ER図描画おすすめツール8選!データ構造をわかりやすくしよう
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ER図描画おすすめツール8選!データ構造をわかりやすくしよう
基礎知識
アンドエンジニア編集部
2022.06.08
この記事でわかること
ER図は、システムが扱うデータ構造を可視化し、メンバー間で共有できるようにしたもの。
おすすめのER図描画ツールは「LucidChart」「diagrams.net」「Cacoo」「A5:SQL Mk-2」「GitMind」「Gliffy」「EdrawMax」「Visual Paradigm Online」。
ER図を使うことで開発効率を高め、システムのデグレードを未然に防ぐことができる。

おすすめのER図作成ツール

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ER図とは、システムが扱うデータ構造や、データ間の関連性が一目でわかるように可視化した設計書のことです。ERとは「Entity Relationship」の略称であり、データ間の関連性を指します。ER図を作成することで、そのシステムがどんなデータを扱っているかを理解しやすくなります。

ExcelやPowerPoint等といったよくあるOffice製品でもER図の作成は可能ですが、専用のツールを用いることで作成・管理にかかるコストを減らすことができます。本記事ではおすすめのER図描画ツールを紹介した上で、ER図を書くのに必要な知識、作成した際のメリットについて解説します。是非あなたの開発プロジェクトへの導入を検討してください。

ER図とは?詳細・メリット・作成方法についてわかりやすく解説! 

LucidChart

LucidChartは、シンプルなUIを備えておりとても使いやすいツールです。図形のドラッグ&ドロップでER図を作成することができます。本記事で紹介するER図だけでなく、他にもPERT図やインフラ構成図など、開発業務に必要となる様々なドキュメントの生成も簡単になります。

またLucidChartの最大の特徴として、GoogleやAtrassian、Slackなど多くの外部サービスと連携できることが挙げられます。例えば、Googleドライブ上に居ながらER図を作成したり、Slackのチャネル上に居ながらLucidChartで作られたER図を閲覧することができます。

【参考】クラウドベースER図作成ツール | LucidChart

diagrams.net

diagrams.netもLucidChartと同じくらい高機能なER図生成ツールです。元々は「draw.io」という名称で利用されていました。ダウンロードしてデスクトップアプリとして使うも良し、オンラインのみで使うも良しの便利なツールです。

専用のプラグインを使えば、Visual Studio Code(以下、VSCode)上でも編集が可能です。VSCodeのプラグイン検索で「Draw.io Integration」と検索しインストールするだけで、手元のエディタ上でER図を編集できるようになり、Gitによるバージョン管理も可能になります。

ドキュメントのバージョン管理に苦労するプロジェクトに悩んでいる方は、是非導入してはいかがでしょうか。

【参考】Diagram Software and Flowchart Maker

Cacoo

CacooはER図生成ツールの中でも、作業状況をチームメンバーへ共有することに優れたツールです。作成した図にコメントを付けたり、Cacoo内でビデオ通話を行いながら議論を深めたりすることができます。

CacooをリリースしているNulab社は「チームのコラボレーションを促進するサービスの開発・提供」を理念に掲げており、他にもプロジェクト管理ツールの「Backlog」やチャットツール「Typetalk」を提供しています。

テレワークが増えた結果、メンバ―間のコミュニケーションに課題を感じ始めた開発現場は多いでしょう。そういった現場にいるエンジニアの方は、一度マネージャーにCacooの導入を提案してはいかがでしょうか。

【参考】フローチャートやワイヤーフレーム、プレゼン資料まで作れる | Cacoo(カクー)

A5:SQL Mk-2

今回紹介するツールの中では、最も昔から使用されているツールです。特にWindows端末ユーザーの中では、SQLクライアントとして、データベースに接続してSQLを実行するために使っている方も多いのではないでしょうか。Oracle Database・SQL Server・MySQL・PostgreSQLなど様々なデータベースシステムと連携できるのが魅力です。

データベースに直接接続できることから、既存のデータベースのテーブル構造を基にER図を生成することが可能です。「既にデータベース設計も終わり開発が始まっているけど、後からER図だけ作りたい」といった現場にはマッチするツールです。

【参考】A5:SQL Mk-2 - フリーのSQLクライアント/ER図作成ソフト (松原正和)

GitMind

GitMindは、あらゆるデバイスで利用できるツールとして人気です。対応デバイスはWindows・Mac・Linux・iOS・Androidで、各デバイス間でデータの保存や同期ができます。クラウド版や無料版があるため利用しやすく、「どのツールを使ったらいいのかわからない」という方も、気軽に使うことができます。

また、豊富なテンプレートがあり簡単にER図を作成できるため、ER図を作成するのが苦手な方にもおすすめです。

【参考】GitMind - あらゆる端末で利用可能なマインドマップツール

Gliffy

Gliffyは図形をドラッグ&ドロップしてER図を作成できるため、直観的な作図が可能なツールです。書き方は、あらかじめ用意された図形をホワイトボード上にドラッグ&ドロップするだけです。また、複数のメンバーと共同で作業するのに便利な変更履歴・コメント・共有機能などがあります。

無料のトライアル版も用意されているため、事前に使い勝手を確かめることができるのもメリットです。

【参考】Diagramming Software & Team Collaboration Tools | Gliffy Diagram Apps

EdrawMax

EdrawMaxは、多種多様な素材と豊富なファイル形式に対応しているツールです。IT以外にも建築・教育・科学などの専門分野に特化した素材が用意されており、わかりやすい且つオリジナリティのあるER図を作成できます。また、図と図を繋げるパスを自動生成する機能があり、複雑なリレーションを描くのに便利です。

対応しているファイル形式はOffice系・画像ファイル系・HTMLとなっており、用途によってさまざまなファイル形式で保存やエクスポートができます。

【参考】優れたフローチャートソフト&作図ツール | Wondershare EdrawMax

Visual Paradigm Online

Visual Paradigm Onlineは、多くの種類の図とテンプレートが魅力のツールです。図の種類は200以上、テンプレートの種類は2000以上用意されており、どんな内容を作図するにも適切な図とテンプレートが見つかります。また、メンバーとのライブチャット・ビデオ会議機能があり、ER図の作図やER図の共有をリアルタイムで行うことが可能です。

【参考】Visual Paradigm Online - Suite of Powerful Tools

ER図を作るメリットとは?

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ここまでER図描画ツールを紹介しましたが、そもそも何故ER図を作る必要があるのでしょうか?開発現場にはドキュメントが付き物ですが、ドキュメントが多くなりすぎて管理しきれない現場も数多くあります。つまり、多すぎるドキュメントが開発効率を下げてしまう場合もあります。

下記では、ER図を作ることで得られるメリットを2点紹介します。これらを基に「自分の現場では、ER図は必要だろうか?」を一度考えて、必要だった場合には是非ER図を導入してください。

開発フェーズにおいて、データ構造が分かりやすくなる

エンジニアとして開発業務をしていると、「このデータって、他のどんなデータと紐づいてるんだっけ?」という疑問が生じることが多いでしょう。システム規模が大きくなってくればなおさらです。

この時にER図がないと、設計したデータ構造を確認するために、ソースコードのモデルクラスやデータベースを直接確認する必要があります。これにより開発効率は下がってしまいます。

逆にER図があれば、図を見るだけでデータ同士の関連性が分かるので、エンジニアは更に開発に集中できるでしょう。生産性の高いエンジニアを目指す方で、現場にER図がなくて困っている方 は、是非ER図の作成を提案してはいかがでしょうか。

保守運用フェーズにおいて、データ定義の変更がしやすい

一度リリースしたシステムに機能を追加をする際、テーブルのカラム追加・削除を検討することもあるでしょう。その際にER図があれば、どのテーブルにカラムを追加すべきか判断しやすくなります。また、ER図ではデータ同士の関連性も分かります。このことからデータ構造変更の際に既存の機能・データに影響がないか(=デグレードがないか)の判断材料にもなります。

デグレードを起こすことは、ユーザーの幸せの為に作った機能が結果的にユーザーを困らせてしまうことに他なりません。開発チームとしては絶対に避けたいものです。信頼のおけるエンジニア組織になるためにも、是非ER図を使ってメンバーと議論を重ねてください。

ER図の基本構成

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ここではER図を作成・管理した経験のない方のために、基本的なER図の構成要素を紹介します。本記事で紹介したツール上でも、これらを知らないとER図を上手く書くことができません。またER図の構成は データベース設計の際にも必須の概念となるので、是非この機会に覚えてください。

エンティティ

システムが処理する「モノ」や「コト」を言語化し、定義したものがエンティティです。データベース設計では、テーブルに相当します。ネット通販サイトを例にすると、「会員」「商品」「注文」「会員登録」などがエンティティに相当します。エンティティは大きく二つに分類されますので、以下で詳しく紹介します。

リソースエンティティ

マスタ系エンティティとも呼ばれます。システムが管理するデータの中で、実在する「モノ」を表すことが多いエンティティです。上記の例では「商品」や「会員」がこれに相当します。

イベントエンティティ

システムが管理するデータの中で、業務上発生したデータを表します。上記の例では「注文」や「会員登録」がこれに相当します。

アトリビュート

エンティティが持つ情報を更に細分化したものがアトリビュートです。データベース設計では、テーブルが持つ各カラムの情報を表すことが多いです。

「会員」情報を例にすると、「名前」「メールアドレス」「パスワード」「名前」等です。データベース設計では、「会員がネット通販サイトにログインする」といった業務上の行動のために必要なデータは何かを考え、アトリビュートとして表現します。

リレーション

その名の通り、エンティティ同士の関係性を表したものがリレーションです。ER図上では、エンティティとエンティティの間に線を引いて表します。例えば、「会員」が居ない状態では「注文」は発生しません。このような一方のエンティティが他のエンティティに依存するような関係性の時、ER図上ではエンティティ間に依存リレーションがある状態で描かれます。

多重度

カーディナリティとも呼ばれます。エンティティ1つに対し、他のエンティティがいくつ保持される可能性があるかを表します。上記の「会員」「注文」の例では、会員一人が複数注文することはあれど、一件の注文が複数の会員から行われることはありません。こういった場合、「会員」と「注文」には1対多の関係があるとしてER図には表されます。

データベース設計には必須!ER図の書き方を分かりやすく解説します

ツールをうまく使って、効率的なER図作成をしよう!

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本記事では、おすすめのER図描画ツールについて解説しました。ER図はExcelやPowerPoint等のOffice製品でも作成は可能ですが、ここで紹介したツールを用いることで、より効率的にER図を導入することができます。

ER図は、システムの扱うデータ規模が大きくなってくれば、必ずどこかで必要になってくるドキュメントです。開発現場が成長した際あなたがER図の作成を任された場合には、この記事で紹介したツールを用いて、是非分かりやすいER図を作ってください。

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