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AWS CloudFormationとは?使用するメリットや使い方をわかりやすく解説
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AWS CloudFormationとは?使用するメリットや使い方をわかりやすく解説

アンドエンジニア編集部
2024.04.28
この記事でわかること
AWS CloudFormationは、AWSリソースをテンプレートに従って自動的に作成するサービス
AWS CloudFormationの利用で、AWSでの開発時間の短縮、作業の増大やミスの防止に繋がる
AWSでCloudFormationを活用するには、AWSに関するさまざまな知識やスキルが求められる

AWS CloudFormationとは?

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AWS CloudFormation(クラウドフォーメーション)とは、わかりやすく説明すると「AWSリソースを、テンプレートと呼ぶ設計書に基づいて自動的に作成するサービス」です。テンプレートはJSONやYAML形式で書かれたテキストファイルで、1度作成すれば使いまわしが可能です。

そのまま利用して、他のリージョンに同じ環境を構築したり、テンプレートを一部修正したりするだけで、他のリソースを簡単に構築できます。これにより、リソース構築に関わる時間や工数を短縮し、開発者はアプリケーション開発などに注力することができます。

AWS CloudFormation は、IaC(Infrastructure as Code)サービスと呼ばれます。IaCとは、コードを基にコンピューティング環境を構築する手法です。この記事では、このAWS CloudFormationの概要や特徴、メリットとデメリット、手順や使い方、料金などについて解説していきます。

【参考】:AWS CloudFormation|AWS

AWS CloudFormationの特徴

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AWS CloudFormationを利用することで、リソースの設定およびプロビジョニングが容易になります。リソースとは、AWSのサービスであるEC2やVPCなどや、それらを繋ぐAttacheなど環境構築用のパーツ類のことです。では、AWS CloudFormationの特徴を見ていきましょう。

インフラの管理や制御

AWS CloudFormationを利用するには、テンプレートからスタック※を作成してモデル化を図ることで、利用するリソースの一括管理や、運用が可能になります。

仮にAWS CloudFormationを利用しない場合には、開発者がシステム開発や運用で利用するリソースを個別に管理したり、設定したりしなければなりません。

そのため、環境の構築に時間や手間を要し、人為的なミスも発生しがちで、開発に専念できなくなります。AWS CloudFormationの利用により、開発時間や作業の増大、ミスなどを防ぎ、AWSを利用する効率が向上するでしょう。

※AWS CloudFormation スタックとは、テンプレートに従ってプロビジョニングされる AWS リソースの集合体のことです。

インフラのモデル化

AWS CloudFormationのテンプレートは、作成したリソースのドキュメントとなります。AWS CloudFormationを使うことで、さまざまなインフラがテキストファイルとしてモデル化され、リソースを一元管理することが可能になります。

またAWS CloudFormationの活用によって、インフラ構築やインフラ管理のハードルが下がり、AWSの活用に専念することができます。

無料で利用可能

AWS CloudFormationの利用料金は基本的に無料で、テンプレートの作成やスタックの管理には追加料金はかかりません。スタックをデプロイ・更新・削除する際の料金もかかりませんが、構成するAWSのリソースであるEC2やELB、S3などの利用料金は別途必要です。

ただし、ハンドラーオペレーションと称するスタック操作のカスタムロジックを実行する場合には、実行時間ごとに料金が発生します。

【参考】:料金|AWS CloudFormation | AWS 【参考】:AWS Cloudformation のよくある質問|AWS CloudFormation

AWS CloudFormationのメリットとデメリット

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AWS CloudFormationの特徴は分かりましたが、利用することでどのようなメリットが得られるのでしょうか?デメリットはないのでしょうか?それぞれ確認していきましょう。

メリット

AWS CloudFormationのメリットとしては、以下の通り、リソース構築の自動化やリソースの一元管理などのメリットがあります。

1. 自動構築(手作業からの解放) インフラを設計しながら、それを構築するのは労力が必要ですが、  IaCでインフラ構築を行えば、必要なリソースはすべてファイルに記述されているため、そのファイルを提示するだけで後はAWSが作成してくれます。

また、開発段階で頻繁にリソースの再構築が発生しても、記述内容の部分修正で済むため、開発に専念できます。 

2.スタックとしてリソースの一元管理 テンプレートを使用して作成されたリソースは、スタックとして一元管理されるため、スタックを通じてリソースのライフサイクルを一括で操作することができます。

3.インフラ変更時の労力低減 テンプレートを変更してスタックを更新するだけで、リソースの変更が適用されるため、手動でリソースを変更する手間を省けます。

4.災害対策への活用 テンプレートを使用して、事前に定義されたインフラを迅速に再構築できます。また、異なるリージョンでリソースを作成する際にも、インフラがコードとしてドキュメント化されており、必要な時に正確かつ迅速にリソースを復元できます。

デメリット

以上のようにAWS CloudFormationにはさまざまなメリットが期待できますが、デメリットもあります。実際にサービスを利用する際は、デメリットの最小化を図れるよう、事前準備をしっかり行いましょう。

1.エラーメッセージが難解 AWS CloudFormationスタックを実行する際のエラーメッセージは、AWSに関する知識やテクニカルスキルを有しない人には分かりにくいでしょう。AWS CloudFormationの利用においてはAWSについて学習していること、一定の利用経験を積んでいることが求められます。

2.習熟に学習コストが掛かる AWS CloudFormatioは一般的なITの知識はほとんど役に立ちません。AWS固有のサービスであるため、初心者が使いこなすには、AWSの学習コストや時間がかかる可能性があります。AWSにはガイダンスや教材などの学習環境が用意されていますので、それらを利用して準備ができます。

【参考】:AWS CloudFormation の開始方法|AWS 【参考】:Getting Started with AWS CloudFormation (Japanese)|AWS 【参考】:AWS WorkShop|AWS

AWSの勉強方法6選!AWS認定資格やおすすめの参考書も紹介

AWS CloudFormationの基本的な手順

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これから、AWS CloudFormationを使用する基本的な手順について紹介します。基本的には以下の流れでテンプレートを準備し、スタックを作成して管理します。これらの手順により、AWS CloudFormationはインフラストラクチャの管理を自動化し、ユーザに一貫性と再現性を提供します。

テンプレートの準備

AWSリソースの設定を定義するには、JSONまたはYAML形式のテンプレートを作成します。テンプレートは1から作成する必要はありません。あらかじめ自分で作成したテンプレートを利用するか、AWSの公式サイトに用意されているサービスごとのサンプルテンプレートを利用するといいでしょう。

【参考】:テンプレートスニペット|AWS CloudFormation

JSONファイルとは?基本構造からファイルの作り方、読み書き方法まで解説

スタックの作成

AWS マネジメントコンソール、AWS CLI(AWS コマンドラインインターフェイス)、またはAWS SDKを使用して、テンプレートからAWSリソースの集合であるスタックを作成します。必要に応じてテンプレートで定義されたパラメータを指定します。

【参考】:AWS コマンドラインインターフェイス(CLI)| AWS 【参考】:SDK の説明|AWS

AWSマネジメントコンソールとは?機能やCLIとの違いを解説
AWS CLIの使い方は?インストールから使用方法まで解説!

スタックのデプロイ

スタックをAWS マネジメントコンソールを利用してデプロイします。これによってテンプレートに定義されたリソースがAWSにプロビジョニングされます。

【参考】:AWS マネジメントコンソール|AWS

デプロイとは?ビルド・リリースとの違いについてもわかりやすく解説

スタックの管理

テンプレートごとに作成されたスタックを「StackSets」を用いて、複数のアカウントやリージョンに展開したり、更新・削除・監視したりできます。

【参考】:AWS CloudFormation StackSets|AWS

AWS CloudFormationを活用して開発の効率化を

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ここまで、AWS CloudFormationの概要や特徴、メリットとデメリット、作成手順などについて解説しました。CloudFormationはAWSのリソース構築を自動化でき、システム開発にエネルギーを集中させることができます。

もちろんCloudFormationは万能ではありませんし、できないこともあります。しかし基本的に無料で利用できますので、AWSでシステムを構築する際にはぜひCloudFormationを利用してみましょう。

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