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"就職目的"じゃない、プログラミングスクールに受講生はなにを求めるのか?
バルーン
2020.03.14

ここ最近、未経験からエンジニアになるための手段が増えてきました。

いわゆるプログラミングスクールもそのひとつ。

そしてほとんどのスクールはエンジニアへの就職・転職がゴールになっています。

ところが、のびすけさんの運営するProtoOut Studio(プロトアウトスタジオ)は、就職を目的にはしていないとか!?

IoTLTといったコミュニティ運営してきた経験から何を思ったのでしょうか?

インタビューしてみました!

受講生は何を求めてる?エンジニアに就職したい人が通うイメージが......

バルーン
正直プログラミングスクールって、未経験からエンジニア就職して稼げるようになりたい!っていうのがモチベーションじゃないですか?
就職する気はないけどお金払ってスクール通う、みたいな人いるんですか?
のびすけさん
いますよ!
そもそもウチって、厳密にはプログラミングスクールじゃないんですよ。
なので、プログラミングだけを教えているわけではないんです。
バルーン
プログラミングスクールじゃないんですか!?
じゃあ、受講生にいったい何を教えているんですか?
のびすけさん
プロトタイピング(試作開発)です!
プロトタイプを作り、いち早くアウトプットするためのスキルを教えています。
なので、プログラミング以外にも、企画力や発信力も同時に鍛えます。
受講生は、エンジニア以外の職種の人がプロダクトを作りたいっていうモチベーションで参加することが多いですね。
バルーン
エンジニアじゃない人が、お金を払ってまで勉強するイメージがわかないんですが......
のびすけさん
実際の受講生の例でいうと、耳鼻咽喉科のお医者さんや建築士の方がいます!
今の職業に不満があってエンジニアに就職したいっていうわけではなく、プログラミングを今の職場で活かせないか?っていう方が多いです。

創薬現場で感じていたロボットのつらみ

バルーン
耳鼻科の先生や建築士の方がプログラミングするイメージが沸かないんですが......
どんなふうにプログラミングを活かしてるんですか?
のびすけさん
実際にウチの受講生で、製薬会社に勤めている方がいました。
その方は、社内で使っているロボット向けにプロダクトを作っていましたね。
バルーン
どんなプロダクトなんですか?
のびすけさん
そこで使っているロボットは薬を作るためのロボットなんですが、よくエラーで止まるみたいで(笑)
セキュリティの都合上ネットにも繋げられないので、手動でロボットを再起動していたんです。
バルーン
それは...大変ですね...
のびすけさん
その受講生の方は止まるたび手動で直していて、それをなんとかしたいということでエラー検知用のプロダクトを作っていました。
具体的には、写真を一定時間ごとに撮影して止まっていたらLINEに通知する、というものです。
バルーン
すごい......!
エラー検知してくれるだけでもだいぶ違いますよね。
のびすけさん
はい。その受講生の方も手動で直す手間が減って、楽になったって言ってました(笑)

現場の課題をプログラミングで解決する

バルーン
ロボットの例でいうと、その方が製薬会社で働いていたからこそ感じていた課題だと思います。
のびすけさん
まさにそのとおりで、製薬会社でしか使われないロボットのことなんか誰も知らないんですよね。 でも実際に働いてるからこそ、そういった課題がわかるんです。
バルーン
普段IT業界で働いてるとわからないですが、IT化されてない会社ってまだ多いですよね。
のびすけさん
まさに!
うちの受講生はそういった身近に感じている課題を解決したいと思ってプログラミングを学びに来ます。つくりたいものが明確にある人が多いんですよね。
なので、就職したいという理由でウチのスクールに来る人は少ないです。

エンジニアじゃなくてもプロダクトはつくれる

バルーン
最初からそういった人をターゲットにしたスクールだったんですか?
のびすけさん
そうです!
以前からIoTLTっていうコミュニティをやっていて、そこでは、「自作したプロトタイプや試した技術」などをテーマに登壇してもらっているんですけど、エンジニアではない方が増えてきて
バルーン
そうなんですか!?
どんな方が多いんでしょう?
のびすけさん
ほんとにいろいろです。
バックオフィスで総務として働いていますという方だったり。
バルーン
総務の方がつくったプロトタイプってクオリティ的にどうなんですか?
あまりクオリティが高いようには思えないのですが......
のびすけさん
意外とそんなことないです!
発表内容は、他のエンジニアの方の内容と遜色なくて、総務の方だとは思いませんでした!
懇親会で話したときに、初めて総務の方だと気づいたんです。
バルーン
そうなんですね!
コードのクオリティもけっこう高いんですか?
のびすけさん
そこは正直高くないと思います。
詳しく聞くとサンプルのコピペや、ツールの組み合わせと応用をしているくらいの場合もありました。
でも発表聞いただけだと全然わかりませんでしたし、本格的にプログラミング始めたらすごいことになりそうだと思ったんです。
バルーン
そういう人をサポートしたかったってことですか?
のびすけさん
そうです。
きれいなコードでアウトプットしない人より、汚いコードでも人の心を揺さぶるようなプロダクトをつくることのほうが大事だと思って。 既存のスクールは就職前提のところばかりだったので、そうじゃないプロダクトを作りたい人向けのスクールを作ろうと思ったんです。

エンジニアになるためのプログラミングとモノづくりのためのプログラミングは違う

バルーン
ということは、エンジニアに就職することを目指したスクールではないんですか?
のびすけさん
違いますね。
プログラミングだけできるエンジニアを増やしたいとは思っていなくて、プロダクトを作れる人を増やしたいんです。
既存のスクールって、就職させるためのスクールになっているじゃないですか。
バルーン
ほとんどが、未経験からエンジニアになるために入るものだと思います。
のびすけさん
そうなんです。
でもエンジニアとして就職するためのプログラミングと、プロトタイプ制作のためのプログラミングは学び方が違うと思っていて。
例えばGitだと、エンジニアの仕事では必須ですが、一人でプロトタイプを作る段階だと必須じゃないですよね。
バルーン
バージョン管理する必要ないですもんね。
のびすけさん
エンジニアとしての就職を目指すスクールの場合、Gitを始めチーム開発系のナレッジを学ぶことになります。
でもGitなどを学んでも、最速でプロトタイプをアウトプットできるわけではないですよね。
もっとアイデアをカタチにするために必要なスキルを伝えたいと思っています。
日本初のプロトタイピングスクールがオンライン開校。未経験から半年間でクラウドファンディング成功まで目指すカリキュラムが自宅から受講可能に。
バルーン
アンドエンジニアの編集長。エンジニア限定のコミュニティバー、Barloonのオーナーでもある。
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