジニアは、組込みシステムを設計・開発・導入・構築するエンジニアを指します

組み込みシステムは組み込み市場拡大により需要が高まっており、資格取得でさらに自身の価値が高まります

組み込みエンジニアにおすすめの資格5つ！取得のメリットから勉強法まで

##  組み込みエンジニアの年収

システムエンジニアは業務内容によっていくつかの職種に分けられます。**家電用品などに搭載されているシステムやソフトウェアに携わるエンジニアのことを「組み込みエンジニア」と呼び、IoTやAIが進化し普及していることで需要が増えている職種です。**

需要の高い組み込みエンジニアは、一体どの程度の年収を得ることができるのでしょうか？この記事では、組み込みエンジニアの年収やキャリアパス、年収をアップさせる方法について解説します。さらに、おすすめの資格についてもまとめているので、ぜひ最後まで読み進めてください。

## 組み込みエンジニアの年収は455万円

今日の組込みシステムは、その用途の多様化によりさらに高い専門性が求められます。適応領域は年々拡大しており、スマート家電・小型デバイス・ドローン等多岐にわたります。そのため、技術の核となる専門領域では求人倍率がさらに高まっています。

気になる組み込みエンジニアの年収についてですが、**マイナビ エージェントによるとシステムエンジニア（制御・組み込み）の平均年収は455万円（※2023年2月執筆時点）です。**

20代だと432万円、30代になると480万円までアップします。需要の高まりにより求人市場が活性化しているため、年収アップが期待できる職種です。

年収アップには資格取得が有効です。総合技術力と専門能力を兼ね備えることで、キャリア選択の幅が一段と広がるでしょう。また、組み込み系を含むSEは企業によって年収が大きく変化するので、転職によってより高い収入が期待できます。フリーランスとして活躍の場をさらに広げているエンジニアもおり、高収入への選択肢が幅広い職種です。

【参考】：[システムエンジニア(制御・組み込み)平均年収](https://mynavi-agent.jp/helpful/income2020/category/it05/?utm_medium=content-text&utm_campaign=acv12)

経済産業省では、将来必要とされる人材を「デジタル時代の人材」としていかに育成するか検討を始めています。ここでいうデジタル時代の人材とは、デジタルトランスフォーメーション（DX）を担うIT人材を指します。*今後のIT人材へのニーズはビッグデータ・IoT・人工知能が注力されています。*

このテクノロジーは組み込みシステムには欠かせない要素となっており、今後の市場拡大に伴い求人が増加することが予測されます。

【参考】：[経済産業省 デジタル時代の人材政策に関する検討会](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/index.html)

経済産業省の「デジタル時代の人材政策に関する検討会」の参考資料「我が国におけるIT人材の動向」によると、日本のIT人材の平均年収は20代で413万円、30代で526万円、40代で646万円、50代で754万円です。成長領域となるビッグデータ・IoT・人工知能は人材不足もあり、平均年収を上回ると予測されています。

【参考】：[経済産業省 我が国におけるIT人材の動向](https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_jinzai/pdf/001_s01_00.pdf)

DX推進が捗らない企業が、喉から手が出るくらいに欲しいIТ人材とは

## そもそも組み込みエンジニアとは？

機械や機器に組み込まれ、求められる処理や制御を行うシステムを「組み込みシステム」または「エンベデッドシステム」と言います。組み込みエンジニアは、その組み込みシステムを担当する専門のエンジニアです。

**組み込みエンジニアの役割は、機器やシステムが動作する仕組みを作ることにあります。**具体的には、スマート家電・自動車・IoT機器の搭載されているコンピュータシステムを、設計・開発・導入・構築するエンジニアです。

組み込み機器の内部では、機械と独立してマイクロプロセッサーやLSI等が搭載されています。**組み込みエンジニアは市場のニーズや顧客要求に基づき、組み込みシステムに必要な要件を仕様化し、組み込み環境に合わせた環境適合性を判断し、設計を行っていきます。**

同時に、設計に基づいて最適なシステムを開発して導入・構築を行います。そのため、顧客とのコミュニケーションを密にとって要件定義を行い、主にカスタムプロジェクトとして設計・開発・構築を主導することが重要な仕事です。

また、作業は安全性・効率性・信頼性を考慮しながら要件に適合させていきますので、一連の工程において高い専門性が求められます。

<center>[エンジニア転職を成功させるため ぜひ*『マイナビIT エージェント』*をご活用ください！](https://mynavi-agent.jp/it/?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv12)</center>

組み込みエンジニアに求められるスキルは、組み込みシステムに必要となる用途・特性に応じたハードウェアの活用を円滑にすることです。さらに、その環境上で稼働するアプリケーション開発の最適化が求められます。

### ソフトウェア・ハードウェアの知識

組み込みシステムにおいては用途・特性に応じたシステム化が検討され、省スペースにパッケージングされます。そのため**組み込みエンジニアはソフトウェア面のみならず、スペース効率を高めたハードウエアの設計や部品の選定が求められます。**

実際の開発工程では、組み込みシステムの特性によってどの組み込み言語を使用するかを選択します。稼働環境に合わせたプログラミングを行うため、プログラミング能力とともに組み込みシステムの特性を理解することが求められます。

組み込みOSとしては、LinuxやWindowsを用いるケースが多く、同様にスマート端末を活用する場合は、AppleのiOSやAndroidでアプリケーション開発を進めることが多くなります。

### プログラミング言語のスキル

ハードウェアの最適動作をするためには、アセンブラ言語が適しています。また、システム移行性の高い高水準言語も活用されますので、*C言語やC++およびJavaの知識が求められます。*人工知能の領域ではPythonが人気なため、IoTのデータ処理や分析についてはPythonを活用したスキルアップをおすすめします。

組み込みエンジニアは、スキル同様に経験が求められます。要件定義を正確に行い、仕様化と以降の設計・開発・構築・導入を進めていくので、**要件定義の正確性を高めるためにヒューマンスキルであるコミュニケーション能力が必要です。**

経験を高めるには正確なヒアリングが重視され、仕様に表されていない非機能要件を明示していくことが組み込みシステムの最適化のステップとなります。実践によりコミュニケーション能力と分析能力・設計能力を高めていきましょう。

## 組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由

組み込みエンジニアは「やめとけ」「きつい」といったマイナスな意見が挙がる職種です。将来性の高い職種であるにも関わらず、なぜこのようなことを言われてしまうのでしょうか。

**組み込みエンジニアに限らず、IT業界は慢性的な人材不足に悩まされています。**少ないエンジニアの中でプロジェクトを遂行させなければならないため、プロジェクトや時期によっては激務となる場合もあります。残業が続いたり休日出勤を余儀なくされたり、身体的に辛いと感じることもあるかもしれません。

しかし、昨今働き方改革が進んでいる中、ブラック企業が多いとされてきたIT業界での勤怠の見直しが行われています。以前よりも待遇や職場環境が改善されてきているため、自社での人材不足を外部から補ったりエンジニアの負担を軽減させたり、働きやすい環境の企業が増えています。

現在の労働環境が思わしくない場合は、思い切って転職を検討してみるのも1つの手段です。人材不足であるからこそ需要は高く、その分給与交渉などで高収入を目指せるメリットもあります。

【参考】：[マイナビIT エージェント](https://mynavi-agent.jp/it/?utm_source=and-engineer&utm_medium=content-text&utm_campaign=acv12)

組み込みエンジニアの仕事は激務？必要とされるスキルや将来性に関しても解説！

組み込みエンジニアはシステム開発をメインとしているため、プログラミングの技術は欠かせません。また、ソフトウェア・ハードウェアといった知識も必要です。*IT技術は日々新しいものが生み出されており、それについていくためには日頃から勉強を継続させなければなりません。*

激務で勉強の時間が取れない・自由な時間がもっと欲しい人にとっては「きつい」と感じるかもしれません。しかし、常に高い技術を身につけておくことは自身のスキルアップや市場価値を高めることに繋がるため、デメリットよりもメリットの部分が多いでしょう。

システム開発の現場では、*クライアントの都合により、納期や急な仕様変更があるのも珍しくありません。*そのような場面で、緊急で対応を迫られたり急なスケジュール変更を余儀なくされたりすることがあります。

スケジュール通りに進めていたとしても、このように予期せぬ対応を強いられることに対してストレスを抱えるエンジニアもいます。

しかし、こういった急な変更に対応できる能力があれば、マネジメントを行う役職についた際やフリーランスとして独立した際にも役立てることができます。辛い反面、臨機応変さを身に付けることができます。

## 組み込みエンジニアが年収を上げるには

以上のようなマイナスな側面からネガティブな意見が聞かれることもありますが、*人材不足で需要が高いからこそ、年収アップも期待できる職種です。*経験を積みスキルを磨けば年収1000万を達成できるとも言われています。

組み込みエンジニアにとって欠かせないのはアセンブラ言語ですが、それに加えて**C言語やC++、Javaなど組み込みの分野で多く使われる需要の高い言語を身に付けることで、年収アップを狙うことができます。**

需要の高い言語は案件が多く、単価も高い傾向にあります。年収を上げるためには、これらの言語の習得は必須と言えるでしょう。

エンジニアとして自身の市場価値を高く保つためには、最新情報のキャッチアップと最新技術の習得が欠かせません。**組み込みエンジニアは、IoTやAIに関する最先端の知識と技術を持っていると市場価値も高くなります。**

**自身のスキルや市場価値の証明として資格取得は有効です。**資格に向けた勉強を行う中で、関連する知識も体系的に身に付くので、効率的にスキルアップをすることもできます。おすすめの資格については後で詳しく解説します。

同じ企業の中でキャリアアップを図るのも良いですが、より良い報酬を求めて転職をするのも年収アップを実現する方法の1つです。

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