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スクレイピングとは?APIとの違いや注意点も含め丁寧に解説
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スクレイピングとは?APIとの違いや注意点も含め丁寧に解説

アンドエンジニア編集部
2023.06.20
この記事でわかること
スクレイピングはWebサイトなどからデータを収集して、加工することです
スクレイピングはツールを使い気軽に行うことができます
スクレイピングを行う際には、利用規約や法律に違反しないか確認する必要があります

スクレイピングとはデータを収集・加工すること

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スクレイピングという言葉は英語で「scraping」といい、日本語では「引っかく」という意味を持つ単語です。またIT業界でスクレイピングというと、任意のサイトの情報を収集、加工することで必要なデータを抽出することを指します。

スクレイピングはツールを使用して自動的にデータを収集、加工することが多いですが、ツールの中にはノーコードでスクレイピングできるツールもあり、Webマーケティングなどの分野で注目を集めている技術です。

しかし、スクレイピングをする際には、セキュリティや法律的な観点から注意すべき点がいくつかあります。注意点をしっかり確認しないでスクレイピングを行った場合、法律に触れてしまう可能性もあります。

そこで本記事では、スクレイピングの概要やツール、注意点などを丁寧に解説していきます。これからスクレイピングをしようと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

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スクレイピングの使用場面

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スクレイピングはWebマーケティングなどで、大量にデータを解析したい場合に使われます。例えば、ECサイトのデータを解析して、自社の売上向上を目指す場合などが挙げられるでしょう。

競合している会社や、同じような商品を取り扱うサイトのデータを収集し、データの加工ができれば、そこから自社の価格や品揃えが適切か判断することができます。この際に他社のWebページを1ページずつ手動で調べていくのは大変ですが、スクレイピングであれば効率的に調査を行えます。

その他にも、Webサイトを運営している人が検索結果の上位を目指す場合なども、スクレイピングを行うかもしれません。

このように調べる対象のデータが膨大である場合や、自分の目的に合うようなデータが欲しい場合はスクレイピングが向いているといえるでしょう。

スクレイピングはクローリングやAPIとは違う

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スクレイピングに似たものに、よくクローリングやAPIが挙げられますが、こちらは意味合いが異なりますので注意してください。

ここからはクローリングやAPIとスクレイピングの違いについて解説します。

クローリング

クローリングとは、Googleが行っている情報検索の技術を指します。Googleのサイトのインデックスは、クローラというソフトウェアが管理しています。そして、このクローラがサイトを巡回することをクローリングと呼びます。

このクローリングの目的は、サイトのコンテンツを発見し、Googleのインデックスに登録することを目的としています。そのため情報を収集、加工するスクレイピングとは違うものだと理解しましょう。

【参考】:Google 検索における情報の整理方法

API

APIとは「Application Programming Interface」の略称で、Webサービスが提供しているアプリケーションを指します。APIは提供元のサービスが出す公式のものです。

一方でスクレイピングは非公式のツールですので、APIとは異なることが分かります。もし、APIを使うだけで欲しいデータが得られる場合には、こちらを使用した方が安全かもしれません。

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スクレイピングのメリットとデメリット

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スクレイピングはマーケティングなどの分野を始めとして、非常に役に立つツールだとお分かりいただけたかと思います。そんなスクレイピングですが、メリットだけでなくデメリットもいくつかあります。

ここからは、スクレイピングのメリットとデメリットを詳しく解説します。

スクレイピングのメリット

スクレイピングのメリットは、何と言っても自分の欲しい情報だけを抽出して取得できることでしょう。また情報量が膨大な時にも、自動的に情報を収集してくれるスクレイピングは非常に役に立ちます。

自動化による時間や手間の短縮が見込めますので、スクレイピングによって作業効率も上がると期待できるでしょう。

スクレイピングのデメリット

スクレイピングのデメリットは、迷惑行為となったり、利用規約や法律に抵触したりする恐れがあることです。例えばWebサイトの中には、利用規約にスクレイピングが禁止と明言しているサイトもあります。スクレイピングを実施する前には、必ず事前に利用規約を確認しましょう。

またスクレイピングはツールや調べる内容によっては、対象のサイトに重い負荷をかけてしまう可能性があります。実際にスクレイピングを行う場合は、必ず負荷を考慮したうえで実施しましょう。

その他にも、スクレイピングをする対象のサイトから、不審な動きをしていると思われてしまった場合にはアクセス拒否をされる可能性もあります。

このように、スクレイピングにはデメリットも多くあります。後述でスクレイピングに関する注意点を詳しく解説していますので、スクレイピングの実施を検討されている方は、そちらも参考にしてください。

スクレイピングのツール

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スクレイピングの概要を押さえたところで、次はスクレイピングができるツールを2つほどご紹介します。ただし、実際にスクレイピングを行う際には、調査をする対象のサイトの利用規約などを必ず事前に確認しましょう。

Octoparse

Octoparseはコーディング不要のスクレイピングツールです。クリックだけでデータを抽出でき、取得するページも制限なしで利用できます。基本的には無料で使用できますが、複数人で使用する場合やスクレイピングの規模が大きくなる場合には有料プランも用意されているようです。

【参考】:誰でもWebスクレイピング

チュートリアルが充実していて使いやすいParseHub

ParseHubは無料でデータ抽出ができるスクレイピングのツールです。ウェブサイトを開き、抽出したいデータをいくつか選択するだけで、データを取得できます。このParseHubはコーディングが必要ありませんので、コードを記述する手間も不要です。

また、スクレイピングした結果をJSON・Excel・APIなど複数の形式で結果のダウンロードできるのも魅力の1つといえます。

さらにParseHubは初心者向けにチュートリアルを用意しています。このチュートリアルは、テキストだけでなく動画でも用意されていますので、学習コストもそれほどかけずに使うことができます。

【参考】:A free web scraper that is easy to use 【参考】:ヘルプセンター

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スクレイピングするときの注意点

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メリットとデメリットで解説したように、スクレイピングを行う際には気を付けるべき注意点がいくつかあります。ここからは注意点について、詳しく解説します。

データの負荷がかかる

情報を取得するために、サイトに何度もアクセスをしてしまうとWebサイトのサーバに負荷をかけてしまいます。手動でサイトにアクセスしている時はそれほど意識しませんが、スクレイピングの際は自動で何度もアクセスをかけていないか注意を払う必要があります。

あまりにもアクセスを集中させてしてしまうと、Dos攻撃というサイバー攻撃だと受け取られる可能性がありますので気を付けてください。

利用規約に抵触する恐れがある

利用規約とは、Webサービスなどを運営している事業者が定める利用に関するルールです。多くのWebサイトには利用規約が記載されていますので、必ずこちらを確認しましょう。

ここにスクレイピングの禁止が明示されている場合は、そもそもスクレイピングをしてはいけませんので注意してください。利用規約を破り無断でスクレイピングを行うと、訴えられる可能性もありますので充分気をつけましょう。

著作権や個人情報保護法に注意する必要がある

Webサイトのコンテンツの内容そのものが、著作物であったり個人情報法を含むものである可能性があるため、著作権や個人情報保護法を始めとした法律に抵触する恐れがあります。

スクレイピングはツールなどを使用して自動的にデータを収集するのがメリットではありますが、一方で自動的に上記のようなデータも収集する恐れがあります。

そのため、調査する対象のデータはどんなものを扱うのか事前に必ず調べておきましょう。個人情報や著作物については、文化庁やJIPDEC(日本情報経済社会推進協会)などに詳細が記載されていますので、こちらを参照してください。

【参考】:著作物について 【参考】:1-1.「個人情報」って何だろう?~その1:あなたを特定できる情報~

スクレイピングをするときは注意をしながら行おう

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本記事を通して、スクレイピングは便利な技術ではあるものの、充分注意をした上で行わなくてはならないものだとご理解いただけたかと思います。

マーケティングやデータ解析などでスクレイピングをしようか検討されている方は、ぜひ本記事でご紹介した注意点に配慮してから、スクレイピングを行ってください。

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